1. KNOWフードラジオ〜知って味わう理科・社会。
  2. #12. 農業の食品ロスはゼロ?..
2024-10-16 47:23

#12. 農業の食品ロスはゼロ?規格外野菜の運命とは/野菜農家おざきななみさん〜食品ロスの世界④

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今回はまた、全く違った視点から捉える食品ロスの世界のお話です🥬 神戸で野菜農家をしている尾崎ななみさん(X)をゲストにお迎えして、いわゆる規格外野菜をどうしているの?など、色々お話を伺いました🎙️ ビギナーゆと的には、全然思ったんと違う・・・新鮮なお話でした💪

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サマリー

農業における食品ロスの問題が焦点となり、尾崎七海さんが規格外の野菜やその処理方法について語ります。収穫時の選別や売れ残りの野菜の発生を探り、彼女の農業での経験を交えた実践的なアプローチが紹介されます。食品ロスの問題と規格外野菜の処遇について、農家の視点から述べられています。特に、野菜のサイズや形に関する市場の厳格な規格と、それにより生じるロスの実態が浮き彫りにされています。廃棄問題と食品ロスについて、農家の視点から考察されています。コロナ禍が農業に与える影響や、適切な価格設定が食品ロス削減に必要であることが強調されます。このエピソードでは、食品ロスや規格外野菜について、農家の視点から具体的な取り組みが焦点となります。農業界の現実や課題が明らかにされ、食品ロスを減らすための具体的な取り組みが紹介されます。野菜の規格外品と食品ロスの問題について、農家の経験を通じて解説されます。

農業の食品ロスについての導入
農TT
KNOWフードラジオ。農学課中でTTです。 農学ビギナーゆとです。農業も学んでいきたいKNOWフードラジオ、始めていきます。
幅広いですね。 幅広すぎる? 今回特にいろんな角度で。
ここまでフードロスじゃなくて、食品ロスの話を。 毎回。 定義まで確認したのにね。
食品のロスまで、食品ロスの話を。 4回目。 してきてですね、家庭でできることとか、
食品関連会社とか小売がやってることとか、いろいろ紹介してきたんですけど、 今回農業あるいは農家の話をしたいと思っていて、
農TT
僕にはできない話が多そうなんで。 前回の最後もちょっと触れてたよね。
そう。ここでKNOWフードラジオ初のゲストをお呼びしております。 初ゲストか。
はい。それではですね、農家でポッドキャスターの尾崎七海さんです。 よろしくお願いします。 お願いします。
おざきさん
どうも、まいどさん。 神戸で農業しております。尾崎農業代表の尾崎七海です。よろしくお願いします。
たけもとさんの手下ですか? ここは、たけもとさんがしゃべるところなんですけどね。
農TT
たけもとさんは、もう3回ぐらい出ていただいて、 どうもまいどさんいただきました。
尾崎さんは、だいたい私たちとおよそ同年代の農業女子ということで、
おざきさん
そう、やってます。
農TT
ちょっと簡単に自己紹介。ポッドキャストのこととか、農業のことを簡単に自己紹介してもらっていいですか?
おざきさん
そうですね。ポッドキャストはですね、もともと食べる農家っていう番組をしてたんですが、
ちょっと今、お休みしてて、まったく関係のない、平成女オタクのインドアドーメっていうのをですね、やっております。
もし興味があれば、聞きに来てください。
農TT
あと、あれですか、農業のほうはどんなものを作ってるんですか?
おざきさん
どんなものを?
えっとね、少量多品目で、そんなに広くない農地でやってるんですけど、年間だいたい、だいぶ減ったんですよ、でも。
規格外野菜とその処理
おざきさん
40品目くらい作ってます。
農TT
すごい。40種類ってことか。
おざきさん
はい。で、一応農業歴は、独立して3年目になります。
で、その前に2年間研修して、そのあと2年間農業法人で、正社員してました。
農TT
なるほど。がち農家。
おざきさん
なんだかんだあれ、7年。もう8年目なってますね。
農TT
がち農家だ。
おざきさん
はい、どうなんかな。
農TT
いや、なんかその40品目っていうのがいいなと思っていて。
ちなみに、だから野菜とか、果物とか、米とかも作ってるってこと?
農TT
大きな種類的に。
おざきさん
でも、基本的には野菜で、私がもともと働いてた大館農家にあたるところが米農家してるので、米はそっちでおまかせして、私は野菜。果物はやってないですね。
農TT
なるほど。じゃあもう野菜40品目、もうちょっと少なくなったって言うけど、3、40品目野菜やってると。
おざきさん
そうですね。
農TT
いや、これは話があるな。
おざきさん
で、都市型なんだよ。都市均衡型というか、もうほぼ都市でやってるような感じなので。
農TT
神戸だよね。
おざきさん
そう、神戸なんで、ほんまに車で5分走ったらお客さんがいるみたいなところで、やらせてもらってます。
農TT
ありがとうございます。
じゃあ、そんな大崎さんに本題に入ってもいいですか?
はい、お願いします。
農業×食品ロスっていうところで、いろいろ学びたいんですが、ちょっとその前に。
学びたい。
教えてほしいんですけど。
農TT
声ができるかな。
農TT
雑談聞きたいんだけど。
おざきさん
そうですね。
農TT
40品目ぐらいあると、まず捨ててる野菜はきっとあるんだろうなと思っていて、どんな野菜をどのように、なんだろうな。
例えば、捨てちゃう部分が多い野菜は何ですか?とか、その辺はどうですか?
