ドラマの視聴と感想
今回の配信は、連続テレビ小説『虎に翼』のネタバレを含みます。
まだご視聴されていない方は、ぜひ、視聴されてから、本配信をお聞きください。
では本編どうぞ。
のらじお
こんにちは、のらじおのむろです。
こんにちは、かえです。
ぼくね、とうとう見ましたよ。
いやー、ずっと言ってたんだもん。
2024年、かえちゃんにずっと言われてたのに。
ずっと言ってた、4月から。
4月からね。
ずっと言われてたのに、まあ、やらなかった宿題を。
いや、まったかもう、もうやらないつもりなんだなと思ってたのに。
年末年始、時間をとって、拝見させていただきました。
はい。
虎に翼。
はい。
いやー、すばらしい。
よくぞ、見られました。
よ、見た、そんな、そんな、もうみんな終わった、終わってしまったあとによく見ましたね。
もう、見ないつもりかと思ってた。
はい、がんばりました。
いやー、やっと見てくださいましたか。
はい、もう、今年、今年、僕、地元の大分に帰らずに、東京で年越しをしたんですけど、
お雑煮を作りながら、僕ん家のお雑煮ちょっと変わってて、鶴目だしでとるっていうお雑煮なんですけど、
鶴目で大出汁をとりながら、虎に翼、全部見させていただきました。
いい年末年始でしたね。
いい年末年始でしたね。
何日で見ました?
3日?4日かかったかな。
でも、4日で見てたことは、ほんとに、1日中見てましたね。
ずっと見てました。朝起きてから見て、寝落ちするまで見て、朝起きてから見て、寝落ちするまで見て、みたいな。
すごい、すごい。
松山賢治さんが、まったく同じ方法で、虎に翼を見たみたいなんですけど。
物語の概要とキャラクター
そうそう、松山賢治さんは、収録している間は、放映している間は見ないと決めていたから、終わって一気に見たんですよね。
松山賢治さんが虎に翼のすげえ重要なキーパーソンなんですよね。
で、それで見たって言って、じゃあ僕も見るかと思って見たわけですけど。
どうでしたか?
そうですね。
私は、何時間でも付き合いますよ、この話は。
何て言うのかな?何て言えばいいんだろう?
まず、すごい面白かったんですよ。
話として、よくできてるなと、まず思ったし。
うーん、そうね。
分かりますよ。
ポイントが多すぎて、一体何から言えばいいか分からないですよね。
そう。で、やっぱり一番そうだなと思ったのは、ほら、あの、滝並ゆかりさんのあの、私たちは無通恋愛をしたいの描かれ方というか、
その、だいぶ昔にパパとオルドミーとの比較で話したと思うんですけど、
パパとオルドミーは相当直載には言っているんだが、
うむを言わせない感じがないというか、
絶対の誤読を許さないという感じがないんだけれども、
無通恋愛の方は、かなりその、誤読の可能性っていうのを極力排除した、
描かれ方になってるよねっていう話をしたと思うんですけど、
虎に翼からもすごくそれを感じた。
そうですね。
言い訳を許さないというか、読み取れなかったんだよ、そんなのっていうことができないような感じで、ずっと作られているなっていうのは思った。
そうですね。だし、あの、その映像作品なぶん、物語とセリフで、
その誤読を許さない、言いたいことっていうか、表現したいことみたいなのに、
余白とかがなく、あっち届けるっていうのが、セリフとストーリーだけじゃなくて、
その何重にも何重にも、音楽とか、画面の中に散りばめられて、
すごい厚みだったなって思いますね。
まあ、僕と同じように見てない人もいるので、念のためにあらすじを言っておくと、
みぶちよしこさんっていう、日本で初めて女性判事、家庭裁判所の所長になった女性の人生をモデルに、
放送界を志す女学生が、実際に放送の世界に入り、放送っていうのは法律関係ってことですね。
放送の世界に入り、法の世界の中で一生懸命働いて人生をやっていくっていう、
そういうたてつけの連続テレビ小説、NHK連続テレビ小説なんですけど、
主人公はいとさゆりさんが演じられていたっていう、そういう感じかな。
で、時代としては戦前から。
そうね、大正時代がたぶん。
大正までいってないんじゃないか。
大正までいってないのか、あれ。
うん。
昭和6年が一番初めなんだ。
昭和初期から戦後。
娘の時代までいったら平成ぐらいまでっていう感じの物語。
そうね。
で、そうね、それぐらいの。
メインは、だから結構、主人公は猪爪友子さんっていう、
虎の子供って書いて友子さんっていう、虎ちゃんって呼ばれてるんですけど、
友子さんが女学校の時代から、女学校を出て大学の法律課程に入って、
弁護士になって、その弁護士になった中で戦争に突入するっていうところまでっていうのが基本的に前半で、
で、戦争が終わった後、GHQによって日本の司法制度っていうのは一旦解体されて、
それを再構成する中で法務省が、法務省じゃないのか、裁判所か、最高裁判所に再就職して、
そこから家庭裁判所の立ち上げに関わったりとか、裁判官として地方に行ったりとか、
そういうふうなキャリアを積み重ねていくっていう、前半後半に大きく分かれていて、
特に前半、一緒に女子法科っていう、女性用の法律を学べる大学の学科っていうのが、
トモコさんが入るときにできたんだけれども、その二期生なんですよね。
その一期生の先輩たちと、二期生の女性の放送を目指す仲間たちっていうのが中心になって、
ある意味群像劇みたいになってるっていう、そういうタイプのドラマでしたね。
テーマと問題の解決
そうですね。僕ね、思ったことをメモしているんだけれども、収録までに1ヶ月空いてしまったことで、
若干忘れている部分があるなって思うんだけど、どこから話そうかな。難しいな。
全体感から話したほうがいいかな。格論から話したほうがいいかな。
ストーリーの冒頭から話していくタイプと、この時にこう思ったっていうタイプのことと、
全体感のタイプのことがあるなと思っていて、どっちがいいだろう。
どっちでもいいですよ、私。何でも恋です。
何でも恋ですか。
話しやすいように。
時系列から先に行こうか、時系列から先に行かないと聞いてる人がちょっと分かりにくいかもしれないですもんね。
かえちゃんが言ってたんだけど、このドラマって毎日やるから、1週間ごとにテーマみたいなのがあるんだよね。
で、そのテーマに寄り添って話が進んでいくんだけれども、
このサブタイトルも面白くて、サブタイトルが女っていう言葉がついたことわざにのっとって話が進んでいくっていうタイプの話。
面白いですね。
で、大きく分けて女学校時代っていうのと、女学校から大学時代、大学から弁護士時代になるという感じで、
で、弁護士から戦争が始まるっていう話だったんだけれども、
僕がたぶん一番初めに時系列的に思っているのは、僕、戦争までほとんど何も思ってないな。
戦争が起きるまでほとんど何も思ってないや。
戦争が起きるまで思ったのは、シリアスな場面でコミカルな音楽が鳴るって書いてあるんだけど。
確かに。
めちゃくちゃシリアスなことが起きると、必ずコミカルな音楽が鳴るんだよね。
私前半ね、これ始まって、毎日泣いてました。ほとんど毎日。
この、たぶんドラマの一つのテーマが、地獄を生きるっていうことだと思うんですよね。
で、主人公のトラちゃんの親友の花江ちゃんっていう人がいるんですよね。
で、花江ちゃんの夢っていうのは、女学校を卒業する前に誰かと結婚すること。
で、結婚してる人と幸せな家庭を築くこと。
で、トラちゃんのお兄ちゃんと結婚するんですよね。
で、この二人の人生っていうのが、ある意味ドラマを通して対比的に描かれていて、
で、トラちゃんっていうのは、自分は結婚したくないと。
で、お見合いを何回もするんだけど、そのお見合い全部肌になっている中で、
で、明律大学っていう、明治大学がモデルになった大学の法学部の教授から、君は法律を勉強するべきだと言われて、
で、法律を勉強することに決めるんだけれども、それがお父さんが、いいよ、トラちゃんのやりたいようにやりなよって安受け合いするんだけど、
そのお父さんも周りのみんなも怖くて、お母さんにそれを言えないんですよね。
法律を勉強したいっていう。
お母さんはトラちゃんに幸せな結婚してほしいから、一刻も早くお見合いして結婚してほしいと思ってる。
そうね。
花江さんと同じ、結婚感と女性の幸せの理想を持っているお母さん。
だよね。
で、それで、お母さんには黙ってるんだけど、ちょっと自己的に、後々自分の上司になる松山健一が、何ていうのかな、演じる裁判官?
あの人名前何だっけ?
