00:06
農学ガチ勢TTです。
農学ビギナー、ゆとです。
植物ビギナー、りょうやんです。
農食ラジオ、始めていきます。
農系ポッドキャストの日、8月。
8月か、早いね。
8月ですよ。
ということで、今日はゲストの植物ビギナー、りょうやんに来てもらってます。
ようこそ。
ようこそ。
農食ラジオをお聞きの皆さん、初めまして。
初めまして。植物マナブラジオという番組を配信しています。
りょうやんと言います。
普段は農薬とか肥料の販売をしている会社員です。
よろしくお願いします。
お願いします。
ちなみに、僕たちは多分同い年ということで。
そうだよね。
そうなんですよ。同級生界ですよ、これ。
同級生界。
1900何とか年の、30何歳。
30何歳。
アラサー。
アラサー男子会ですね。
男子会ですよ。
今日、このまま敬語が続くのか、崩れるのか、ほぐれるのか、見どころです。
最初にそれ言っちゃうんですね。
やりづれえってね。
ということで、今日はりょうやんに来てもらったのですが、
なぜかというと、僕が農薬の話をしたいなと思いまして、お呼びしました。
ありがとうございます。
ゆうと君は農薬というとどういうイメージがありますか?
農薬というと、ちょっと疎まれているというか、嫌われ者寄りの方ですよね、農薬と言ったら。
でも本当それしかないかもね。
意外と近年だと、もはやそういう印象が若干あるぐらい、別にあんまメディアとかでもあんま聞かなくなっているような気はする。
確かにね。
なんか、子供の時とかより。
確かに。
昨今、それこそワイドショーとかをにぎやわせているというのは、別のお話とかが多くて。
昔は冷凍餃子の中に。
あったあった。
あった、あった気がする。
あったあった。
あったでしょ、あれ僕ら小学生ぐらい、いつぐらいかな。
メタミドホスじゃないの。
そうですそうです。
名前は知らないですけど。
たびたびね、話題に上がるという感じですよね。
昔の方が話題に上がっている印象はありますね。
なんかイメージ、遺伝子組み替えと並列みたいなね、そんなイメージもあるかなという。
なんかとりあえず避けときたいかもみたいな。
だいたいまあ、得体の知れない、なんかよくわかんないけど怖いものみたいなイメージが皆さん持っているのかなって感じですよね。
そうね。
そんなところで、リョウヤンに鳥なんですが、そんななんかヤバそうな農薬業界に、ヤバそうなとか言ったら失礼。
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ヤバそうなじゃなくて。
まあちょっと一見イメージの良くないかもしれない農薬業界には何で入ったんですか。
そうですね、まあ実は農薬業界に絞ってね、就職活動してたっていうわけじゃなくて。
で、皆さんご存知の通り聞いていただいてるかわかんないですけど、
Spotify限定配信のザックロプスベジフル大百科の特別回の農学部集まれっていう回で、
ティーティーさんと僕出てるんですけど。
あの神回ね。
あーもう神回。
神回。
神回ですよ。取ったなって思いますけどね。
まあご存知の通りで、農学部に入ったんですよね。
で、その農学部の中でも科学系のコースを選択してたってこともあって。
化学。
そう、化学のほうですね。
で、農薬の授業とかもあったわけですよ、実際。
なるほど、授業で。
実はね、あんまり農薬意識してなかったんですけど、
なんなら就職活動は医薬品とか医療機器業界のほうが結構受けてたんで。
でもまあ、何社か内定いただいたときに、結局まあ農業業界の、
特に今の会社は結構アイテム数が取り扱ってるアイテム数が多いんで。
農薬の種類ってことですか?
