僕は絶対進めないんですよ。
共同経営はあかんと。
リスク分散してるのにいいんじゃないのって思っちゃいますね。
というのは、例えば船長が2人おった時に、
右行ったらアマゾンや、左行ったらどこぞや、北極の海や、前に氷山出てきたわ。
どこやそれ。
どっちいてんやみたいな時に、最終決定者が右と言ったら、
やばいんじゃないのってみんな思っても、右と言えば右。
船長が言うならば。
船長2人おってね。
A船長は右、B船長は左。
社員どうすんのと。
あかんですね。
例の昔、以前話した小田原氷上。
お父ちゃんと息子が延々とやりあったのがそれです。
降参するのか、いやいや頑張るのかで。
あれも結局決定権者が互角の能力やったんですよ。
だから延々とあんなことになってしまった。
共同経営という形はすごいリスクだよというのは言いますね。
その共同経営は避けた上で、社長になりました、頑張りました。
やっぱり営業マンをずっと続けてて危ない。
つまりそこに自信があるから、そこに没頭しちゃうんですよ。
頑張ったら売り上げ伸びるから、さらにそこを頑張っちゃうんですよ。
小田ちゃんが以前の会社で仕事あるじゃないですか、一つプロジェクトやろうと。
自分の後輩が一緒にやってると。
これ、このプロジェクト、俺が前立った方が絶対早く進むのになるじゃないですか。
今ドキッとしました。
てっきり社長がって言ってるから、社長になる人、社長の人聞いてますかぐらいだったけど、
これ誰にでも言えますよね。
要は頼まんと自分でやった方が早いけど、みたいな話ですよね。
短期的な売り上げを見たら、自分がやった方が早いし、お客さんとの交渉もうまいと。
後輩を活かしたら、お客さんに注文を逃したらもったいないと。
いや、ここは俺が。みたいになっちゃうんですよ。
本当に会社員だった時に、あんまり指折り後輩はいって、
ちっちゃい話で言ったら、じゃあパワーポイントの資料のこのページ作ってね、みたいなわけですよ。
ちょっとパワーポイントまだ慣れてない1年目の子とかやったら、
それ教えるのにも時間いるし、
作ってもらう時間、帰ってきて全然あかんよみたいな時間とか色々あるから、
めちゃくちゃ時間というコストがめっちゃかかる。
そうだよね。2倍3倍かかるよね。
もしかしたら、僕が1時間で作って、その日のうちにクライアントに投げて、
翌日OKもらってすぐ進むっていうのがプラス1週間かかるみたいな。
今の経営者の話の目先の利益か、もうちょっと先の後輩もチームのメンバーとして育てて、
より大きなお金取れるようにするか、みたいな感じになってくる。
コビー博士やったかな、7つの週間で、緊急性があって重要性のある第一領域とかね。
一番器用で大事なのは、緊急性はないけども重要性の高い第二領域だよと。
緊急性がないって言うと言い方が語弊があるんですけど、
将来に向けて今やっとかなあかんことがあるんだよって意味ですね。
でも目先のパーンと効く社長は第一領域に走っちゃうんですよね。
いやー、なかなかこう、気合いがいりますよね。
気合というか、度胸と言ったらいいんかな。
怖いですよ、そこら。
これ逃したらどうしようとかね。
だからその責任は俺が取ったるからやってみーと。
ちょっと手の届く距離で見といてあげる。
でも口は出さない。
ヤバそうやったらちょっとだけセルフするとかね。
自分が先に先輩の立場としてベラベラ言いましたけど、
自分が1年目、2年目の時とか、
これ先輩なんていうか、気づいてたんですよ、僕は。
これ、まだ社会経験なさい僕に先輩が委ねてくれてると。
どうせケツ拭いてくれてるのもわかるけど、それに甘えてはいけない。
とはいえ、すぐそこで見られて、申し訳ないな、
俺のせいで時間食ってるわ、みたいなことも思ったりもしてました。
そうですね。
僕はご存知のように営業能力は非常に自分でも言うのが高い。
ずっとね、その話が。
後輩、部下、俺が一緒に行ったらと。
行った時、部下はボロボロなんですよ、お客さんの前で。
帰ってから優しくね、優しく。
ここはこう言った方が良かったかな、こう言った方が良かったな、
ああそうですねって言いながら、あんまり伸びんかったんですよ。
で、ある時から、お前自分でやってみんよと。
俺行けへんからと。
取ってくるんですよ、契約を。
もうちょっと境地に立たされると。
と思うでしょ。
あれ?
