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  2. #224 マクドナルドは健康問題..
2024-07-18 1:23:19

#224 マクドナルドは健康問題を乗り越えてどう文化的に復権したか?

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<目次>
() ファストフードの影響
()インフレでメニューも変化が
() 大企業もコラボが重要に?
() マクドナルドの店舗設計の思想に変化が
()マクドナルドのキャラクターは独特…
() ファストフードというソフトパワー
() 『スーパーサイズ・ミー』で健康問題が話題に
()映画公開後からの解ったことと影響
() ファストフード=ダサいが、成長は続く
()マクドナルド非公式コラボ
()マクドナルドのリブランディング計画とキャンペーン
() トラビス・スコットのコラボ
() 世界で一番有名な食事ことAs Featured In Meal
()各国のおもしろマクドナルドコラボ
() グリマス復活、シェイクで大バズリ
() コンポージングカルチャー
() ユーザーがコンテンツを作ってくれる重要性
() ドナルドがまた推される日はくるか
()マクドナルド思い出小話

<参照リンク>
https://www.notion.so/offtopicjp/224-034d8d717e4e4f698358b94c17f3d606?pvs=4

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00:05
皆さんこんにちは、草野美希です。 宮武哲郎です。
草野 みき
Off Topicは、アメリカを中心に最新テクニスやスタートアップ、ビジネス情報を緩く深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、ファストフード文化の重要性と、マクドナルドのターンアラウンドについて話していきたいと思います。
宮武 徹郎
はい。
今日はちょっと、ファストフードカルチャーについていろいろ話していきたいと思うんですけど、
特に話したいのが、ファストフードがどういうふうに、いろんなカルチャー、主にアメリカですけど、いろんなカルチャーに影響を与えたのかっていうところ。
もちろん、ファストフードカルチャーについて話すと、どうしてもマクドナルドの話が出てくるので、
マクドナルドを若干中心に話していきたいなと思っていて、
このエピソードは最終的に次のエピソードとかに繋がる話かなと思っているので、
まず若干背景ではないですけど、どういうふうな役割を、実は結構重要な役割をファストフード店舗って果たしていた時期もあったので、
それについてちょっと話していきたいなというところですね。
草野 みき
はい。
宮武 徹郎
はい。じゃあまず、ファストフード店のインパクトみたいなのについて話すんですけど、
楠栞さん、ダンキンってあるじゃないですか。
草野 みき
はい。
宮武 徹郎
ダンキンドーナツ。
ドーナツ屋さん。
ダンキンドーナツっていう元々店舗名だったのは、ドーナツを下ろして、ただダンキンになったんですけど、
あそこのスローガンって分かります?
草野 みき
えー、知らないです。てか、そもそも行ったことないかもしれないです。
行ったことないんですね。
まあでも、アメリカに住んでないと行かないですよね。しかもなんか、あんまり…
宮武 徹郎
そうですね。西海岸にないんですよ。
草野 みき
うん、ないから。
宮武 徹郎
うん。なんで基本的に東海岸沿いに主にあるっていうところで、まあニューヨークとかボストンとかにはよく見かけるんですけど、
確かに西海岸だとあんまりないので、そこですと、スローガンが、アメリカ runs on ダンキンって言うんですけど、
アメリカはダンキンで動いているみたいな。
草野 みき
回ってますよっていう。
宮武 徹郎
そうです、回ってますよみたいな感じで、まあめちゃくちゃいいスローガンだなと思いながら、
草野 みき
みんな食べて、それでみんなエナジーチャージしてみたいなことですよね。
宮武 徹郎
そうですね。まさにドーナツとコーヒーを飲んで、それでチャージして、一日が回ってるんですよみたいな。
しかも、より一般層向け、特にブルーカラーワーカーとか、よくアメリカだと警察がコーヒーとドーナツ食べるっていう、そういうステレオタイプもあると思うんですけど、
それに若干合わせた感じで、こういうスローガンを18年前ぐらいから出しているスローガンなんですけど、めちゃくちゃ正しいなと思いますし、
03:10
宮武 徹郎
これってダンキンだけではなくて、ファストフード全体で言える話かなっていうふうに思うんですよね。
もちろん健康の問題とか、アメリカ人の体重の問題とか、そういうのもいろいろあると思うんですけど、
思った以上にファストフード店舗、ファストフードチェーン店っていうのが、アメリカもそうですし、グローバルでのインパクトがあるかなっていうふうに思いますね。
まず、数字回りからいきますと、大体一日に、大体ですけど、8400万人のアメリカ人が毎日ファストフードを食べてますと。
草野 みき
ファストフード、どこら辺までいきますか?宮武さん的にでもいいですし、タコベルはファストフードですか?
宮武 徹郎
タコベルはファストフードです。サブウェイはファストフードですか?サブウェイはファストフードです。
割と幅広いですよね。ちぽトレはファストフードですか?ちぽトレもファストフードに入りますね。もうちょっとハイエンドだったり、もうちょっと健康的ですけど。
草野 みき
チェーン展開してて、みたいなとこなんですかね。
宮武 徹郎
そうです。あと、結構スピード重視なところとかはそうですね。なんで、スイートグリーンもギリギリそこに入ったりとかすると思いますし、
あと、アメリカですと結構ピザ屋さんをカウントしたりとかすることも多いですよね。
草野 みき
なんで、大体アメリカの大人の3分の1が毎日ファストフードを食べてるんですけど、
宮武 徹郎
もちろん年齢によって若干食べる割合って、年齢が上がるほどファストフードに行かなくなる傾向にもちろんあったりするんですけど、
去年末だけでもスターバックスとか2万店以上ありますし、グローバルですけど。
スタバも入るんですね。スタバも入ったり、人によって入ったり入らなかったりっていうところですけど、基本的に同じ分類かなっていうところですね。
で、マクドナルドも1万店舗以上ありますし、アメリカ人、アメリカですと8人に1人はどこかのタイミングでマクドナルドで働いたことがある。
草野 みき
えー、います?知り合いでマクドナルドで働いてたっていう。
宮武 徹郎
でも、昔そこでバイトしてたみたいな人とかはいますね。
草野さんとか周りいないですか?これ日本の数字だったらわかんないですよね。
草野 みき
いましたね。いました。有名ですよね。オペレーションの分厚い本があって、それ読んで学んでいくみたいな研修システムがあるみたいに聞いたことあります。
06:05
宮武 徹郎
結構有名人もいますよね。
草野 みき
えー。
宮武 徹郎
ジェフ・ベゾスとか。
あー。
ツイッターで写真あげてたじゃないですか、何十年ぶりにマックのポテトフライを食べましたみたいな。
草野 みき
何十年ぶりなんだなー。そうなんですね。
宮武 徹郎
あと、ファレル・ウィリアムスとか、あとピンクとか、いろんな人が昔働いてたことあるんですけど、
8人に1人っていうことは、今アメリカですと人口が3.3億人ぐらいいるので、
なので、4100万人ぐらいが、ざっくり計算をすると、今現在もしくは過去にマクドナルド従業員として働いてたと。
マクドナルド単体で見るだけでも、やっぱりすごい経済インパクトがありまして、
アメリカのGDPに毎年76ビリオンぐらい貢献してるっていう研究もあったり、
アメリカだけで120万人の仕事を作っていますし、税金でも15ビリオンぐらいあって、
あとマクドナルドとか、これ他の例えばAmazonとかも、他のファストフード店とかもたまにやったりするんですけど、
学費の支援とかもやったりしていますし、あともちろんですけどマクドナルドとかですと、
材料をいろんなところから買ったりするので、そういう意味でも経済に貢献したりとかしているので、
いろんな見合いで大きな業界を作ってるっていうのはありますよねと。
最近ですと、スーパーに行くよりもファストフードに行く人もちょっとずつ増えてる。
これはインフレとかそういう系の問題もいろいろあって、
あと最近ファストフード店がインフレとかそういうのを機にして、家族用のバンドルみたいなのを提供したり、
休みのセットを出したりとか。
草野 みき
それはマクドナルド限らず?
限らずですね。それでちゃんと来てもらうことにして、追加で他の商品買ってくれたら利益が出るみたいな。
宮武 徹郎
アメリカで一番人気なのは何なんですか?やっぱりマクドナルド。
全体的に言うとマクドナルドかもしれないですけど、
例えばZ世代とか、あと商品によってはチェックフィレとか、
こないだサンタさんと行きましたけど、サンフランシスコ。
あのレストランはめちゃくちゃ人気ですよね。
09:03
草野 みき
ウィングストップとか?