農薬もそうですし、肥料もあるし、あと農業資材とかも扱ってます。
視聴者みたいな会社なんで、
秋生の僕にもいろんなアイテムがあるから、非常に合ってるかなと思ってね。
秋生ですね。
で、農業ってやっぱ食を支えているんで、
なくなることはないだろうっていうことももちろんあったし、
生きていく上には絶対大切なものだなっていうふうには思ってたので、
で、そこから会社に入ってから農薬の勉強していく中で、
すごく農薬に興味が湧いていった。
僕も悪いイメージなかったけど、
農薬に対して勉強していくと、
すごく重要な役割を果たしてるんだなっていうので、
結構そこからのめり込んでいったっていう感じですかね。
なるほど。
聞きたいね。
植物学ぶラジオでは、実はあんまり農薬の話はしてないよね。
そうなんですよ。なかなか一人で語れないですよね。
なるほど。
変な方向に行ってもいけないので。
なるほどですね。
だから、今回こういうふうにこちらの番組に呼んでいただいて、
お話できるんで、ちょっと楽しみに、わくわくしてきました。
めっちゃ嬉しい。
お願いします。
じゃあ、僕らはね、そんな農薬のこと詳しくないんですが、
農薬がある世界、ない世界っていうか、
どんな役割を果たしてるのかと、
いうのをちょっと聞いてみたくて、
06:00
普通にみんな知ってるようなところで言うと、
虫を殺したり、雑草を殺す、雑草をなくしたりするのに使ったりすると思うんですけども、
ここまではね、イメージ湧くよね。
そう。それが何なの?みたいなところ。
それが何なの?ってどういうこと?
なんか逆に言うと、雑草が生えまくったりとかすると、
なんかどんな問題があるのかっていうか、
インパクトが、ざっくり悪いっていうのはわかる気がするけど、
どんぐらい。
確かに。一般の人からしたら、
草を枯らす意味とかっていうのもわからないかもしれないってことですかね。
そう、わかったとしても、なんかなんとなくはわかるけど。
俺の超素人レベルだと、
虫とかはね、なんか食っちゃうから割とイメージしやすくて、
草とかだと、なんか栄養持ってっちゃうのかなとかぐらいのレベル?
そんぐらいしか全然わかんないですね。
ほとんどその通りなんですね。
わかりやすいところで言ったら、
例えば、お米とか田んぼで栽培しますけど、
必ず除草剤で使うことがあるんですけどね。
もし、その田んぼの中にめちゃめちゃ雑草が生えたら、
すごい森みたいになるんですよ、田んぼの一面。
そうなの?
田んぼって結構、何て言うんだろう、
行儀よく稲が植わってて、
綺麗な感じ。
稲と稲の間は、ちゃんと水面がきらびやかに光ってるよみたいな風景をね、
思い浮かぶ人が多いと思うんですけど、
もう草原みたいになるんですよ、草だらけになって。
どれが稲?みたいな。
どれが稲?そうそう。
ただ、やっぱり雑草ってやつらは、ほんと勢いがすごいんで、
もう瞬く間に稲を超えるぐらい成長しちゃうんですね。
なるほど。
そこまでなんだ。
そうすると、稲のためにせっかく肥料をやってあげたのに、
その雑草たちが肥料を食って、
なるほど。
その、ゆとさんが言われた、
もう栄養全部、稲に行くはずだったら栄養全部雑草が食べちゃって、
その、稲がうまく育たないっていうのが、
いわゆる雑草害。
雑草害。
害になりますね。
で、その他にもその雑草には、
いろんな稲にとって、
よくない虫たちもその雑草をめがけて入り込んじゃったりすると、
そっち方面にもあるんだ。
そういう方面もあるので、
草を管理するっていうのは非常に実は大事なことなんですよね。
なるほど。
雑草を食いつつ、
その稲とか本体の作物も食べちゃうような虫もいたりとか。
そうそう、お米の稲穂が、穂が出てきて、
お米の赤ちゃんみたいなのができていきますけど、
そこをカメムシが吸ったりするんですよ。
へー。
そのカメムシが、
そういった雑草たちに先に集まってきて、
穂が出てきて、もっとおいしいものが出てきたときに、
09:02
そっちに吸っちゃったりとかね。
なるほど。
我慢してたんだ。
雑草で我慢してたところに、
そうなんですよ。
すげえのが来ちゃうと。
米できたみたいな。
ただ、もっとうまいものできて、そっちに行きたいとかっていうのがあるので。
なるほどね。
雑草を管理してあげることも非常に、
安定生産には大切なんですよね。
なるほど。
確かに雑草が生えて、
そんなね、稲よりも背が高くなるようだったら、
畑とかだったら、
なんか風通し悪くなって、
カビみたいなのが生えたりとか。
そんなのもありそうだね。
もう、おっしゃる通りです。
湿度が、なんか風抜けが悪くなって、
病気が出やすくなったりだとか、
も、実際にあります。
なんか風が抜けないと、ちなみにどんな病気が出るんですか?
