1. Off Topic // オフトピック
  2. #172 シリコンバレーはリーン..
2023-07-13 56:47

#172 シリコンバレーはリーンスタートアップに偏りすぎたのか?

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◎今週のトピック

アウトライアーを探し出せ! / エンタメ業界の圧倒的な存在 ディズニー / 意外と時間がかかったミッキーマウスや白雪姫 / マルコム・グラッドウェルの『天才!』 / VCの「Power law」 / 上場市場 S&P500の異常値 / 深掘りしたきっかけは、会社の死亡率? / 上場企業も同じ率で失敗する / 基礎研究の重要性 / 再現性の危機 / すべての9割 / 100年ファンド、死んじゃうね / 1B(約1400億円)の投資 / AWSとシードラウンドの爆誕 / AIとプレシード / リーンスタートアップではテスラは作れない / ハイリスク・ハイリワード / 資本がイノベーションのボトルネック / サムアルトマンの調達方法 / 長期プロジェクトに投資したい理由 / 第2のイーロン・マスクを作るには? / とてつもなくすごく恐ろしい力 / トップ起業家が20代だった時代、今は? /


◎参照リンク

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00:07
皆さん、こんにちは。草野美希です。 宮武徹郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報を緩く深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、シリコンバレーはリーンスタートアップに偏りすぎたのかについて話していきたいと思います。
はい、今回はスタートアップなら誰でも一番最初に読むだろう、リーンスタートアップ。
確かに。
青いあの本ですね。
そうですね。エリック・リースさんでしたっけ?が書いた本ですよね。
偏りすぎたのか。偏りすぎたんですか?
これはちょっと後々答える話ですけど、偏りすぎちゃったのかなっていうのが結論なんですけど。
かもしれないっていうところなんですけど。
今日の話が、特にトクサノさんですと元々VCであって、このメディアやってる中でテック業界を結構扱うことが多いので、いろんなイノベーションの話を見たときにどうしても上がってくる言葉とかがアウトライヤーだったりするんですけど。
今日はこのアウトライヤーについての話をしながら、この最初に問いがあった質問を答えるというところを話したいんですけど。
VCは全員このアウトライヤーを見つけるっていう、いわゆるいいスタートアップを見つけるっていうのが仕事だと思うんですけど。
意外とVC以外でもこのアウトライヤーっていうところがすごい重要だったりするので、特にエンタメ業界とかよく言われてますよね。このロングテールリターンみたいな感じは。
エンタメ業界で言われてるんです。
そうですね。映画とかほとんどの映画はヒットしなかったりするじゃないですか。ゲームとかもそうですけど。
本当にめちゃくちゃいい映画とかめちゃくちゃいいゲームはめちゃくちゃすごいリターンを出すみたいな。
確かに。優れて、それこそ本当にハズレ値で大ヒットって感じですよね。それだけ。
そうですよね。それがエンタメとかVCとかの業界だと普通なんですけど、実はそれ以外の例えば上場株式市場の中とかでも同じなんじゃないかとか。
例えば学校とか、例えば科学の中とか、いろんな領域でも同じようなアウトライヤーっていうものが存在するんじゃないかという話で。
このトピックはずっと前から僕もいろんな形で多分話しているとは思うんですけど、それこそ天才の作り方みたいな話とか何回かこのポートキャストでやってますけど。
03:01
そういう中で今回はこのアウトライヤーの話をしたいというところなんですけど、エンタメから始めますと代表例として分かりやすいのが多分ディズニー。
確かに一興というかなんかもう帝国ですよね本当に。
そうですね。ただやっぱディズニーも、そもそもディズニーを作る時もこのアウトライヤー理論ってすごい実際にあって。
そもそもディズニーって最初に全然成功しなくて。ウォルト・ディズニーさん自身が。
彼最初に作ったアニメーションスタジオは破産して、その後にいろいろ作ろうとしたんですけど、やっぱりすごいその価格がすごい高かったりとか。
そして結果ディズニーっていうのを立ち上げるんですけど、1930年代半ばではディズニーが多分400以上のアニメを作っていたんですけど、でもほとんどが赤字だったんですよ。
予算を超えなくて。さらにウォルト・ディズニーに関しては一番最初のキャラクター、作ったキャラクター、オズワルドっていうキャラクターなんですけど、それもなんかIPが。
ミッキーみたいな。
ミッキーじゃないやつですね。
ミッキーみたいですよね、でも。見た目なんか白黒。
結構似てますよね。白黒版のミッキーって感じ。
ウサギみたいな。
でもそのIPが盗まれたりとか。そもそもミッキーのコンセプトって300回以上リジェクトされたり。
