近年傾向が大きく変わってきた中学受験事情。単純に有名難関校に進むことが本当に良い教育というわけではなく、その子供にあった学校選びや、親としての教育の考え方について、中学受験という側面からお話しします。
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<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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はい、こんにちは。パーソナリティのPitPa, 富山です。伸ばす引き出す小川先生の子育て受験ラジオということで、この番組はですね、
30年近く大手進学塾、個別指導塾の講師、経営者、コンサルタントとしてですね、子育てや受験指導を行っておられ、
また、この春にはご自身のお子様も中学受験で、なだ、筑波大附属駒場、開成といった
難関中学において見事合格に導かれた小川大輔先生を招きし、小川流の子育て術や最新の受験情報などをお送りする
お子様を持つ親御様のための音声番組になります。はい、ちょっと長かったですけれども、小川先生、本日から番組スタートとなります。
よろしくお願いします。本日は第1回ということで、まずはこの番組のリスナーが気にしているかと思われる
昨今の中学受験情報などをお聞きしたいなと思います。お願いします。
こんにちは、教育専門家の小川です。よろしくお願いします。そうですね、長年ですね、私、中学受験の世話をしてきて、もう28年になるんですけれども、
今はちょうど中学受験情報局の賢い塾の使い方というサイトで、主任相談員ということでいろいろご相談も受けているんですけれども、
昨今の中学受験事情ですね。そうですね。大きなトレンドとしては、大学付属の中学校がここ数年ずっと人気だということと、
公立中高一貫校という形の学校が結構定番化したので、それに関連した入試の出し方ですね。
産・国・離社をそれぞれバラバラで、いわゆる産数、いわゆる国語という形じゃなくて、科目が混じり合ったような問題であったりとか、
決まりきった知識をとにかく覚えたら、それを答えればいいということではなくて、その場で与えられた資料を見ながら考えて、
思い思いに答えるという形式の適正検査型というんですけれども、そういった入試もずいぶん増えてきているんですね。
だから入試対策というのが、いろいろな方向、形式に合わせなきゃいけないので難しくなったとも言えるし、
今までだったら3年かけてしっかり塾に通って中学受験しなきゃいけなかったのが普通の形でしたけど、
そういう適正検査型だと、1年も受験勉強していないけど、もともと作文が得意とか、理科の分野で好きな分野があって、
自分でいろいろ日頃から調べてて、勝手に知識があるとか、ちょっと尖ったところがあったり表現力を持っていたりすると、
比較的短い期間の受験準備でも合格できたりするケースが出てきているので、受験の間口が広がっているんですね。
ちょっとお伺いするんですけど、その適正検査というのは筆記試験になるんですかね。
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そうですね。記号の問題も混じってますけども、例えば社会の統計的なデータが出てきていて、
そういったところから希少の条件を読み取って、理科的な説明をさせてみたりとか、
文章でずっと人工胴体の説明がなされていて、そこから計算を伴う算数的な問題が混じってきたりとか、
いわゆる日常生活の中で頭を使ったり、自分なりの考えを言葉にまとめれるかを聞くような問題というのが出てきてますね。
なるほど。
昆虫博士みたいな、昆虫だけ知ってるとかっていうので一発芸合格みたいなのではなくて、問題自体にそういう総合的な考えを持っている子が優遇されるって言いますか。
はい。テキストや問題集をたくさんこなしたというわけじゃなくても、自分なりに考えて、正解かどうかわかんないけど、
私はこう思いました、僕はこう思いますということを言葉で伝えられると、ある程度評価される。
そうなんですね。
なので、採点が不透明と言えば不透明。採点者が気に入るかどうかって目に混じるので。
確かにそうですね。
だからこれまでの受験勉強の形だと、一定以上の努力をしたら、ある程度結果というか成果計算できるわけですね。
定まった形の中で知識量とトレーニングによって伸ばしていけるので。
でもそういう昨今の入試形態だと、毎回問題の雰囲気も違ってくるし、素材によって考えをその場で考えなきゃいけないんで、たくさん覚えたら勝ちってわけにならないですから。
努力量がその結果に見合うわけでもないという、よく見えないってところもあるわけですね。
じゃあ単純に詰め込みって言いますか、知識だけではなくて、それをどうやって体系化していくかみたいな表現力が。
そうですね。そもそもの相性ですね。
それは学校との。
その学校の出題が求めている子供像と、そのお子さん自身のこれまでの過ごし方がそもそも合ってたら、
