我田引水の概念
おはようございます、OKファームのOKです。このラジオでは、脱サラシセ農業歴13年を超えた私が、新規就農者やフリーランスの方向けに、マーケティング情報や気持ちがちょっと楽になる話をお届けしております。
はい、土曜の朝はOKさんの一発撮りフリートークということで、雑談や雑学など平日よりも砕けた放送をお届けしております。
そして今日は若干ネガティブ目な話というか、おいおいお前なんでそんな人の悪口を言うんやみたいな放送も出てくるかもしれませんが、
本当に辛い時に人の本性が現れるというテーマで、【我田引水】という四字熟語についてお話をしていこうと思います。
僕が住んでいる広島県も7月の降水量が例年の30%ぐらいだったかな。早めに梅雨分けをしたという、歴代最速で梅雨分けをしたという影響もあり、水不足が続いていて、地元の貯水ダムみたいなところの水位も下がっているみたいなニュースも聞いたことがあります。
幸いですね、僕が住んでいる地域は2日ぐらい前に夕立がザーッと降ったりしたので、本当に恵みの雨だなというふうに思っているんですが、別の広島県内の農家さんのSNSを見たら、やっぱり全然降ってないですよとか、このままでは自分の作物が悪い出来になってしまうかもしれないというような心配もされているというような感じでした。
そんな中ですね、やっぱり四字熟語で我田飲水という言葉がありますよね。我の田んぼに水を引く飲水と書いて我田飲水と言うんですが、これは良くない意味の四字熟語で、ことわざじゃないな、四字熟語として使われる言葉ですね。
人のことを考えずに自分のところの田んぼに水を入れてしまうというね、わがままとか自己中心的な考えみたいな感じで、この我田飲水という言葉が使われるわけなんですが、成り立ちとしては中国由来の古事成語ではなくて、日本で生まれた言葉ではないかというふうにね、されているそうです。
おそらく僕がちょっと調べてみたんですが、江戸時代より前にはなんかそんな感じの言葉があったのではないかというふうに言われているようです。
で、都市部に住んでいらっしゃる方からしたら、我田飲水というのはそれを昔の田んぼとかを比喩というのかな、表現の一部として、例えとして田んぼと水っていう言葉をイメージしてらっしゃるかなと思うんですけども、やっぱりこの令和の世でも、2025年現在でも地域によってはというんですかね、人によってはリアルにそういうことが起きているようです。
Xを見ているとですね、周りの農家さんとか、僕は繋がっていないんだけども、フォロワーさんと繋がりのある人みたいな感じで、リアルに我田飲水を見てきたと。近所のどこの地域かも存じ上げない方ですけど、地域でうちの田んぼに水が来ないなというふうに思ったら、自分よりも上の田んぼの地域の人が用水路をせき止めて自分のところにだけ水が入るようにしてきたので、
みんなが使えるように、本来せき止めてはいけないところを開放してきたんだけども、30分1時間ぐらいしてまた見に行ったら、また同じようなせき止め方をされていたということで、多分自分より上流の方が自分のところの田んぼに水が来るように、ルール違反というんですかね、推理組合とかそういうグループがあったりすると思うので、そこの判断はちょっと僕はわかんないんですけども、
やっぱり自分のところに水が行くように文字通り、言葉通りのがでん、飲水をやっている地域があるということです。
で、これ本当にね、多分昔はこれで人が死んでたと思うんですよ。お前勝手に夜のうちにお前水の流れを変えただろうっていう感じで、もう言い訳ができないわけですよ。
もうお金とかだったら取って、いや僕は取ってないですよっていうような言い訳とかね、どこに証拠があるんですかみたいな言い訳ができるわけですけど、水の流れを変えて水の流れが行った先はここの田んぼだねっていうことが、もう小学生でも特定できるぐらいのわかりやすい構図になっているので、
もう自分が犯人とされても水を入れる犯人だと確定される条件が整っていても、それでもうちは水を入れたいんじゃということで、自分勝手なことをやる人がいるわけですよね。