まあ、一般的にはもう、
あの、腫瘡菌?
カビか。
カビ菌が原因の病気が、
まあ、多いんですけど、
例えば、稲だと、
代表的にイモチ病っていう病気が出たり。
聞いたことある。
超有名な病気な気がするね。
超有名な病気ですね。
イモチ病っていう病気が出たり、
他の野菜関係だったら、
ベト病だとか、
なんとかカビ病とかですね。
そういったカビ系の病気にやられやすくなったりしますね。
なんか葉っぱの前が、なんだ?
きゅうりとかかな?
葉っぱが白くなっちゃって、
カビの菌糸で、
で、そっから枯れちゃって、
枯れちゃうと、
葉っぱで作った、
高合成して作った、
でんぷんとか糖みたいのが、
実にいかないみたいなね。
農学学税のTTさんにフォローしてもらえるんで、
しゃべりやすいですね。
よくうどんこ病とかって言います。
うどんこ?
うどんこって言ったら、
小麦粉をふいまいたように、
葉っぱが白くなるから。
うどんの粉。
うどんパウダー。
うどんこ病って言ったり。
結構シンプルかつわかりやすい名前が付けられてます。
誰が付けたんだよっていうね。
たぶん見たまんま言ってる。
今の話だと雑草からも入ったけど、
菌を殺すみたいなのも、
同じような理由で大事という。
虫とかじゃなくてってことか。
虫とか雑草じゃなくて。
菌。
殺菌剤。
農薬の種類で言うと、
例えば殺虫剤であるとか、
殺菌剤。
あと、そういった除草剤。
大きく分けてこの3つが結構ベーシックですかね。
これ言うとあれですけど、
世界全体で見たときに、
食べる用の食物、
食用作物の損失の最大40%が、
そういった植物病害中、
病気や害になる虫の被害によるものだそうで、
そういった病害中がもたらす農産物の貿易の損失が、
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年間日本円で30兆円ぐらい。
30兆円。
すごいな。
ネタがすごい。
世界全体で見たときの損失って、
病害中での損失が30兆円ぐらいなんですよ。
なのでこれをできるだけ低くしてあげれば、
もちろん食料確保にも期待できるし。
ちなみにその最大40%の被害の中を分けて見てみると、
最初言った雑草害。
雑草害は大体2割から最大で3割5分ぐらい。
病気によるものは1割から2割5分ぐらいで、
虫の害が1割から4割ぐらいまで。
結構幅あるんだ。
虫と雑草が結構強いんじゃないかなって感じですかね。
2つで半分超えるみたいな。
30兆が全体のどんぐらいかは分かんないけど、
虫とか菌とかが、
日本の大企業を30個潰すぐらいのインパクトがある。
確かに1兆だとしたらね。
バッタで会社が潰れるみたいな感じ。
バッタで味の素倒産みたいな。
それに限らずビール会社も全部潰すぐらいの。
まとめてね。
大変な損失が持ってるんですよね、こいつらが。
なるほど。
ちなみにそれは農薬を使っても、
40%ぐらい損失してしまうということですか。
そうですね。
今そんなもんってことか。
そうですね。
なので農薬を使うことでそれに抑えられてるっていう。
なるほど。
じゃなかったらもっと70%とかいってるかもしれない。
ゼロじゃないですね、可能性は。
そうすると農薬がないと雑草とかボウボウになって、
虫に食われまくって、
あるいは病気で葉っぱが枯れて、
実が大きくならないとか。
そうですね。
そうするとこの間の先月の農家ポッドキャストの日で、
竹本さんと米の値段の話をして、
需要と供給だっていう話があったけど、
それで害で供給が減っちゃうと。
めっちゃ高くなる。
半分しか取れませんよってなると、
単純計算で末端価格も倍になっちゃうということになるんですよ。
