2020-11-25 12:48

第48回 短期記憶と長期記憶の重要性と鍛え方

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短期記憶と長期記憶、それぞれ子供の学習において非常に重要な要素ではあるのですが、それぞれの重要性や鍛え方のアプローチを正しく理解しないと、学習能力に大きな差が生まれてくるようです。この短期記憶と長期記憶の重要性と鍛え方についてお話いただきました。
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<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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この番組は、約30年、中学受験を中心とした受験教育や、子育てについて指導をされてきた小川大輔先生に、
中学生と小学生の子供を持つ私、株式会社PitPa富山が、最新の受験情報や小川流の子育て術について聞く、
お子様を持つ親御様のための音声情報番組になります。
はい、皆様こんにちは。PitPaの富山です。今回は、短期記憶・長期記憶について取り上げたいと思います。
小川先生の本の中ですとか、Twitterの投稿の中で、短期記憶・長期記憶についてよく話が挙がっているんですけれども、
小川先生によると、このそれぞれの記憶方法をきちんと理解して鍛えるということで、
記憶力、子供の学習に必要な記憶力ですね。この記憶力の面で非常に大きな差が出てくるというふうにおっしゃられています。
この短期記憶・長期記憶という言葉は、よく聞く言葉かなというふうに思いますけれども、
それぞれの具体例ですとか、それぞれのその鍛え方、あるいはその鍛えることによってどういったメリットが出てくるのか、
といったところについてお話を聞いてきました。
そうですね。これはよく丸暗記学習の弊害とか言われるじゃないですか。
記憶すること、暗記することっていうのが勉強上良くないんじゃないかみたいな風潮すら。
ありますね。
あって、あれは非常に短絡的な思考というか、誰か悪意がある人が嘘を流しているか、本当にわかってないかどっちかだと思うんですけど、
どっちも必要なんですよね。
暗記って絶対必要で、知識があるからこそ考えが巡らせられるようになるし、知識があるからこそその次の知識へとつなげていくことができるので、
ですから短期的にまず記憶するというステップは必要ですよと。
で、ただですね、その短期記憶っていうのは今見たものを、そうだな、目の前を車が3台通ったっていうその3台の車の映像をパッと見てパッと覚えた。
短期的な記憶ですね。すぐに消えていく。
それこそ短期記憶の代表が、昨日の朝ごはん何だっけですよね。
なるほど。
その時食べてる時は何食べてるか絶対知ってるんだけど、まあ出てこないですよね。
出てこないですね。
それはなぜかというとその一時的な記憶でおいて、そして自分にとって必要な記憶だと思わなかったから忘れていく。
というかまあ脳の中には入ってるんだけども、引き出せなくなっている。これはまあ短期的な記憶なわけですね。
じゃあ長期記憶、その中長期に引き出すことができる記憶ってどういうことかというと意味がついている。
意味づけがされている。
例えばその昨日の朝ごはんも、ライズアップでトレーナーがついてる人であれば、
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そこに写真を撮ってトレーナーに送ってですね、炭水化物がどうとかタンパクがどうとかチェックを受ける。
で、タンパク質を多めに意識的に筋肉量を増やすような食事を昨日はとったなと。
そのために汁物も少し多めにして満腹感を得ようとしたぞ。
で、そこにストーリーがあると思い出せるわけですよね。
だから今覚えたものについてどういう意味があってどういう繋がりがあって、
なぜこういうことが起きるのか、原因と結果の関係を考えてみたり。
そうすることによって長期的に引き出せる記憶へと変わっていく。
意味記憶とも言いますけども。
そのようにして捉えていく。
なので社会の勉強なんかわかりやすいと思うんですけど、
年号とかをですね、ただただここに出してひたすら覚えようとしてもなかなか苦しい。
で、だから一つは語呂合わせということで、
いい箱作ろう鎌倉幕府と書いて1185という数字を言葉にすることで、
関連づけて覚えるという技術があるわけだし。
なるほど、あれは語呂合わせは意味づけのやり方だったんですね。
だからただ単に音が面白いだけの意味づけだとちょっとどうかなって感じがしますけどね。
さらに望ましいのはそうした年号に関してもその前後にどういう事件や社会情勢があって、
だからこの事件は起こるべきして起こったんだと。
例えば第二次大戦もその前の第一次大戦の際にドイツが巨額賠償を強いられて、
でとんでもないインフレが起きて国民が急忙したと。
そうした中で独裁国家の土台ができてしまって、
強いリーダー大暴論が出て、そこでヒトラーが出てきて、
でその賠償をなしにしようというところから侵略というものが始まってしまった。
その背景というのをストーリーとしてちゃんと説明してもらって、
記憶するのは第二次大戦が何年から始まったかという年号を覚えたいだけだとしてもその周辺のお話ですね。
映画を見るようにドラマを見るように話を聞かせてもらえた制度というのはやはり覚えやすいわけですね。
ですから特に理科や社会がそうですけど雑談が多いはずなんです。
E先生の授業って。
で雑談というのは何かというと、
今から学ぼうとしていることが今の現代の生活にどう繋がっているかとか、
自分の体験とのひも付けがあったりとかですね。
そういう情報があることによってその一つの知識というものが意味を持ってくる。
そうすると思い出しやすくもなるし忘れにくくなると。
長期化するわけですね。