だからミッキーっていうキャラクター自体もアウトライヤーで。
ディズニーもやっぱりスタジオが全然黒字化できなくて破産しそうになって、それを変えたのが白雪姫。
一番最初のアニメーション。
ヒット作品ですよね、彼らの。
それが1935年に作り始めて、結果1938年に作り終わるんですけど、
もう家を担保にして、元々の予算の10倍の価格まで上がったんですけど、
まあ、ローンチして半年以内に8ミリオンぐらい儲かったので、それによってディズニーは救われたんですけど、
結局それまでいわゆる何百時間とウォルトディズニーってアニメーションを作っていた中で、最も重要だったのはたったの83分。
06:01
83分。
いわゆる白雪姫の映画の時間でしたね。
なるほど。
っていうのもそれ自体もロングテールっていうか、アウトライヤー。
確かに。
なんかあれ思い出しました。
マルコーム・グラッドウェルのアウトライヤーズっていう本があって、
あれも日本語だと天才っていう本なんですけど、
あれも1万時間の法則みたいな、1万時間やったら、
天才って言われた人は1万時間練習してたら絶対に才能が快化するみたいな法則みたいな話があって、
ミッキーもあんなシンプルな絵なのに、キャラクターなのにめちゃめちゃ努力の積み重ねで生まれたものなんだな、
白雪姫もみたいなのがあるかもしれないですね。
結局いっぱい試した中で大成功したのはほんの一部でしかないっていうのが、
これはもうエンタメ業界だと割と普通で、VCも同じですよね。
基本的にこれをパワーローとも言われるものですけど、
100社投資すると本当に数件がほとんどのリターンになるというところですけど、
実際にアンドリー・セン・ホルイッツのリサーチとかだと、
だいたい6%の案件、なので100社に投資して6社が6割のリターンを生みますと。
半分はマイナスになりますと。
これ違う会社、コリレーションベンチャーズっていうVCも似たようなリサーチをして、
彼らは2.1万社の調達の記録を2004年から2014年の記録を見た中で、
65%がマイナス、いわゆる1倍以下のリターンを出して、
25%が1倍から5倍、
5.9%が5倍から10倍、
2.5%が10倍から20倍、
1.1%が20倍以上、
0.4%が50倍以上のリターンを出しますと。
回収そこで。回収できちゃう。
ほとんどのリターンは本当に5%以下の案件から来てますと。
これを違う形で見ると、
過去10年間、VC出資の、いわゆるスタートアップの合計調達額って、
過去10年間ですと482ビリオンぐらいなんですよ。
09:00
今現在、VCバックされているスタートアップ、
トップ10、トップ10社の合計時価総額は、
去年末時点で213ビリオンなんです。
なので、もちろんこれ完全イコールではないんですけど、
スタートアップトップ10、世界のトップ10のスタートアップは、
業界が出資した額の半分ぐらいの価値になってます。
10社がそうなんですよ。
へー。
それは面白いですね。
結果的に、これはもうVC業界に入っている人だと皆さんわかっていると思うんですけど、
VCとかスタートアップエコシステムって、
ひたすら検証をしている、同じようなシステムで。
ほとんどが失敗するんですけど、
うまくいったのは、本当にうまくいくっていう。
これはVC業界だと当たり前のように、VCとかスタートアップは動いてるんですけど、
個人的に、どちらかというとスタートアップ業界の方が詳しいので、
これが上場市場とかだと違うのかなって思ってたんですけど、
実は似たような現象が起きてて。
へー。
そもそも、上場市場だとS&P500、いわゆるS&P上でトップ500社の中ですと、
ほとんどの、そこから出るリターンっていうのは、
トップ10社とかトップ20社から来ていて、
結局、過去5年間S&P500ってインデックスがあるんですけど、
そこのリターンって、半分以上が22社から来ていたり。
へー。
で、違う形で見ると、
これ2020、今年の3月末ぐらい時点の数字ですけど、
S&P500の全体の価値の7%ぐらいはApple。
わー、強い。
なんで、GAFAMが多分2割ぐらい占めていて、
Google、Apple、Facebook、Amazon、マイクロソフトですね。
5社が、S&P500の500社の20%占めてるんですよ。
わー。
それはやっぱ異常値。
テック企業全てっていうのもすごいですね。
12:05
へー。
去年の9月時点、今はちょっとどうなってるか、
でも、たぶん似たような数字だと思うんですけど、
去年の9月時点ですと、
Appleの時価総額はS&P500と、
いわゆる本当に上々企業でトップ500社のうち
180社の合計の累計時価総額と同じだったんですよ。
わー。
Appleイコール180社っていう、
やっぱり本当にそういう業界ですし、
それこそ、ウォーレン・バフェット自身も、
今まで400、500社に投資してますけど、
お金儲けしたのはたぶんたった10社ぐらいと。
なので、結果的に上場市場も、
未上場市場ほどではないかもしれないですけど、
実は似たようなリターンがなっていて、
アウトライヤーによってバリューって作られてると。
そういう企業のことをアウトライヤーって呼ぶのって普通なんですか?