おざきさん
なんか、捨てる段階もいろいろあって、まず土の中に植えて、うまく育ったなかった野菜。
農TT
そもそも。
おざきさん
は、もうそのまま、失敗したってなったらトラクターですき込んじゃってます。
農TT
なるほど。
農TT
すき込むっていうんだ。
おざきさん
で、あとその次で言うと、例えば収穫して選別するときに、捨てる野菜っていうのもあって、
それはね、でもやっぱ傷が深い。深いっていうか、食べれないレベルの傷とか、くさり。
私より先に虫がだいぶ食べちゃってるとか、カビ、病気が来てるとかは捨ててます。
農TT
なるほど。
おざきさん
で、あと少ないですけど、売れ残って、それこそ何?シュワシュワになっちゃったやつとか。
農TT
なるほどね。
おざきさん
まあ、稀に捨てるくらいですかね。
農TT
うん、そこは稀。
おざきさん
というか、もう私の手は離れてちゃうので、あんまりわかんないんですよね。
ああ、そっか。
はい、スーパーさんとかにおろしてる分に関しても、全部買い取りなんで、残ってるかどうかわかんない。
で、直売所とかのは自分のとこに、1日で手元に帰ってくるんで、
だいたいそんなんを日々の生活で食べたりとか、家族にあげたりみたいな感じですね。
農TT
それ強いな、人に配れる、身内に配れるっていうのは。
おざきさん
そうですね、でもそれかな、ほぼほぼその、例えば袋の、値札張ってある袋の汁のまんま冷蔵庫にポイってするほどは、帰ってこないので。
農TT
なるほどね。
どちらかというと、傷ついた野菜を切って自分で食べるとか、そんな感じが多いのかな。
おざきさん
そうですね、食べれるとこは食べるけど、例えばもう、いいものが余るほど取れてたりしたら、わざわざ傷のはもういらんかなとかはありますけど、
やっぱ食べるなら美味しいとこ食べたいんで。
市場における野菜の基準
農TT
そりゃそうですね。
農TT
ちなみに30何品目あるとは言いつつも、なんとなく小崎さんキャベツ作ってるイメージがあって、今の話を勝手にキャベツを想像しながら、
ちっちゃくて収穫できない、してもなんか大したことないキャベツとか、すき込んだり、キャベツの虫食いが多かったとか。
おざきさん
もう収穫した段階で畑に置いてますね。
もう持っていかないです。畑の外に持ち出さないので。
農TT
なるほど。
おざきさん
最初から収穫しない、もうパッて見て小さかったら収穫しない、虫食いひどかったら収穫しないって感じですね。
で、ちなみにキャベツはお館のところでやってるので、ちょうど先々週苗を植え終わったところです。
農TT
なるほどね。
おざきさん
植えてきました。
農TT
ちょうどタイのり。
農TT
何ヶ月?4ヶ月ぐらい?収穫まで。
おざきさん
そうですね、12月どり頭くらいから収穫始まり、8月半ばから植えてって感じです。
農TT
なるほどなるほど。
おざきさん
はい。
農TT
ちょっと今ので質問で、突き込んじゃう。
その最初に、もうそもそも収穫しないってやつは、例えばキャベツ1つ100円で本来、200円とかで売れるものがあるとして、
ちっちゃいやつは、たぶん50円とかしかならないんだよね、仮に売れたとしても。
そもそも売れないことがあるのか、0円っていう。
おざきさん
そうですね、そもそも売り物にならないとか、
例えば虫食いのものを、もちろん加工でキャベツは出してるので、大きな鉄のコンテナに入れて出荷するんですけど、加工用の業者さんに。
例えばそこに虫食いの虫が混じってたってなったら、他のやつも食べちゃうじゃないですか。
一玉の問題じゃなくなっちゃったりとか、
あと、病気きて腐りかけてるやつとかやったら、
だから、1個にだいたい350キロくらい入ってるんですけど、
キャベツの玉数はちょっとわかんないんですけど、
農TT
重さが。
おざきさん
1個腐るとやっぱり、保管してる中で周りのやつにも影響が出ちゃうので、
そもそも出すこと自体がロスになっちゃう。
他の商品までダメにしちゃうので、マイナスになっちゃうから、
どうなんでしょうね、売らないかな?
農TT
今の腐るとかは、金鉢先生理論だよね。
農TT
箱の中で腐ったみかん。
農TT
周りも不良になっちゃうやつね。
だから、わざわざ自分じゃなくて、
例えば、宿ってる方がいたら、人件費かけて悪いものを収穫するみたいな。
それは違うよねっていう。
おざきさん
そうですね。やっぱり時間かかるんですよね。
虫食ってるキャベツってなったら、
虫食いがなくなるまで外葉を剥いたりするんですよ。
けど、1枚ずつ剥いていくと、
ひとたまに、普通のきれいなやつやったら、
サクッて切って、はい、終わりなんで、3秒とかなんですけど、
剥いていくと、やっぱり1分とか1分半かかってくるんで、
農TT
やのに安いみたいな。
収穫前に、めちゃくちゃもう畑である種人間が検査してるわけね。
こいつ怪しいぞみたいな。
おざきさん
はい。もう切って怪しいなと思ったら、ちょっと2、3倍剥いてみて、赤になってもたしてたりとか、
それ自体ロス。人件費で考えるとめちゃくちゃロスなんで、
いいやつだけを取る。
で、そもそも全部良くなるように頑張って育てるって感じなんですけど、
で、こだまに関しては、
農TT
ちっちゃいやつ。
おざきさん
ちっちゃいめのキャベツ、基準サイズに満たないキャベツに関しては、
でもあれですね、もったいないなって思うくらい残ってたら、
それこそ直接販売、マルシェとかイベントとかに切って持ってったりはします。
農TT
なるほど。確かに。
なんかそっちは何持って行っても、農家と買う人の自由みたいな。
おざきさん
そう、別にキャベツじゃないものができてるわけじゃないし、
キャベツはキャベツ。
病気が出てるわけじゃない。そうそう。
だから、例えば一人暮らしのご家庭とかやったら、
ちっちゃいほうがちょうどいいのよっていう方とかもいらっしゃるんで、
まあそれくらいの量。
ただじゃあそのお客さんをわざわざ探して、
個別に配達するかっていうと、その手間は無理なんで、
なんかあったら持ってくくらいですね。
農TT
これ、がっつり答えてもらうと、これで1話終わっちゃうんだけど、
そもそもキャベツの玉の大きさとかって、
何のために、これ以上下はダメよとか、
これ以上小さいものはダメよとか決まってるんですか?