そこに行って、昔だったらそこの人を袋叩きにすれば話が終わっていたみたいなこともあるかもしれませんけど、やっぱり令和の世でそういうことをやるわけにはいかないので、こう注意をしたりとかね、なんかこう交渉をしたりとかするのかもしれないですけど、やっぱり全ての人に平等に水が行き渡るというのも現実的に本当に難しい問題があって、
その人がルールを守り、みんながルールを守ったとしても、山から水が流れてきて、上から順番に水が当たっていくと。で、足りない水をどう分けていくのかっていうのがすごい難しい問題ではあるんですが、やっぱりこう令和の世になっても答えが出ないことではあるんですが、
このやっぱり水がない時とかピンチな時っていうのは、普段は仲良くやってるよねとかね、問題なくこう生活が遅れているよねっていうところでもトラブルが起きるわけです。で、すいませんようやく本題に入るんですけども、やっぱりこういう本当に自分が辛い時、みんながしんどい時とかもう地域全体がしんどい時にやっぱりその人の本性が出るよなとか、悪い意味ではなく本当の自分が出てしまうよねっていうことをこの度のね、このSNSの投稿とか自分の水不足の状況とか、
を見てね、思ったわけなんですね。先にざっくりとしたタイプを言えば、こういうピンチの時に自分のところの利益が最優先だというふうに思う方が一つ目のパターン。二つ目のパターンがみんなで平等にやっぱりしないよねっていうことを考えて奔走してくださる方がいるんだよなというふうに思ったのが二パターン目。そして三つ目、これは僕にも当たると思うんですけども、
行動のパターン
とにかく中立の立場というか、何も行動を起こさないというか、静観しているというか、こういう人もいるよねということで、ざっくり分けて三つのパターンがあるのではないかなというふうに思っているところです。どれが良いとか悪いとかそういうことを言うわけではなくて、こういう時にやっぱり本人の性格みたいなものがピンチの時に出るよねっていうことを思ったのでちょっとお話を例えとして出させてもらってます。
一つ目のポイントが、一つ目のパターンが、やっぱりもうなんだかんだ言って自分が一番大事よと。ある意味もう人間というかこの動物が持っている本能みたいなところにも近いのかもしれません。他の農家さんがしんどいのも分かるけど、とはいえ自分にも生活があるんじゃとか、自分のとこの作物を子供のように可愛がっているということで、自分のとこの子供が苦しんでいるのに他の人のところまで平等にできるほど打ち上げられる。
自分のところまで平等にできるほどうちは人間ができてないんじゃということで、ルール違反をしてでも自分のところに水を引っ張る人が一パターン目としてあると。これが良いとか悪いとかいうことを今回言うわけではなくそういう方がいらっしゃるということですね。
2つ目でやっぱりみんなで平等にしないといけないよとかルールを守らないといけないよっていうところを守るために、地域のためにというんですかね、全体のため全員のためにということで頑張られる方もおられるんだなということをSNSの投稿とかを見ても思ってたんですよね。
それこそやっぱりこう悪いことというかルール違反をしている人を見たらその人のところに行って交渉をするともうこれめちゃくちゃめんどくさいじゃないですか。なのでそういうご自分は本当はめんどくさいと思ってるし、もうできることなら誰か代わりにやってくれよっていうふうに思っているのかもしれないけど、でもやっぱり自分がやるしかないかっていうところに気づいたりとかね自分でそう思いを持っていらっしゃる方はめんどくさくてもその交渉に行ったりとか、
場合によっては仲裁ですよね。自分にとってはプラスにもマイナスにもならないのに、とはいえAさんとBさんのこの揉め事をこれ以上ひどくしてはいけないということでそのCさんがですね、AさんとBさん両方の言い分を聞こうやみたいな感じで間に立ってくださる方もいるんだなということにもね気づかされるわけです。
そして3つ目ですね、これ自分自身のことが実体験もあってで本当に思うんですけども、僕は本当こういう時精悍する人というか、ああそれならもう仕方ないねっていうふうに早々に諦めちゃうタイプなんですよね。