でも、上場市場の中だとあんまりアウトライヤーって呼ばなかったりするので、
ある程度の規模感になってるので、
そこまで異常に見えないっていうか。
うーん。
でも、実際見ると異常値で。
そういうコンセプトを言ってる人ってよくいるんですか?
そこでいないんじゃないですかね。
宮武さんが感じたんですか?
そうですね。もともと未上場企業を見てる人からすると、
上場するとちょっと安全だみたいな。
大きくなったから失敗もしないし、
成功したんだっていうのを見るんですけど、
実態として全然違くて。
うーん。
そもそもこのエピソードをやろうと思ったきっかけが、
知りたいです。
会社の死亡率の数字を見てて。
会社の死亡率?
いわゆる、
倒産率みたいなことですか?
そうです。倒産だったり、いわゆる閉じるっていうところで、
一応会社の年齢ごとの死亡率を見てたんですよ。
はい。
これちょっとアメリカの数字で日本だとわかんないですけど、
アメリカですと初年度、5分の1の会社が失敗するんですよ。
うーん。
で、なんとなくそれってわかるじゃないですか。
うーん。はい。
で、2年目ですと、累計で言うと30%ぐらい。
なんで、追加で10%がなくなってると。
15:00
うーん。はい。
で、3年目は7%。
で、4年目は追加で7%。
で、5年目は追加で5%。
で、5年目ですと、だいたい半分ぐらいの会社がなくなってるんですよね。
うーん。
で、この数字、ここまでの数字は正直納得すると思うんですけど、
ここまでの数字は正直納得するんですよ。
はい。
なぜかというとスタートアップ見てるので、ほとんどが失敗しますよねと。
いうのは全然理解できるんですけど、
なんか、これが、この勝手な思いがどんどん下がるのかなと。
下がるっていうか、毎年毎年追加でなくなるパーセンテージが、
どんどん落ちるんじゃないかと。
ほー。
で、いわゆる長年やってる会社は長年やってるので、
そこまで失敗する確率っていうのは、
より幼い会社よりは低いのかなと。
はい。
でも、このエピソードを話すきっかけの数字が、
10年目の会社、25年目の会社は、
10年目の会社と同じ死亡率だと。
なんで言いたいことは、スタートアップ業界だと、
100社に投資すれば、40社から50社失敗するのは当たり前だと思ってますと。
はい。
でも、100社の上場企業に投資した場合に、
そこまで失敗するとは思ってないですと。
うーん。
でも、実態を言うと、いわゆる上場企業だと、
いつでもお金を取り出せるので、だから違うと思うんですけど、
上場企業の場合ですと、100社投資すると、最終的に4割が失敗するんですよ。
うーん。なるほど。
結果、スタートアップよりは長生きするかもしれないですけど、
失敗するのが急に失敗するとかではなくて、徐々に失敗するかもしれないですけど、
でも、同じように失敗しますと。ほぼ同じ率で。
うーん。
それは、生き残る人たちとか、大成功して、なおさら生き残るっていうのは、本当に異常値なんだなっていう。
確かに。アップルみたいなのとか、アマゾンとか、メタとかもそうですけど、
新しい、比較的新しい会社があんなにでっかくなったら、既存の上場企業を衰退しているところはあるでしょうね。
そうですよね。しかも、アップルも何回か死にかけたじゃないですか。
うーん。
18:00
一時期、3マイクロシステムに、これはスティーブ・ジョブスが復帰する前ですけど、買収されそうになって、
アップル側はもう売却する予定で、当時4ビリオンぐらいでしたけど、地価総額が。
今ではこんな大きい会社なのに。
そうですよね。3マイクロシステムの仕様が、最終的にNGを出したんですよ。
信じられないですよね。
そこまで価値がないと、アップルに。
今の見ると、すごい、そんなアップルでさえもってことですもんね。
うん。しかも、今見ると、おそらく3マイクロシステムの社長も正しい判断をしたんですよ。
うーん。
最終的には、後々見るとですけど、多分、買収していったらアップルが今のようになってないはずなので。
うーん。
なので、本当に異常値っていうのがいっぱいある中で、じゃあこれをどうやって今まで作ってきたのか。
特に今のS&P500ですとトップ企業、ほとんどテック企業なので。
はい。
そこのイノベーションってどうやって出てきたのかというと、これはビル・ジェイン・ウェイさんっていうVC兼エコノミストがいるんですけど、
彼が言ってたのは、基礎研究の重要性について話していて、結局彼はコンピューターサイエンス関連のイノベーションっていうのは、
過去50年間の政府だったり大学とかが行った基礎研究から来てますと。
うーん。
それをただプロダクト化しただけですと。
おー。
で、今ようやくバイオ系のイノベーションが来てるのは、コンピューターサイエンスの後にバイオ関連の基礎研究が行われ始めていたからっていうところで。