おざきさん
市場とかやったらもうサイズ決まってて、
箱のサイズに、例えば決まったダンボール箱に、
8玉入り、10玉入り、6玉入りみたいな感じなんで、
そもそもおっきいと入んない。
7とかなっても納品できないんで、
農TT
なるほど。
おざきさん
っていうのが、まず玉のサイズがあったり、
箱はでも、あんまり玉のサイズは関係なくて、
芯対玉の、芯、キャベツの芯部分と、
側の使える部分の割合みたいな、
向こうの手間が増えるじゃないですか、
小玉でいっぱい入ってて、
1個ずつキャベツの芯取るっていう作業を、
手作業でするってなった時に、
おっきいひと玉の芯を1個抜くのと、
ちっちゃいひと玉の、で、芯の大きさあんま変わんないんで、
芯を1個抜くのとで、
なるほど。
向こうでの作業効率が変わってくるので、
ちょっと割引ちゃうんですかとか、
今年出来悪いですね、みたいな、
そういうのにつながってくるので、
なるほど。
とかはあります。
そこは食品メーカー視点だと、
農TT
めっちゃわかる部分があるね。
おざきさん
そう、で、別にこっちも全部取ってくれるから、
取ってはくれるんですけど、
やっぱそこって信用取引なので、
規格外野菜の現状
おざきさん
こっちももともとおっきいの目指しますよ、
で、ちっちゃいのは他のところで出しますよ、
みたいな感じですね。
農TT
なるほど。
今の話聞いてると、やっぱちっちゃいやつとかがやっぱり、
市場、いわゆる農協とかに下ろすような、
そういうのはサイズが結構厳格に決まってて、
それよりも小さすぎるもの、おっきすぎるものが、
おざきさん
そういったところに載らない。
農TT
ただ、尾崎さんみたいなマルチェに出店してるよとか、
そういう農家さんの場合は、
そういうのも、別に売れたりすると、
売ることができたりするっていう。
おざきさん
そうですね、だから私個人として、
あんまりはっきり企画をそもそも作ってないので、
なるほど。
まあ、それこそ何やろ、産地農家とかやったら、
ありえない概念かもしれないんですけど、
どのサイズも需要があるんで、
ししとう、今やったらマンガンジュのししとう、
あまながか、あまながとか出てるんですけど、
でっかい、10センチ超えるやつがいい。
人もいるし、
いやー、ちょっと一口で食べれるくらいがいい、
っていう方もいるし、
農TT
だいぶ違う。
おざきさん
そう、なら、もう両方サイズそろえとけば、
あとはお客さんが選んで勝手に買っていってくれるので、
農TT
なるほどな。
おざきさん
そう、だからおっきいからダメ、ちっちゃいからダメがほぼないですね。
じゃあ結構、
私はね。
農TT
大量生産、産地農家って多分大量生産、
大量消費みたいな、
うん。
何々県の、米とかそうだよね、多分ね。
米とか。
おざきさん
米、まあまあ米、米はでも検査があって、
出荷基準が決まるんで、
農TT
ああ、そうか。
うん。
そのなんか、今のキャベツの例だと、
やっぱり大量に作って、その県として力入れて、
大量に全国に流通させるぞ、みたいな、
はい。
そういうシステムだと多分結構規格が、
そのダンボールに入る範囲内が結構、
おざきさん
はい。
農TT
シビアなんだね。
農TT
厳しめ。
おざきさん
いや、し、その規格に合わせ作り方の指導を結構してくれます。
農TT
おお。
おざきさん
なるほど。
逆に神戸ってそんなにキャベツをしてる方がいないので、
うんうんうん。
なんか、まだそこまで成熟してないというか、
そこまで求められてないみたいな感じですね。
処分方法と農家の工夫
おざきさん
なるほどね。
農TT
じゃあその、ロスが出る量とか出る率とかって、
意外、意外とというか、
その農家のスタイルとか、その県のスタイルとか、
品目によってじゃもう全然違うんだね。
うん。
農TT
うん。
おざきさん
そうですね。
まあ、食品ロスというよりかは、
なんかあの、売り上げロスみたいな感じですね。
なるほどね。
農TT
はい。
おざきさん
いや、そうだね。
農TT
あと、なんか聞きたいこといっぱいあるんだけどな。
なんかね、ここから限られた時間で、
じゃあちょっとなんか、捨てるっていうところにフォーカスしてみて、
捨てる。
捨てるって、じゃあ農家が、我々からね、一般消費者から見て、
じゃあその小さなキャベツを捨てますっていうと、
ゴミ箱に入れるイメージなんですよね。
ああ、はい。
さっきされたと土にすき込むっていうのが、
ああ、そうですね。
あって、どっちなんですか、その。
おざきさん
ゴミ箱に捨てたらお金かかるんで、畑に。
だから、自然に返してます。
肥料成分がないわけじゃないし、
大肥に植物性のものもあるので、
まあ、それがまた翌年の栄養になると思って、すき込んでます。
なるほど。
まあ、よっぽど撤去するのってやっぱり、
例えば病気が出ちゃった。
で、それが株から株に感染するとか、
根っこから根っこで感染するとかになったら、
撤去することもありますけど、
で、そういうのはちゃんとゴミ。
業務用ゴミ行きですけど、
まあ、でも燃やすかな、でも。
農TT
なるほどね。
確かに、病気系はね、
わざわざ病原体を翌年の畑のために、
土に混ぜるっていうのは、
たぶんあり得ないはず、あり得ないというか、
タブーな感じだもんね。
おざきさん
うん。
だから、あんまりゴミ箱に入れることはないですね。
例えば、その選別の過程で出てくる赤んやつとかも、
だいたいみんな、たぶん畑のそばに大肥葉みたいなのがあって、
そこに大肥と一緒に入れて、
で、混ぜといたら、分解してまた大肥の一部になっているので、
それまた、じゃあ春に巻こうみたいな。
農TT
うん、なるほどね。
おざきさん
うん。
農TT
それ、ちゃんとすきこん、さっきね、トラクターですきこむとか、大肥葉にまとめるとか、
みんなそういうやり方やってるんですか?
それともなんか、ちょっと無造作に、
土の上にポンって置いてあったりとかする?