かつらばさん。
かつらばさん、かつらばさんと、
東一郎さん。
あの、官見所でたまたま会って、で、そのかつらばさんがトラちゃんに女に法律なんかできないみたいなこと言っちゃうんだよね。
うんうん。
で、それを陰で聞いてたお母さんが、バチ切れて、
うん、そうそう。
いや、うちの娘にできないことあるかって言って。
いい画面ですね。
タンカを切っちゃうっていうシーンが。
それで、女にできなくしてきたのは誰だって、あんたら男だろみたいな切れ方をして、
本当はその日、お見合いのためのふりそでを買いに行く予定で、お母さんと待ち合わせしてたけど、その足で六宝全書を買いに行くっていういい場面。
いい場面ですよね。
それは、なんていうか、なんていうかな、そのシーンがあって、で、お母さんがトラちゃんに聞くんですよね。
その道は地獄ですよと。
うんうん。
あなたが行こうとしている道は地獄ですよって、それでもやるんですかって聞いて、トラちゃんは、はい、やりますって答えるんだけど、
それ以降の週は、毎週トラちゃんが自分の見込みが甘かったってことを聞く。
思い知らされる。毎週思い知らされるから、だから、かえちゃんが毎週泣いてるっていうのは非常によくわかるっていうか。
いや、でもなんか、毎週泣いてる、私が毎週泣いてたのは、あの前半、群像劇のときに、私が物語から受け取ったメッセージは、今まで、なんていうかな、
この物語はフェミニズムをやるっていうのを、やっぱり一番に強く感じたっていうのと、今まで隠されてきたこの、全部抜き出しにするっていうメッセージをすごい感じたんですよね。
そうね。
女学生時代から、戦争に突入するぐらいまでに、このドラマを、これをやってくれるんだっていうので、毎日泣いてたんですよね。
そういう、その、戦士的な涙だったんですね。
そうそう、やってくれー、みたいな、これもやってくれる、これもやってくれる、みたいな。
感激して、毎日泣いてました。
なるほどね。で、戦前の話で、僕がすごく思ったのは、全てを一気に解決できないこと。
うんうん。
なんか、僕ドラマあんま見ないからわかんないんだけど、僕の印象だと、ドラマって出てきた問題が全部解決するじゃないですか。
うん、そうですね。
パズルが全部解けた状態になるというか、でも、虎につまさってパズルが全部解けた状態にならないっていうか。
そう、そうですね。
残っていくんだよね、パズルが全部。
そうそうそうそう。
たくさんパズルが出てきた中で、ほんのちょっとだけ解けて、一週間終わるっていう。
そうそう、問題定期だけが次々されて、もう追いつけないぐらいスピードで次々されるけど、解決されるのはちょっとだけ。
でも問題があるということが可視化されていくっていうか、どんどんどんどん。
そうだよね。
あなたはこれを見ろっていう感じがすごいんですよね。
そう。
もう見たくなくても、見ろ!みたいな。
すごいと思ったのは、今までのドラマにもアサドラにも、家族の人は何遍も出てきたんですよ。
はいはい。
家族とか、
家族、貴族ですよね、花のほうの。
花の族の家族、お嬢様のキャラクターとか、すごく高貴な人みたいなキャラが出てきたけど、
虎に翼で私は初めて、お月の人がずっと日傘をさしてるのを見た。
同級生たちの関係
そうだよね、あのね、
タマちゃんね。
虎ちゃんの仲間っていうのは、他に5人いるんだよね。
同級生。
同級生がね。
同じ学校で学ぶ同窓生ですね。
それは、カフェでボーイとして働くヨネさん、山田ヨネさんっていう人がいて、
で、もう一人、韓国人、韓国人というか、コリアンの人のチェソヨンスクさんっていう人がいて、
当時、朝鮮半島は日本の植民地だったので、日本人として大学に行ってるコリアンの人っていうのがいて、
で、もう一人は弁護士、旦那さんが弁護士っていう、ちょっと年上の奥様がいて、
で、その人は大嶋梅子さんっていう梅子さん、大馬梅子さんっていう梅子さんがいて、
で、さっき今かえちゃんが言った家族の桜川涼子さんっていう、涼子様ってみんなに呼ばれてる人がいて、
で、その涼子様のお付きの人のタマちゃんっていう人がいるんですよね。
で、この使用人のタマちゃんが普通のドラマだったら、いないことになるっていうか、モブっぽい感じになるのに、
画面の中で重要人物っぽくずーっと写ってるんだよね。
で、外にいるときは、後ろでずっと日傘をさしてて、涼子様に日傘をさして、
涼子様が、たとえば虎ちゃんの家に行くってなったら、自分は入らずに門の前でずっと立って待ってるんですよ。
みたいなとこもわざわざ写して、はい、この人は今ここで待ってます。あなたはこれを見ます。みたいな感じで、
今まで透明化されてきた、いなかったことにされてきた人を、みんな写っていくっていうのも衝撃的でしたね。
そうだね。で、それが物語の重要なフリになってるんだよね。
フリになってて、で、ただ彼らが大学で勉強して、勉強する中で、やっぱ女性だからといったらバカにしてくる同級生がいたりとか、
で、一見優しいんだけれども、実は腹の底で女なんてと思ってる人がいたりとか、いろんなタイプの男性差別者みたいなのが出てきて、
で、その人たちと和解できたりできなかったりするみたいな。これも面白いよね。和解できたりできなかったりしてるんだよね。
全員とうまくなって、クラス一丸でみたいな話にならないんだよね。
で、みんなで弁護士資格を得るために放送試験に受けようとするんだけど、その過程で、僕ここが結構すげえなって思ったんだけど、この6人の仲間っていうのがどんどん分断されていくんだよね。
で、その分断っていうのが本当本人にもどうにもできないっていうか、やっぱ過不調性を、過不調性がある社会っていうもののメカニズムによって分断されていくじゃないですか。
りょうこ様はお家を守るために結婚しなきゃいけないっていうのを家族から、ファミリーから強制されるし、うめこさんは旦那さんとの家庭の問題っていうのがあって、やっぱり試験を受けられなくなっていくし、
ヨンスクさんは、朝鮮人が差別されているから、戦争が近づいていく中で、治安維持みたいなのが強化されていく中で、日本にいられなくなってしまうし、どんどん分断されていくんだよね。
どんどん分断され具合が本当にすごいなと思って。
あんなに一丸って感じだったのに、私たちみんな仲間みたいな感じだったのに、本人らにはどうしようもない理由でみんな分断されていきますね。
戦争の影響
ね。すごいなって思った。で、まあ当時、配信当時も、放映当時もみんな言ってたけど、戦争の描き方とかもやっぱちょっとすごくて、段々、段々なんだよね。
そう、なんかね、じわじわっていう感じが怖いんですよね。
トラちゃんが物語の学生時代に仲が良くなる裁判傍聴が趣味の寿司屋の親父っていうのはいるんだよね。で、トラちゃんの人生の節目節目に寿司屋の親父が寿司届けてくれるんだけど、その寿司の感じが段々悪くなるとか、寿司屋のおじさんが寿司屋できなくなるとか、
みんなが集まってる、その缶み屋さんが、その小豆も砂糖も手に入れられなくなって、缶みできなくなるとかが、段々出てくるんだよね。
そう、そのトラちゃんのおいっこたち、花屋ちゃんの子供たちがチャンバラを始めて、そこに戦争のストーリーが盛り込まれているとか、軍国少年みたいになっていくとか、その幸せそうな家庭の中にも、みんなが忍び寄ってくる感じがあって、台所の金属製品が段々減ってくるとか、
はい、今から戦争、はい、じゃなくて、なんかじわーっと、その感覚が染み込んでくるみたいな感じが、不気味なんですよね、めちゃくちゃ。うまく表現されてるっていうか。
で、それが話題の中心的なものにならないからさ、その、なんていうか、前提知識がない人だと気づかない人が多分すごく多いんだと思うんだよね。
トラちゃんが何歳ってことは、今1900何年だから、これってもう中国との戦争が始まってるから、みたいなこととかがわからないくて、みたいなね。
リアルですね。
リアル、リアルだった。リアルだった。
気持ち悪かった、なんかすっごい怖かったですね。
で、トラちゃん家にはずっと処生さんがいるんだけど、トラちゃんは処生さんと結婚して、妊娠、出産して、で、その旦那さん戦争に取られちゃう。
で、はなちゃんの旦那さんのお兄さんも戦争に取られちゃって、家族に男手がいなくなるみたいな。
で、末の弟っていうのは遠くに宿学校にやっちゃってるから家にいなくて、みたいな感じで、その辺もすごくリアルで。
で、戦争がどんどん過激になってるのに、初めて女性弁護士になったトラちゃんは仕事がどんどん忙しくなるんだよね。
で、その、なんていうか、妊娠もしてて、で、体調が崩れちゃって、で、どうにもならなくなった時に、その自分を法律に誘ってくれた先生が、
全ての変化っていうのをあなたが起こす必要はないんだと。彼は世の中を変えるっていうのは一足飛びにはいかないと。大岩を割る雨だれのようなものが必要なんだっていう話があって、
で、トラちゃんに向かってあなたは雨だれだって言うっていうシーンがあって、それにトラちゃんがバチ切れて、バチ切れるとともに心が折れて弁護士辞めてしまうんだよね。
あれとかも本当にすごいシーンだなと思って、あの、その求心的でリベラルな男性っていうのの、非常に内在化された差別感情みたいなのを、とかなんていうか傲慢さみたいなのを、あんな風に、だって普通その恩師の先生、穂高先生っていうキャラクターなんだけど、穂高先生みたいなキャラクターが出たら、もうずっといい人として描くじゃん。
いい人なんだから、いい人として描くよねっていう。こんな、トラちゃんがもうダメになって心が折れそうでこんなに困っているってことは、穂高先生はそれをこう、全部挽回してくれるような、なんか一手を打ってくれるはずだって思ったら、トラちゃんが一生懸命戦ってきたものと全く同じ姿として現れて。
感動的ですよね、あのシーン。
すごい。よくあんなこと。
穂高先生っていうのは、トラちゃんと初めて出会ったとき、あなたみたいな人が、女子放課に来るべきだ、私のところで勉強するべきだって言ったときに、そのことをお母さんに報告したときに、私の話を初めて最後まで聞いてくれたっていう人なんですよね、穂高先生は。
穂高先生は、トラって私の話をさえぎらなかった。続けてって言って、私の話を最後までさせてくれた人なんですけど、そのシーンでは、トラちゃんがなんか言った後に、そんな大きな声を出したら、お腹の子に響くよって言葉をさえぎるんですよ。
なるほどね。
トラちゃんの試練