はい。
結局50年前に何の基礎研究をしたかっていうのを見るのが、次のイノベーションが何が来るかわかると。
50年も先なんですね。
50年かかるらしいですね。
はー。でもじゃあ、それわかると、みんなわかりますねそれ。
そうですね。もちろんその中でどの会社を選ぶかとかそういうのがあるんですけど。
でも結局今のバイオ系の話とかも、1960年代から70年代の基礎研究があったからっていうのがあったり。
しかもそのコンピューターサイエンスほど今インパクトがない理由っていうのは、その基礎研究の予算がそのコンピューターサイエンスの基礎研究の半分だったんですよ。
なのでそこまでイノベーションがないっていうのもそういうところにあるんじゃないかと。
21:02
はー。
なのでそういう意味だとこの基礎研究っていうのは、なんかこの話って正しいと思ってるので個人的には。
なのでこの基礎研究ってめちゃくちゃ重要で、なのでそういう意味ですとその政府とか学校、大学とかは非常にそこに対しては評価を得るべきですし、めちゃくちゃ重要なことをやってるっていうところで、なおかつこれってVCができないこと。
VCの投資できるタイムスパンってそもそも5年から7年とか10年、本当に長くて15年。
ファンドの満期考えたらそうですよね。
そうですよね。でも結局新しいテクノロジーを作るまでに10年かかったとすると、VCとしては出資できないですし。
そうですよね。
しかも会社としても成り立たないんですよ。
ビジネスにしていくの難しいからってことですか。
そもそも大きくどんどんならないので、そうするとチームのモチベーションがなくなっちゃうんですよね。
なるほど。
この基礎研究っていうのは多分VCがなかなかやりにくいモデルだと思うので、ここはすごい政府機関とか大学とかが非常に重要な立ち位置を抱えているものの、ここでさえアウトライヤーがいて。
基礎研究には今根本的に課題があって、これは2005年にスタンフォード大学のある教授が書いた論文なんですけど、今の全体の研究制度っていうところでは再現性の危機がありますと。
この再現性っていうのは何かというと、例えばこういう薬をこういう研究をやりましたと、こういうプロセスでやってこういう結果がアウトプットが出ましたという論文を出したとすると、それを他の人が同じプロセスを通して再現できるのかっていう。
で、これ普通に考えると、僕は別に科学者じゃないので、なんかこれって普通だと再現できるのかなと。
確かに。
思うんですけど、実はスタンフォード大学の教授の研究によると、半分が再現できませんと。
なぜ?
24:00
そもそもそのやり方が、同じやり方をやっても違うアウトプットが出ちゃったりとか。
そんな。
そうなんですよ。再現できないんですよ。
なんでなんですかね。
そもそもたまたま出た答えだったのかとか。
再現できないと意味ないというか。
そうなんですよ。本当です。意味ないです。意味ないんですよ。
なんでそう考えると、50%のその研究その論文ってフェイクなんですよ。
そうなんですか。
なんか聞いてやばいと思いますよね。
そうなんですか。
これをなんか違う観点から見ると、新しい薬、製薬の出る数、毎年出る数を見ると、
アメリカの中ですと、なんか急に新しい薬が出なくなるんですよ、なんか歴史上。
特に1974年から2000年の間ってめちゃくちゃ出てきたんですよ。
はい。
新しい薬が出るって言うと、
まあ、その新しい薬が出てきたときは、
1974年から2000年の間ってめちゃくちゃ出る 出てきたんですよ
新しい薬が なんかこれめちゃくちゃ良い結果が出る薬が
2000年以降全然出てこないんですよ
このなんかこれも誰かがなんか研究してて出したすごい面白い論文だったんですけど
でそれをじゃあなぜそうなってるかと見ると2000年に新しい研究をする時のルールの変更があったんですよ
でそのルールの変更っていうのは まあいわゆるこれ政府が出したルールですけど
いわゆる何かをその新しい薬を研究するときには事前にどういう仮説があるのかと
なんかこういう結果を出そうと思ってるんですっていうのを事前に言ってくださいと
まあなんか考えると当たり前ですよね
がんの治療をしたくてでがんに治療できると思ってます
だからこの研究をしますっていうことなので
でも結果としてその後新しい薬が出ないんですよ
まあもちろん多少ない出てるんですけど
でそうすると結論としていくつかあの仮説を立てられるんですけどなんかどっちが正しいかっていうのはわかんないですけど
あのもしかしたら2000年前はめちゃくちゃまだなんかあの新しい薬を作る分野がいっぱいあったから
27:06
いわゆるなんかまだ治療されてない割と簡単に研究すれば解決できるような薬が作れるものがいっぱいあったと