ウィングストップありますね。
よくTikTokとかで見かけて美味しそうだなって思ってました。
でもやっぱりマクドナルド、認知度レベルで言ってもそうですもんね。
宮武 徹郎
テンポ数とか。
そうですね、やっぱり認知度が圧倒的っていうところありますよね。
でもこういうインフレとかがある中で、
やっぱりより低価格でバンドルとかも出していくと、
よりファストフード店が魅力的に感じるっていうところですね。
確かこれTwitterとかで見た数字なので、どこまで正確か確認しないといけないですけど、
オレンジジュースの価格が2020年から5倍ぐらい上がってるみたいな。
2020年って本当に4年前からですよね。
草野 みき
どれぐらい結構変わってるんですか?
宮武 徹郎
でも5倍なので結構ですよね。
それは結構健康な、なかなか飲めなくなっちゃうと思うので。
そういうのを見ると、ファストフードに行くっていう理由もなんとなくわかりますよね。
草野 みき
確かに。
あとそれだからソーダとか人気なんですかね。
宮武 徹郎
それはあると思いますね。
確かに確かに。それは多分大きいと思いますね。
草野さんも結構ファストフード店って行きます?
草野 みき
行きますね。マクドナルドとか好きっていうか、いっぱい新作が出たら食べたくなりますし、
あとでもチキンショップ屋さんみたいなのとかも好きですね。
ケンタッキーとかも無難に、日本だと好きですし。
行きますか?宮武さんは。
宮武 徹郎
行きますね。
でもどちらかというと、デリバリーで頼んだりとかするっていうところ。
アメリカに行ったら、何回も話してますけどチポトレに行ったりとかするので。
草野 みき
日本だと何頼むんですか。
宮武 徹郎
日本だと、でもマクドナルドじゃないですかね、一番頼むとすると。
あとなんか日本のファストフード店っていうと唐揚げ店とか。
それもカウントするのかっていうところあるんですけど、
例えばウィングストップをカウントするのであれば、たぶん唐揚げ店とか駅地下にあったりするので、
そういうところで買って家で食べたりとかしますね。
草野 みき
確かに確かに。
宮武 徹郎
あとやっぱ日本とアメリカの結構大きな違いって、
日本はやっぱりすごい季節限定のものとか出したりとか、期間限定のものを出すじゃないですか。
12:01
宮武 徹郎
アメリカのマクドナルドって最近はもうちょっと変えたと思うんですけど、
昔は全くメニューが変わらないっていう。
草野 みき
本当でもここ最近ですよね。
もしかしたらコラボとか、別のIPとコラボしたりとか、ブランドとアパレルとコラボしたりとか。
今まで、それもコラボレーション分、ちょっと話変わりますけど、
大きなテック企業とかもコラボレーションをやっていかないといけないみたいな流れとちょっと似てるかなって思います。
マクドナルドさえも何か新しいものと何かクリエイションをしていかないといけないっていうプレッシャーがあるのかなっていうのは、
いろんなところで起きてるのかもしれないですね。
宮武 徹郎
アメリカでもめちゃくちゃ同感ですね。
やっぱりすごいプレッシャーを感じてるかなと思うので。
それも多分いろいろファストフードの進化っていうか、ユーザー側の進化っていうのもいろいろあるので、
それも合わせて今日いろいろ話すんですけど。
最近もそうですし、多分5年ぐらい前から、もうちょっと前かもしれないですけど、
結構ファストフードのテンポとか思想がちょっと変わったじゃないですか。
それこそより利便性とか効率性をすごい重視したオペレーションになってる。
草野 みき
もともとでもそうじゃなくて、それ以前は?
宮武 徹郎
もともとファストフードの概念自体がよりスピードを持って食べ物を渡すっていうところだったと思うんですけど、
結構出入りをすごい早くさせるっていうか、
テンポ内で食べないっていう前提でテンポを作ったりとかしてると思うんです、最近ですと。
昔ってマクドナルドで誕生日パーティーをやりたいとか。
草野 みき
なるほど。一旦これアメリカの話かもしれないって考えてる。
宮武 徹郎
日本ですと地方だと多分多少なりそれはあったと思うので、遊び場があったりなかったりとか。
草野 みき
確かにそうです。そうなのかもな。どうだろう。
東京に住んでると確かに固い椅子で早く回転させるみたいなの有名じゃないですか。
そういう回転率みたいなところは結構昔からそうなのかなと思ってましたけど、確かに昔なんか、
それこそマックの昔のキャラクターがいて、
キャラクターいるじゃないですか、ピエロのキャラクター。
宮武 徹郎
ロナルド、マクドナルド。
草野 みき
ベンチとかあったじゃないですか。
ベンチとか、かたくんベンチとか。
そういうのは消えましたね、確かに。
15:04
宮武 徹郎
結構ないですよね。アメリカでも昔は結構いろんなところにあったんですよ。
もちろんニューヨークのど真ん中にあったかというとそんなになかったですけど、
ちょっと地方に行くとちゃんとした遊び場があって、
それこそ昔マクドナルドってケーキを出してたんですよ。
実はいまだにたまにそれを提供できる店舗があるんですけど、
9ドルぐらいのバースデーケーキがあって、
草野 みき
安いんですよね、それは。
宮武 徹郎
割と安いですよね。結構大きそうなサイズでしたけど、
僕もTikTokでしか見たことないんですけど、
それが1980年代から90年代結構人気だったらしくて、
やっぱりそれがより効率性重視になったのが、
おそらくドライブスルーが導入されてから、
より多分その考えって強調されて、
最近ですとさらにだと思うんですけど、
さらにデータとかいろんなものが可視化できるようになったので、
よりテクノロジーとデータを使って、
より早くより効率性を上げる、より利便性を上げるっていうのを重視したからこそ、
そもそもその店の形とか、
どれくらいスペースを使うかっていうのもめちゃくちゃ変わってきたと思うんですよ。
なんで、特に80年代、90年代のマクドナルドとかバーガーキングとかウェンディーズとかと、
今のマクドナルド、バーガーキング、ウェンディーズとかと見ると、
なんかもうめちゃくちゃ違うんですよね。
そもそもビルのサイズが小さくなっていて、
そもそも遊び場がなくなっているので、
あと、実際店舗内で食べる席数も減らしたり。
場合によっては完全なくしてるじゃないですか。
草野さんも前シリアルトークで話した、タコベルのドライブスルー店舗みたいな。
中でもセルフサーブのキオスクを用意したりとかしてるので、
ドライブスルーのどういうふうに車が移動するべきかっていうのをすごい考えた設計にしてたり。
草野 みき
ドライブスルーはあんまりなくなるんでしたっけ?
宮武 徹郎
マクドナルドの場合ですと、AIを活用したやつが最近ちょっと止めるっていう話なんですけど、
実際ドライブスルー自体はめちゃくちゃ多分、
彼らにとって売り上げがどんどん上がってるので。
草野 みき
日本だと結構タッチパネルのオーダー形式、マクドナルド、
あとアプリとかも結構出来がいい気がするんですけど、
アメリカとかはどうなんですか?
宮武 徹郎
アメリカもキオスクって言って、タッチパネルみたいなものがあったりして、
確か誰かがTikTokかなんか出してたんですけど、
ハンバーガーを頼んで全部抜きにすると、めっちゃディスカウントされるんですよ。
18:00
宮武 徹郎
全部抜きって言うと?
ピックルスとか、お肉とか、そういうの全部抜きにすると、
めちゃくちゃディスカウントされて、しかもそれをやりすぎると、
実際マイナスになるんですよ。
例えばハンバーガー100個頼んで、バンズなし、肉なし、レタスなし、
草野 みき
みたいなの全部やって、マイナスにすると。
そしたらなんか、
100個じゃないですけど、
それでなんかめちゃくちゃ無料で食べられるみたいなハックを見つけて、
宮武 徹郎
それがすごいちょっとバズってた時期があったんですけど、
もちろん多分今はそんなことできないですけど、
キオスクもいろいろ問題はあるものの、
結構導入されてるんですけど、
ただやっぱり、昔のマクドナルドとかそういう店舗に行くと、
めちゃくちゃでかい遊び場とか、食べるスペースがめちゃくちゃ広かったりしてたので、
それがマクドナルドだと、プレイプレイス?