というところがあるので、どの学習においてもですね、意味を意識するということを取り入れられると覚えやすい。
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もう一つは思い出す機会を何回か繰り返すことですね。
傍客曲線とかよく言われる、覚えて翌日になったら7割以上忘れていると。
普通で人間のは。
だからその日勉強したことがあれば3時間後にはもう一回見直したりすると全然効果が変わってくるし、
寝る前に改めて振り返って寝て起きて起きたときに昨日やったことでもう一回見たりすると、
それだけで定着度が随分変わる。
またその時に覚えたとしても3日後、1週間後、3週間後と徐々にスパンを伸ばしていきながらも何度か振り返るようにしていくと定着しやすい。
だから学校とかでもね、よく確認テスト、小テストするわけですね。
このあたり短期記憶、長期記憶というものがあって、それを繰り返しする、あるいはストーリーをつけて意味付けをするというところで長期記憶が鍛えられていくというふうにあると思うんですけれども、
それ以外に子どもが記憶、長期に関する記憶を鍛えるような方法とかっていうのはあったりするんでしょうか。
そうですね、特に短期記憶の方に関連するワーキングメモリーって言うんですけど、
頭の中に一時的にいくつの情報を置いておけるか、ここは訓練次第なんですね。
そうなんですね、はい。
例えばね、しりとり、言葉遊びのしりとりをよくやってる子っていうのは、相手が言った言葉を頭に忘れないように置きながら、次自分何言おうかなってしますよね。
そうですね。
同じ言葉言っちゃダメだよルールがあったりすると、
ありますね。
自然とその短期記憶を使う。
あと暗算ですね。
一桁と一桁の暗算だったら自動反応に言えるかもしれないけども、
3桁足す3桁、3桁引く3桁、2桁かける2桁とか大人でもうんって一回考える。
そういった暗算、桁数がそこそこある暗算をしようとすると、
頭の中に筆算を作りますよね。
そうですね、はい。
ということは、頭の中で3つ4つの数字を一緒に見ながら全部計算する。
こうするとそのワーキングメモリーが刺激されますから、強くなっていくというのもありますね。
結構ね、日常的な言葉遊びや数遊び、
っていうのは鍛えるきっかけになりやすいですね。
あとその記憶をうまく使いこなすという意味でいうと、
グループ化するっていう視点も大事ですね。
ざったな並んでるものっていうのはなかなか記憶できないけど、
それを特徴ごとにグループに分けていくと、
そうすると頭に入りやすい。
子供たちがポケモンをなぜあんな数百も覚えれるかというと、
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火の属性とか水の属性とかグループがあって、
しかもこのモンスターはこのモンスターが成長した先の何々だとか、
全部こう系統立てていきますよね。
なるほど。
生物の生命の枝分かれのように。
ああいうふうな意味を持ったグループで分けることによって、
記憶に残りやすく、あれはなってるわけですけど、
ということは何かこう覚えたりするときに、
気合で覚えるのもそうだけども、
同時に覚えやすい形に整えて整理するという技術も、
結果として記憶力を高める一つの方法だというような言えるでしょうね。
なるほどですね。
先ほどの歴史だったり理科だったり、
結構長期記憶が大切かなというふうにも思ったんですけど、
やっぱり短期記憶の方っていうのも鍛えておいたほうがいいですかね。
そこ鍛えておかないと本当に覚えられない子っていますからね。
なるほど。
覚える習慣ないまま育ってくると、覚えたくても頭に入らないという状態になるんで、
後から来たらなかなか大変なんでね。
子供の体も脳もですね、柔軟な時期、幼少期から小学校の間に、
その短期記憶力を要求されるような遊びであったり勉強というのはやった子のほうがいいでしょうね。
なるほどですね。
はい、いかがだったでしょうか。
今回は短期記憶と長期記憶についての話だったんですけれども、
それぞれ重要で、かつ頭の脳みそ、鍛え方が違うという話だったわけですけれども、
簡単におさらいしますと、長期記憶、こちらはですね、
覚えるべきことにストーリー、意味を持たせるということを心がけるということと、
思い出す機会を何回も繰り返して反復して思い出させることによって鍛えることができるというお話でした。
一方、短期記憶のほうはですね、日頃からしりとりや数字遊びなどの遊びを交えながら、
ワーキングメモリーという短期的に覚える脳みその部分ですね。
ここに働きかけることによって鍛えることができるというお話でした。
記憶というとですね、ついつい僕なんかは長期記憶の部分がいわゆる記憶力というものかなというふうに思ってはいたんですけれども、
実際様々なテストの場面ですとか、特に算数の問題を解くとき、あるいは国語の文章題を解くときなどはですね、
どちらかというとその短期記憶力のほうを使って問題を解くことが多いので、
短期記憶力を鍛えることのほうが点数にダイレクトに結びつくということではありますので、
短期記憶力を強化するというところも学習をする上では非常に重要なんだなというふうに思いました。
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皆様もですね、ぜひこの遊びをしながら短期記憶を鍛えるというようなところはですね、
日頃から簡単にできそうなところではあるかなと思いますので、ぜひぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
さて、子育て受験ラジオではリスナー様からのご意見ご要望、また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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