もちろん農薬もただじゃないから、
その分お金は払ってるとコストに入ってると思うんだけど、
そう考えると農薬を使うにしろ使わないにしろ、
雑草とか虫とか放っとくと大変なことになっちゃうっていう。
そうなんですよね、結構。
だから昔の、それこそ江戸になるかな、
京方の大飢饉っていう近代の三大飢餓の一つがあると思うんですけど、
それなんかは稲に得意的につく、
15:00
うんかっていう虫のせいでお米が取れなくなって、
飢饉が起こったっていう流れがあるので。
ほぼ取れないというか、もう全然取れないレベルで。
そうですね、本当にひどいときには、
それこそ田んぼ1枚全部枯れてしまうぐらいな被害はありますね。
やばいね、それ。
ちなみにこの雲下ってやつ、
特にトビイロ雲下っていう種類の虫が被害が大きいんですけど、
それこそちょうど何年前だ、3年前?
3年前、最近。
最近ぐらい非常に、
暴れてた。
一日本中心に大被害にあったんですよ。
最近はそれこそ農薬が発達してるもんで、
傍女したらなんとか落ち着いたり、
落ち着かなかったりってあったんですけど、
近代でもそういったことがあるっていうことですね。
昔、江戸時代って農薬はあったんだろうか?
その話をちょっとしましょうかね。
例えば、
江戸。
江戸ですね。
1600年ぐらいってこと?
そうです、1600年代ぐらい。
基本的に1600の初期ぐらいは、
農薬がない時代だったんで、
今でこそ神頼みですよね。
稲に害虫が、お米に害虫がつかないように、
農家さんが太鼓とか、
松明、火ですね。
火がついた松明を持って、
虫を追い払う、虫送りとか、
っていう行事が行われたり、
今でも各地で、
伝統行事としてお祭りで残ってるみたいですけど、
神頼みしてたり。
でも、1670年代に入って、
田んぼに芸油、
クジラからとれる油ですね。
油をね、田んぼの表面にまいて、
油の膜を作ってあげるんですよね、田んぼの。
水の上ってことですか。
はい。水の上に膜を作ってあげて、
そこに人の手でお米をポンポンポンポン叩いて、
お米の株についてる虫を、
油の上に落としてあげる。
落とすと、虫の呼吸器官である、
肝封鎖っていうところを油で包んで、
封鎖してあげて、窒息死させる。
呼吸困難。
そういう坊主が偶然発見されて、
発揮的だった。
広まったらしいです。
なるほど。
中油法って言うらしいんですけど、
注ぐ油の方法ですね。
中油法。
これ、なんか芸油だとコストが高すぎて、
あんまり広まらなかったみたいで、
石油に変わってから、
石油。
でもそれ、第二次世界大戦のちょっと後まで
行われたらしいんですけどね。
石油。
18:01
そっからですね。
そっから明治大正時代になってから、
序中菊。
今の香取線香の原料ですけど、
序中菊。
とか、あとはTTさんも補水になる、
ニコチンを用いた殺虫剤とかが、
大昔はね、硫酸ニコチンっていう。
硫酸ニコチンめっちゃ悪そう。
いや、悪そうね。
もちろん今は使えないですよ。
そんな毒は使えないんですけど。
あからさまな毒って感じが。
いや、ほんとに。
ちなみに序中菊はあれだよね、
キンチョウって会社あるじゃん。
あれ会社の名前大日本序中菊だったと思う。
そうそうそうそう。
本当の名前は。
そこからピレスロイド系の殺虫剤が取れるんですよね。
ピレスロイド系。
じゃあ今、クジラから殺虫剤というか、
殺虫剤というかを取るのから、
今度植物に移ってきたと。
その素材の元が。
そうですね、植物に移ったりしたってことですね。
そこから殺菌剤とかは結構銅が使われたり。
銅は金属の銅。
これは今でも使えますね。
殺虫でしたっけ?