おざきさん
無造作に土の上にポンって。
だから、収穫したその場で置いてあったりとか。
農TT
ああ、なるほど。
おざきさん
はい。でも、やっぱいつのまにか消えてますよ、なんか。
農TT
土に帰ってる。
土に帰ってる。
農TT
いや、そう、それやっぱさ、土の上にポンってあると、収穫忘れかな?とか、
捨てられちゃってんのかな?かわいそうなキャベツとか思ってさ、
持ってっちゃう人いるんじゃないの?っていうのを思ったりして。
これって食品ロスですよね?って言って。
おざきさん
でも、やっぱ取ってて、ぽいぽいしてると、
ぽいぽいしてる?
それいらないならください、みたいな。
結構、街中なんで、普通にお散歩してる方に声かけられたりはしますけど、
ああ、じゃあひと玉100円です、みたいな感じですよ。
農TT
そうだね。
おざきさん
いや、なんかそのやっぱ、ただやからいいやろうってあげちゃうと、
本来売れるはずやったキャベツ1個が売れないじゃないですか。
他の農家さんとか、もしかしたら自分の首しめてるかもしれないんで、
そこはしっかりお金取りましょうっていうのが、
まあ、一応ルールというか、私が勤めたところはルールやったので。
食品ロスの複雑さ
農TT
なるほど。
おざきさん
家に持って帰っても、身内まであげれば。
なるほど。
農TT
さっきの食品ロスというより売り上げロスって感覚っていうのが、そういうことなんだね。
おざきさん
そうですね。
農TT
ああ、つながるね。
おざきさん
いや、冷静に考えてほしいんですけど、
土のちっちゃい種を一粒巻いて、
土の上からあれが育ってるわけじゃないですか、でっかいキャベツが。
持ち出すってロスな気しません?
なんか成分のロスな感じもするんですよ、すごい。
農TT
土から栄養分を吸い取って、
おざきさん
大きくなって、
農TT
それがお金になるはずが、
おざきさん
そう。
農TT
その成分を栄養素数だけ吸って、ゼロ円。
おざきさん
はい。
で、外持ってっちゃったってなったら、マイナス。
農TT
畑の資産が。
そうそうそうそう。
おざきさん
そうだね。
農TT
めっちゃ細かく計算したら、やっぱり吸き込んだおかげで、
いくら増えたとか、
翌年の使う肥料がちょっとだけ減ったとか、
農TT
減ってね。
農TT
シミュレーションしたらね、そのロスも、
生産費というか、
コスト上は値段つけれそうだよね。
ただではないよね、間違いなく。
農TT
確かに。
おざきさん
っていう感覚はなんとなくありますね。
なんかその、細かく動向っていうより、
外に持ち出すっていう感覚、なんか。
で、基本的に、わからない、私のとこだけかもしんないですけど、
土の上で育ったものは、
その製品以外外に持ち出すなっていうのを、
結構口すっぱく言われてたんで、
農TT
なるほど。
おざきさん
土のものは土に返せみたいな。
まぁちょっとね、ある種の信仰みたいな感じはしますけど、
まぁでも、理にかなってるなーって思ってたんで、
形は変われど、栄養素なんで。
農TT
なるほどね。
じゃあ畑に無造作に置いてあるものは、ゴミじゃないと。
農TT
畑様のものと。
おざきさん
そうそうそうそう、っていう感覚ですね。
だから、いくら捨ててあっても、やっぱ入ってきて拾ってたら、
警察だたになりますし。
農TT
そうだよね。
農TT
資産というかね、資源というか。
おざきさん
そのときは置いとうだけっていう形にしますけどね。
農TT
なるほどね。
おざきさん
はい。
農TT
面白いな。
いやなんかやっぱその、農業の食品ロスってやっぱ感覚が違うんだろうなーと思ってて、
なんか結構やっぱ複雑だなーとは思っていて、
どこから食品ロスなのっていう線も、今はね、傷物だとか、
一応ね、定義としては、食べられるものは捨てたら食品ロスですっていう定義になってるけど、
じゃあ土に返したら、それって食品ロスなのかとか、
おざきさん
虫がついてたら食べられないんじゃないかとか、
農TT
なんかそう考えるとやっぱね、すごく農業の食品ロスっていうのはね、
曖昧で、ファジーで、本当は食品ロスなんてないんじゃないかっていう気にさせられますね。
農TT
なるほどね。
おざきさん
食品っていうか原料っていうイメージなのかな?
どうなんでしょうね。
なんか食品ロスのお話とかもいろんなとこで農業してると聞くんですけど、
農TT
なんかあんまり自分ごとに思えなくて、
おざきさん
なんかこんなに言ったらあれですけど、
じゃあ例えば、今一家庭おにぎり1個分のロスが1日出てるとして、
1人か、1人ですね。
農TT
やりましたね。
おざきさん
出てるとして、このロスがなくなったときに、
私たちの野菜もおにぎり1個分ずつ余ってくるんやろうなって思うんですよ。
おにぎり1個分ずつ売れへんねやろうなみたいな。
農TT
確かに売り上げ、売るほうからするとそうか。
おざきさん
生産者が減ってるから、実際はそうじゃないんよと思うんですけど、
なんかついそっち目線で見ちゃうんですよね。
農TT
なるほど、なるほど。
おざきさん
もったいないとかよりも、みんながたぶん節水したら売れんくなるぞみたいな。
実際コロナ禍で飲食店止まったじゃないですか、
農TT
めっちゃ止まった。
おざきさん
やけど人口そんな変わってないじゃないですか。
けど米の消費めちゃくちゃ落ちたじゃないですか。
農TT
そうなんだ。
おざきさん
あれって結局、飲食店さんでそれなりに廃棄してたんやと思うんですよ。
お客さんが残したりもあると思うし、
炊かずに古くなっちゃったとか、
炊いたけど全部なくならなかったとか、
いろいろあるとは思うんですけど、
そこの量、思ったより多かったなって体感で思ってて。
なるほどね。
みんなが活動しなくなったから食べる量減ったにしても、みたいな感覚はありました。
農TT