プレイプレイスって言うか、
プレイプレイスって言うか、
プレイプレイスって言うか、
してたので、
それがマクドナルドだとプレイプレイスって呼ばれていて、
一時期実はマクドナルドってマクドナルドランドってそれを呼んでたり、
そのマクドナルドランドっていうものは、
あるどこかの州のフェスティバルかなんかで実際ローンチして、
そこで10日間のフェスティバルだったんですけど、
35万人の人がそこに遊びに行っていて、
それとだいたい同じぐらいのタイミングで、
いろんなキャラクターをデザインしたんですよね。
これどこまで日本で浸透してるかが僕もわかんないので、
一応英語で言いますと、
Mayor McCheeseっていうキャラクターだったり、
Officer Big Macっていうキャラクターだったり、
あとハンバーグラー、
これはアメリカでも有名なんですけど、
当時の名前はEvil Grimaceですね。
あとキャプテンクルクとか、
何人かキャラクターを作っていて、
そのキャラクターは子供たちにとっても結構人気なキャラクターで、
やっぱりより良い体験を提供するため、
より良い記憶を作るため、
こういうキャラクターとかプレイペースとかを作ってた時期があって、
それがすごい有名になったからこそ、
他のファストフード店が似たようなことをやり始めて、
これ特に1980年代、90年代だったんですけど、
すごい人気になったからこそ、
マクドナルドって実はレストランが含まれない遊び場だけを用意したこともあるんですよ。
それだけ人気だったっていう。
21:01
宮武 徹郎
でもやっぱりどんどんファストフードの需要もどんどん上がって、
そこにフィットさせない、
ちゃんと需要に応えないといけないっていう風になった時に、
そもそも遊び場とかそれを提供するのも、
そのスペースが無駄になったり、
あとはより大人たちをターゲットしたいっていうところもあって、
よりそこの店舗とかのレイアウトとか変えてきたんですけど、
やっぱり昔のファストフードって、
特に子供たちとかからするとめちゃくちゃイケてる場所みたいな雰囲気になってたっていうところですね。
草野 みき
キャラクター、他のファストフードもキャラクター作ってたんですか?
宮武 徹郎
作ってたところもありますね。
ただやっぱり多分そこまで人気ではなかったですし、
どこまで予算があったかっていうのもあると思うので、
マクドナルドだと確かテレビ番組にもしてたはずなので、あれって。
草野 みき
やっぱり子供番組みたいなところから着想を得てるんですかね。
1つのキャラクターとか、もしくは1人2人ぐらいでもいい気がするんですけど、
めちゃくちゃキャラクターいるじゃないですか。
キャラクターのバリエーションもすごいから、
ただただマスコットキャラクター作りたかったっていうよりは、
キャラクター同士のコンテンツを作りたかったのかなと思ったんですけど。
宮武 徹郎
特に悪役みたいなキャラクターが2,3人いたので、
ちゃんと対抗をするっていう、ストーリーを作るっていう意味合いでも、
1つのキャラクターよりも複数キャラクターがいた方が作りやすいっていうところですよね。
草野 みき
キャラクターデザインも結構クレイジーですよね。
宮武 徹郎
特に当時の着ぐるみで、
例えば昔のグリマスとか見るとめっちゃ怖いんですよね。
草野 みき
怖いし、ドナルドも、
日本のキャラクターってめっちゃ可愛くて、
ふわふわしてて、人間あんま出てこないみたいな感じなんですけど、
あれはピエロなのみんな好きなんですか?
宮武 徹郎
いや、ピエロ結構怖い人が多いので。
草野 みき
ピエロ恐怖症の人いますもんね。
宮武 徹郎
よくそれを選んだなって思いますよね。
草野 みき
結構いいですよね、すごいですよね。
宮武 徹郎
多分ここもちゃんとした理由があるんですけど、
僕も単純にそこ調べきれてないだけだと思うんですけど、
めちゃくちゃ気になりますよね。
草野 みき
結構ドギツイキャラクターの色とキャラクターの、
なんでこのキャラクター作ったんだろうみたいなのありますよね。
宮武 徹郎
まだハンバーグラーとかは、
見た目的にはちょっとアニメっぽい見た目ですし、
24:02
宮武 徹郎
わかるんですけど、
確かにロナルド、マクドナルドはちょっとわかんないですよね。
草野 みき
面白い。
宮武 徹郎
もっとアメリカン、ヒーロー的な要素を入れてもよかったかもしれないですし、
テレビ番組上ではめっちゃヒーローになってたかもしれないので、
そこもどういう見た目でやってたかっていうのはいろいろあると思うんですけど。
草野 みき
あれじゃないですか、着ぐるみを量産するのが難しいから、
人で顔塗ってすぐ対応できるようにするみたいな。
宮武 徹郎
確かにそれはあるかもしれない。
草野 みき
法律性。
宮武 徹郎
結果的にその方向性を諦めちゃったっていうのはあるので、
一旦は。
でもファスタフードって、
いろんな意味でアメリカにとってもそうですし、
グローバルにとってファスタフードってすごい重要だなと思っていて、
アメリカのソフトパワーになった。
草野 みき
そうですね。
宮武 徹郎
やっぱり、日本でももちろんそうだと思いますし、
他の国でもそうだと思うんですけど、
それってもちろんアメリカがよく見えたっていうところもあるんですけど、
同時にファスタフードが他国の文化に入ることによって、
それによって新しいサブカルチャーが生まれる事例とかもあるんですよ。
ファスタフードってアメリカも多少そうだったんですけど、
他の国からすると違う文化じゃないですか。
そもそもその国の食べ物に対しての反抗心を表すものじゃないですか。
草野 みき
表すもの。
宮武 徹郎
例えば日本の料理を食べるのではなくて、
海外のちょっとモダンで安いものを食べるっていうことをすること自体が、
今は普通ですけど、当時は変ってなってたはずなんですよ。
なんで、いわゆる反抗的なことを表してた部分もあって、
だからこそサブカルが生まれやすかったんですよ。
そういうファスタフードと一緒に。
なるほど。
なんで、結構若者層がそこに集まるっていうのは、
もちろん低価格っていうものもあるんですけど、
そういう反抗心を表す場所っていうところもあって、
なんで、いわゆるクラブとかスケートする場所とかと似たような扱い方になってた部分もあったり。
27:03
草野 みき
スケートする場所。確かにアメリカの映画とか出てきますね。
宮武 徹郎
そうですね。よく反抗心が高い。
草野 みき
そういうことなんですね。
宮武 徹郎
特に1970年代前とかに関して言うと、ヨーロッパとかもそうですし、アメリカもそうだったと思うんですけど、
外食する概念が全然なくて、外食するのってやっぱりある程度の所得がないとできないですし、
そもそもそれを提供するレストランがあまりなかったですし、
なので、そういうオプションを与えてくれたっていう意味だと、結構テクノロジー的な技術革命でもあったっていうところですね。
そういう安い食べ物を出せるっていう意味だと。
これの中、サブカルが生まれたっていう一番いい事例が、
1980年代のイタリアで、このミラノのあたりで結構、当時のイタリアだといろんな世界戦争とか、いろんな社会的問題があって、
そこで結構苦戦してた若者層がいたので、彼らからするとそれとは逆の方向に行きたいと。
ちょうどそのタイミングでアメリカの映画とか、ハリウッドとか、アメリカのポップカルチャーが入ってきたタイミングだったので、それを受け入れ始めて、
そのうちの一つがファストフードだったと。
ただ、まだその当時はマクドナルドとか、サブウェイでもケンタッキーでもいいんですけど、まだ入ってなくて、イタリアでは。
なので、それと一番近しいところに行かないといけなかったと。
それがどこかというと、パニーニを作るサンドウィッチショップだったんですよ。
それがイタリアで一番早く食べ物を出してくれる場所。
なので、当時のミラノのいろんなパニーニショップで、めちゃくちゃ若者が集まるんですよ。
で、みんなデザイナー服着たりとか、めちゃくちゃおしゃれをして、そこでみんな集まって、そこでみんな話し合ったりするんですけど、
その人たちをパニナーリって呼ばれてて、
パニーニのショップに行ってた人たちなので、パニナーリっていうところなんですけど、
自分たちは言語があったりとか、
ティンバーランドとかリーヴァイスとかを着ながら、モンクネのジャケットとか、デイトナーとかロレックスの時計をしていたっていうところ。
30:02
宮武 徹郎
で、イタリアもそうですし、例えばイギリスとかも若者層がファストフード店に集まって、
そこがいわゆる学校の後とかで集まる場所になったりしてたので、
いろんな意味合いで、そこのファストフード店ってすごい重要な役割を果たしてたなっていうところかなと思いますね。
ただやっぱり、ファストフード店の成長っていうか、カルチャー的なインパクトっていうところは、
2000年代からだいぶ落ち始めましたと。
で、売上自体は上がり続けていたんですけど、やっぱりすごい批判されたタイミングがちょうどそのタイミングあたりで。
草野 みき
そうですね、確かに。
宮武 徹郎
特に健康的な意味合いですよね、これは。
草野 みき
スーパーサイズミーみたいな映画とかもこのタイミングですもんね。
宮武 徹郎
まさにそうなんですよ。
草野 みき
ファストフード食べ過ぎるとどうなるかみたいな。
宮武 徹郎
まさにそうですよ。
30日間マクドナルドを食べ続けるとどうなるかっていう話です。
ちょうど20年前に出てきたドキュメンタリーですね。
草野 みき
確かに、最近お亡くなりになりましたもんね。
宮武 徹郎
元々監督主演を務めてた人が、最近亡くなったんですけど、彼がモーガン・スパーロックさんっていう人で、
ブートストラップしたドキュメンタリーだったので、外部から資金をもらわず自分で作ったんですけど、
予算が大体65Kなんで、今の円換算してもいいのかっていうのもあるんですけど、
今だと1000万円くらいの予算で、売上的には22ミリオンだったので大ヒットしました。
クサノさんが言ったように、ファストフードを食べ続けるとどれだけやばいことが起きるんだみたいなことを、クサノさん見ました?スーパーサイズに。
草野 みき
見たことある気がします。結構前だから覚えてないですけど、日本でも有名な映画だと思いますね。
宮武 徹郎
あれはやっぱりすごい印象的な映画ですよね。僕も高校とかで見せられたと思うんですけど、
見せられた?