これは銅は殺菌剤。
殺菌。
殺菌剤として銅材は今でも使ったりするんですけど。
銅だとあれか。
銅は殺菌って全然ピンとこなくていいんだけど、
トイレの奥だけブルーレットみたいなやつ。
あれも銅入ってない。
そうなんですか。
違うかな。
だからカビとか生えないように入ってるのかなって思ったり。
結局銅を散布して、銅イオンが葉っぱの上で溶出していったりすることで、
殺菌効果が生まれたりするっていうことで。
1700年代か1800年代くらいにフランスのボルドー地域で偶然かどうか、
ブドウのベト病に効くっていうので銅が見つかって、
それが今でも原生にも残ってるってことですね。
偶然の発見っぽいね。
いろいろかけてたんでしょうね。本当に神頼みだったから今まで。
とにかくかけてみろって。
何でもかんでも試すという。
それが今の食料生産にも寄与してるんで、面白いですよね。
研究者妙林についてるかもしれないですね。死んでるでしょうけど。
ちなみにブルーレットを調べたら全然銅入ってなかった。
さすが。
入ってませんでした。
嘘は広めちゃいけないから。
ちょっとなんかね、気になるのが小学校の時の国語の教科書で、
21:06
すげえな、記憶。
小学校かな?忘れた。中学校かもしれないけど。
沈黙の春っていう本があって、
沈黙?
沈黙の春。なんかサイレントスプリングだったっけな。英語の名前忘れちゃったけど。
その話は農薬をかけたら虫が全くいなくなっちゃったみたいな。
虫の鳴き声が聞こえない沈黙の春ってことですかね。
りょうやんその話聞いたことある?
レイチェルカーソンさんが書かれた。
ご存知の。
沈黙の春。
それこそ大昔の農薬って、
これ今の科学技術が相当進歩して知見が変わってきたからだと思うんですけど、
昔こそは、科学合成物質がより安定してる形のものが安全っていう認識が大昔あったみたいで、
有機塩素系の農薬、名前で言うとDDTとか、
聞いたことある。
それって非常に化合物として安定してるから、
土壌にすごい蓄積しちゃうんみたいなんですよね。
土に残っちゃうと。
残留しちゃうんですよね、土壌に。
DDTって殺虫剤ですか?
殺虫剤です。
殺虫、虫か。
戦争中にウジを取るのに使われたりしてたっていう。
そうなんですよ。不衛生な…
ウジ虫?
傷口に来たウジ虫を殺すためにDDTをかけてた。
そうなんですよ。
例えば防空壕とかで避難してる人たちがアメリカ人に保護されるときに、
体中の実がついてたりしてるので、
それを防御するに頭からDDT振りかけられてたとか。
本当信じられないね、今からさ。
バシャンって。
液体?