それは俺の生活で言うと、
お昼弁当なり定食食べてたのが、
農業と食品ロスの現状
農TT
コロナで家にいてカップ麺食うようになったみたいなのが、
農TT
もうめちゃくちゃ影響してる気がする。
スタイル的にも。
おざきさん
あれ、胃袋の数はそんな変わってないはずやけどなっていう。
農TT
なるほどね。
確かに何キロ作って何キロ消費されるっていう。
作った量と売る量って基本的にほぼイコールになると思っていて、
ただ売る量イコールみんなの胃袋に入る量じゃないんだよね。
ある意味捨てられる分も加味して生産されていると。
おざきさん
そうしないとぴったり作っちゃうと、
ほんまに足りなくなるんで。
農TT
いや、そうだよね。
おざきさん
確かに。
それこそ本当に貧困の人が出てきちゃう。
農TT
なるほどね。
おざきさん
飢餓で苦しむ方が本当に出てきちゃうやろうなとは思います。
なるほど。
農TT
じゃあ、そういう意味では本当に、さっき食べられなくて捨ててるものとか、
捨てるっていうか売りに出さないものもあるって話だったけど、
やっぱり食べられる、ある程度適切なサイズでも、
その需要プラス過流で廃棄になる分、
それよりも多い分作っちゃったら、値段が落ちたりとか、
どこかで、どこかの工程でお店とか、余って捨てられちゃう部分があるっていうことなのね。
おざきさん
とは思いますね。
農TT
なるほどな。
そう考えると、さっきの話だと、農家が日本人であり、世界の市民の胃袋を支えてますと。
おざきさん
そうですよ。
その農家が食品ロスをコントロールするとかっていうのは、とても難しいなって、改めて思っています。
今なんなら、たぶんちょっと生産足りてないくらいだと思ってるんですよ。
農TT
そうなんだ。
おざきさん
例えば今の時期とかも、あんまり野菜が種類がなかったりとか、
高いのは私はいいと思ってるんですけど、
一般の主婦が高いな野菜って言って買い控えをしちゃうくらいの値段になっちゃってるってことは、
やっぱり量が取れてなかったりとか、そういうことだと思うんで、
なんかそういうのは起こってきてるなと思います。
特にコロナ明けて、やっぱそのコロナ禍が結構農家にとってもダメージやったので、
飲食店さんは補助金入りましたけど、
じゃあ飲食店から全部注文ストップした私たちには何か入ったかっていうと、そうではなかったので、
農TT
なるほど。
おざきさん
やったらまあまあ、農家もだいぶ息切れしてる状態をなんかすごいひしひしと感じてますね、ここ2年くらい。
やっぱ気候の変動もありますし、
農TT
いや、そうだよね。
おざきさん
そう、だからもうちょっとちゃんと丁寧に農家守んないと、ね、と思います。
農TT
なるほど。需要と供給のバランスがまた崩れると。
おざきさん
そうで、たぶん野菜とか、その農作物のお肉とか牛乳とか卵もそうですけど、
食べる量が減ると、なんかイコール不健康とかにつながってくると思うんですよ。
だからもう食料自給率ももちろん下がりますし、
高くて買えないと、たぶん国民の健康が次維持できなくなって、保険がとか、
なるほど。
なっちゃうんで、
農TT
ねえ、大きな話になってる。
おざきさん
だから、なんかそのフードロスの話を、まあ行政の方とかもそうですけど、
農家に持ってくる人たち多いんですけど、
持ってくる?
農TT
牙するんですね。
おざきさん
そうそう、どうしたらいいんだい?って思います。
なるほどね。
農TT
まさにこのノーフードラジオみたいな番組が、食品ロスどう思いますか?みたいなね。
規格外野菜の処遇
おざきさん
でも、もし本気で家庭とかでの食品ロスをなくしたいなら、
まあ、さっき言ったことと矛盾しますけど、野菜とか食べ物の値段を高くすることしかないなと思ってます。
農TT
ああ、もう買わない。
おざきさん
もったいないから食べよう。いや、もったいないから買ったものは食べなとか、
農TT
ああ、そっちね。
確かに意識低い人買わないよね、そうやったら。
おざきさん
そう、でも意識低い人買わないから、もうカップ麺とかもあげちゃうしかないじゃないですか。
農TT
ああ、そっちも高い。
おざきさん
食べるっていうことに対して、なんかやっぱり値段と見合ってるのかなとは思うんですよ。
飲食店で今、夜バイトもしてるんですけど、農品先のヘルプで入ってるんですけど、
まあ、やっぱりいろいろ思うことはあるんで、
ああ、残すんやーとか思うこともあるけど、でも農家の自分もおるから、
まあ、お金払ってもらっとうし、いっかって思っちゃうとか。
そう、残すか残さないかは個人の自由なので。
農TT
なんか、そこをめっちゃ農家で意見を割れそうだね。
まあ、でも来金はいただいてるしっていうね、今みたいなさっぱりしてる人もいれば、
私が作った野菜を残すなんて失礼だとか信じられないとか、
そういう人もいるだろうし、
もしそういう考えの人が、いわゆる食品ロスが発生する場に行くと結構しんどいだろうね。
おざきさん
心痛むんやろうなとか思いながら、普通に、
夏とかやったら天ぷら、和食屋さんなんですけど、
天ぷら盛り合わせは全部私から農品した野菜なんですけど、
残ってんな、茄子とか、残ってんな、かぼちゃとか、
まあ思いますけど、お腹いっぱいやったか苦手やったかなやろうなくらいですね。
まあ、お金もらってるし。
農TT
だんだんやっぱりこうね、改めて、ちゃんとわかってるつもりだけど、
農業だって、それでお金のためにやっているわけであって、
もちろん今みたいな日本の胃袋っていうのもあるけど、
そういうビジネスをしている人に対して、
企画外だから0円でくださいとかっていうのはおかしいっていうね、っていうのは改めてわかった。
おざきさん
そうですね。
で、最近やっぱ多いのが、子ども食堂に寄付してくださいみたいなの結構多いんですけど、
農TT
子ども食堂?