で今それがなぜがないみたいな話がまあ一つの仮説があって
もう一つの仮説で僕はどっちがこっちが正しいと思ってるんですけど
過去の薬も実は効かなかったっていうもしくは聞いてたんですけどたまたま効いたっていう
でこれの一番怖いところって今市場にある薬って何パーセント実際にワークするのかっていう話になってきちゃうんですけど
こんな回だと思いませんでしたタイトルなんていうかこういうテーマですってこんななんか暴露こんな感じになると思いませんでした
でもこれであの実際にあるちょっと名前は出てないんですけどある
アメリカの政府機関の研究施設長がこのこの50%の再現性の危機について聞かれたんですよ
で彼は50%じゃないですよと フェイクなのは
90%ですよと
思った以上にやばかったです
彼はスタージョンの法則を名乗っていてこれってあの sf のあの
サイエンスフィクションのライターが言った言葉ですけど全ての9割がダメだと ダメなものだと
なんでですかえっ なんで
でも結局音楽とかエンタメもそうじゃないですか9割のものはほとんどそのリターンを出さなくて あーそれはこれ9割効かないん
なんでって感じじゃないですかこんな市場にお薬いっぱいあるのに なんで結局この医療の研究も
そのエンタメ業界と同じように やっぱりめちゃくちゃすごい研究施設っていうのが本当に数箇所だけあって
それ以外はほとんどダメだっていうのは彼が言ってること
そんなん 何を信じたらいいんですか
でこれがなぜ他のじゃあ9割がどうやってなぜ資金資金をもらったりするかっていうと 結局なんかあのいろんな理由があるんですけどもちろんそういうところがいいものを出す可能性ももちろんありますし
あのあの去年話したようなそのシステムあのシステム的な 課題とかもいろいろあったりするのであの
30:02
ただえっと 科学領域とか医療領域でさえ
こういうアウトライヤー制度みたいなものはえっと存在しますと
なんでなんかこれ多分すごい 一部だとすごい話しにくい話でもあるのかなと思うんですけど
なんかこういうなんか薬って基本的にすごい研究されて 基本的に良い結果出るっていう話の中で実は
どこまでそうなるかなっていう話でまぁ結局その研究者も 起用家と実は似てたっていう
そうなんですね うん
まあこういうのがいろんな領域でもその基礎研究でさえあったりすると じゃあなんか
VC自体がなんかそういう基礎研究をサポートするような制度を作るとか
よりなんか100年ファンドを作るみたいな
ことってなんか本当に それが正しいのかって聞かれると多分そうではなくて
うーん100年 死んじゃいますもんね
そうですよね そもそもそれもありますし
あのなんかまあそもそも時間がボトルネックなのかっていうところもあって
なんかその あの
よりなんか 凄まじいプロジェクトっていうのは時間がかかるっていう話なのか
なんか資金の問題なのか うーん
なんでなんかもしかしたらその100年ファンドっていう概念よりももっと面白いかもしれないのは
その今例えば10ミリオンとか100ミリオンとか1ビリオンのファンドがあったとすると
ゼロを1個追加したファンド
なんでスタートアップに10ミリオン投資するのではなくて
1ビリオンとか10ビリオンを出資したらどうなるかとか
でまあ今までのそのVCファンドと同じように10年のタイムフレームで考えるっていう時に
だからそういう形でのイノベーションってあり得るのかっていう
なるほど その場合はその人が増えたり研究するスピードが速くなることによって
利益まで普通のスタートアップと同様に伸びるみたいなことですか そうですね
でもこれの多分一番わかりやすい事例がテスラとスペースXなので
まあよりアップフロントに資金が必要で
実際今まだテスラに関しては上場してるので実際リターンを出してるっていうところだと思うので
33:00
なんかこの
何ですかね過去のリピートライムで多少何オフトピックでも話したと思うんですけど
このAI生成技術とかが出てきたのがすごいなんかAWS的な瞬間と似てるのかなっていう話をしたことがあって
AWSが作られる前って
ピッチ資料だけで1ミリオン調達しないといけなかったんですよ
少なくとも なぜかというと自分のサーバーを作らないといけなかったからっていう
それがなくなったのか
それがAWSによってなくなったじゃないですか
なんでいわゆる会社を立ち上げるコストがすごい下がったっていうところで
でも結局それがなかった時代って例えばNetflixって最初の調達で3ミリオン調達してますし
Amazonも1ミリオン調達してますし
なんかこのAWSが作った概念っていうのはそのシードラウンドを作ったんですよね
もっと評価されてほしいですね
そうですね そういう意味で
みんな多分評価してると思うんですけど