学校の授業の一環で多分見たんですよ。
草野 みき
えー。
宮武 徹郎
一応、前提としては30日間連続、全食事マクドナルド、朝昼晩というところが条件としてあって、
当時のマクドナルドってスーパーサイズっていうサイズがあったんですよ。
それが、スモール、ミディアム、ラージのさらに上のスーパーサイズっていうだけで、別に全店舗が提供してたわけではないんですけど、
提供してた店舗に行った場合には必ずスーパーサイズを頼まないといけないっていうルールになっていて。
33:07
草野 みき
やばい。
宮武 徹郎
やばいですよね。
やばい。
考えるだけでも気持ち悪くなるので。
草野 みき
いやー、そうですね、確かに。
なんかその、アメリカ人ってどういうイメージ?みたいなそういう話する時もやっぱ、マクドナルド食べてるよね、みたいなステレオタイプも、
なんかそこで言う人が増えた気もしますね、確かに。
そういう映画とか、いろいろコンテンツとか。
そうですよね。
宮武 徹郎
いやでも、あのドキュメンタリーで、平均1日5000キロカロリーを食べたっていうところで、
彼は32歳だったんですけど、当時は、30日間で11.1キロ増えました、体重が。
やばいですよね。
草野 みき
やばいですね。
宮武 徹郎
で、ドキュメンタリー自体はアカデミー賞のノミネーションも、
めちゃくちゃ詳しい。
ちゃんと調べてるので。
宮武 徹郎
ただ、もちろん指摘するポイントは実はいくつかあったんですよ。
これは後々指摘されたので、当時は知らなかったっていうところもあったんですけど、
彼って毎日何を食べてたかっていう、何を食べてた飲んでたかっていうのをトラッキングしてたんですけど、
それを公開しなかったんですよ。
何人かの研究者が同じようなことを再現しようとしたんですけど、再現ができなくて。
で、2017年、7年くらい前ですよね。
宮武 徹郎
実はアルコール中毒とまでは行かないですけど、過去30年間ほぼ毎週めちゃくちゃ飲んでたっていうことを明らかにして、
この期間中も実は飲んでたっていうのを言ってたんですよ。
なんで、それが結構、僕も調べるまで知らなかったんですけど、それがもしかしたら結構影響したんじゃないかとか。
草野 みき
確かに、アルコールもカロリーありますもんね。
宮武 徹郎
それプラスファストフードがどうなるのかとか、いろんな要素があったかもしれないので。
草野 みき
ヤバいな、メンタルがヤバそう。心もちょっと心配になっちゃいますね、それ。
宮武 徹郎
なんで、そういうのもあったので、完全にあのドキュメンタリーが正しいかっていうと、たぶん正しくはないんですけど、
ただ、やっぱりめちゃくちゃ影響力あったので。
やっぱり、そのドキュメンタリーだけではないですし、その前からもたぶんいろんな人が言ってたんですけど、
36:03
宮武 徹郎
やっぱりそこからいろんな人がファストフードの健康面はどうなんだっていうのを言い始めたタイミングでもある。
マクドナルド側は関係ないって言ったものの、あのドキュメンタリーが出た6週間後にスーパーサイズがなくなりましたと。
草野 みき
関係ないよ。
宮武 徹郎
マクドナルド側は関係ないって言ってますと。
草野 みき
偶然だな。
宮武 徹郎
偶然ですよね。
草野 みき
スーパーサイズ。
宮武 徹郎
でも、もちろんこの健康面の、より健康的になるっていうの、健康意識が高くなったっていうのは、もちろん一つネガティブな影響があったんですけど、
別にそれだけではないと思っていて、
もう一つ、やっぱりインターネットの普及によって、
YouTubeとかTwitterとかInstagramとか、いわゆるブログを出すとか、Vlogを出すとか、
インスタグラムで自分の生活を出す中で、
英語だとフーディ文化とかって呼ぶんですけど、
よりいい食事をしたい欲求が上がったのかなと。
インスタ映えのためにとか。
草野 みき
いいっていうのは、トレンドだったり健康的だったり。
宮武 徹郎
トレンドだったり、よりオシャレだったり。
ファストフードに毎日行ってるっていうのを写真で上げられないっていう。
それによって、行くべき場所がそういうファストフード店ではなく、
もっと最近トレンドの場所とか、よりローカルな場所とか。
そこも特にミレニアル世代とかに関しては、結構そういう行動シフトが起きたと思うんですよ。
草野 みき
それまではオシャレなものだっていう印象だったんですか?
宮武 徹郎
いや、別にオシャレっていうよりも普通に行ってたっていう。
ただオシャレではないっていう。
草野 みき
なんか批判が多くなってきて、
あ、私毎日行ってんのやばいかもみたいな。
あんまり公開したくないなって思ってます。
宮武 徹郎
公開したくないっていうところもありますし、
そもそも、そういうものを例えば自分のフォロワーが求めてないとか、
今行けてる場所に行きたいっていう欲求の方に皆さん行き始めたのかなと思っていて。
草野 みき
なるほど。
宮武 徹郎
それによって、結構TGIFとか、アメリカだとオリーブガーデンとか、
あとチリーズとかってすごい有名な、いわゆるファストフード系のカジュアルダイニングとかのところなんですけど、
そこは結構ミーム化されたりとか、なんかすごいバカにされたりとかしてた時期があったりとか。
チェーン店に行くのはいけてないよみたいな。
草野 みき
日本で言うと何なんですかね。
宮武 徹郎
なんか同じ、チリーズとかオリーブガーデンとかだと、
39:01
宮武 徹郎
近しいところ、同じ扱いを受けたファミレスですね。
みたいなところとかもすごいバカにされたり、
それこそマクドナルドとか、そういうとこに行ってるように見せたくないっていう。
行ってたとしても。
マクドナルドに行ってることがいけてないっていう感じになってた時期はやっぱりどうしてもあって。
特にマクドナルド、アクダみたいな、たぶんブランディングが一時期あったり。
草野 みき
主に健康面って意味で。
宮武 徹郎
主に健康面ですけど、そもそもさっき草野さんが言ったように、
ザアメリカ人っていうイメージをすると、太ってるおじちゃんが、
草野 みき
そこまで言ってないですよ。
宮武 徹郎
じゃあ僕が言ってもいいですけど、
太ってるアメリカ人のおじちゃんが、そこでポテトフライとかビッグマックを食べてるみたいなイメージがあったり、
別にそうではないですけど。
それこそ一時期、マクジャブス。
別にマクドナルドでの仕事ではないんですけど、
めちゃくちゃ給料が低くて、どこにも進まなそうな仕事をマクジャブスって呼んだりとか。
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
そういうすごいネガティブな印象があった時期があって。
そういう時期があったにもかかわらず、マクドナルドの売り上げってめっちゃ上がってるんですよ。
草野 みき
グローバルでもアメリカ国?