受験対策ってつもりじゃなくて、普通に暮らしてきたけど結果、その学校の入試に合う小学校生活をしてきた子はすごく楽ですね。
なるほど。
そういった背景がなく、でもその学校に憧れて対策しようとすると、いろいろ本を読んだり自分で作文トレーニングしてみたり、
でもいわゆる中学受験算数の勉強は少なくとも5年生レベルまで必要ということで、ちょっと知恵を使った対策が必要になってくる。
だから相性っていうのはすごく大事ですね。
そういうことですね。
今から仮に受験を検討しようとしている親子さんが、その相性を調べる方法っていうのはどういうことをすればいいんでしょうか。
まず、僕はこの数年間子育てに関する本をたくさん出していますけども、どの本でも強調してお伝えしているのが、自分のお子さんのことをよく見てください。
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何かをさせるとか、どこかに合格するにはここまで必要だっていうタスクを考えるより先に、うちの子は何が好きで、どういったときに力を発揮する子で、集中するポイントって何で。
そういったお子さんそのものあるがままの姿の特徴っていうのをまずつかむと。これが第一ステップですね。
次第二ステップ、いいなと思う学校があったとして、すぐに入試問題研究に入るんじゃなくて、その学校のどういうところをいいなと思ったのか。
どういう工夫で入学した後の子供の育ててくれる方針、カリキュラムといった。そういったところで何が興味があるというか魅力を感じるかをよく考える。
その際に東大にたくさん通っているからとかですね。大学合格結果の一覧だけ見て魅力を感じているとちょっと厳しいものがあるんですけども、学校のことをよく知ると。
で、学校のいいなってポイントを知ると、その後に入試問題を見るとですね、なぜその問題が出ているかというのが分かってくるわけですね。
なるほどここはある程度まんべんなく知識を持った状態で入学して、その後学校の中でしっかり考えるトレーニングをしようとしているんだなとか、基本的な知識をまず持ってくれたらOKだよという入試だという学校もあれば。
マニアックな部分があって、その4科目均等じゃなくてバランスが取れてなくてもいいから、何か好きな科目、得意な科目がすごく深く考え抜けるような不思議がある方が欲しいんだなという入試問題もあったりするわけです。
それで学校の工夫だからこその入試問題の意味というのが見えてくると、最初の第一ステップのお子さんの確認というのと照らし合わせるわけですね。合うかどうか。
こういうふうに考えていくと、だいたいそう外さないです。
学校探しはどちらかというと、親が率先していろんな学校をまず調べる。
そうですね。特に首都圏の場合はあまりにも学校が多いので、その子供の日常生活の中で本人が勝手に魅力のある学校を見つけるのはありえないですね。
うちの子がどうしても海西に行きたいと言うんです。よくよく話し聞いたら、家の中で海西の話題しか出てないとかね。それを親が仕向けたんだと言うことが多いわけです。
とか塾に早くから行っていて、塾の方で出てくる学校名が限られていると。
結局子供って大人から渡された学校名か、ごく身近に憧れのお兄ちゃんお姉ちゃんがいて、もしくはお父さんがそこ出身で、それで身近な人とつながった学校名。
それは知ってますよね。ぐらいなので、むしろ親が率先してある程度広報広報というのを見つけてあげた上で、子供の意見、感覚を尊重してあげるというのが幸せな学校選びだと思います。
なるほどですね。でも本とかになんですか?学校見学とか。
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本やネットで情報をある程度大掴みした上で、お家からの距離とか、交風とか。ある程度ホームページでわかるので、良さそうだなとか、こんな学校もあるんだというのを発見したら、実際に足を運んでみる。
学校確認しに行くのに、体育祭とか文化祭とかそういう分かりやすいイベントの日とか学校説明会にだけ行く人がいるんですけど、
別に日常生活の中で平日に様子見に行ったって言い訳で、もちろん入れないですけどね。
入れないけど、登校時間に合わせて見に行けば、その学校に通って嬉しそうに来る子がどんな子で、嫌々来てる子がどんな子が、
登校下校どっちか見てたらわかりますよね。 なるほどですね。
で、そのなんか楽しそうにしてる子と自分の子供がイメージが重なるんだったら、多分合いますよ。
めちゃめちゃこう、自由な工夫だけれども、自由が好きな子供だったらそこは合いますし、
結構もう真面目ないうことを聞くような子だったら、なかなか自由すぎると合わないかなみたいなのが見えてくるという。
そうですね。ある程度レールを引いてあげた方が安心して頑張れる子だったら、
宿題とか勉強のメニューははっきりと伝えられるけど、同時に行事ごとが逆的力が入っていて、
なんか音楽分野を頑張らせてくれるとか、体育祭で気合が入ってるとか、