おざきさん
全然ね、いい取り組みだとは思うんですけど、
来られる方で、捨てるようなやつでいいからくださいみたいなのは、すごい嫌で、
子どもって舌敏感じゃないですか。
だからこそ、ちゃんとおいしい野菜をちゃんと食べてほしいんですけど、
でもまあ、その子らのご飯代をこうね、私が出してあげるほど、
じゃあ農業を稼げるかっていうと、そうでもないので、
なんか難しいところやなって思いながら、話は聞いたりしてますけどね。
農TT
ああ、そういう話あるんだ。
なんかね、そういう食品ロス、寄付的な感じで言うと農家からもなんか取り組みあるんかなって思うんですけど、
ただ何をあげるか問題っていうのがあるんだね。
おざきさん
どれをあげるか。
栽培方法と品質
おざきさん
なんかやっぱ、私らが目で見て捨ててるのって、やっぱおいしくないとか、見た目悪いとか、
やっぱちょっと例えばね、料理して虫ついてたら、もうそれだけでトラウマで嫌いになっちゃうじゃないですか。
そんなのはもったいないなって思ったりとかするので、
取引してる子ども食堂さんは、基本的に出資してくれる人がうちの野菜を買って持ってってくれてたりとか、
農TT
ああ、なるほどね。
有償提供みたいな感じ。
あ、違うか。
おざきさん
まあ、主催者さんが実費でおいしい食材を買って子どもたちに食べさせてるみたいな感じですね。
農TT
確かに。
いや、そうだよな、なんか野菜を子ども食堂に提供してますって言うとすごく聞こえがいいけど、
なんか捨てるやつでもいいからとか言われると、ちょっとなんか違うね。
おざきさん
そう、それで子どもが野菜嫌いになっちゃったら、すっごいもったいないなって思うので。
農TT
あれはなんか加工して、企画外のものを加工して売るとかはやってるんですか?
おざきさん
私はしてないですけど、やってらっしゃる方はいるので、
まあ結構みんなそういうところに、なんか農家同士の横のつながりでって感じですね、でも。
出したりはしますけど、どうなんでしょうね、採算合ってるんですかね。
わかんないんですよ、やっぱ結構投資がいるので、食品加工ってなったら、
確かに。
オールステンレスの機材で揃えて蛇口に行こうみたいな、
だからそこまでされてる方はすごいなって全然それに思います。
農TT
なんかなんだ、ポケモンとかああいうの見てると、ジュースが、トマトジュースが1000円とか一瓶で売ってたりするじゃない。
普通に考えて、かごめのジュースのほうが安いよねってなっちゃうんだね。
農TT
そうだね。
農TT
で、なんでそっちの人たち高いかっていうと、やっぱりその設備の費用とか、
衛生管理とかでたぶんすごいお金かかっちゃっていて、
それであんだけの値段になるんだよなとか思ってて、
どうしても俺結構ね、こんなこと言ったら、
まあ普通か、農家に怒られるけど、やっぱ安いの買いたいから。
農TT
みんなスマイル言ってますね。
農TT
私たちもそうですよ。
ってなると、かごめのジュース買っちゃうってなるとね。
じゃあ、その1000円のトマトジュースを買うにはどうするかっていうと、
じゃあ、もともとは出荷できないようなトマトを使って、
それを0円じゃなくて、ガチでしようってやってたんだけど、
農TT
じゃあ、もっと品質上げるためにはもっといいトマト使ったほうがいいんじゃないかとか。
ジュース自体の品質を。
農TT
1000円に見合うトマトを、
じゃあ、今のメインのトマトの品質を変えてとか言い出したら、
もうわけわかんなくなるしね。
おざきさん
でもトマトに関しては、今トマトが出たからあれですけど、
確かにB品のほうがおいしいこともあるんですよ。
農TT
味自体は。
おざきさん
Bのなり方というか、果実になっちゃったりとかって、
農TT
熟々。
おざきさん
たぶん売りに出せないんですけど。
農TT
酸っぱいのが抜けちゃってるみたいなやつだ。
おざきさん
でも、トマト農家さん仕入れさせてもらってるとこ行って、
もういっぱい袋に入れてもらって、
もう次の日には壁生えて舞うようなやつで、
農TT
もうそれで作るカレーめっちゃおいしかったりするんで、
おざきさん
その辺はなんか品目によるんかなとは思いますね。
でも、フルーツとトマトくらいな気はしますけどね。
選ばれし者たち。
いちごか。いちごとトマトとフルーツ。
農TT
B品でもめっちゃうまいと思う。
農TT
確かに何でもできるわけではないよね。
おざきさん
棚持ち悪そうなやつも全部B品に入っちゃうと思うんで、
農TT
棚持ち?
おざきさん
果実があるやつとか、
農TT
だからちょっと柔らかいから袋の中で割れちゃうとか、
おざきさん
そういうふうにロスが出るものに関しては、
確かに加工はアリなのかもしれないですね。
農TT
なんかトマトとかだとさ、
農家の畑で完熟になってるやつって、
たぶん家庭に届くときにはもう、
ちょっと悪くなってたりするだろうから。
早めに摂ると思うんだけど、ちょっと未熟で。
でも農家で完熟になってるやつ、その場でジュースにしたらね。
今のカレーもそうだよね。
おざきさん
めっちゃおいしいと思います。
いいなぁ。
で、近くにスモモのプラムの農家さんがいるんですけど、
プラムって木から落ちたやつを食べるくらいがめっちゃおいしいんですよ。
農家の視点からの食品ロス
おざきさん
だからもう、いつも選別上にその時期になったら、
500円玉持っていいってちょこっと覗いて、
これでって言って、
でもあんた持って帰ってたくさんあるから、今ここで食べて帰れって言ったら、
3つくらい食べて、
農TT
めっちゃいい。
おざきさん
じるじるなって帰る。
農TT
なるほどね。
おざきさん
こんなんは農家ならではって感じですけどね。
農TT
企画外のほうがうまいと、その瞬間はね。
おざきさん
ただ、見た目っていうのを全部捨てちゃってるので、
売り物としてどうかっていうと、ちょっとシビアなんですけど、
それをね、大型に流通するのは難しいですね。
いやし、収穫期のその忙しい時期に加工できるかとか、
加工の時間を取れるのかとか、
農TT
冷凍設備あるのかとか、いろいろね、関わってはくると思うんですけど。
ちゃくちゃい金かかんだろうな。
どれかかんだろうね。
なんか、原価焼却が何年かはわかんないけど、
おざきさん
設備だけで毎年100万円は払うんだろうなっていう感じがする。
農TT
すっと試算してやむよってなります。
農TT
やったことある。
なるほど。
おざきさん
じゃあ、なんかね。
でも、やっぱその、フードロスに積極的な農家さんもいらっしゃるし、
いるとは思います。
けど、たぶんそれってちょっと余裕のある農家さんというか、
農TT
なんか今、私独立して3年目ですけど、とにかく作って売ること。
売り上げよう。
堆肥への活用とその効果
おざきさん
とにかくまあ、いいものを作ること、お客さんのリピーターを稼ぐことみたいなのにしかまだ注力ができてないので。
なるほどね。
もっと熟練の農家さんとかやと、意見変わってくるのかなとは思います。
ミニトマト1個は10円玉に見えてるんだよ。
農TT
わかりやすい。
農TT
サイズ感も。
10円、10円、10円。
おざきさん
キャベツ1個は100円玉に見えてるし、
ナス1本は50円玉に見えてるし、みたいな。
農TT
ちなみに、今のは農家が出す食品ロス。
まあ、そんなのはあんのかなっていう感じだけど、逆にどこかで出る食品ロスを農家が使う。
例えば、堆肥にするとか、肥料にするとか、なんかその他使い方があれば。
農TT
なるほど。
おざきさん
うち、コーヒーカス使わせてもらってます。
農TT
ひいたやつね。ひいて抽出した後のやつか。
おざきさん
そうそうそうそう。
ひいてんのかどうかは、ちょっとまだ使い続けてるけど、わかんないんですけど。
農TT
畑にまいてんの?