どうなのかな、もうめちゃくちゃなピンチに陥ったことがないのかもしれません、僕自身は。本当に自分がもうどうしようもないです、もう本当に今日中に死んでしまいます、家族が今日中に死にますみたいな状況になったら思いも寄らなかった牙の剥き方を自分自身でも自分でも想像もしなかった牙の剥き方をするかもしれませんけど、
大体のことはもうめんどくさいので流されちゃうって思っちゃうタイプなんですよね。特に自分自身の仕事とか自分で完結すること、自分でコントロールできるところだったらこだわってやりたいとかいうふうに思ったりするんですけども、田舎特有の地域の慣習とかしがらみとか伝統文化みたいなところになると簡単に手を出せないんですよね。
やっぱり歴史が浅いか深いかとかいうものもありますけど、それまで地域の人がこういう流れでやってきたんだからとか、僕じゃどうしようもないよねっていうところの見切りが悪く言えば早いのかもしれません。
本当に、俗に言う揉め事を起こしたくないみたいな、良く思われたい悪く思われたくないみたいな防衛本能みたいなものが働いているのかもしれませんけど、僕はやっぱりそういう時にとりあえず率先して行動はしないし、とりあえず周りの様子を伺ったりとか、みんながそういうのなら仕方ないですねって流されちゃうタイプなんですね。
実際自分の場合で言うと、7年前に西日本豪雨っていうね、2018年に大雨が降った時に、7月7日に大雨が降って以来50日ぐらい雨が降りませんでした。
雨、水量的な話で言うとその時が一番滑水に苦しんだかなと思うんですけども、やっぱり自分もごぼうに水やりをしたいということで水をね、バーっとスプリンクラーみたいなものでまいてたんですけども、そうしたらやっぱりため池の水の消費が激しくなってしまうので、近所の方がね、水利組合の方がこの水の使い方はちょっと今回は勘弁してくれと。
ごぼうが大変なのもわかるんだけども、他の米の人とかも今のまんまだったら大丈夫なんだけど、この先何か1個トラブルが起きたら水がほんまに使えなくなって大変かもしれないということで、水やりをしている最中にね、水利組合の方がいらっしゃって、まあちょっと通りがかりで見えたんでしょうね、その水やりをしているのが。
自己利益と人間関係
えーと、水やりを中止してくれとかいうことを言われたんですね。で、中止したら当然僕の畑のごぼうはいいものができなくなる可能性が高くなるんですけども、もうそこでもう交渉する余地もないし、なんて言うんですかね、もうめんどくさいというか、もうこれ以上トラブルを起こして今後に引きずったりとか、あいつあの時水のルール守らなかったからねって言って、こう村8部みたいな状況になるのも嫌だなとかいう風に考えちゃって。
もうそこで交渉することもなく、はいわかりましたっていうことになって、僕はそこで水やりを中断したんですね。
で、まあ我田飲水という言葉から始まった今回の放送なんですけども、基本的にさっきの1番のね、自分のとこの利益が最優先っていう人が悪く言われてしまうものだと思います。
僕もそう思っているところはあります。法律を守ってとかルールを守りながらその地域のね、水という資源を使っていかないといけないものなので、やっぱり自分のところばっかり優先したらね、周りの人が怒るのも当たり前だし、
まあ場合によってはね、喧嘩とかもほんま怪我人が出たりとか、昔だったら人が死んでたかもしれないっていうことになっても仕方がないというか、そういうことをしてるんだよっていう自覚は持ってほしいかなというか、やるべきではないよという風に思っています。
でも考えようによってはここらへんってすっごい人間くさい俺とも思うんですよね。なんか変な見方かもしれませんけど、理想を言えばみんなで法律を守る、ルールを守る、誰にも迷惑をかけないという中で生活をしていくのが理想なのかもしれませんけど、
そうは言ってもいざという時はとか、怒ってほしくはないですけども、戦時中に本当に命からから逃げている時に全員のことを気遣う余裕があるかとか、家族以外のことを気遣う余裕があるかと言われたら、そういう時になってみたら自分のことの利益を最優先できる人が強いんじゃないかなという風にも思うことがあるんですよね。