宮武 徹郎
グローバルでも。
同時に株価もめっちゃ上がっていて。
スーパーサイズミーのドキュメンタリーが出た時の株価って26.7ドルぐらいだったんですけど、
最後確認した時、大体10倍ぐらい上がってるんですよ。
それってS&P500の約2倍ぐらいのリターンを出してるので、
普通にマクドナルドは十分成長してますと。
ファストフード店も基本的に成長しているんですけど、
特にここ4年ぐらいですね、マクドナルドってだいぶ変わったじゃないですか。
雰囲気っていうか、パブリックの印象が。
草野 みき
変わりましたね。
マーケティングの人とかツイッター見てますけど、
もっとフレンドリーになったし、それこそ今までのキャラクターをもうちょっと前に出してきたり、
新しいコンセプトを作ったり、
グローバルで有名なBTSとかを起用するみたいなのも、今までなかったことですよね。
宮武 徹郎
それがやっぱり、カルチャー面での印象がたぶんすごい強くなってきた。
っていうのが、たぶんここ4年間なんですけど、
そのスタートが、たぶん2014年なんですよ。
42:02
宮武 徹郎
ちょうど10年ぐらい前で。
そこからたぶんカルチャー面での印象っていうところのターンアウトが始まったんですけど、
当時、モスキーノっていうブランドのクリエイティブディレクターのジェレミー・スコットさんっていう方が、
ある日、マクドナルドとコラボした方がいいんじゃないかと考えて、
そこで、モスキーノとマクドナルドがコラボしたんですよ。
ただ、マクドナルドの許可なしでコラボしたので、
でも、それでちゃんとファッションショーまで出て、
ハッピーセットのハンドバッグがあったり、
スマホケースがフレンチフライのポテトフライのケースみたいに見せたりとか、
マクドナルドの象徴的な赤と黄色を使ったジャケットとかスカートとか、
いろんなそういうのをやってて、
ただ、マクドナルドの許可なしでロゴを使用してたので、
それはそれで大変だったと思うんですけど、
一応、ファッションショーの後にマクドナルドの許可を出したんですよ、正式。
ただ、もちろん全部ではなくて一部のものに対して許可を出して、
一応、その条件として一部の売り上げを寄付してくださいと、
っていうのを条件にしたっていうところなんですけど、
マクドナルドCMOによると、
あのコレクションからやっぱりマクドナルドでのリスクテイクが許されたっていうか、
社内でも。なので、すごい重要なコレクション、
非公式なコラボだったのかなっていうところで、
そこから結構いろんなブランドが問い合わせ始めていて、
そこで今のコラボとかいろいろ出てきたと思うんですけど、
もちろんマクドナルドですと社内チームがめちゃくちゃ優秀っていうのもあるんですけど、
同時にあそこ、特にクサノさんがさっきメンションしたキャンペーンって、
一つの代理店がやってるので、
それがワイデン&ケネディっていう、
日本にもありますよね。
割と有名な代理店なんですけど、
そこがフェイムスオーダーとか、
いくつか我々も話したことあるキャンペーンとかを仕切っていて、
マクドナルドがその当時、
2019年あたりですね、
代理店を探しに行ってたタイミングで、
地震が失ってしまってると、マクドナルドが。
それを取り戻す、
45:02
宮武 徹郎
いわゆるネガティブなことを聞きすぎて、
草野 みき
それを変えてほしいと。
宮武 徹郎
っていうのがマクドナルド側の依頼だったんですよ。
ワイデン&ケネディがピッチをしたら、
草野 みき
君たちじゃないって最初言われたらしくて。
マクドナルド側から?
宮武 徹郎
マクドナルド側が、ワイデン&ケネディはちょっと違いますと。
草野 みき
ちょっとニューヨーク過ぎますと。
宮武 徹郎
って言われたんですけど、
ワイデン&ケネディはそこから色々模索して、
結果的に9ヶ月間かかってるんですけど、クライアントになるまで。
その間に何をやったかというと、
ワイデン&ケネディがそこからロードショーに出かけたんですよ。
確か7日間かな。
7日間で6つの週に行って、
色んなマクドナルドのお客さんと話しに行ったんですよ。
そこでなんとなく彼らが理解したのが、
色んなお客さんが自分なりの、
ナラティブじゃないですけど、
マクドナルドの個人ストーリーがあって。
例えばなんですけど、
実際にインタビューした8歳の子供が言ってたのが、
もう自分はハッピーセットの人じゃないと。
僕はクォーターパウンダーの人だよ、みたいなことを言ってて。
多分それって何かしらのタイミングで卒業っていうのがあるのかなとか、
そのハッピーセットから。
あとは例えば2人で行く時に、
もう1人の人のポテトフライを盗むとか、
ハンバーガーに包まれてる紙の、
ちょっとチーズが残っているので、
それをちょっと食べたりとか。
いろんなあるあるが出てきて、
それを彼らはファントゥルースって呼んでたんですけど、
ファンの真実って呼んでて、
それをクリエイティブプロセスの中心に置くべきなんじゃないかと。
それのファンのあるあるって、
僕は勝手に呼びますけど、
ファンあるあるの本まで作ったんですよ。
その本をマクドナルド側にプレゼンしたらこれだと言われて、
採用されたっていうストーリーがあるんですけど、
そこからキャンペーンを始めて、
一番最初のキャンペーンとか、
クォーターパウンダーのキャンペーンで、
クォーターパウンダーファンクラブみたいなのを作って、
そこで5本のキャンドルを用意して、
全部ライトアップすると、
クォーターパウンダーの匂いになるみたいな、
5つの素材でできてるので、
各素材の匂いのキャンドルを作ったみたいな。
そういうのをいろいろ始めて、
マクドナルドがカルチャーステータスを作れるような立ち位置にしたくて、
若干似てるのは、クロックスのターンアラウンドと若干似てると思うんですけど、
草野 みき
ターンアラウンドっていうのはどういう意味なんですか?
48:02
宮武 徹郎
いわゆる下がってたところをもう一回戻すっていう、
成長させるっていうところですよね。
クロックスとかも結構コラボとか、
面白みのあるキャンペーンとかを中心に成長してたので、
たぶんマクドナルドも似たようなことをやって、
そこの一部をちょっと紹介すると、
たぶんマクドナルドの、
特に最近のキャンペーンの軸となったのが、
たぶん2020年のスーパーボール用の広告キャンペーンで、
草野 みき
トラビス・スコットの?
宮武 徹郎
その前ですね。
トラビス・スコットのきっかけになった広告があるんですよ。
それがフェイマスオーダースキャンペーンっていうやつで、
そこで何をやったかというと、
いわゆるいろんな有名人がマクドナルドで何を食べてるかと、
いいのを見せてたんですけど、
一人一人の顔とかを使うとめちゃくちゃ高いじゃないですか。
特にスーパーボールで使うとなると。
なので何をやったかというと、トレーだけを出したんですよ。
下に名前だけテキストで、広告のテキストだけ入れて、
これがキム・カーダッシャンのトレーだとか、
キム・カーダッシャンの注文だみたいな。
これは違う人の注文だ、これは違う人の注文だって、
いっぱい出す広告になるんですけど、
いろんな面白みのある人とか入れたり、
例えばマーティ・マックフライってバック・ツアー・フィーチャーの主人公とかを出したら、
あと古いロゴを出したりとか、
あと3匹の小豚の狼のトレーは何だっていうと、
マック・リブってポークサンドみたいなやつですよね。
それを3つ出したりとか、
1つ食べかけになってるとか。
草野 みき
やっぱり他のキャンペーンで、
まずフィーチャーズ・インミールっていうやつ、
これ話すかもしれないですけど、
それもやっぱり一番有名な食事ですよ、我々はっていう、
だから架空のキャラクターもセレブも、
一般のあなたたちも食べたことある食べ物ですよっていう、
本当にマクドナルドにしかできないキャンペーンですよね、本当に。
カルチャーでもあり、一番親しみのある食事でもある存在っていうのは、
そこでしかできないキャンペーンですよね。
宮武 徹郎
やっぱりあれだけ広く認知されてるからこそできるキャンペーンでもありますし、
あれだけのポップカルチャーで使われてるからできるものでもありますし、
それこそ途中でドラキュラとかも出てるんですけど、
ケチャップだけみたいなトレーにしたりとか、
それこそハンバーグラーとかもハンバーガーだけにしたりとかして、
やっぱりこのキャンペーンに関しては、
個人的にすごいマス向けにできるキャンペーンだなと思ったのが、
51:01
宮武 徹郎
誰でも自分のマクドナルドのオーダーが、
注文があるっていうのを多分表現したくて、
こんなにセレブでも同じような注文を持ってるんですよ、
それが多分すごい親近感があるメッセージですし、
そこが多分めちゃくちゃうまいですよね。
このキャンペーンで、もちろん全員に向けてのマス向けのキャンペーンだったんですけど、
結局SNS上で何がこのキャンペーンですごい話題になったかというと、
キャンペーンの作り方とかそういうのではなくて、
ほぼ冒頭に出てくるキム・カーダッシャンのトレーがめっちゃ話題になったんですよ。
それはなぜかというと、キム・カーダッシャンはチキンナゲットをハニーソースにディッピングするからっていう。
草野 みき
珍しい。
それが珍しい。
宮武 徹郎
それは自分もやってみようみたいな感じで色々な人がなって、
それは結構ワイド&ケネディの人たちからするとすごい意外だったらしくて、
やっぱりどうしてもセレブ重視の部分はあるんだっていう。
この人が何を食べてるか知りたいっていう。
だからこそ、トラビス・コットのあのキャンペーンに繋がったんですよね。
これは過去のポートキャスターにもちょっと話したので、そこまで詳細は話してもあれだと思うんですけど、
そもそも1992年以降初めてセレブの名前がマクドナルドのセットの名前に入ったっていうところなんですよね。
草野 みき
やるんだって思いますよね。
宮武 徹郎
そうですよね。
だって最後にやったのマイケル・ジョーダンですよ。
草野 みき
それはいつなんでしたっけ?