そうそう。話を続けてと言って、信じてきた人が、自分の口を閉ざしたということに絶望するんですよね、トラちゃんが。みたいなのが、すごい話、なんかよくできてんなと思って。絶望感がすごい極まったシーンだった。
私の話を聞いてくれると思っていた人は、他の人と同じく私の口を閉ざす人だったんだっていうのがわかるシーン。自分が母になった瞬間に、女性としての私の口を閉ざす人となる、穂高先生みたいなシーン、すごいですね。
すごいね。すごいシーンだったね。どうなるんだろうって思った、あのとき。
それで、トラちゃん、辞めちゃうんですよね、弁護士を。
で、穂高先生とそうなった上に、ヨネさんと一緒の弁護士事務所で、同事として、みたいな感じでずっと働いてたんだけど、ヨネさんには妊娠のことを黙ってた。
ヨネさんはあれだよね、ずっと断層して、男とためを張るっていうか、男よりもっといい弁護士になるって言って、一生懸命頑張ってるんだけど、断層しているっていうことで、試験官に差別されて、放送試験突破できなくて、弁護士になれてなかったんだよね。
慣れてなかったんだけど、今のパラリーガルっていうのかな、弁護士事務所で法律を勉強しながら働いている人たちっていると思うんだけど、補助をするみたいなね、仕事をしている人たちいると思うんだけど、その役割でトラちゃんと同じ事務所で働いてるんだよね。
で、トラちゃんがなんか大変だから、力になるよって言ってあげてるんだよね。
うん、そうそうそうそう。
力になるよって言ってあげてるんだけど、トラちゃんは自分のことでいっぱいいっぱいで、ヨネさんがなんでそういうこと言ってるかっていうことをよくわかる。
ていうか、トラちゃんもともとずっと、なんか周りの人の認知を取るのがすごい下手なんだよね。
うん、そうですね。不器用なんですよね。
みんなが何を考えているか全然わかってなくて、ヨネさんが一生懸命心を配って、私がいるからって、もうこの6人のシスターフッドの中で、他の4人っていうのはもう全部バラバラにされてしまったから、
残った2人、手に手を取り合って力を合わせてこの苦難を乗り越えようっていう感じで、私を頼ってくれって言うんだけど、
トラちゃんはなんかピンときてないんだよね、それにね。ピンときてない中、尾高先生にショックなこと言われて弁護士辞めちゃって、
ヨネさんに弁護士辞めたって言ったら、ヨネさんはもうそこに全てをかけてたのに、トラちゃんが去っちゃって怒っちゃうんだよね。
で、妊娠してたことをヨネさんに隠してたんですよね。
そうね。
ちょっと後ろめたさがあって、私は仕事をするために結婚するってなんか切っちゃったもんだから、ヨネさんに。
その後、ゆうぞうさんと最初はお互い、自分の立場のために結婚するって結婚したけど、結婚した後に信頼し合って恋中になって、
妊娠してっていうことがあったことを言い出せなくて、ヨネさんに。
そうね、その微妙な流れをね。
私は仕事のために結婚するって言っちゃったから、言い出せなくて。
で、ヨネさんも多分、その妊娠を隠されていたってことに絶望してしまうんですよね。
あんなに助けたいと、大助けしたいと言っていたのに、尾高先生のその事件のために、自己的にヨネさんに妊娠がばれて、
で、辞めるとか言い出して、もう絶縁してしまうんですよ、ヨネさんと。
もう何もかもが終わってしまうんですよね。
そう、そう、そう。
で、ムヌケみたいになっちゃって。
夫はセンチだし、妊娠してつらいし、仕事がなくなっちゃったし、友達もいなくなっちゃって、もうなんかめちゃくちゃなんですよね。
ね。すごい。
そう、そうなんだよね。弁護士になった後、仕事が全然もらえないんだよね、トラちゃんがね。
で、クライアントが全然信頼してくれないんだよね、独身の若い女っていうだけで。
だから結婚すると、その結婚が持つ社会的信用力によってクライアントが出てくるから、そのために手近にいた女性と結婚しちゃうんだよね。
で、ヨネさんには、だからそのために手近にいた女性と結婚したからって言っちゃってたから。
そうそう、言っちゃってたから。調べたくて。その後、本当に信頼関係が生まれたことも、妊娠したことも言えずにいた。
なんかその感じ、もうちょっとね、リアルっていうか、そういうことってあるよね、みたいな。
そうね。段階切っちゃってたからね。
そうそう、ほらね、みたいな。あ、じゃあこれで仕事ができるみたいに言っちゃったから。
言えなかったんだよな。
なんかうまくいかないんですよね。
うまくいかない。で、それで全てを失うのもすごいよね。
うん、すごい。
全部失って、で、もともとアザブのすごい大きいお屋敷で過ごしてたんだけど、
それも、なんていうか、戦争で空襲があって焼けないためのその飛び地みたいな空き地みたいなの作らなきゃいけないから待機させられて、
なんか郊外の方に疎開しちゃうんだよね、ちっちゃいほったて小屋みたいな家に。
戦後の喪失と再生
で、家もないし、お兄ちゃんもいないし、旦那さんもいないし、仕事も失うし、
全部むちゃくちゃになっちゃうんだよね。
辛いですね、あの期間は。
あの期間はすごい。で、僕、その後のシーンですごく、なんていうかな、泣いちゃって。
っていうのは、冒頭に、この第1話の最も冒頭に、寅ちゃんが汚れた新聞紙で日本国憲法を読むっていうシーンがあるんですよね。
戦争の後、GHQによって新しい憲法っていうのが作られて、それを書いてある新聞っていうのを読んで、それで裁判所に就職に行くっていうシーンが本当に冒頭に挟まれていて、
で、そのシーンがどういうものかっていうことがわかんないんだよね、この半分ぐらい。
で、この半分のところで戦争が終わって、で、なんていうかな、で、しばらく生きるために一生懸命頑張ってるんだけど、旦那さんが戦死してたことがわかるんだよね。
そう、お父さん隠してたんですけどね。
お父さん隠してたんだよね。で、お父さんはその旦那さんが戦死したっていうのを隠してたのを辛労がたたって死んじゃうんだよね、お父さん。
で、お兄ちゃんも戦死してるんだよね。だから戦争で男手が全員死んでしまって、で、そのすべてをなくして一気消沈しているときに、なんかお母さんが生息利を渡してくれて、これでなんかおいしいもの食べなさいと。
で、みんな貧しい暮らしして、みんなお腹を薄化しているから、そのお金でなんか食べるものを買えばいいんだけど、そうじゃないともうこの悲しみを癒すには何かおいしいものを食べるしかないから、これで自分は前勝つのって言ってお金くれるんですよ。
で、そのお金で闇市に行って焼き鳥を食べるんですよね。で、その焼き鳥を食べるんだけど、その焼き鳥が、なんか生前はおいしいものを隠れて旦那さんと半分こで食べてたんですよね。
で、その旦那さんが亡くなったから旦那さん用に食べていた焼き鳥を半分置いて帰ろうとするんですよね。そしたらその屋台のおばちゃんがその焼き鳥を古新聞に包んで走って持ってきてくれて、これを持って帰りなさいと。
気落ちしちゃダメと。あなたも頑張るのよって言ってくれるんですよね。このシーンがもう僕、前話の中で最もなんかやっぱ泣いてしまって、結構もう止めてボロボロ泣いちゃったんだけど、で、その渡してもらった焼き鳥が入っている新聞に日本国憲法が書いてあるんですよね。
で、その日本国憲法に全ての国民は平等であるって書いてるのを見て、このために戦うんだと思ってもう一回立ち上がるっていうシーンなんですよね。で、それは全然全てを失ったのはこれがなかったからだと。このために私は戦うんだと思って立ち上がるっていうシーンなんだけど、なんていうかな。
彼女の人生にそれをもたらしたのが、なんていうかな。見ず知らずの人であるっていうのに僕はすごい感動してしまったんですよね。で、見ず知らずのその女の人の多分なんてことのない親切心。
で、その親切心を引き出したのは、なんていうかな。みんなが全てを失ったっていうことだったと思うんですよね。で、この全てを失った中でその屋台の和ちゃんっていうのは人間性を失わずに気落ちしているお客さんを励ますっていうことをやったっていう。
で、それがなんていうか彼女の人生を救ったっていうのにすごい感動してしまったんですよね。で、とらちゃんはもう一回やろうと思って人事部に行ったらその人事部部長が因縁の松山圭一だったんですよね。
で、そこからその戦後編が始まるっていう感じですね。
法律への問い
そうですね。あのシーンは良かったですね。冒頭にあったから、ターニングポイントの場面だったんだけど。
あの新聞をさ、もたらすっていうことがいろいろあり得たと思うんだ。ドラマだからさ、本当に松山圭一が自分の家で読むとか、松山圭一が持ってくるとか、それこそ穂高先生が持ってくるとか、いろいろな方法があるんだけど、それをおばちゃんが親切心で何気なく包んだもので知るっていうところがすごいなと思ったんだよね。
なんていうかな、こう、ヒューマニティを信じてるって思った。
で、とらちゃんは、ゆうぞさんが亡くなったことを知って、すごいショックだったんだけど、なんかもううつ状態っていうか、ふぬけみたいになって、しっかり悲しめってないっていうか、わーって悲しみはしなくて、ぼけーっとなんかもうした状態でずーっと来てて、
それを見兼ねたお母さんが、これはまずいと思って、お金を渡して、気晴らししてこいって。
で、ぼけーっとそのままお金握って、焼き鳥屋で行って、だからそこでも、どんなにおいしいものを目にしても、もう今まで食べられなかったようなものなのに、焼き鳥なんか。
大御馳走なのに、手つけられないんですよね。
で、おばあちゃんがそれ持たせてくれて、河原で、河原っていうのは、何かおいしいものを隠れて食べるときに、ゆうぞさんと行ってた場所。
そうね。
そこで、新聞紙を開いたときに、大泣きするんですよ。初めて。
それが、すごい来ましたね。
あ、今やっと、ゆうぞさんの死を認めたんだと、もう思った、私あのときに。
やっとこの人は悲しめた、だっていうシーンでもあったと思う。
ここから、私は生きていかなくちゃいけない、この日本国憲法を読んで、平等というものを見つけて、私はここで立ち上がらなくちゃいけないっていうときに、やっとゆうぞさんの死を認められたんだなと思った。
あれはすごいシーンだったと思うな。
前半がもう、あそこに集約していくもんな。
で、裁判所で働き始めるんだけど、裁判所に入ってみたら、明律大学の同級生がいっぱいいるんだよね。