違うんですよ。
なんですか?
彼らが何人かやってるうちに、同じことを言い出したのが、
母さんが後ろにおったら、力でーの。
つまり後ろで見られてると思うと。
僕の今の話みたいなことですか。
緊張して、頭が真っ白に。
ちゃんとせなとか思っちゃうかも。
ここでどういうのやったかな、どうやったかなっていう、
頭が走ってしまって。
お客さんを見ずに、母さんを後ろの目で見てるかも。
あ、そこやったんかと。
先輩の気づき。
よかれと思って、後ろで見てたのが、
お客さんよりも俺のプレッシャーのほうが100倍強かった。
難しいな、社長というか先輩も。
これで言ったら、トップ営業マンではいけないんだって思って、
次育てるぞってなっても、ジロジロ見てたり、
どう見ても半身入ってますやんも、あんまりよろしくないんですね。
トップ営業マンが社長だと伸びないっていうのは、
それの典型なんですよね。
だから後ろに一歩引いて、一歩引いて、
この人を育てるには本当は何がいいの、
本当は何がいいのに気がつく必要がある。
全体の幸せを考えたときに。
これって聞いてる人は社長、もしくは社長見習いって言ったら変ですけど、
一方で、そんなトップ営業マン社長を抱えてる社員の人も聞いてると思うんですよ。
この状況がダメだと思ってるパターンもあれば、
うちは社長が営業マンでなんとかしてくれてるし、みたいな社員さんもいると思うんですけど、
そういう人たちからすると、明日から起こせるアクションとか、そういうのってあるんですかね。
どっちの人?
社員さんが、社長がずっとトップ営業マンやけど、
この状況を打破しないと、うちの会社は持たんなと。
今ね、川田さんがおっしゃってるんですけどね。
社員さんたちは何かできるんですかね、明日に向けて。
ちょっとだけ論点がずれるんですけども、一番あかんのが、これ大きい声で言いませんけどね。
大きい声で言いますよ。生涯現役。
ほんまに小声だった。生涯現役。
いい歳になったね。70、75とかで生涯現役。
いますね。元気ですね、日本。
いやでもね、本当にバトンを受け渡して企業を伸ばしていこうと思うのだったら、60、65?65かな、今やったらイメージとして。
ぐらいまでにお渡ししてバトンを。
で、自分は相談役とか会長で、そこでまた実機を握るんじゃなくって、ピンポイントでは出てくるぞと。
でもやってみろと、2代目さん。
そこも大事だよな。それもフード作りですよね。
型描きだけじゃなくて、その型描きによってできるフードがある。
そうです。だから前ね、会社とお渡しされることになった時に、社会から消える自分が怖いって言ったじゃないですか。社長は一緒なんですよ。
表舞台から下がるみたいな。
そうです。社長、第一線、一番偉い人。会長の方が偉いねんけど、ビジネス的に言うと社長が一番切り盛りしてるじゃないですか。
花形じゃないですか。そこを手放さない人多いんですよ。
なるほどな。プライドがなかなかそれを許さんやろうな。
だからそれを生涯現役っていう言葉に置き換えてしまう。これは結構ね。
だって、2代目さんが自分が60なった時に、さあそろそろ社長やってみよって言われても困るもん。
困るなあ。確かに。
今経営者になった人たちは、それぐらい先になってもそういうフェーズがあると。風土作りの。
責任は俺が取るという風土作りまでを考えているのが優秀な社長。営業経営者。
トップ営業マンであった過去は一旦置いといて、次はそのステップになる。
ぜひともぜひとも。
というわけで本日のテーマその24。社長がトップ営業マンの会社は伸びない。いかがでしたでしょうか。
散々、僕も喋らせてもらいましたけど、全然社長だけじゃなくて先輩後輩でもそうですね。
一グループ、プロジェクトのチームでもそういうことは考えられるかなと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
というわけでNo.2道場は京都で開催している経営塾です。
定期的にイベントも開催していますので、ご興味ご関心のある方はぜひ一度ご参加ください。
またNo.2道場はノートも配信しています。こちらも併せてどうぞ。
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では以上、No.2道場ポッドキャストでした。また次回お会いしましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。