自分が大ピンチになっている時に、自分が大ピンチだから自分のことを優先してあげないといけないのに周りの目が気になるからとか、みんなで平等にっていうところに意識を持っていかれるあまり自分のことが成り立たなくなっていて、自分の家族が大変な被害を負ったりとか、自分が死んでしまう、家族が死んでしまうみたいなことになってしまったりとか、
それは、人として、ルールとして、法律として正しいことはしてるんだけど、人間としてもうちょっとできたことがあったんじゃないかなっていうことも考えるような気がするんですよね。
やばい、話が脱線しすぎて自分でも頭がまとまりきれなくなってきた。申し訳ないな、今日の放送。
ということで、誰が良いとか誰が悪いとかを、僕は今回言うつもりはなくて、強いて言うなら自分勝手しすぎややめろやとは思うんですけども、自分勝手をするなやっていう風に思うのも僕の自分勝手ですからね、言ってみたら。
難しいんですけども、とりあえずやっぱり、今から田舎暮らしをしたいという風に考えていらっしゃる方とか、農業をしてらっしゃる方とかで、穏やかな時に言ったら、みんな穏やかなのは事実なんですよね。
非常時の心構え
よく来てくれたねとか、こんな仮想地域に若い子が来てくれて嬉しいよ、みたいな歓迎のされ方をするのは間違いないんですが、そういう人もやっぱり余裕がある時とか、落ち着いている時だからこそ、
そういうね、来てくれてありがとうとかね、一緒に頑張っていこうねっていう対応ができるんであって、やっぱり今回で言うところの農業と水というところと、水ということになると密接につながっていますので、水が足りないとか、
山火事が起こっているとか、なんかね、地震が起きたとか、とんでもないトラブルが起こってしまった時に、やっぱりその人間の本性というか、本音の部分みたいなものが現れるので、
やっぱり良い時に行って良い場面だけを見てね、なんか物事を判断すると、結構大変な勘違いとかが起こってしまうかなということもリアルにあるかなというふうに思いますので、
ま、これは田舎がダメとかね、都会が良いとかそういうことを言いたいわけではなくて、都会も同じですよね。もう地震が起こったらね、仲の良かった人もこう、食料の奪い合いになってこう、買い占めが起きたりみたいなこともリアルにあったり、
未だにするみたいですしね、現代の家電、飲水はもしかしたら買い占めとかそういう要素もあるかもしれませんね。ちょっと話が脱線しすぎになりすぎなので、今日はここら辺で終わりにしようと思うんですが、
言いたかったのは、辛い時にこうね、人間の本音みたいなものが現れるよねということで、そうなった時でも自分はいつも通りが貫けるようにしたい。
僕自身はですね、自分のものを、家族、自分の家族最優先とか、自分の利益最優先っていう風にならないようにするにはどうすればいいのか。
お金の面もそうですよね。もう今年はこの米がダメになるかもしれんけど、家族が生きていけるだけの蓄えはあるから、来年頑張ろうやぐらいで切り替えられるだけの蓄えと自分の心の余裕があれば、そういうことにもならないようになるかなとも思うので、
やっぱりこうね、非常時にも平常心が保てるように、いろんな自分の余裕みたいなものを作っておきたいな、みたいなことをちょっと思っていますよね。
こっちの話に軸にすればよかったなぁ。なんかちょっと嫌みったらしい放送になったかもしれないんですが、
今日は本当に辛い時に自分の本性が現れるというテーマでお話をさせていただきました。
普段は農家の方やフリーランスの方向けにマーケティング情報や気持ちがちょっと楽になる話というテーマで1日1つ音声配信をしております。
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そして全国的にね、暑い日が続いておりますので、皆様熱中症等には本当にお気を付けください。
はい、それでは最後になりますが、皆様、おつんならないように肩を上げ下げしたり腰を回したりしながら体をリラックスさせてあげつつ、
今日やるべきことに向かって頑張っていってみてください。
ここまでのお相手はOKファームのOKでした。
また遊びに来てください。
ほいじゃまたな。