で、いっぱいいるんだけど、そこもすごいなって思ったんだけど、明律大学の同級生は税金支払い職員なのに、たらちゃんだけ非正規なんだよね。
で、あれなんですよね、弁護士を志したとどろきさんとかは戦地に行ったけど、裁判官になった人たちは戦争に行ってないんです。
そうだよね、同級生の中で弁護士になった人と裁判官になった人がいて、裁判官になった人はみんな生き残ってて、で、弁護士になって戦争に行った人たちはどこに行ったかわかんなくなってるんだよね。
そういうのもいちいち出してくるのもすごいなと思った。この人たちは戦争に行ってなくて、この人たちは行きましたみたいなのが説明されるのがすごいなと思った。
結婚する前にちょっといい仲だった同級生がいるんだよね、花岡さんっていう。で、その花岡さんも生き残っていて、で、職場で出会うんだけど、花岡さんは闇市を取り締まる担当官になっていて、
で、なんていうかな、その、闇市で手に入れたものを食べてないってことが判明するんだよね。一緒にお弁当を食べたときに。で、なんていうか、その、それが原因で花岡さん栄養失調で死んじゃうんだよね。
で、これはなんか実際にあったことなんだよね。その取締りの担当官が、その、自分は取締ってる側だからって言って、こう生産のために、その闇市で手に入れたものを食べなかったがために栄養失調で死んだっていう事件があって。
だからその辺も、なんていうか、それを入れてくるっていうのもすごいし、その花岡の死をめぐって、その放送界の人たちに色々な意見があるっていうのを出すんだよね。花岡さんはやっぱ正しかったっていう人もいるし、いや花岡さんのようなやり方は愚かなやり方だっていう人も出てくるみたいな。
だからその花岡さんのやり方が正しかったのか正しかったのかっていうのを、なんていうかな、決着つけずに色々出すんだけど、なんていうかな、それを通して法の理念っていうものを追求しようとするんだよね。それがなんかすごい上手というか、いいなって思いましたね。
なんかそれも問題が全く解決しないことの一つ。これが解決できないからこそ法の理念が大事なんだっていう話になってくる。
で、思い返すと、一番初めに松山賢治と喧嘩になった時に、法とは何かっていう話を松山賢治に聞かれて、それからずっと考えてるんだよね。
で、それでそういうふうなこの花岡の死とかを通して、寅ちゃんが法律は何かっていうことをすごく突きつけられるんだよね。
たしかに法は病みごめを食べることを禁止してるんだけど、法を守った人は死んだと。じゃあ法って何だろうってなるわけですよね。こういう人たちを救うためにこそ法ってあったはずのに、なんでこんなことになってしまったんだろうって思うわけですよね。
じゃあ破ってよかったのかって言われると、それは法を守る立場の人として、それは破っては良くないよねという話もあり、どうするんだろうっていうのが、まあいろいろな立場の放送界のいろいろな立場の人たちがいて、で、それで寅ちゃんがそれを考えるっていう話なんだよね。
家庭の混乱
そう、今の話をしてて思い出したんだけど、やっぱり食べ物の使い方とかもすごくて、対立してる人と食事をしないんですよね、虎に翼って。だから松山賢一と対立する場面がすごく多いんだけど、松山賢一と対立している状況の時って虎ちゃんの前で松山賢一が物を食べないんですよ。
松山賢一は甘い物好きで、いつも何かを食べようとしているんだけど、虎ちゃんが来て、それで中断しちゃうんですよね。で、松山賢一が食べ物を食べない時って松山賢一があんまり腹を割って話してないんですよね。
たしかにね。
で、その後、穂高先生が亡くなった時に、松山賢一も穂高の文科生だから、文科生でいっぱい集まってご飯を食べるんだけど、その時も松山賢一は虎ちゃんの前でご飯を食べながら本当のことを言うんですよね。
でもそれ以外のシーンっていうのは基本的にご飯を食べてないシーンっていうのは松山賢一腹を割って話さなくて、ずっとその裁判官の権威として喋るっていうシーンがあって、それとかも非常に巧みで面白い。
松山賢一が演じたキャラクター、何だっけ、さくらばさん?
かつらば。
かつらばさん。かつらばさんの、なんかこう、人間性の複雑さみたいなものを、すごく描いている。
裁判官としてのあるべき理念みたいなものを絶対に持ち続けようとしているっていうのがわかりますね。
かつらばさんのキャラクターからは、あまりむやみやたらに人と親しくならないとか、そういう裁判官としての判断をブレさせないみたいなことに厳しいっていうのがすごい表現されてた人だと思います。
そうね。
戦後は、この分断されたシスター・フッドが帰ってくるんだよね、だんだんね。
一人、二人。
で、トラちゃんは家庭裁判所の部門に配属されるんだけど、その部門の先輩は朝鮮で裁判官をしていて、
実は奥さんがヨンスクさんだったりとか、でもそれを隠してるんだよね、朝鮮人であること、戦後。
名前も京子に変えてた。
で、その後、梅子さんも離婚するって言って、離婚するから総試験受けられないって言ってたのに、
離婚してなかったことが戦後分かるんだよね。
いるんですよね。
これがもうしっちゃかめっちゃかなんだよね。
で、この大葉梅子さんの旦那さんの大葉弁護士っていうのはもう死ぬほどモラモラ男で、外に女もいて、もうめちゃくちゃ。
で、梅子さんは弁護士として制裁的に辞立することによって、子供たちを夫のように育てたくないっていう願いがあったんだよね。
にもかかわらず、長男はもう手遅れで、夫のコピーみたいになってて。
で、次男も三男もダメ人間になっちゃってるんだよね、梅子さんの子供たちっていうのが。
で、それは梅子さんが離婚できなくて家に連れ戻されたことによって、子供たちっていうのはやっぱ夫とか、
シュート目の影響下から逃れられなくて、全員夫の影響下にある、めっちゃ何かそういう過不調的な物を内在化している夫のような人間になってしまって。
あの三兄弟のキャラの振り分けも上手いなと思った。
一番上はすごい支配的で、支配的な長男。
二番目は、もうよう、なんかいろいろ諦めて、甘えてるっていうか、何もしないで諦めてる。
ずっと愚策って言うんだよね。
戦争行って怪我して帰ってきて、ちょっと障害があって、もう世の中、諦めてるんですよね、いろいろ。
薙刀、薙刀みたいな感じ。三男は一見優しくて、お母さん思いなんだけど、実はそうじゃなくて、お母さんを何もできない女として扱っていたということがだんだんわかるっていう。
そうね。
いろんなタイプのみそじに寄せ集めみたいな三兄弟ってすごいんですよね。
よくできてる。
よくできてる。
梅子さんの決意
そう。それで、なんか、たぶん、普通にドラマ作ろうとすると、この崩壊した家族が反省して、なんか家族としてうまいこと機能するようになりましたみたいな話になるかなと思いきや、
梅子さんが全てを捨てて家を出るってことだったんだよね。
そう、あそこは最高、最高ですね。あそこはもう、あっぱれのシーンでしたね。
座敷で家族会議してるんだけど、梅子さんが座敷のドアをパーンって開けるんだよね。
出ていっちゃうんですね。
私は失礼させていただきますって、パーンって出ていくんだよね。
あのシーンが感動的なのは、あの、めちゃくちゃになった家族の前で、今じゃあ私はこれらを、この家族を捨てるというときに、梅子さんが民法を引用するんですよね。
はいはいはい。
それによって、梅子さんは法律を学び続けていたんだってことがわかる。
あ、民法を完成されちゃうからね、戦後にね。
そうそうそうそう。梅子さんが勉強していたときの民法じゃないんですよ、そのときの民法は。戦後の民法を梅子さんが学んでいたんだってことがわかる。
で、それで梅子さんがあの場を退場するときに、梅子さんは試験を受けなかったし、学んだことに何もならなかったようだけど、法律がこの人を今までやっぱり支え続けたんだってことがわかるのが感動的なんですよね。
そうね。学んだことが、彼女の人生を救ったんだよね。
そうそうそうそう。具体的に離婚を成立させたり、それによって自立することに法律は使えなかったけど、やっぱりここまで梅子さんのことを法律がちゃんと支えたんだっていうのがわかるのが感動的なんですよね。
そうね。で、ごきげんようって言っていなくなるんです。
新たなケアの関係
そうそうそうそう。かっこいい。かっこいい方ですね。
かっこがった。で、ヨンちゃんが帰ってきて、梅子さんが帰ってきて、あ、その前にヨネさんが生きてることがわかるんだよね。
そうそうそうそう。
トラちゃん戦後にヨネさん探しに行くんだよね。上野のビアホールにヨネさんが働いていたビアホールに探しに行くんだけど、そのビアホールの人死んじゃったよって言われて諦めてたんだけど、
ある日ヨネさんが生きていて、で、戦争に行った同級生のトドロキさんと一緒に弁護士事務所やってるのを見つけるんですよね。
そうそうそうそう。
で、個人の支援活動をしていて、で、トラちゃんも家庭裁判所で働いているから、まあなんか仕事上一緒になることも多くて、みたいな感じで一緒にやるんだけど、まあなんかヨネさんは許してないわけだよね、トラちゃんはね。
そうそうそうそう。
で、まあ許してないなりに、ちゃんと生きていることがわかり、みたいな。
で、そのあと家庭裁判所を設立して、女性初の判事みたいな感じで、またメディアにすごい祭り上げられてすごい仕事も忙しくなっちゃうんだけど、かつらばさんがトラちゃんをすごい地方に飛ばしちゃうんだよね。
で、家庭裁判所の上司はめっちゃ怒って、なんでなんだってなるんだけど、かつらばさんはいやこいつはもっと出世する人間なんだと。
だから普通の判事と一緒に、あのようなキャリアステップ踏まないとダメだって言って。
いいですね。
あれもすごいいいシーンでしたよね。
すごいいいシーンでしたね。
すごい。だからかつらばさんが一番初めにトラちゃんに、女が放送の世界に入るなんてまだ早いみたいなこと言うから、かつらばさんがすげえ差別主義者だとみんな思ってるんですよね。
その、で、読者もそういうふうなミスリードするように多分なってるんだと思うんだけど、そうじゃなくて、かつらばさんずっとフェアの人もんだよ。
そうですね。
で、放送の世界が男性中心的な世界だから、女性が来たら絶対に大変だっていう話をしてるんですよね。
そうそうそうそう。現実的なんですよね、ずっと。
そう、ずっと。で、この大変だから進めないよっていう話をずっとしているのであって。
あなたは苦しむよってずっと言ってるんだって。来るなら同じにやるよって。