92年です。
宮武 徹郎
まあ28年前とか29年前とかですね、当時からすると。
草野 みき
それ以降注力しないでいこうってなったのは何でなんだろうとかちょっと気になりますね。
宮武 徹郎
多分一部はあれですよね、まさになんかスーパーサイズミーとかそういうのが出てきたからこそセレブ側が嫌がったっていうところあると思うんですよね。
草野 みき
確かに。あとなんか、日本の食べ物とか広告って結構有名人使うんですけど、アメリカってあんま使わないですよね。
CMとかもそうですけど、キャンペーンって誰か人が出てくるみたいなことってないから珍しい。
だからこそコラボとかドロップみたいな形で一緒に共演というか一緒にやったんですかね。
宮武 徹郎
やったと、それは多分そうだと思いますね。
このトラビスコットのあれは、ちょうどコロナ期間中っていうのもあったんですけど、あれすごかったですよね。
草野 みき
すごかったですね。
宮武 徹郎
人気度が。
草野 みき
最初なんかトラビスコットの人形みたいなのが出てきたみたいなCMキャンペーンあって、すごいかわいいかわいいらしいっていうか面白かったです。
54:03
宮武 徹郎
トラビスコットのキャクタスジャックって呼ばれていますけど、キャクタスジャックのカスタムアパレルを作ったり、それは従業員用に作ったりとかして、
コロナ期間中っていうのは多分大きかったと思うんですよね。
誰もコンサートに行けなかったので、コンサートに行ってる気分だみたいなことを言う人もいたんですよ。
ドライブするに行って、当時の注文の仕方がTikTok化されたんですけど、注文聞かれるじゃないですか。
その時に、You know why I'm hereって、来てる理由わかるだろうっていう発言だけで注文になるっていう。
あとはもしくは、トラビスコットの曲を流すっていう。
草野 みき
なるほど。
宮武 徹郎
で、それがミームになりすぎて、当時はマクドナルドがそれを予想してなかったので、途中からそれ専用のトレーニングがスタッフがされるっていう。
草野 みき
トラビスコットのこのプレイリストを聞いといてくださいみたいな。
宮武 徹郎
You know why I'm hereって言われたら、それはなんでって聞くのではなく、ちゃんとトラビスコットの注文のために来てるんですよっていう。
草野 みき
それのノリに乗っかってあげてくださいっていう。
宮武 徹郎
でも、人によってはレシートを飾ったりとか。
それっていわゆるトラビスコットのコンサートに行ったら、チケットとか飾る人っているじゃないですか。
草野 みき
人気ですもんね。トラビスコットだけでライブのコンサートを企画したりとかしてますもんね。
宮武 徹郎
やっぱりそういう意味合いでもすごい人気でしたし。
そもそもあるマクドナルドのある店舗のオーナーが言ってたのが、初めて従業員が1日を終わって、シフト終わって、着替えずに帰って行ったっていう。
草野 みき
でも本当にあれですね、マクドナルドであることを自信持って、自信持てるようになるっていうキャンペーンは本当にうまくいってますね。
宮武 徹郎
それはすごいですよね。
草野 みき
トラビスコットの力もすごいな。
宮武 徹郎
そうですね、トラビスコットの力もめっちゃすごいですよね。
売上的にはめちゃくちゃ良くて、マクドナルドとしては売上がその月10%上がったりとか、
ローンチした週にクォーターパウンダーの売上が倍増したりとか、マクドナルドの時価総額が10%上がったりとかしていて、
そこからその次の12ヶ月間で、あと3組の有名人と似たようなキャンペーンをやって、
もちろん一つが、草野さんも言ったBTSとか、あとJ Balvinとサウィティさんの3組とやって、
57:07
宮武 徹郎
それプラス多分トラビスコットだと思うんですけど、その3つだけでも283ミリオンぐらいの追加売上があったりしてたので、
やっぱりすごい影響力があったものですと。
そこにさらに続いて話すと、草野さんもさっきメンチョンしたAs Featured InっていうCMですよね。
CMっていうかキャンペーンですよね。
草野 みき
キャンペーンあれは良かったですね。
マクドナルドが過去にマクドナルドっぽいものでも含めた、亀押し戦したコンテンツとかアニメとか映画とか、
新しいドラマとかをミックスさせた動画、プラスパレスとのコラボのスポイラーというか、
キャンペーンもやりますよっていう予告動画も加味してるみたいなキャンペーンもしてて、
それこそ本当に、セレブもどの映画の架空の世界でも、SFの中でもアニメでも、
みんなマックのハンバーガー食べてます。
どうや、みたいな。
宮武 徹郎
どのユニバースでもマクドナルドが存在していて、誰かしらなんか食べてるって感じですよね。
草野 みき
すごいですよね。
本当にみんなが分かるっていうか、黄色と赤のハンバーガー屋ってなったらもうマックだなって分かるっていうのは本当にすごいことだったなと思います。
宮武 徹郎
確かあれってパレスもそうですし、あとマーベルのロキのテレビ番組も宣伝してたっていうところもあったと思うので、
なんかそもそもマーベル側も最初から1982年のマクドナルドが台本に入ってたりとか、
ある程度こういうコラボを考えてたっていうところもあるんですけど、
この過去4年間のマクドナルドですと、やっぱりこの名声と記憶っていうのが2つのすごいキーワードになってたらしくて、
記憶でいうと既存の、昔マクドナルドをどう楽しんだのかっていう記憶と新しい記憶を一緒に作るっていうところと、
あとは名声っていうところはこういう、どのセレブでも、どのユニバースでもマクドナルドって存在するっていうのをうまく組み合わせようとしてた。
草野 みき
気をつくタッチパネルでそこでキャラクターが出てくるみたいなキャンペーンとかもやってましたよね。
アニメのキャラクターとかその出てきたキャラクターが出てくるみたいなのも、なんかめっちゃ面白いなって。
そこのもう縦のスクリーンだから、実際になんか店員さんみたいな感じになってて、それもすごくいいキャンペーンだなと思いました。
1:00:02
宮武 徹郎
あのキャンペーンは、しかもなんか順番があれだったので、なんかそのつながるじゃないですか、それもそれで。
アニメのシーンも出てきてますし、でそれをオマージュした、完全オマージュした形ではないですけど、やっぱりアニメとか漫画の文化だとそのマクドナルドってそのまま書けないので、
よくワクドナルドって皆さん書いていたのを、なんかそもそもじゃあ我々もワクドナルドになろうとっていうところで。
あれ1週間ぐらいでしたっけな、1ヶ月ぐらいでしたっけ、なんか本当にロゴ変えましたからね。
草野 みき
別のキャンペーンでやってましたね、実際のアメリカの店舗で、カタカナで、ピエロでしたっけ、スタジオピエロでしたっけ。
宮武 徹郎
スタジオピエロと一緒にコラボして、で実際もう新しいソースも作ったりとか、パッケージも漫画、一緒に漫画になったりとか、
スタジオピエロ自体が4つのショートフォームアニメとか作ったりとか、いろいろポップアップをやって、やっぱりそういうのをやるのがめちゃくちゃ上手いですよね。
しかもアニメコラボだと、あれだけじゃないんですよ、実は。実はヨーロッパで、これってどう許可とったのかわかんないんですけど、マクドナルドがハローキティと遊戯王とのコラボをしていて、
そのハッピーセットで10個の新しいおもちゃを出してたんですけど、それがハローキティと遊戯王のキャラクターが合体したものを出してて。
草野 みき
キティちゃんはでも何でもコラボするから。
宮武 徹郎
でもなかなかすごいコラボだなと思いました。
草野 みき
確かに。
宮武 徹郎
ハローキティがブラックマジシャンなんですよ。
草野 みき
ちょっと見てないんでわかんないですけど有名なキャラなんですよね。
宮武 徹郎
超有名なキャラで、マイメロがブラックマジシャンガールで、聞いてる遊戯王ファンはみんな追ってたんだと思うんですけど。
シナモロールがブルーアイスホワイトドラゴンで。
草野 みき
最近陸上選手がカードしてたやつですね。
宮武 徹郎
あとケロッピーがクリボーになったりとか、いろんなすごいこれ合体してどうやってこれ許可取ったんだって思うくらいなかなか面白かったコラボなんですけど。
草野 みき
マクドナルドのコラボのレギュレーションどうなってるんだろうってちょっと気になりますよね。
他のフィンランドとかだとすごく新しい若手のデザイナーの人とコラボしてて、すごいスタイリッシュな制服作ってたりとか、コラボ飛んだしたりみたいなの。
オフィシャルなのか、多分オフィシャルでやってるんですけど、やってたりとか。
それこそ海外でバズってるコラボは日本にあまり来れないとか。
宮武 徹郎
確かに確かに。
1:03:00
草野 みき
あとシンガポールだと、マックグリドルとかマックのそれのバッグとか作ったりとかしてて。
パフバッグみたいなふわふわしたバッグが最近流行ってるんですけど。
高校数年流行ってるんですけど、それのマックグリドルバッグみたいなの作ってました。
シンガポール限定でした。
宮武 徹郎
確かに各国である程度のフレキシビリティを持てるっていうか、多少なりコントロールできてますよね、多分。
草野 みき
面白いですね。
宮武 徹郎
そういう意味だと、インドネシアのマクドナルドですごい面白かったキャンペーンがある人気のインドネシア人のアーティストがいるんですけど、
その人日本に住んでるんですよ。
イカザラさんっていう方かな、多分。
何系の?