なんかそのツール以上にすごい業界変えてるんですね
めちゃくちゃ業界変えたと思います
なんかもちろんシードラウンドみたいなものって存在してたと思うんですけど
なんかそれを一般化したっていうか
数千万円で会社って立ち上げられるものなんだっていうのが
AWSのおかげで作られた概念なので
でこのAIっていうのはそれをさらにコスト削減できるようになった場合に
より小規模のチームで同じようなことができると
プレシードがめちゃくちゃ増えるんじゃないかという仮説を
僕はリピートライブでも出したんですけど
なんかこれ一方で逆も必要だなと思っていて
ここでこのエピソードのタイトルで問いがあった話に戻るんですけど
なんか個人的にシリコンバレーはこのリーンスタートアップモデルに
若干ピボットしすぎたなと思っていて
でこのリーンスタートアップモデルっていうのは
もしかしたら短期的な失敗を失敗する確率を削減していて
ただその分アップサイドのチャンスを奪ってるんじゃないかと
なるほど
なんでリーンスタートアップモデルの方式を取るとテスラって作れないんですよ
リーンスタートアップっていうのはあんまりコストかけずに試作品を短い期間で作って
36:01
顧客の反応を見てそれを繰り返していくみたいな方式のことですよね
そうですね
それは別にそれが完全間違ってるっていうわけではなくて
そういうスタートアップも全然めちゃくちゃいい会社ってそこから出てきてるので
ただそれだけのモデルが正解かっていうとそうではない
教科書みたいな感じですもんね今もそうかもしれないですけど
もうそれしかないみたいな
それしかないってかそれ以外の方法あんまり知らないというか
スタートアップといえばイコールリーンスタートアップをまず教科書として読みましょうみたいな感じで
それのバリエーションとして他にあんまりやり方
特に企業初心者は難しいですよね
そうですよね
プロダクト作っていく方法は
なんかもっとシーコンバレーマン日本も多分そうですけど
ハイリスクハイリワード
っていうモデルもやらないといけないのかなと思っていて
それをこのリンスタートアップのメソッドを教科書化することによって多少なり忘れちゃったのかなっていう
確かにリスクをあんまりかけないで
ちょっとずつ素早く改善していく系ですもんね
リスクを落とすっていうのがその手法なんですけど
それでアップサイドが失ってしまうとあんまり意味がないというか
そうですね
なのでどちらかというともちろんそういうイノベーションのやり方もあるので
別にそれを指定しているわけではないですけど
なんかもっとエンタメ業界と比較するともっとハリウッド映画が必要
大型予算をかけて出してそれ以上のリターンを出すっていう
今のスタートアップ業界ではハリウッド映画を作ってる会社がほぼいない
シリアルアントレプリズマに頼みたいですね
そうですね
ある程度監督したことがある
そうですね
人にやっぱりハリウッド映画頼みたいなっていう
特にじゃないと多額の資金をなかなか任せられなかったりすると思うので
でも資本がイノベーションのボトルネックでもあるっていう
そういう会社もあるので
それこそバイオとか研究系は確かにそうですね
39:04
まあスペースXテスラはまさにそうなので
もちろんこれに対しての反対意見っていうのは
多分マジックリープを出したりとかクイビーを出したりとかカラーを出したりとかすると思うんですけど
もちろん失敗はありますと
失敗は失敗です
めちゃくちゃ大きい失敗になりますと
ただ例えば今一番話題の企業家って多分オープンAIのサム・アルトマンさんですけど
サム・アルトマンさんって今4社運営してますけど
オープンAIっていう会社とヘリオンっていう会社とレトロっていう会社とワールドコインっていう会社ですけど
4社ともプロダクトをローンチする前に100ミリオン調達してるんですよ
すげー
シンプルにすげー
それだけやっぱり資金が必要だったっていうところは
でもリンスタートアップモデルを使ってるとオープンAIって多分作れなくて
ここら辺がすごい難しいところではあるんですけど
ただ唯一今の環境のいいところは今のテックビリオネアたちを見ると
明らかに長期プロジェクトに多額の資金を入れたがってる
それはこういうハイリスクハイリワードなプロジェクトが立ち上がる可能性っていうのは今ようやく出始めたのかなっていう
じゃあその資金モデルがある程度その環境が整い始めてますと
じゃあ次に何が必要かというとアウトライヤーの会社を作るアウトライヤーの企業化が必要ですと
簡単に言うとイーロン・マスクだったりスティーブ・ジョブスだったりジャック・ドーシーだったりマーク・ザッカーバーグみたいな人たちが必要ですと
不思議なことに過去20年ぐらいですかね