おざきさん
そうです。で、なんか濃すぎるとちょっと良くないって言われてるんで、堆肥と一緒に。
あのね、堆肥が臭いんで。
農TT
あー、消臭。
おざきさん
で、コーヒーと堆肥と混ぜとくと、そうそうそう、匂いが結構落ち着くんですよ。
へー。
だから、堆肥と一緒に混ぜて、まあちょっと1ヶ月、2ヶ月置いて、使わせてもらってるんですけど。
へー。
農TT
それいいな。
おざきさん
そうですね。コーヒーカスは入れてますね。
農TT
なるほどなるほど。なんか堆肥って、いわゆる食品ロスを堆肥にしますって、自分としては有機物なら何でもいいっていうか、なんかそれぐらいの認識しかなかったけど、
確かに消臭性のある食材というか肺材は確かに相性いいね、堆肥と。
おざきさん
そうですね。軽いし、使いやすいとかもあって。
うちはコーヒーカスだけしか使ってないですけど、
例えば入れてる方やったら、たぶんその豆腐とかああいうので出たやつとか、酒カスは厳しいんかな。
なんかいろいろ使ってはる方はちらちら聞きますけどね。
農TT
なるほどね。なんか大豆の油カスとかもね、普通に肥料に入ってたりするし、そうすると豆腐のカスとかを使うってのも全然リーズナブルかね。
おざきさん
でもおからでたぶん売れちゃうから、あんましそもそも量が出ないんで、手に入る人少ないんですけど。
農TT
じゃあ結構肥料絡みに使われるってのが9割9分ぐらいの。
おざきさん
例えばもういろんな利権とかが絡んで使いにくくなってるやつとかはあると思うんですけど、
案外なんかのカスみたいなものって、もうカスになってるんで扱いやすいみたいな。
確かに。
農業と消費者の理解
おざきさん
もう結構簡単なものしか成分として入ってなかったりするんで、扱いやすかったりはしますけど、
塩とか砂糖とか入ってると厳しいかもしれないですね。
確かに。土炒めちゃうとかね。
味付けされてるとなる。
スーパーでバイトしてたときは、お弁当とか残ったやつ全部豚の餌にしてましたけど。
農TT
なるほどね。
おざきさん
なんか豚の餌っていう箱に入れるんですよ、とんかつとかも。
書いてあるんだ。
農TT
どっかで。
俺も最近豚の餌の話ちょっと聞いて、いろんな廃棄物と混ぜて餌にするらしくて、
農TT
食品の工場が固まってたりすると、なんか分かんないけど、味の素の廃棄物と明治の廃棄物とミックス。
美味しそうな感じになって。
めっちゃ高級そう。
農TT
多分、とんかつ弁当を食べてるわけではないんだよね、きっとね。
農TT
そうですね。
おざきさん
スーパーのバイト自体も、スーパー自体はフードロースに取り組んでたので、
夜になったら豚の餌になるものを集めてきて、
蓋開けて豚の餌のところに入れるみたいな仕事してましたけどね。
農TT
なるほどな。
おざきさん
食べたいなって思ってた。
ダメなんで。
農TT
おもろいな。農業に還元される部分がね。
なるほど。
肥料、飼料、たしかにそれ以外に聞いたことないよね。
それ以外に必要とする場面もないのか。
おざきさん
家庭のものが捨てられてるって、なかなか家庭やとそのルートがないから、捨てるしかないんやろうなっていう印象がありますし、
生活してても思います、やっぱり。
農TT
なるほどね。
あとは可能性あるとしたら、農薬っぽい使い方かもしれないけど、それはかなり厳しい気がするね。
コーヒーカスとかでもワンチャンあるかもな。
おざきさん
虫も別に寄ってこないけど、何の効果もあんまりない。
農TT
殺菌剤とか。
農TT
殺菌剤とか、ポリフェノールとかがいっぱい入ってて。
おざきさん
どうなんやろう。
農TT
あんまり俺はかけたくないな。
多分勝手にかけちゃダメだよね、そういうのね。
おざきさん
全部、お酢とかもかけた瞬間農薬として使ったことになるので、無農薬栽培じゃなくなっちゃうんで。
農TT
なるほどね。
農TT
お酢も農薬か。
農TT
食品ロスを農業に使う場合は、やっぱり肥料系が一番安全というか安泰っていう。
おざきさん
そうですね。だからって何でもかんでも入れていいわけじゃないですけど、使えるものでまだ未利用のものはあるんやろうなとは思いますね。
農TT
なるほどね。
そうなんだろうね。
食品ロスが出る現場と農家とか生産現場って結構接点あるのかな。
おざきさん
でも接点あるからコーヒーカス来てますよ。
農TT
ちょく?コーヒー屋さんとちょく?