草野 みき
インドネシア人です。
宮武 徹郎
何系のアーティストなんですか?
日本語喋れるので、普通のポップアーティストだと思うんですけど。
絵描いたり、絵描いたりみたいなそういう。
歌ですね、歌の方です。
そこでマクドナルドが彼女とコラボして曲を出したんですよ。
その曲は日本のフレーバーっていう曲なんですけど、
クサマさんもしかしたら見たかもしれないですね、このキャンペーン。
草野 みき
なんか日本語のカバーめっちゃしてる人ですか?
宮武 徹郎
かもしれないですね。
アーティストの方は知らなかったんですけど、
その曲がインドネシア人に向けてやってる曲なんですけど、日本語でやってるんですよ。
それをCMの曲だと誰も知らなくて最初、インドネシア人が。
普通のJ-POPの普通の曲だと思ってめっちゃ人気になったんですよ。
それで一応ちゃんとYouTubeとか行くと、
これって広告っていうかコラボって作った曲ですよみたいなこと書いてあるんですけど、
その後マクドナルドが歌詞バージョンを作ったりとか、
よりTikTok化しやすいような風にしてたんですけど、
やっぱりそういうのがすごい上手かったりとか。
あとマクドナルドですと、去年とかですかね、
クロックスとコラボしたりして、
このエピソードの前半で話してた色んなキャラクターをジビッツって、
クロックスに入れる追加のアクセサリーですよね。
それを出したりとかしてて、
キャラクターでいうと、最近また色んなキャラクターが復帰してますよね。
その人気度合い見てると。
そうですね、グリマスとグリマスシェイクとか、
草野 みき
コズマックのコンセプトストアとかですよね。
1:06:04
宮武 徹郎
でもやっぱグリマスシェイクはあれもすごかったですよね。
草野 みき
グリマスって何なんですか?紫の。
何者なんですか、あの子は。
宮武 徹郎
実はグリマスって、元とイーブルグリマスっていうのが最初の名前だったので、
元の悪役なんですよ。
草野 みき
意地悪グリマスみたいな。
宮武 徹郎
たぶん別に本当に意地悪っていうか、あれも結局子供番組なので、
どちらかというと、ハンバーグラーはハンバーガーを盗む役だったんですよ。
グリマスはあれシェイクかな、シェイクか何かを盗む役だったはずなんですよ。
何かを盗む役で、それを止めるのがマクドナルドっていうところだったので、
今はもうちょっと可愛らしい感じで出したいっていう思いが若干あったりすると思うんですけど、
当時はどちらかというと悪役。
でもやっぱりキャラクターをもう一回人気にさせたいっていうところもありますし、
特に当時、この世代とかですとノスタルジェがあるので、
グリマスって見たことあったりするので、
それもあってグリマスの誕生日に合わせてグリマスシェイクを出したんですよね。
ちなみにグリマスの誕生日は6月12日です。
最近ですね、収録してるタイミングですと。
今年2024年時点だと53歳。
草野 みき
割とお年を重ねてますね、確かに。
宮武 徹郎
でも分かんないですよね、結局グリマスって何歳まで生きてるのか分かんないので。
まだ若いかもしれないですし。
草野 みき
本当にキャラクターの作りが独特ですよね。
宮武 徹郎
そうですよね。
草野 みき
でも喋らなくてちょっと怖いっていうか何だろうな、ユニークだけどよく分かんないみたいなのって、
なんかデュオリンゴのデュオくんとかそういうのにちょっと通用するというか、
そのミームになりやすいし、声は喋らないので、
なんかその面白い、なんかそういうキャラクターが人気になるっていうのは流れとしてありそう。
宮武 徹郎
特にミーム化しやすいっていうのはそうですし、
しかも喋らないっていうことはユーザーが代わりに喋ってくれるっていうことは、
そこでコンテンツが作りやすくなるっていう意味合いでもあると思うんですよ。
宮武 徹郎
だからこそ、まずこのグリマスシェイクのプロモーションの間で、
Twitterの認証バッジってあるじゃないですか、四角いゴールドのチェックマークですよね。
そこの関連している従業員がそのプロフィール、
その企業のロゴだったりプロフィール写真が自分のプロフィールにも映るっていう。
1:09:03
宮武 徹郎
で、そこでグリマスがマクドナルドに乗っ取るぞっていう提言にして、
グリマスシェイクのプロモーションの一環で。
なのでマクドナルドのTwitterのプロフィール写真がグリマスになったんですよ。
宮武 徹郎
そうすると何が起きるかというと、そこの関連している従業員の写真の横に、
草野 みき
元々マクドナルドのロゴがあったのがグリマスのロゴになって、
宮武 徹郎
紫色のモンスターみたいな。
モンスターが出て、それでツイートするとそれが絶対出てくるので。
草野 みき
なのでそれでより広がるっていうか。
宮武 徹郎
すごいなぁ。
それはめちゃくちゃうまいですし、
あとはもちろんマクドナルド側は推奨は絶対しないですけど、
すごいTikTokトレンドが生まれましたよね、グリマスシェイクで。
草野 みき
思い切りすごいですね。
宮武 徹郎
でもあれは多分予想してなかったものだと思うので、
いやわかんないです。
もしかしたらその種を出したのがマクドナルドかもしれないですけど、
マクドナルド側はそれはもちろん何も言わないですけど。
草野 みき
でもなんかそのオロンチの動画はちょっと怖かったイメージあります。
そうですね。
なんか迫ってくるみたいな感じの怖い感じのホラーな、面白いホラー。
でもホラーですよね。
宮武 徹郎
それこそ乗っ取るぞとかっていうのも、
乗っ取るぞとかっていうのもちょっと悪いあれですし、
もともとイーブルグリムスっていう概念があるので、
なんでやっぱ悪役っていうところをうまくTikTokユーザーたちはそれを活用して、
グリマスシェイクを飲んで、その後いろんな形で死んでるみたいな。
草野 みき
摩擦されるっていう。
宮武 徹郎
摩擦されるっていうが、すごいバズったじゃないですか。
しかもあれっていい具合のミーム化っていうか、
クリエイティブな始まりが全部同じなので基本的に。
なんでそれを見て一瞬でわかるっていう理解度がめちゃくちゃ高い動画でもありますし、
でもエンディングがそれぞれのクリエイティビティを表すので各ユーザーの。
それはそれでオチがちゃんとありますし、そのオチをみんな見たがる。
そうなるとTikTokの動画の最後まで見たくなるっていうのが、
あのミームのうまいところだなって思いましたね。
草野 みき
確かに。
宮武 徹郎
しかもそれに関連する動画も出てきたり、
あるTikTokユーザーが出してたのが、
グリマスシェイクドキュメンタリーっていうのを出してて、
これ予告版みたいなのを出してたんですけど、
そのグリマスシェイクを飲んで、
1人だけ、自分だけ生き残りましたっていう体で。
それでインタビュー受けるみたいな。
そういう動画ってあるじゃないですか。
サバイブした人が。
サバイブした人。
すごいトラウマになってるみたいな。
草野 みき
サバイバー、グリマスシェイク、サバイバー。
1:12:01
宮武 徹郎
そういうグリマスシェイク関連のハッシュタグのTikTok動画だけでは、
29億再生回数を達成したりしてるんで、
めちゃくちゃ人気になりましたし、
それに関連してグリマスの誕生日で、
ゲームを出したりとか。
しかもそのゲームをモバイルとデスクトップだけじゃなくて、
ゲームボーイカラー用に作ったり。
草野 みき
すごいですね。
宮武 徹郎
しかも売り上げとしても、
アメリカの店舗の売り上げが10%上がったりとかもしてるので、
実際、数字までうまくいってるんですけど。
今日、半分以上マクドナルドの話をしてたと思うんですけど、
その一部の理由って、
ブランドとして2021年末に、
オフトピックでも話した年末のトレンドで、
コンポージングカルチャーっていう概念があるんですけど、
それをめちゃくちゃうまくやってるブランドがマクドナルドだと思っていて、
ほとんどのブランドって、
自分たちの商品を宣伝するため、
まず自分、いい商品を作るっていうところから始めて、
それに合わせたナラティブをその周りに作るっていうところになってくるので、
基本的に自分たちのストーリーを作る。
で、それを宣伝しに行くっていうところなんですよね。
それはもちろん、やり方としてはあるんですけど、