そうそうそうそう。
でも大変だよって。
そうそうそうそう。だからちゃんと寅ちゃんの能力っていうのを公正に判断している人なんですよね。
で、この人は出世するから行くんだって言って、で、新潟に飛ばされるんですよね。で、新潟に行ったら、新潟で涼子さんと会うんですよね。
そうそうそうそう。
で、この涼子さんと会った時にすごくやっぱよくできてるなって思ったのは、玉ちゃんが戦争で東京大空襲で怪我しちゃって、身体障害者になっちゃってるんですよね。
歩けなくなって。
歩けなくなって。
車椅子に乗ってる。
ただ、それも、だからこれまで玉ちゃんが涼子さんを一方的にケアする関係だったのが、
涼子さんが玉ちゃんをケアする関係っていうのに、このケア関係が逆転してるんですよね。
そうですね。
とかがすごくて。
すごい。
で、これを見せるためには、その虎ちゃん家で玉ちゃんが玄関で立って待ってるっていうシーンがないと、このシーンがわけがわからないわけなんですよね。
で、ここで逆転するっていうのが、ただ逆転したわけじゃなくて、
本来このようにお互いを支え合って生きていけるはずだった二人っていうのを、ああいう差別構造の中に押し込めていたのは、やっぱ社会構造だっていう話になる。
で、それを涼子さんが言うんですよね。
家族の身分を失ったけど戦争で。
で、それは今まで余計に与えられていたものが失っただけで、何かを失ったわけじゃないんだっていう話をしてて。
で、それによって得るたものがあると。
で、そのような身分社会の生活っていうのは、実は私も苦しかったんだと。
あの苦しい生活の中で、私を生かしてくれてたのは玉だったんだっていう話をするんですよね。
だから今は玉さんをケアするという話をしていて、その辺もすげえなって思いましたね。
だから戦前、彼女たちは分断していた男性中心主義的な社会っていうものが、戦争によって破壊されたらどうなるかっていう話が全部出てきてるというか。
男性中心主義的な社会で女性の権利と男性の権利が隔絶していた時代には梅子さんは離婚もできなかったし、家からも出られなかったと。
それが男女同家になったら出られるんだと。
で、梅子さんはそれによって苦しんで、家族として生きるために苦しんでいたし、その苦しみをどうにかするために玉ちゃんがいたんだけれども、
それがなくなれば、その二人っていうのはお互いを支え合って生きていけるようになるという、それが次々に出てくるみたいなのが、やっぱりよくできてるなと思いましたね。
そうですね。
で、玉ちゃんと梁子さんとか、とどきさんと米さんとか、婚姻に限らない助け合いのペアみたいなのがいろんなバージョンで出てたのもすごいなと思った。
そうですね。とどきさんは大学の同級生で、トラちゃんたちが入ってきた時に女に法律はできないとか言って、すごい悪いキャラっぽく描かれていたけど、実は同性愛者であることがわかるんだよね、途中で。
家族の再構築
で、それに気づいたのは米さんだけなんだよ。
これに気づいたのが米さんだけみたいなのもすごいよね。
すごい。
米さんというキャラクターをめっちゃ面白くしてるというか、米さんって他人に興味がなくて、誰のことも見てないように描かれているのに、とどきさんのことをちゃんと見てたのは米さんだけなんだよね。
みたいなのも本当にすごい。だからその関連で言うと、米子さんもすごくて、米子さんが家庭の中ですごく抑圧されてる、何もできないバカな女でみたいなことをずっと言われてるんだけど、米子さんって絶対その場にいる全員が状況に参加できるようにすごく気を使う人なんだよね。
で、その6人で海岸に行くシーンがあるんだけど、米子さんは私たち6人で何かを成し遂げようみたいなことを言うんですよね。
たまちゃんもカウントしてるよって言うんですよね。
ヤンスクさんが、日本語が母語じゃなくて困ってるかもしれないっていう時に、入学した一番初めの時にヤンスクさんにいち早く話しかけてるのは米子さんなんですよね。
ヤンスクさんのトラに座って、ヤンスクさんに話しかけていってっていう。で、その場にいる放説されないかもしれない人っていうののすぐ近くにいて、必ずその人たちをエンパワーメントして場に参加させるっていうことを米子さんはしている。
で、それは米子さんが毎回、毎食そのお弁当でおにぎりを握って持ってきて、みんなにおにぎりを食べさせるっていうのでも表現されていて。
で、その米子さんのおにぎりっていうのは男の子も食べるわけだよね。
それをすることで、米子さんのおにぎりを通して、この全体の仲間感が出てくるというか、なんていうかな、その力とかもすごいよく描かれているな。
誰が作ったものを誰と一緒にどういうふうに食べるかみたいな、すごい大事に描かれているなっていうのをすごい思いましたね。
あとトラちゃんも、トラちゃんはゆうぞうさん亡くなって、はなえさんも旦那さん亡くなって、トラちゃんとはなえさんと、
トラちゃんとゆみちゃんというトラちゃんの娘と、はなえ家族と、あと直木って弟と共同生活をしているんだけど、
そこもその婚姻関係によらない家族っていうか、ケア関係。
あの時代、その時の描写では、いろんなタイプのケア関係の家族なりペアみたいなものがいっぱいレイジされて、すごいうまくできてるなって。
そうだね。
だから、さぐらだファミリア的な父と母と子みたいなパターンがあんまり出てこずに、
いろいろな組み合わせで支え合って生きていくっていうのがね、確かにその通りだね。
そう。
梅子さんも離婚した後は、大化け出た後は、よねさんととろきさんの事務所に生活するようになって、シェアハウスみたいになってて、そこが。
モデル的な家族構成の家みたいなのが全然出てこなくて、いろんなタイプの集団みたいなのが描かれたとしてて、なるほどねって思った。
そうね。
なんか、そうね。で、とらちゃんも不良の子児かなんかを拾ってきてね。
ここが家族みたいにね、いつの間にか家族みたいになってるみたいな。
で、その子も笹津市に行くことになって。
そうね、とらちゃんのファンのね、寿司屋のお兄ちゃんのね。
裁判傍聴してたおじさんのその人も、仕事の手が欲しかった、寿司屋を再開するからってなって、その子はそこに行くって。
それも結縁じゃないケア関係、家族、この人は居場所が見つかるし、笹津市の対象は手伝いができるしっていう。
そうね。
よくできてる。
うん、よくできてますね。
で、娘が、とらちゃんになつかないんだよね、とらちゃんの娘がね。
その、はなえちゃんととらちゃんの家族の中では、とらちゃんが外で働いて、はなえちゃんが家を切り盛りするっていう役割分担になって、
そうなってきた時に、とらちゃんが家府長生の、疑似家府長生みたいになってくるのがめっちゃ面白いんですよ。
めっちゃ面白い。よくできてる。よくできてる。
とらちゃんが、なんか嫌なお父さんみたいになってくるよね。
嫌なお父さんみたいになってくる。
で、ゆみちゃんがはなえさんになついて、はなえちゃんには本当の自分だけど、とらちゃんの前でいい子を演じるようになっちゃう。
ね。
あれもめっちゃリアルだよね。
よくできてる。
よくできてる。
で、とらちゃんが拾ってきた小児も、はなえさんになついてんだよね。
そうそう。
やっぱ子供っていうのは、面倒見てくれてる人になつくんだなぁと思って。
面白いですね、あそこね。
面白い。
で、よくある夫婦喧嘩みたいなことするんですよね。
とらちゃんとはなちゃんね。
とらちゃんとはなちゃん、ずっと結婚してんだよね。
面白い。
面白い。
だから、あれがされることによって、この構造が支配とか、従属みたいなのを生み出すっていうのがすごい描かれてる。
だからジェンダーが、男性だから支配するわけじゃなくて、そのような構造派ではめると、支配的に振る舞っちゃうよねっていう。
面白いですね。
そうね。
で、その娘の由美ちゃんを、花江さんのところに置いていくか。
そうそうそうそう。
新潟にね。
新潟にね。
トラちゃんの成長
新潟に行くことが決まったときに、子供を置いていくか連れていくかで家族回避になるんですよね。
全員が置いていったほうがいいっていうのが面白いんですよ。
弟までも、絶対由美はここに置いていったほうがいい、1人で行ったほうがいいって言うんですよね、たらちゃんに。
まあ、それはそうだよね。
すごい弟に悟されて、分かってないと思うけど、由美はお母さんの前では本当の由美じゃないってみんなに言われて、めっちゃかわいそうなんだけど、そうなんですよね。
たらちゃんもね、頑張ってんのにね。
その辺の描写は上手だなって思うんだけど、たらちゃんが若いときからずっとガサツなんだよね。
人の気持ちとかがよくわかんないんだよね、ずっとね。
で、舞い上がっちゃうタイプなんで、何かあったらね。周りが見えなくなっちゃって。
そうね、集中がね、過集中のタイプなんでね。
だから、確かにね、仕事させとくっていうのには非常に適しているタイプかもしんないんだけど。
キャラは一貫してる、ずっと。
みんなもわかってんだよね。悪い人じゃないんだけどね。
こいつずっとこんな感じじゃないみたいな。
そうね。ちょっと話が戻るんだけど、両親が早めに亡くなるっていうのもすごいなって思った。
連続テレビドラマ小説って、親とかおばあちゃんとかは全然知らないじゃん。
そうですね。
なんか、チュラさんの時に思ったんだよね。おばあがいつまでも生きてるじゃん。
初めから結構おばあだったのに、主人公は結構、歳をとってもずっとおばあいるなみたいな。
確かに。
重要キャラクターだからしょうがないんやかもしんないけど。
だからお父さんもね、戦争終わったら結構すぐぽっくり死んじゃうし、まだ若そうだったのに。
お母さんも結構ぽっくりすぐ死んじゃうし。
でもなんか当時の平均寿命的にも当たり前というか、これぐらいで亡くなりますよねみたいな。
栄養状態ね。悪いしね。
悪いしね。栄養状態悪くて亡くなったんだろうなって感じなんだよね、みんなね。
って考えて、小高先生もね、亡くなるし。
トラちゃんを守る親的存在っていうのは、ちゃんと全部亡くなっていくんだよね。
で、トラちゃんがちゃんと自分で戦わないといけないようになるみたいなのもすごいなと思うし。
で、あと人間の死を描かないっていうのもすごいと思った。
臨床はないですね、なんていうか。
なれしってそういうの言うみたいですけど、ナレーション詩。説明で死んだっていうことがわかるみたいなのが多かったですね。
僕ね、チェックしたんだ。
誰もいない?