おざきさん
はい、コーヒー屋さんとちょくです。
農TT
なるほど。逆になんかでっかいコーヒー名、例えばわかんないわ。サントリーとかのコーヒー工場とかになると尾崎農園だけじゃ受け切れないよね。
おざきさん
そらは農協さん行ってもろうって。
農TT
そういうところは業者を通してコーヒーカスを農家とかに。
農TT
やってるのかな?
農TT
やってるとこもあるんだよね、きっとね。
おざきさん
私、1社目で勤めてた会社はバイオマス関係の会社やったんで、それこそ。
バイオマス。
農TT
例えば、湿気て出てくるものを乾燥させて肥料にどうですか?みたいな。
おざきさん
とかはしてましたね。
なるほどね。食品ロスをより肥料として使いやすい形態に。
ただ、成分ちゃんとチェックして、土に入れて問題あるものかないものかと、あと肥料って言っちゃうと肥料の法律が厳しいんで。
複雑。
いろいろやこしかったですけど。
農TT
なるほどね。
おざきさん
複雑なんですよ。
農TT
いや、けっこう参入障壁も高そうっていうか、要注意な感じなんだね。
高いです。
肥料にすればいいじゃんっていうのも。
おざきさん
けっこう高いです。
難しくはありましたね。
農TT
じゃあ、そろそろいい時間ですけども。
おざきさん
そうですね。
農TT
どうですか?なんか、しゃべってみて。
農TT
私の感想を言う前に、小崎さん的な。
農TT
俺から言った方がいいのかな?伊藤さんから聞くか。
農TT
感想って難しいな。なんか全然思ったのと違うっていうのが一つ。
農TT
この思ったのと違うのもさ、全然さ、小崎さんがなんか俺の話聞いてた?みたいなわけじゃなくてさ、逆よね。
食品ロスのそもそもの考え方とか。
見えてるね。目線が全然違うから。
農TT
全部が新鮮だったよね。
農TT
俺的には、そうね、まず1配信者というか、なんていうか、プロに聞かないとわかんない話いっぱいあるなっていうね。
想像で語ることもできるし、なんかXでね、小崎さんのポストとかを見てってもいいんだけど、なんかこう生の声が聞けて嬉しかったですね。
農TT
生の声。
おざきさん
久しぶりですもんね、T.T.さん。
農TT
いや、マジで。
あ、そうだね。
おざきさん
そうそう、それまでほぼほぼ毎日顔合わせてたのに。
農TT
最初に話せば。
おざきさん
私の精神安定剤、精神安定剤だったのに。
農TT
T.T.が。
農TT
最初に言うの忘れてたわ。2年前ぐらいにね、ポッドキャストウィークエンドの。
おざきさん
いつ?2年?もう覚えてない。
農TT
ノーケーポッドキャスタブースを運営を一緒にした。
農TT
あ、そうだ、なるほどね。
おざきさん
そうそう、そうなんですよ。
農TT
そうだったら。
おざきさん
そうなんです。懐かしのT.T.さんです。
農TT
ありがとうございます。
おざきさん
で、私の感想。
でも、世間とのずれ、というか、報道とかとのずれと、
日本に住んでるのって、農家だけじゃないじゃないですか。
普通に消費者の方の方が大多数で、農家の方が多分少数やと思うんで、
農家としても、消費者さんの考えるフードロスに対して、理解は示していかないとダメやし、
逆にここは理解してねっていうとこっていうのは、ちゃんと伝えていかないと、
やっぱりその、メディアとかの見せ方やったり、
補助金のためのフードロスの授業やったりとかって、
やっぱり現実とかけ離れてるな。
農業って現場とかけ離れてるなっていう印象があるので、
なんかこういうとこで発信させてもらって、
これを機にいろんな農家さんの個人の意見とかも聞かせてもらえたら、
これは今日のは1農家の意見でしかないので、
またちょっと新しい視点があるのかなとは思います。
農TT
素晴らしいですね。
今日なんかやっぱり、
第1歩として、農家の企画買い野菜イコールゴミ箱に入る。
ではないんですよねっていう、そこを知ってるだけでもだいぶ違うのかなと思っていて、
捨てちゃうぐらいならくださいよっていう話じゃなくなるんだよ、そこからさ。
じゃあその野菜をどうするか、企画が野菜をどうするかっていったら、
たぶんいろんなやり方があって、さっきのトマトの話とか。
そこから先はたぶんいろいろあるんだけど、やっぱり共通して、
最低限知っておくべきはゴミ箱に捨てれるわけじゃない。
土に返したりしているという。
農業と食品ロスの問題
おざきさん
食べたりもしてますし。
農TT
いやー、素晴らしい。ありがとうございました。
ありがとうございます。
大崎さんのような聡明な方はまた出てほしいので、またトピックによっていろいろ教えてください。
おざきさん
ちょっと慣れつけにしておきますわ。
農TT
ありがとうございました。
おざきさん
ありがとうございます。
最後に何か大崎さん告知があればよろしくお願いします。
そうですね、ポッドキャストはしてるんですけど、
全体的に私のX大崎七海で検索してもらったら出てくるので、
そこを見てもらえればなと思います。
だいたいそこにすべて詰まっているので、ぜひフォローしてください。
農TT
例えば何が詰まっているんですか?
おざきさん
ぐちとか。
農TT
ぐちですかって聞こうと思ったら。
ぐちね。
おざきさん
でもあんま表では言えないこと。
でも私がXやってるの自体、やっぱり世間とのずれをちょっとなくしていきたいなっていう、
生の声聞いてほしいなっていうのがあって、もともと始めているので、
あとはポッドキャストの宣伝とかばっかりですけど、
よかったら見ていってください。
ありがとうございます。
農TT
じゃあまた今後ともお付き合いのほどよろしくお願いします。
おざきさん
お願いします。またお願いします。
農TT
あとリスナーさんに向けにこのエピソードのご感想ありましたら、
Spotifyのコメント機能であったり、
Xのハッシュタグのフードラジオでご感想聞かせてください。
次回、たぶん次回にまとめ回みたいなのまたやって、お便り読もうと思ってますので。
はい。
よろしくお願いします。
農TT
お願いします。
農TT
それでは、おさきさん改めまして、ゲストで出てくれてありがとうございました。
おざきさん
ありがとうございました。
農TT
それではみなさん、さようなら。
おざきさん
さようなら。
47:23

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