粉です。
それを撒いたりしてて、
それでその沈黙の春っていうのは、
そういう農薬が土壌に残留したりして、
環境中に負荷をすごいかけてるっていうのが、
その沈黙の春っていうので指摘されて問題になって、
そこから今現在の農薬については、
基準もかなり厳しくなって見直されてるので、
非常になっているんですかね、
小濃度で環境負荷が少ないように作られてたりだとか、
かなり基準か厳しいものしか農薬として登録されないように、
今はなってるっていう感じですね。
全然今は、現代は沈黙じゃないもんね。
もうセミはいくらでも鳴いてますし、
カエルもいるし、
イノシシやシカも鳴いてますけど。
だから農薬良くないよねっていう流れが最初の方で、
昔はあったっていうのは多分そういう本が出たり、
24:02
その本がいつ出版されたのかはあんまり知らないんだけど、
何十年前だと思うけど、
ただ今ね、そういった化学技術が進歩して、
全然沈黙じゃないから、ある意味話題になりにくくなったっていうのもあるのかね。
もうほんとかなり厳しくなったんですよね、おそらく。
僕がこの仕事してると、
1年に1回廃農薬、
ナヤで眠ってる、お客さんの倉庫で眠ってる農薬を捨てる日っていうのがあるんですよ。
普通に可燃物とか素材ごみとかでは農薬捨てられないので、
ちゃんとしたところに、ちゃんと捨てるっていうのがあるんですけど、
廃農薬で、僕受付の作業とかしてたんですけどね。
袋に毒物って書かれた袋をおじいちゃんが持ってきちゃって、
今、毒物ってなかなかないんですけど、農薬の中ではですね。
すごい古いパッケージがしてたから、
何だろうこれって思って、見たことないぞこんな農薬って思って、
ラベル読んだらですね、水銀粉材って書いてあって、
水銀。
あの水銀か。
どれくらいも持ってきたねって言って、
受付してたメンバーで、
ヤバいの持ってきたこれどうしようかって。
水銀そんなヤバいんですか。
後悔になってるしね。
おじいちゃん毒物持ってるんだ。
いや、研究所で毒物をもし扱うとしたら、
多分一般論だと思うんだけど、
まず買う時点で決済とかが多分必要で、
使用するにも鍵は当然かかってるし、
たぶん使用するごとに、
なんか上司の承認とかがいるレベルだと思う。
使った量がちゃんと今ある量と合ってるかどうかね、
調べたいしね。
そうそうそうそう。
なるほど。
そういうレベルだからね、
触らないっていうのはなんかもうめんどくさいから、
それじゃないものを探したりするぐらいだから、
そんなものをおじいちゃんがね、持ってたんだ。
もう大昔、ずっと昔からたぶん残してたんやと思いますけどね。
逆に持ってきてくれてよかったよね、それね。
いや、ほんとになんかこぼれたりとかしたら問題なんで。
糸とかに流したりね。
そう。
とんでもない検出地位が出たりしたらね、
大問題になりますから。
なんかその辺の農薬リテラシー的なところについて聞きたいのが、
たぶん農薬取り締まり法とか、
はい。
なんかいろいろルールがあると思ってて、
えー。
なんか例えばその基準、農薬はこうやって使ってください、
こんな量、この量まいてくださいとか、
そうそう。
たぶん書いてあると思うんだけど、
はい。
じゃあこれを1リットルまでは使っていいですっていうのを、
めっちゃ使っちゃったりとか、
うん。
27:00
あの希釈しないで使っちゃったりとか、薄めないで使っちゃったりすると、
それなんかルールからはみ出てると思うんだけど、
なんかそれをもしやっちゃったら罰則とかあるのかな?
一応農薬取り締まり法違反の罰則はありますね。
何万円以下の罰金と懲役っていうのは忘れちゃったんですけど、
ちゃんとあります。
うん。
例えばまいちゃいけないものをまいたりとか、
それがバレたらですけどね、
うん。
あからさまにこうわざとやってたりとかすると通報されたりすると、
取り締まれられることはありますね。
やばいよね。
でもそれ多分バレるよね。
どうですかね、やり方によりてるかもしれないですけど。
なんか農家の種を聞いてて、
そういう事件があったのを喋ってて、
その時には事実と想定が両方あった気がするけど、
その現場を見たっていう話だったか、
もしくは農薬をトレースする仕組みもある、
トレース?