目の前で死んだ人がいない。
あ、そっか。お母さんも、そっか。なんか臨床っぽかったけど、違いましたね。
その数日後に亡くなりました。お父さんも。
ほんとだ。
だから、目の前で誰かが死んで、そのまわりで泣くみたいなシーンがなくて、死が淡々と流されていくんだよね。
でね、出産シーンもないんですよ。
そっか。
トラに翼。
確かに、勝手に生まれてた。
うん、生まれてましたみたいな感じ。
生まれてましたみたいな感じだった。
だから、なんかそういうのを描かないみたいなのもすごい。
なんかその、エモーショナルで乗り越えようとしないといけない。
そうそう、そうですね。
だって、穂高先生と、穂高先生が亡くなるときに和解するんだけど、普通だったらそれをさ、死のとこでやりたいじゃん。
確かに、そうですね。
あなたのことを許しますってトラちゃんが言って、2人で泣きながら手を取り合って、穂高先生は安らかに亡くなりましたみたいなのをさ、やりたいじゃん。
でも違うんだよね。穂高さんは、その死ぬちょっと前に1人でトラちゃんに会いに来て、で、そこでもうわかり合えないんだよね。
そう、和解ではないんですよね。
ずっとずれてるんだよね、穂高さんはね。
あれもすごいですよね。あそこ本当に、和解し合いましたってするじゃないですか。
もう、私たちはわかり合えないね、ああ、みたいな感じなんですよね。
で、トラちゃんが穂高さんを許すんだよね。その、なんていうか、穂高さんとわかり合えないということを許すんだよね。
そうですね、そうそう。
それがすごいと思った。
だから、それは同時に許さないということでもあるんだけど、許さない人と世界を作るっていうことを覚悟するっていう支援なんだよね。
建前みたいなことをやらないことに徹底してますよね。
その場の流れとか、そのほうがいいからみたいな感じで仲直りさせないっていうのがすごい徹底してたと思います。
徹底してた、徹底してた。で、あと、すべての、どうぞどうぞ。
許さなくていいというメッセージもすごい出してたし。
親的存在の喪失
お父さんが、ゆうぞうさんの死を隠してて、もうすぐ死にそうというときに、なんか自分の、今までの懺悔みたいなのをブワーって始めたときに、
はなえちゃんがトラちゃんに、あなたは許さなくてもいいと言うんですよね。
死にそうな人を前にして懺悔してても、トラちゃんって許さなくてもいいんだから、みたいなことをすごい言うシーンがあって、あ、これすごいなと思いました。
そうだね。だから、やっぱり目の前で死ぬと許さざるを得ないみたいな雰囲気になるから、やらないんだろうね。
そこをエモーショナルで、なかったことにしないみたいなのがめっちゃよかったね。
よかったですね。だから、ヨネさんとも結局はっきりとした仲直りをしていないし、
してないね。
でも、時が解決したみたいな感じ、徐々に拒絶がちょっと柔らいだ、みたいな。
実際そうだし、そんな感じで。
そうだね。そうだし、やっぱり1対1関係ではないみたいな。
だから、ドラマにすると、単純化するために、ヨナさんとトラちゃんの人間関係があって、
これが、なんかこういうことがあって喧嘩になりました、こういうことがあって和解になりました、みたいなのをしちゃうと思うんだけど、
そうじゃなくて、なんかやっぱ、トドロッキさんのキャラクターが大事っていうか、
トドロッキさんがなんとなくトラちゃんとヨネさんをずっと取り持ってるんだよね。
で、途中でウメさんが参加してきて、なんとなく取り持ってるんだよね。
で、この多角的な人間関係というか、トラちゃんとヨネさんが揉めてるなっていうのはみんなわかってるんだけど、
双方いい分わかるから、みたいな感じで、なんとなく取り持って、なんとなく場を繋いで、なんとなく食事会に両方呼んで、みたいなのを繰り返していくみたいなのが、やっぱ良いなと思います。
トドロッキさんも、ヨネさんをたしなめるというか、いつまでもそんなことを言っているんだ、みたいな感じで。
いいじゃないか、もう、とか言って。
で、それも、なんていうか、ヨネちゃんとトドロッキさんの信頼関係があるからというか、もう良くないことはトドロッキさんもわかってるわけですよ。
そんな問題じゃないことはわかってるんだけど、とりあえず言うみたいなのが、
絶対人間の多面性を変えてくるなとかも思った。
一人の人間が一つの役割だけに絶対終始しない。
そうですね。
必ず、一人の人間が一つの役割だけに絶対終始しない。
そうですね。
でも、絶対にやらない、とかも思った。
一人の人間が一つの役割だけに絶対終始しない。
そうですね。
必ず、いいところもあれば悪いところもあるみたいなのとか、
新潟に行った時に、すごい接待してきていいくるみようとしてくる弁護士が出てくるんですよね。
弁護士兄弟。
兄弟 兄弟 そうそうそう、で、その藩司だから、全てを吉良にしてくれるために、やっぱ土地のやり方があるわけだよね
だからその法律があるからって、その法律で全てを厳しく騒いでしまうと、その土地の人間関係とか仕切りとかを壊すから、その辺吉良にしましょうよみたいな感じの
あの食えない狸親父みたいなやつが2人出てくるんだよね、京都にね。よくできてるね。よくできていて、で、なんかすごい悪い、なんなんだこの狸親父たちはみたいな感じでずっと出てきてるんだけど
その、なんていうかな、彼らなりのバランス感覚があるというのもちゃんと描かれるし、その、なんていうのかな
彼らも戦争で傷を負っているっていうことも描かれるし、あの、なんていうのかな、田舎の狸親父が悪いという話にはならないんですよね。
あのバランス感覚とかもすごい、かといって、その、普通は多面的だっていうことがわかったら、もういい人になってしまって、その、いい人としてその後描かれますみたいな感じはあるんだけど、なんか狸親父はずっと狸親父として描かれるというか
そうですね、ちゃんとずっと嫌なんですよ、そんな感じなんですよね。
もうすごい良かったね。
良かったですね。
で、あと新潟で2番目の旦那さんと仲良くなるんだよね、で、東京でもともと知り合いだったんだけど、新潟でも再会してだんだんと距離を縮めていくっていう描写があるんだけど、すごい機械みたいな人なんだよね、その2番目の旦那さんが。
で、感情の起伏もないし、で、すごく控えめに話すというか、自分の言いたいことを言わないんだよね、あのすごく暗優的に話す人なんだけど、その人がなんでそうなのかっていうのが、あの、新潟で判明するんだよね、で、その人は総力線研究所っていう、その各省からエリートが集められたその研究機関にいて、
で、そのアメリカと戦争したらどうなるかっていうシミュレーションを何回もしてた部門で、それで内閣に、アメリカと戦争したら負けますっていうレポートを出してたのに、それが受理されずに戦争始まっちゃった、それにものすごく良心の過酌を覚えてるっていう。
で、この戦争によって失われたすべてのものっていうのは自分のせいだって思ってるっていうのがあって、なんかあのシーンは結構僕びっくりしたっていうか、まず総力線研究所を出してきたのにも驚いたし、総力線研究所に、なんていうのかな、いた人ってどうなったかって確かに考えたことなかったなと思って。
確かに辛かっただろうなーって思ったんですよね。あのシーンもすごい良かったなーって思いましたね。やってられないよね。負けるって言っただろうがよ、みたいな。
で、あとその新潟にその2番目の旦那さん、ホシさんという2番目の旦那さんとトラちゃんともう一人ハンジがいるんだよね。若い、トラちゃんよりずっと若いハンジがいて、でこの人がすごいすかした若者っていうか、自分はリアリストだとか言って、朝鮮人に対してすごい差別的なんだよね。
実際不定朝鮮人って多いでしょうが、みたいな話をずっとしてて。でもそうではないっていうことをトラちゃんとの仕事を通してなんとなく分かっていくんだよね。で、なんとなく分かってきたっていう時に、初めてトラちゃんがその若手のハンジにご飯を送って一緒にご飯を食べるっていうシーンが出てくる。
だからやっぱりそこでも初めて彼が腹を割るっていうシーンになってる。ずっとイリクラさんが何を、その若手のハンジのイリクラさんが何を考えてるかって分かんないんだよね。ずっとなんかとぼけたことを言っていて、トラちゃんと気が合わないんだけど、でその時にようやくイリクラさんの内省が入ってくるっていうか、自分が間違ってたかもしれないっていうことを思うようになって、
戦争と人間関係
で、そこで初めてみんなで一緒にご飯を食べるみたいなのもよくできてるなって思った。
で、東京に戻ってきて、星さん家で働き始め、一緒に住み始めるんだけど、星さんはもうおっきい社会人と大学生の子供が、社会人の息子と大学生の娘と、あとその自分の義理のお母さんっていうのがいて、その義公妻なんだよね、義理のお母さんが。