過去20年間でトップなハードウェア企業をハードウェアスタートアップを作った事例って
トップ2社は多分同じ人が作ってるんですよね
まあイーロンですけど
すごい
42:00
なんかそれって良いのか悪いのか
何が良いのか悪いのかってことですか
もちろんなんかイーロンみたいな人がいて良かったなっていうの思うんですけど
そういう企業化はありかなしかったことですか
そういう企業化がもっと出てこないとっていう
なんかそういう人たちを出すにはどうしたらいいかっていうのがすごいなんか難しい話でもあって
難しいですよそれは
簡単だったらみんなやってますからね
何なんですかね何ですかね確かに
なんかそもそもスペースXとかを見ても業界としても
もともとスペースXの前って政府がアメリカの場合ですとNASAが業界を仕切っていて
でめちゃくちゃレギュレーションが規制が厳しくて
誰も打ち上げプラットフォームなんか作ろうと思わなくて
なんかそもそも衛星をめちゃくちゃ多く飛ばしてっていうなんか概念って誰も出なかったし
ロケットを再利用するなんかそんな話無理だなって多分全員思ってたところで
多分普通の正直多分その清香のその道のりよりも
遥かに厳しくて遥かに大変で遥かにその
何ですかねハッスルが必要だったりとか
なんかなんかイーロンも見てもそうですし多分
一部ウーバーのTravisさん見てもそうだと思うんですけど
なんかもう常に戦ってる人
でもあるのかなっていうのは思うので
なんでその頭の良さだけではなくて
多分超アグレッシブで
だとめちゃくちゃ批判されるので
その批判を受け入れられる人
なるほど
でその批判を受け入れられるっていうのは結局その
必ずしもいいことをするわけではないので
これだけ業界を壊すとかっていう話になると
誰かを傷つけたりとか場によっては
めちゃくちゃ多くの人を傷つけることってあると思うんですよね
でもなんかそのそれを耐えられてなおかつアクションを取れる
45:03
それこそこの収録をしてる
ちょうど1週間ぐらい前に
Successionっていう番組のフィナーレがあったんですけど
ちょっと具体的な話はしないですけど
そのシーズン4の最終話ではないんですけど
エピソード9、9話目
であの話って
あのメディアめちゃくちゃ大きなメディア企業で
お父さんがファウンダーで
世襲争いみたいな話ですね
でそのお父さんについて
長男がなんかスピーチをしてたんですけど
なんか彼が言ってたのは
自分のお父さんはすごい悪い人でありながら
めちゃくちゃすごい人だったっていう
でそこでスピーチで最後に言ってたのが
なんかすごい印象的で
英語で言うと
That magnificent, awful force of him
My God, I hope it's in meって言ったんですけど
なんかそれをなんとなく日本語で言うと
あのそのとてつもなくすごく恐ろしい力
それが自分の中でも潜んでいることを祈っていますっていう
お父さんのように
時には残酷で
でもそういうのがあるからこそ
たぶんここまで来れたっていう
なるほど
でこの課題をこの課題というか
どうやってもっと異論を作るのかって
別になんか異論が必ずしも正しい
例えではない気はしますけど
シティー・フィッシュホブスでも
ジャック・トシでもいいと思うんですけど
マーク・ザッカーバーグでもいいと思うんですけど
なんかそういう人たちを
そもそもどうやって作るのか
っていうのは正直答えはないんですけど
たぶん一部は
なんか教育の話とかにもなると思いますし
なんか今個人的にすごい心配してるのが
基本的にその今までテック業界って
いろんな世代を世代っていうかその時代を
があったと思うんですけど
どの時代もその時代を代表するトップ企業家の
例えばトップ3のうち一人は20代にいたんですよ
48:04
なんで10年前とか15年前とかは
マーク・ザッカーバーグがいて
その前に例えばマーク・アンドリーセンがいたりとか
ビル・ゲイツがいたりとか
シティー・フィッシュホブスがいたりとか
今って誰がいますっていう
今トップ3には少なくともいない気がするんですよね
でそれってもしかしたらたまたま
っていう話かもしれないですけど
もしかしたら根本的に何か間違ったかもしれないっていう
でこれがめちゃくちゃ心配で
今日この会話をしないといけないなと思った
そのタイミング的にこれを今やるべき理由は
これはもっと多分調査しないといけない話で
アウトライヤーを作るっていうのは
今までのテック業界においては
少なくとも若い世代がやってたことが
それが変わってきてるっていうところは
それはまあもしかしたらそれが
何か正しい方向っていう話かもしれないですけど
やっぱりそれこそファウンダーズファンドっていうVCも
彼らがこれはまあある程度多分彼らの数字
彼らの投資先の中で見ているのは