検査とかしてるのかな、野菜とか米とか。
一応ランダムに野菜とかを引き抜いて、
それを農薬検査にかけたりっていうのはやってるはずです。
ただ実際基本的に市場に出されてる方とか、
JAを通して出荷されてる方っていうのは、
必ずそういう基準は守られてやってるので、
本当にそれこそ残留農薬基準値を超えてる作物が摘発されるのって、
ものすごい低い確率っていうか、少なかったはずです。
実際の数だと、実施年度、これちょっと古いデータですけど、
抜き取り調査の検査数2009年だと、
439万9千サンプル。
すごい。
で、そのうちそのサンプルから農薬が検出されたのが、
12142で0.28%なんですけど、
このうち基準値を、
で、言っとかないといけないです。
これ12142のうち、そのうちの国産、
日本国産は3303検体っていうことで、
めっちゃ少ない。
国産だったら少なくなるし、
で、そのうち基準値を超えたものって462。
もう何パーかわかんないぐらい少ない。
400万のうち、国産も外国産も合わせて、
400いくつだと。
だから0.011パーとか。
で、うちその国産だと40検体ぐらいなんで、
0.003%になるんですけど。
国産の方が低いってことか。
はい、国産の方が基準値を超えることは少ない。
なるほどね。
なので、みなさんが思ってるよりも、
30:02
農家さんはちゃんと作ってるし、
やっぱり基準を超えちゃったりすると、
すごい、やっぱり現代叩かれちゃったりするし、
炎上したりすると、産地が1個潰れたりとか、
出荷禁止になったりしますからね。
なるほどね。
そんだけ検査してるとバレるしね。
だから、みなさんそこの辺は、
自分たちのおまんまを食べていくためにも、
ちゃんとルールは守ってやってるはずです。
なるほどね。
なんかその安全の基準っていうのも、
なんかどういうふうに決められてるのかなっていうのがあって、
自分はADIっていう言葉聞いたことあって、
何の略か忘れちゃったんだけど。
聞いたことない。
1日接種許容量ですね。
そうだよね。
1日接種許容量っていう意味で、
これ言ったら慢性毒性なんですけど、
例えば人が一生涯、
毎日その農薬の成分を食べても問題がない、
影響がない量の基準が決められてて、
赤ちゃんの時から死ぬおばあちゃん、
おばあちゃん、おじいちゃんのところまで、
毎日同じ量食べても影響が出ないよっていう、
思われてる量っていうのが各成分で決まってて、
その成分の量が超えないような濃度だったり、
成分に限られたものしか農薬になれないっていうのが決まってます。
それプラス、急性酸性容量って言ってARFDって言うんですけど、
すごい一気にその成分を摂取してしまった場合、
それでも影響が出ない量、
このADIとARFDどっちも超えないような基準が設定されてて、
これを超えてしまうと農薬登録が下りなかったり、
使えないっていう風になるので、
かなり原液で飲むっていうことは基本、
それはもう絶対にアウトなんで、
普通に用法、容量さえ守って使っていれば、
確実に問題ないよって、
統計学上いける量で検査であったりだとか、
そういう基準が設けられています。
結構厳しいなと思いました。
厳しいの?