と一緒に生活始めるっていう感じで、まあギクシャクしますわな、その家族構成だったら。そのギクシャクして、で、ほしけ側の子供たちっていうのが、まあ父親の愛情っていうのがその義理の娘に移っていくから、なんとなく面白くなくてこじれていくんだけど、そのこじれていった時にトラちゃんが、それはほしけの問題だよねみたいな態度に出るのがすごい面白かった。
なんか、一緒に解決しましょうとかじゃなくて、じゃあ我々はちょっと距離取るんで、ほしけて解決してくださってみたいなこと始めるから。
確かにそうですよ。
でも確かにそうなの。
なんかその、トラちゃんはずっとおせっかいやきみたいに、突っ込まなくてもいい問題にも首を突っ込む人みたいにしてきて、距離を取ったほうがいいっていうことをだんだん学んできた結果だと思うんですよね。
ほしけの問題をほしけで解決させるっていうのは、私たちは踏み込めない領域があるということを学んだっていう結果があれだと。
そういうことなんだね。よく描かれているね。
なんかすごいしっかりした意見だなと思って、よく決断したなって思ったんだけど、ドライだなと思ったかな。
でもそうだなと思いますよね。
うん、そうだなと思う。
キャラクター同士の対比
自分当事者でほしけで揉めてるときに、じゃあ自分が前がかりになって自分の影響力で問題を解決しても、やっぱ本質的には解決しないもんね。
うんうんうん。だし、彼らの問題っていうのは、ユミちゃんとかトラちゃんが来るとか来ないとかいう問題じゃないですからね。
本当、本来的に。
もっと前からある問題だから、私たちが入らないほうがいいというのは、すごい正しい決断っていう感じで。
よくできてる。
トラちゃん、成長したなっていう感じだね。
そうね、そうね。なんかその裁判所に若い女性の裁判官とかも入ってきて、その人に対して非常にアファーマティブに振る舞ってお礼を言われているんだけど、
その時にトラちゃんが言ったのが、自分のためにやってるだけで、自分がしてほしかったことをやってあげてるのだって言ったのも、すごいなって思った。
それは、それも、なんか、少年法、家庭裁判所の立ち上げの時に、そこに家庭の問題と少年の問題を一緒にするとかしないとかいう揉めがあったじゃないですか。
その時に、正論の順度みたいな議論があって、理想の順度だったかな、なんか、どんなに正しそうなことを言っても、その順度が低かったらダメなんだ、みたいなことを、風邪玉さんに怒られてたことがあって、
なんか、それとつながってるなと思った、その案。
あー、なるほどね。
私がやってほしいのか、ということと、こうあるべきだと思うということの、自分はどちらのほうを言っているのかということに、順度が必要なんだって話だったと思うんですけど、
その時に、若いお女性に対して、そらちゃんは、理子的なほうの順度を取ったんだと。どちらを取ってもいいけど、順度が大事なんだって話だと思ったんですね。
で、彼女に対しては、順度が高いのは、それだったっていう話かなと思った。
なるほどね、なるほどね、そう。
で、やっぱ物語を通して、そらちゃんといろんな人が対比的に描かれてるのも面白いなと思って。
まず、さっきかえちゃんが言ってたのは、そらちゃんと花江さんが対比的に描かれている。つまり、言葉を選ばずに言うと、
ステレオタイプ的な男性的な働き方をするそらちゃんと、ステレオタイプ的な女性的な家庭に入るっていうことをやった花江さんっていうのの、二人の人生っていうのがパラレルに描かれてるっていうか、
このポイントで、こっちはこういう大変さがあるし、こっちはこういう大変さがあるみたいなのを、対比的に描かれているみたいなのがあったし、
で、もう一つは米さんだよね。米さんみたいにバリバリのある種のキャリアウーマンっていうか、しかも反体制の人として戦うというやり方と、
そらちゃんみたいに家庭と仕事っていうのを両立しながら、体制の中に入って、その中で変革を目指すっていう人の対比もあったし、
この対比で面白かったのが米さんって絶対謝らないんだよね。でもそらちゃんはずっと謝ってんだよね。
そらちゃん 途中からね、めちゃくちゃ謝るように、新潟にいるぐらいの期間は、ずっとごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいってずっと言ってる。
あのね、由美ちゃんの問題があってから。由美ちゃんが花江さんに懐いてるっていうことに気づいてからずっと謝ってんだって。
そらちゃん ずっと謝ってる。
で、これ最後までずっと謝ってんだよね。だからこの、なんていうかな、その過不調性的なお父さんとしての振る舞いを批判された以降は、
地獄の選択と社会の現実
たぶん権力者としての自分っていうのに対する対応として謝るっていうことを身につけているんだと思うんだけど、ずっと謝って。
でも米さんは、なんか外形的には米さんがやっぱ悪いよなっていう時でも絶対謝らないんだよね。
なんかその辺もすごく良かったなと思ったし、あともう一人とらちゃんと対比的に描かれてるのは新潟で出会う女子高生っていうのがいるんだよね。
すごい新潟のすごい豊かな家で生まれて、で東大を目指すぐらい賢い子なんだけれども、同級生を謝って、おそらく同級生を操って同級生に窃盗させたりとか売春させたりとかしてるんですよね。
でその子っていうのは、人間がなす悪っていうのがどうして悪いのかっていうことがわからないって話をするんですよね。
でこれもその強情主義的に正義を信じていたとらちゃんっていうのを揺るがすんですよね。
正しいとは何かっていうことを。法律はあるよねって確かにあると。それはその女子高生もわかってると。
でわかってるんだけど、でもその法律を破ることがなぜ悪なのかということはわからないよねという。
破ったっていいじゃないという話をするんだけど、とらちゃんはそれにうまく応答できないんだよね。
でその応答できないことが彼女の後半生に響いてくるんだよね。
なぜ悪をなしてはいけないのかっていうことを、そこで答えられなかったことが次の悪に繋がり、さら次の悪に繋がるっていう連鎖を身をもって浮きるみたいなことがあって、それもよくできてるなと思った。
それらも全部違う人たちとどういうふうに一緒に生きるのかみたいな感じだなって思ったなぁ。
でやっぱ最終的にこの中で描かれていたのは、やっぱどの地獄で何と戦いたいのかっていう話だったなぁと思ってて、だから一番初めにお母さんがその選択をしたら地獄ですよって言うんで、それが本当なんだよねやっぱりね。
本当なんだけど、じゃあどの選択肢でどの選択をしたら地獄でなかったかって思い返すとないんだよね。
ないないない。
その分岐でトラちゃんじゃない選択をした花江さんはやっぱりちゃんと苦しんでるし、でどの分岐で別の選択をした人っていうのはどんどん現れるんだよね。
花岡さんもそうだし、米子さんもそうだし、みんなそうではない、トラちゃん的ではない選択をしてるんだけど、全員やっぱ大変で全員地獄を生きてるんだと。
で、やっぱだけれどもその地獄の中でやっていける人たちっていうのは、そのどの地獄で何と戦うかっていうことを自分で決めた人だけが、
そこで生きていけるっていう話だなと思いましたね。
で、社会っていうのはそれを覆い隠そうとすると。こうなればあなたは幸福ですよ、こうなれば生きていけますよっていうことを言って、
で、本当は苦しいのに今自分は幸福なのだっていう、ごまかして、で、生きていくっていうことになっちゃうんだと。
何にも考えないと、決めないと、何と戦うか決めないとそうなっちゃうんだと。
でもその地獄があるっていうことがわかっても、何と戦うか自分で決めれば、そこにちゃんと友達もいるし、一緒に戦う人もいるし、そこで戦う喜びもあるっていう話だったなと思って、だなって思った。
そうですね、だから納得して選ぶ、自分の選択であるということを自覚するみたいなことの大事さみたいなのありましたね、絶対。
そうね。
全くその通りのことを、ヨネさんが、原爆裁判で証言台に立つ被爆者の女性っていう人、証言台に立つ被爆者の女性に、
戸倉樹さんが、あなたがそこに出ていくことはすごく傷つくことになるって、いうふうに言うんか、ヨネさんにあの人を表に出したらすごく傷つくことになるみたいに言うんだったかな。
そしたらヨネさんが、出ても傷つくし、出なくても傷つくんだから、でもどの地獄を選ぶかは彼女は決めることだし、
傷つかないのは無理だから、心から納得して自分で決めた選択じゃないとダメなんだっていうのを言うとこがあって、本当にそうだなって思った。
そうだね。そうだね。