そういう時に自分を発見していったりというのができるでしょうね。
こういうのは、お父さんお母さん2人で見に行った方がやっぱりいいんですかね。
可能なら。
可能なら。
はい。で、家族で見に行く場合に気をつけなきゃいけないのは、
そもそもご夫婦が日常的にこうフラットに会話ができてるから、
会話してるけど、結局お父さんが一方通行に命令してて、
お母さんが会わせてるだけのお家も多いわけですよね。
はい。ありますね。
または子供のことについてはお母さんがガンと譲らず、お父さんが会わせてるお家もありますよ。
はいはいはい。
その場合、一緒に見に行っても、一人の意見しか出ないんで、
だったらあえて別々に見に行って、それぞれの感想を持ち寄るというのもいいかもしれませんね。
なるほどですね。
そしたら、気になるポイントが違ってくるんで。
確かに見に行って分かるところもありますね。
あと一緒に行っても、時間を決めてバラバラに散策して、30分後に帰ってくるとかもいいですね。
例えば、お父さんは先生たちの子供たちへの関わり方にすぐ目が引かれて、
お母さんは子供たちの連携の仕方とか、友人関係の雰囲気に目が引かれるとか、
壁のディスプレイの仕方で、その学校の灰色の細やかさに目が回れるとか、
それぞれの家族によって気になるとか目に入るポイントが違うんで。
そうですよね。
そうやって複数の視点で良さを見て取るようにすると、
よりお子さんにとって対象の良い学校というのは見つけやすいですね。
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最後に一つ、これいう学校探しとかっていうのは、
お子さんが何歳ぐらい、何年生とか幼稚園ぐらいからなのかとか、いろいろあるかと思うんですけど。
お子さんのキャラクターとか、この子どうも数字の分野すごく好きみたいだなとか、
あちこちに目移りして好奇心が大きいよねとか、
マイペースだけど自分の気に入った部分だとグーッと集中できる子だねとか、
そういった自分の子供の特徴というのを意識し始めるようになった後だったら、
別に5歳でも6歳でも見てはいいと思うんですよ。
ただ早くから学校を見に行ってしまう一つの注意点として、
親の方で特定の学校を決めつけてしまって、子供の選択が入る余地がなくなると。
確かに。
先走りすぎるとね。
なのでそこはあくまで候補として自分たちは見るようになって、
最初選ぶのは子供自身の感覚で、
子供が自分なりにいいなと本気で言えるのは多分5年6年にならないといけないから、
そこまでは待つんだぞと自分たちが。
そういう覚悟というか心構えさえあれば早くから見ていて大丈夫です。
もう見に行ってしまってすごい素敵だなと思ったら、
親の中でそれが固まっちゃうかもしれないですね。
そうですね。一番良くない受験カーテンって早くから例えば何が何でも敬意を言い続けて、
子供にそれ以外は学校じゃないみたいな極端な絞り込みをして、
ところが受験の勉強のレベルにお子さんがうまく乗れないと、
成績がどうも取れないと。
でも私らプロから見たらこの子っていうのは多分中学2年3年くらいから、
すごく持ち味の粘り強さっていうのが発揮し始めて、
多分数学は伸びるんだろうなと。
でも残念ながら小学生の段階ではスピーディーな問題を処理するっていうのは向いてないよねと。
僕らから見たら分かるけれども、学校を先に決めつけてしまったおうちは、
そういうお子さんの良さ、数年先の良さっていうのに目が行かないっていうリスクがあるんですよね。
はいはいはいはい。
だからそういうところは十分気をつけた上で、
子供が頑張っても頑張っても特定の学校に届かない場合に、
自分にとって受験が何なのか分からなくなる。
子供を育てるために中学受験をやるのであって、
追い込むための受験にしてしまうのは最悪。
ああそうですね。言われるとそうかもしれないですね。
やっぱり中学受験気になるんだったら必ずそれを通して、
お子さんにとってどういう意味のある受験をして、
また同時に自分たちが親としてより成長するには、
その中学受験の期間をどのように生かしていくのか。
そういう視点で親と両方が育つための時間って気持ちが大事でしょうね。
すごい納得がいきました。
じゃあ第1回目というところで、
中学受験の最近の傾向と、
受験するための親の心構えみたいなところから入りましたが、
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この番組、この後何回か続けていくうちに、
一応その受験に関する情報だったり、
またお悩み相談とか受け付けたいなと思いますので、
番組の説明欄にあるリンクから見ていただければ、
いずれQ&Aの形式で答えたいなと思いますので、
また聞いていただければなと思います。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
15:29

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