結構厳しいですね。
おばあちゃんからおばあちゃん、おじいちゃんになるまで、
同じ農薬を少しずつ摂取し続けるなんてあり得ないじゃん。
まあね、確かに。
それでも大丈夫っていう値が定められてるっていう意味ではね。
かなり厳しい基準には、
もちろん日本の農薬登録はなってるので、
その点、用法、容量さえ間違えてなければ、
安心、安全なものになってるっていうのは、
皆さんに知ってもらいたい点ではありますかね。
なるほどですな。
安全についてまとめるとというか、
まとめたがりだね。
33:00
だから量的にも、
科学的根拠に基づいた基準量が設定されているし、
あとは万が一それを超えてしまうようなものっていうのも、
検査して抜き取ったりとか、
じゃあそれが誰がそうやったのかっていうところまで、
場合によってはたどり着いて、
その人が取り締まられたりとか、
あるいは激物、毒物みたいなのも、
多分少なくはなってきてるんだろうけど。
はい、そうですね。
残留基準の話が出ましたけど、
昔はネガティブリストって言って、
ネガティブリスト。
はい、っていう制度のもと、
残留農薬の規制をしてたんですけど、
ネガティブリストっていうのは原則規則がなくて、
例えばこの農薬が残留してたらダメよっていう農薬だけをリスト化して、
そのリストに記載されている農薬の残留基準を定めたものということで、
ネガティブっていうのが規制する農薬だけリスト化してるからネガティブ。
今はポジティブリスト制度っていう規制に変わってまして、
どんな農薬成分でも一応残留基準は原則として0.01ppm。
ppmは100万分の1パーツパーミリオンの一律基準が設けられて、
さらに安全審査が行われてて、
残留基準の設定されてるさっきみたいな、
特にこの農薬はってリストされてる農薬については、
また基準がそれよりも個別にあって、
残留が定められているっていうので、
今はどんな成分だとしても、
リストに挙げられてない成分だとしても、
0.01ppmを超える基準が出てしまうとアウト。
そういった厳しい残留基準が設けられてるけど、
さっきちょっと数字言いましたけど、
それだけは国産の商品だと、
検査するサンプル数よりも、
引っかかるサンプル数はよほど少ないっていうことで、
だいぶ安全な食になってるんじゃないかなっていうのは、
皆さんが毎日スーパーで買われる分は、
安全なお野菜ですっていうことですね。
昔はハイリスクなものだけリスト化されてたけども、
取り締まってたけど、
今は全部取り締まるっていうか、
ルール化してると。
怪しいやつもリスト化されたりするのかな?
有機農薬みたいなやつとか、
オフィシャル感ないような農薬って、
たまに見る気がするんだけど。
オフィシャル感ないやつ。
基本的に農薬として使えるものは、
農薬登録があるものなので、
もしちゃんと農薬登録を取ってないのに、
36:00
この駅をかけたら、
こんな虫が死にますとかって書いてあるものがあったら、
農薬疑義資材、疑義っていうのは、
疑うにぎりのぎりだったと思うんですけど、
農薬疑義資材として、
それも取り締まられちゃいますね。
たまに自作の農薬ですみたいな、
なんとかと混ぜて、
これで虫が死にますみたいな人、
見たことある気がして。
それが変な、
例えば牛乳と何かを混ぜて、
牛乳とお酢とかね。
お酢、植酢。
みなさんの蜜柑のお酢とかもそうかもしれないけど、
植酢は特定農薬って言って、
一応農薬として使うことは丸なんですよ。
逆に農薬として認定されてるんだ。
植酢は特定農薬として一応認定されてるんで。
ただ、よくありますよね。
牛乳かけたら油虫が死ねるとかって、
あったりするんですけど、
僕やったことないからわかんないですけどね。
それは、なんだろう、
おまじないみたいな感じだと僕は思ってますけど。
確かに。
個人がやった自称農薬みたいなやつでも、
お酢だったら、
そういうふうに一応登録もされてるし、
何なら食べ物をかけてるんだったら、
別に最終的に食べても大丈夫じゃね?
みたいな考え方はできるか。
まあ、何とも怖いですけど。
何とも言い難いんですけどね。
これが家にある洗剤を使ってとか言い出すと、
また話が変わってくる。
ちょっとまた違うでしょうね。
それを作物にかけて、
それを出荷するとか、
自分で食べる分にはOKとしてですね。
自分の自己責任で食べてもらえばいいんですけど、
それを出荷するとかになったら問題ですよ。
そうね。
あとはブログで広めちゃったりね。
え?
ブログで広めちゃったりね。
そうですね。
ブログ。
今だったらYouTubeとか。
家庭菜園の皆さん必見みたいな。
食器用洗剤で虫が死にますとか、
もし言ったら。
それで出荷したら、
ちょっともう手に負えないですけど、
自分で食べる分なら、
自己責任でどうぞっていう感じ。
今回はここまで。
次のエピソードでは、
かわいい農薬の話をします。
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お楽しみに。