強いかなと。それになってくると、やっぱりヤニツケンジさんのテーマソングが、やっぱり聞いてくるというか、良い歌詞ですね、って思いますね。
し、紅白でなぜ星野源に地獄でなぜ悪いを歌わせたかったのかもわかってくるなって感じ。
たぶんここにつながってたんじゃないかなって思うんですよね。
なるほどね。
なーって思った。まだ話してない、かつらばさんと孫族発人の話とかもすごい良かったけど、なんかもう、力尽きてきた。
すごい、ほとんど網羅しましたからね、なんか、評点だけだけど。
ねー。
そうね、かいちゃんも言ってたけど、やっぱ、史実を絡めてるのもすごいよね。絡め方も絶妙だしね。
その、史実の絡め方っていうか、やるとことやらないとこ。
本当の、みぶちさんの人生に合わせるとこと、合わせないところを、みぶちさんの人生に合わせるよりも、作品のテーマのほうを取るっていうのが、全体に感じられて、それがすごいなと思いましたね。
そうね。
みぶちさん、みぶちっていうのは、あとの2人目の旦那さんの苗字だから、結婚してるんだけど、ほしさんととらちゃんは結婚してないんですよね。
事実婚なんですよね。
事実婚、遺言書を取り交わすという方法で、事実婚の関係をするという選択をしたとかも、
これは、絶対に今の世界に対するメッセージとしての方を、作品のメッセージを取ったんだなと思った。
みぶちさんの人生に合わせるという物語よりも、作品のメッセージ性の方を取ったんだなっていうエピソードがいくつかあって、それがね、すごいなと思いましたね。
フィクション、実際の人物のモデルがいて、フィクションを売り混ぜるっていうやり方は、アサドラですごくよくやられるんだけど、
結構、空白を埋めるっていうやり方が多いんですよね。
分かっていない部分をフィクションで補うっていう形が多いかなと思うんですけど、
虎に翼は、そうじゃなくて、テーマがあって、みぶちさんの人生を使ってというか、なぞらえ、ここを、こう、なんか、トリーテラーのように使って、
テーマを、こう、どんどん深めるみたいな作りになってたのがすごいなと思いましたね。
そうね。で、なぜそれがアクチュアルなテーマなのかって言ったら、それが実際にあることだからだっていうことだと思うんだよね。
存続殺人の話もそうだし、原爆サイバーの話もそうだし、総力戦研究所の話もそうだし、戦前にトラちゃんのお父さんが冤罪で捕まっちゃうんだけど、
それとかも実際の話だし、実際の話である上に、今アクチュアルな問題でもあるよね。
検察権力っていうものを我々がどう取り扱うべきかっていうことが、実際に今でも冤罪事件があるし、
最近あった冤罪の裁判で、もう絶対に、ほぼ絶対に冤罪だっただろうってことがわかってるのに、検察はそれを認めなかったっていう。
で、最高裁判所からも勧告されたのに認めなかったっていう事件があったと思うんだけど、
だからこそ、すごく全てがアクチュアルなんだよね。
ヤンスクさんの差別の話もそうだし、だって、いわない嫌韓とか言って、トランプが勝利したこともそうだけど、
日本でも差別主義的な人たちが、市民権は5つあるし、やっぱ全てがアクチュアルなんだよなって。
そのアクチュアルな問題を歴史的に本当にあった事件と絡みつつ、ドラマとしても成立してて、すごい。
今に、あって思い浮かぶようなメッセージをはっきり出してるのがすごいですよね。
今の話ですよっていうのを、それがすごい。
そうね。
本当になんていうか、濃密だった。
無駄もなければ隙もなかった。
で、話としてもちゃんと面白くてコミカル、全体としては結構コミカルだったし、すごいなってなりますね。
何重にもこう、なんか折り重なってるっていう感じで。
そうね。
なんか話の盛り上がりが、トラちゃんの側に無かったのも、一番最後のクライマックスがトラちゃんの側に無かったのもすごいなと思う。
一番最後が、あの孫族殺についての、トドロキさんとヨネさんがずっと戦ってるっていうのが、一番最後のクライマックスに来るじゃん。
なんか普通だったら、トラちゃんが何かを成し遂げたっていうのが最もクライマックスに。
トラちゃんの成長
だからその裁判所所長になったみたいなのが、女性で初で本当にすごいみたいなのがクライマックスに来るきそうなところを、
トラちゃんの話は、なったらしいよみたいな感じで終わってて、孫族殺で意見判決が出たみたいなのがクライマックスに来てるのもやべえなと思いましたね。
我々が何の話をしなきゃいけないのかっていうことが、やっぱ打ち出されてたなと思いますね。
本当にそう。で、主人公のトラちゃん、モデルの三淵義子さんがこんなに素敵でこんなに素晴らしいみたいな感じなくて、
最初からずっとトラちゃんが、トラちゃんこんなこともわかってない、こんなこともわかってないみたいなずっとその連続じゃないですか。
それもすごい。そしてその失敗し続けて、ひとつずつ学んでいくっていうのが、描かれてるのがすごいな。
やっぱりそれを見ると、その物語をずっと追っていると、やっぱり私も失敗し続けてるんだろうなって思ってくるし、やっぱり。
私、彼女もこうやって学んで乗り越えて、私も失敗を。で、トラちゃん結構失敗に気づいてないんですよね。
そうね。
はなえちゃんも最初から、はなえちゃんが最初のほう、おしゅうとめさんとちょっと揉めてたときも、
はなえちゃんはずっとサインを出してたのに、苦しいっていうサインを出してたのに、全然ずっと気がつかないみたいなのもちゃんと表現されて、
で、視聴者さんに向けて、ほら見て、トラちゃん気づいてないよっていうメッセージが先から出てて、
トラちゃん気づいてないよって、こっち思うと同時に、やっぱりそうだよね、でも人ってこれぐらい気がつかないよねって思うみたいなのが、すごく巧みにやられてたと思う。
支配的になってしまうトラちゃんとか、お嫁さんになった途端に女急みたいにはなえちゃんを扱ってしまうトラちゃんとか、たまちゃんのことが見えてないトラちゃんとか、全部やられてたから、
見てたらええって思うんだけど、でも気づかないよね、やっぱり。
そうね。
だから、自分がそういう差別なり、支配的な振る舞いなりをしてる可能性があるということを分からせてくるみたいな感じだった。
連帯感の形成
そうだね、おっしゃる通りだ。
で、それはやっぱり、基本的には見たくないものだけど、その見たくないものを見せてくるって感じだった。
そうね。
それがすごい素晴らしかったですね。
いやー、すごいドラマでしたね。
すごいドラマでしたね。
ぜひみなさん見てほしいですね。
でもね、やっぱりね、あれはね、でもね、もう今さらだけど、やっぱりリアルタイムで見るのは、またやっぱりちょっと違いましたね。
あ、そうですか。
あの作品は、6人もそうだけど、やっぱり連帯っていうのがすごいテーマにあったと思うんですけど、
はいはいはいはい。
見て、で、すごく、ま、ちなXやってますけど、X上でハッシュタグつけるのが、もっとすごく盛り上がったんですよね、この虎に翼の1話1話終わるごとに。
で、それをリアルタイムで追ってると、なんかそこでも、リアルで現実でも、なんとなく連帯みたいなものを感じさせてくるものがあった。
あー、ツイッターとかでね。
うん。この作品を見て、この作品は私の物語だと思う人が、私はこれの物語、私の物語だと思った。
で、そう思ってる人が他にもたくさんいるっていう状況が、私たちにも連帯ができるかもしれないっていう希望を持たせるような雰囲気があった。
そうね。
そうね。なんかシリアスなシーンで、コミカルな音楽が鳴るもそうだし、なんかやっぱ伊藤祭里さんの俳訳がすごい良かったというか、
なんか、やっぱちょっとコミカルというか、なんていうのかな、これがもう、なんか普通にやるとこれが非常に社会問題であって、もう我々の世界どうしようもなくて、これおしまいだってなりそうなところを、
なんかポジティブに、この中でも我々はどうにかやっていけるし、やっていくんだっていう感じを出してきましたよね。
失敗してもいいし、失敗してやり直せばいいっていう感じがすごいあった。
そうですね。
たらちゃんのあのキャラクター。
そうですね。
はい。こんな感じでした。
なんかちょっと、あの総集編みたいになりましたね。
総集編になりましたね。
長いですからね。素晴らしかったですね。
はい。ということで。
大泉と一緒ぐらいしゃべりました。
大泉超えてるんじゃないですか。
超えてるか、5分ぐらい超えてる。
5分ぐらい超えてますね。
大泉。でも大泉は感想だけでいきましたからね。これ今、だいぶあらすじ話しましたからね。
確かに。
はい。
ちょっとこんな感じでした。
はい。
はい。それではまたお会いしましょう。ごきげんよう。
ごきげんよう。