自分たちのナラティブをそこまで押し出して、
それを一つのカルチャーにさせるっていうのって、
すごい難しかったりするので。
なので、最近のより強いブランドって、
自分たちでも作りながら、
草野 みき
同時に周りのカルチャーに相乗りするっていう、
宮武 徹郎
複数のパターンで価値にいってるのかなと思っていて、
マクドナルドですと、ファンあるあるっていう自社カルチャーをうまく活用したのと、
あとは、いろんな今のトレンドにあるものに相乗りして、
それが有名人だったり、それが有名な注文だったり、
IPだったり、アニメっていうサブカルだったり、
そういうものにうまく乗ったっていうところと、
そこに結構ファンにいろいろクリエイティビティを委ねたっていうところもあったので、
さっき話した代理店のワイデン&ケネディの話にちょっと戻ると、
彼らの一つのマクドナルドと仕事してる中での、
全キャンペーンではないですけど、一部のキャンペーンのKPIの一つが、
ユーザー側がファンアートを作るかっていうのをKPIに置いてたり、
草野 みき
そうですね。シェアトークでも話したことある気がするんですけど、
ユーザーがどれだけコンテンツ作ってくれるかっていうのは、
例えばポップアーティストとか、映画とか、映像として作ってる人たちだけじゃなくて、
1:15:08
草野 みき
ソフトウェアもそうですけど、食べ物とかもそうですけど、
コンテンツがいかに作りやすくて、それを受け入れられてくれる土壌があるかっていうのと、
ファンがちゃんとセンスのある面白いものが作れてくれる感度の高い人たちがいるかみたいなのは、
割と重要かなっていうのは、マクドナルドの事例とかNotionとか、いろいろ思いますよね。
宮武 徹郎
でも、草野さんが言うように、そういう会社ってインターネットとかをただのディストリビューションチャンネルとして見てない。
そこのエコシステムを理解している。
面白いものを見て、それにオマージュできたり、何かミーム化できたり、何か面白いものをさらにリミックスできるって考えたら、
それをやる人たちがインターネット上でいる。
そういう人たちを見つけて、そういう人たちに向けて面白いコンテンツを出すと、より拡散されやすい。
それをインターネットがディストリビューションチャンネルではなくて、エコシステムであるっていうことを理解すると、
そういう動きがより取りやすくなったりとかするっていうところですよね、たぶん。
草野 みき
クリマッシェイクをリリースする、トレーダーと言うべきなのか分からないですけど、そういう動画も、
マックもそこまでするんだっていうのあるじゃないですか。
たぶんデュオリングもそうですけど、そこまでクレイジーなことするんだみたいな、いい意味ですよ。
なのでそういう部分は、じゃあこういうコンテンツもリポストというか、拾ってくれるのかなとかっていう、そこの関係性の作り方ですよね。
たぶん作っていく企業も、面白いセンスがないといけないし、
そのセンスをあなたは返してくれますよねっていうユーザーに挑戦させられるというか、そういう関係性はすごくいいなって思います。
宮武 徹郎
クサラさんが結構冒頭で話してた、そういうプレッシャーをマクドナルドが感じてた。
変えなければいけないとか、っていうのはすごいこの4年間でだいぶ変わったのかなって思いますし、
でもそれが過去のたぶん10年前とか15年前とか20年前のことがあったからこそ、そのプレッシャーがどんどん重なって、
だからこそすごいネガティブなものしか聞かなくなって、自信を失ったっていう依頼を投げかけたっていうところだと思うんですよ。
そこはプレッシャーを感じたっていうことは、自信をなくしたのでそれを取り戻したいっていう依頼にすごいそこのつながりはあるのかなって思いますね。
1:18:09
草野 みき
確かに。ドナルドは帰ってくると思いますか?帰ってくる、いますけど、もっとグリマスぐらいプッシュされる日は来ますかね?
宮武 徹郎
ミーム化しやすいかじゃないですかね。ドナルド、彼に関してはミーム化しづらい部分はあると思うんですよ。どっちかというとヒーロー役なので、
やっぱ悪役ってバカにしていいっていう。
草野 みき
めっちゃ珍しくないですか?ヒーローなのに共感できないみたいな。すごいユニークな存在ですよね。
宮武 徹郎
立ち位置があんまりわかんないですよね。
草野 みき
みんなの大好きな大ヒーローというか、ドナルド。
宮武 徹郎
ちょっと怖いっていうね。
草野 みき
ちょっと怖いっていう、それも面白さになるかもしれないですね。
確かに、ちょっとイット風にしたら。
宮武 徹郎
言わないでいたのに。
ちょっとどうするかは気になりますよね。
草野 みき
そうですね。
宮武 徹郎
彼を戻してくるのか、逆に戻さないっていう判断も1個あると思うので。
すごいエスイドみたいな赤い風船持って出てくるかもしれない。
なかなかマクドナルド側からするとやりづらいですよね、それは。グリマスターからできますけど。
草野 みき
下からハンバーガーこうして。
宮武 徹郎
わけやかに彼が悪だっていうこと。なかなかできないですよ、それは。
草野 みき
面白いですね。
宮武 徹郎
一旦今日はここまでっていうところで、やっぱりファストフード自体はどんどん大きくなってるっていうのはありますけど、
それは一部スケールしないといけなかったからっていう、その需要に合わせたっていうところもあるんですけど、
昔はカルチャー的にすごい重要な場所だったっていうところもあるんですけど、
最近ですとマクドナルドはじめにそういうカルチャーを取り戻そうとしてる動きっていうのが出てきてるっていうのが、
今日ちょっと話したかったところで、来週はそれのさらにフォローアップとして、
ファストフード店とかマクドナルド含めてですけど、
場所の重要性っていうところとかに関していろいろ話していきたいなっていうところですね。
草野 みき
思い出のマックエピソードありますか?
宮武 徹郎
思い出のマックエピソード、最近出てるかわかんないですけど、
昔、アメリカだとアンガスバーガーっていうハンバーガーがあって、
それとスイートティーって、アイスティーのめちゃくちゃ甘いバージョンがあるんですけど、
1:21:02
宮武 徹郎
それをめちゃくちゃ頼んでた事件がありました。
草野 みき
それは学生の時とかですか?子供の頃。
宮武 徹郎
学生の時で、父がニューヨークに住んでた時期があったんですけど、
学校の休みの時に、父の場所で遊びに行った時に、
父は仕事していたりするので、
そこで一人の時に、本当は多分ダメだったんですけど、
マクドナルドが食べたすぎて、それを食べに行ってたっていう時ですね。
草野 みき
でも、めっちゃわかります。
私も子供の頃、そんなにマクドナルド行かなかったんですけど、
たまに行ける朝マックしようみたいな、
うわー、ハンバーガー食べられるみたいな、
すごいレアなっていうか、
だんだん学生とかになってくると、
お金ないからみんなそこに行くみたいになってくるんですけど、
子供の頃とか行くと楽しいですよね。
宮武 徹郎
そうですよね。
ちなみに、草野さんの注文は何なんですか?
草野 みき
最近は、ごはんバーガーみたいなやつあるじゃないですか。
あれ美味しい。
宮武 徹郎
そんなのあるんですか?
草野 みき
たまにあるんですけど、それは好きです。
そうですね、最近はそれが好きでした。
なんですか?
宮武 徹郎
僕は多分デフォルトで、ビッグマックポテトくらい。
チキンナゲット頼んだらおくはハニーマスタードソース派ですね。
バーベキューソースではなくて。
マスタード派ですね。
あれはめちゃくちゃ美味しいですね。
あれは一回食べてみたいですけど、セチュアンソースは。
草野 みき
辛いやつ。
リッカーノモティーだっけ?
宮武 徹郎
リッカーノモティーとかでもフィーチャーされたやつですね。
草野 みき
はい、じゃあそんな感じで今回も聞いていただきありがとうございました。
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それではまた次回お会いしましょう。さよなら。
宮武 徹郎
さよなら。
01:23:19

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