成功してるファウンダーの年齢が過去5年間で
だいたい5年ぐらい年齢が上がっているっていう
で社内でなぜそうなっているかっていうのが
誰も合意ができてなくて
なんかこれはすごい課題だなっていうのは
課題かもしれないなと思うので
なんかこれに対してのまあ多分一つの多分
その解決案がティールフェローみたいな感じかもしれないですけど
ハードワークのカルチャーも昔よりは
なんかやりにくくなったみたいなのあるんですかね
まあでもそういうのはあると思いますね
なんか今までビルゲイズとかも
めちゃくちゃハードワークのイメージありましたけど
なんか最近ワークライフバランス需要にしないといけないですよ
みたいなこと言ってて
こうなんかこれまでのちょっと社会のなんていうか
働き方のなんか
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まあ求められてるってこともあると思うんですけど
なんかスタンスも取り方難しくなったなーっていう気もしますね
それはそうですよね
そういう社会的にそういう風になってるっていうのは確かにあるので
なんかこのアウトライヤー問題
アウトライヤーをもっと見つけないといけないっていうのは
まあ今日の話での前半で話した
そのリターンを出すのがアウトライヤーなので基本的に
それはただVC業界だけではなくて
医療業界でもそうですし
エンタメでもそうですし
ほとんどのそれこそ会社の中でも
言いにくいかもしれないですけど
結構やっぱ偏りってあったりするじゃないですか
やっぱり10Xのエンジニアって呼ばれるぐらい
10倍のパフォーマンスを出すエンジニアって言われるぐらい
アウトライヤーっていうのは各会社にいるので
なんでそう考えると
そのアウトライヤーっていう人たちを
いかに作れる場所にするか
そういうのが多分今後もっともっと重要になってくるので
でも今の現状だとやっぱり作りにくくなってる
かもしれないなと思っているので
どういうところが作りにくくなってるなと思いますか
でも草野さんが言ったように
社会的な多分
象益っていうのがありますし
資金モデルかもしれないですし
社会的なプレッシャーは結構大きいと思うんですよね
それが一言で言いにくいですけど
それこそ前も話したように
イノベーションが社会的に受け入れられるっていう
スピード感とかもそうです
そうかもしれないですし
マウントメディアとかもそうですよね
社会的なっていうのを見たようなとこですけど
批判されがちというか
もちろんなんか批判されるべきポイントっていうのは
多分いっぱいあるんですけど
でも同時にすごいことをやってるっていうのは
事実としてあったりするので
そこのなんかそれを
特に多分学校とかとかですと
なんかそういう人になるよりも
なんかもうちょっと角度確率高く成功する
それこそリンスタートモデルですよね
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っていうのをなんか目指す社会に
若干なりがちなのかなっていうところを
なんかそうではないっていう
なんかもっとリスクを取る人たちを祝ったり
もちろんそれによって大失敗する事例っていうのは
いっぱい出てきますけど
でも結果VC業界でも上場市場でも
アウトライヤーたちがリターンを出すって考えると
そこに重きを置くっていうのが
なんか今後重要になってくるのかなと思います
社会的に風邪みたいなのは変えないといけないですね
少しは
なんかそれ自分の組織とかなんかVCのファンとか
だけじゃうまくいかないですもんね
そうですね
こう人がいいと思ってるって思っても
社会は冷たかったりしますので
だからまあ多分VCとしてできるのは
社会を変えるのってなかなか難しいので
いろんな形でその清香に支援を送ったりとか
でもなんかアウトライヤーをもし見つけた場合は
別にいろんな業界でも同じだと思うんですけど
その存在ってめちゃくちゃ特別なものなので
だからこそアウトライヤーって呼ぶくらいなので
この人アウトライヤーだなとか企業最近出会いました?
身近で
うーんそうですね身近で
でもやっぱりなんかそれこそ
仏様さんが最近会った音楽関係の人だったり
あとミスタービーストもそうですし
なんかそうですね
そういう人たちをもっともっとサポートしなきゃいけないなって思いました
なるほどはい
じゃあそんな感じで今回も聞いていただきありがとうございました
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それではまた次回お会いしましょう
さよなら
さよなら
56:47

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