ワンフクオカビルディングの開業
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この番組は、西日本新聞が取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれをお話しするPodcastです。
こんにちは。福岡のニュースアプリ、西日本新聞meの横山智則です。
今回も経済記者の下村ゆかりさんと一緒に、2024年の福岡の経済ニュースを振り返りつつ、25年はどんな土地になるのかを話していこうと思います。
今日もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回は、どっちかというと、24年を振り返るような話が多かったんですけど、25年、今年はどんな年になりますか。
そうですね。ちょうど最近、2025年はどんな経済ニュースがあるのかなってカレンダーをまとめてたんですけど、やっぱり一番大きいのは、4月にワンフクオカビルディングっていう、大きな九州最大級のビルができるっていうことが、まずは4月24日に開業ですけど、それが一番大きなニュース。
そうですね。ニュースになるのかなっていうふうに考えています。
どんなビルになるんですか、改めて。
大きさ、なんで大きいのかっていうと、福岡ビル2コア、天神コア、ビブレの3棟を一気にまとめて、どんと大きなビルにして再開発したんですけれども、その中でどういうビルになるかといったら、下が商業、真ん中オフィスの上がホテルというようなビルになりまして、
ニュースとかでも載せたんですけれども、1階から3階にまず九州最大級、シャネルですね、高級ブランド、シャネルの大型機関店が。
言ってましたよね。1階から3階までシャネル、ハンドバッグ100万円。
そうそう、100万円も買えんかもな、どんな人が入るんでしょうねって言われなんですけど、あそこの明治通り沿いというか、渡辺通り沿いにシャネルがどんとできるっていう、それがまず一つ大きい目玉になってきますし、
なんでシャネルここに入るってよく決めたなというふうに百貨店の中でもなんでもないっていうのでよく決めたなと思いますけど、その日設の関係者に聞いたら、シャネルが一番トントン拍子に決まったような気がするっていう。
やっぱりもうああいう大きな通り沿いで一等地、福岡での一等地、そしてインバウンドとかね、どれだけ賑わってるっていうことを考えて、その成長性からシャネル側もあそこがいいと。
一番目につくところ、一番目玉のところを場所を欲したということで。
そういうことか、一番か。あそこが一等地の一番になるんですよね。
渡辺通りと明治通りがぶつかるっていうね。
そういう意味ではね、先方の要望もあってトントン拍子の話が進んだっていうのもありまして、高級感で言うと、下にはイオンのスーパーとかも入るんですけど、
普通のイオンじゃなくて、オーガニック食品をたくさん取り揃えた高級なちょっとね、こだわりのスーパーで。
うちの近所のイオンともっとちょっと違う感じ。
たぶんうちたちが考えてるイオンとかマックスバリューとかああいうのとちょっと違う。
ちょっと違うイオンができる。
そういうことですよね。そういったのだったりだとか、一方でツタヤが入ってたことを覚えてらっしゃる人もいるかな、福ビルに入ってましたよ。
私の仕事のサボり場所だったんですけど、ずっとあそこでなんかこうね、みんな旅行ルルブとかマップルとか見ながらね、旅行の計画立てながら、
ツタヤの人に聞いたらやっぱりあそこで一番読まれてるのはみんな旅行の雑誌だねっていう。
そうなんですね。
コーヒー飲みながらっていうのでやってましたけど、あのツタヤ書店は戻ってきますねっていうのと、あとはスノーピーク、アウトドアブランド。
よく知ってます。僕もキャンプ好きですからね。
そうですよね。あのスノーピークも来ますよ。
へー、そりゃ楽しみはね。
そうですね。スノーピークとかアウトドアブランド、その隣にあるパタゴニアもそうですけど、あとちょっと離れたところにモンベルね、あれも今インバウンドの方でもう大にぎわいなんで。
そうなんですね。
いつ買い物行っても私以外全員韓国の方じゃないかなっていう。
下村さんは山登りする系ね。
そうそうそうそう。いつ買いに行ってもそう。
へー、そういう意味じゃあそこに、でもスノーピーク今は淀橋の中に入ってる。
ダザイフかね、あっちにもある。
あるあるある。
街の中には確かにないか。
そうなんですよね。そういう意味ではスノーピークにとっても露出が増えるというか、これだけインバウンドの方が来るっていうところで見れるっていう。
韓国の方はね、韓国でもアウトドアブランドの立ち上げとかすごいさっかりですけど、好きなんでしょうね。特にキャンプ側。
そうなんですね。ここなんか寒い感じしますけどね。
寒い中でも、ゴルフが寒い間できない分、ゴルフ人口も相当多いらしいんですけど、それができない分、冬キャンプっていうのも、山キャンプっていうのも人気みたいですね。
それでスノーピークもモンベルもパタゴニアも、パタゴニアもおしゃれですもんね、ビジネスメンタルビルですかね。
そうなんですよ、人気なんですよね。そんな高級ブランドを集めつつ、5階には食堂も。
食堂。
食堂があるよと。ここようやく私たちもご飯食べに行ける。
よかったよかった。
ただすごい人気が出るんじゃないかなというふうに思います。一応なんか上でオフィスがたくさん入るので、日設の本社も帰ってきますし、宮殿工とかね。
銀行さんもいくつか入るんですか。
みずほさんとかが入りますね。なのでそういった働く人向けでもあるし、天神でいろんな人、それ以外の方も入っていいという食堂ができて、そこでは1000円前後のランチとかも。
OKです。
食べれて、ちょっと夜、夕方夜とか飲みもできるっていうことらしいので、もうそこはすごい賑わうだろうなと。
そうですね。一旦1000円以内はもう諦めるしかないですもんね、天神で飯食。
最近ね、もう全然。
カシーシカエン跡地の再開発
1000円くらいでいいもんね、もうしょうがないですもんね。
そうですね。もうどこも、コーヒー見ないですね。
いや、外で食べに行ったら1000円ちょいですもんね。
そうですね。
でもそのくらいで食堂ができたら嬉しいですね。
そうですそうです。そういう賑わいづくりの場というか交流の場としても食堂もできますよっていうので、かなりいろいろね、いろんな客層の人、いろんな人が訪れることができるビルになるねっていうのはありますね。
ちなみに他に、いわゆる天神を離れると、どこか他には動き出すような話ってあるんですか?
天神を離れるとですね、今度はあれですよ。皆さん思い出の歌詞以下縁。
はい。今日は背景画像は歌詞以下縁、65年ありがとうになってますけど。
これが2021年の12月30日の夜の65年間ありがとうございました、さよならセレモニーのときの写真ですね。
清室さんも思い出が詰まってると、歌詞以下縁。
そうですね。子供の頃も言ったでしょうし、子供を産んでからもワンワンショーとかあるたびにベビーカーへチラチラをして。
あのとき近くに住んでたので一生懸命歌ってました。
そうなんですね。今はちょっとキャンプ場になってますね。
そうですね。カシーノ浜ビレッジっていうアウトドアを楽しめる施設になってますけど、あれもホームページとかにも書いてありますけど、期間限定のっていう。
そうですね。
あくまでもつなぎの施設であって、2施設としてもここはまた大きく再開発をしましょうねっていうことになってるので、ここがどうなるかっていうのがおそらくもう2025年には発表に。
まだ何も決まってないんですね。
決まってきてはいると思います。発表がまだっていうのが、これ2024年の振り返りのときも言ったんですけど、箱崎の再開発ですね。
あそこの内容が決まるまではカシーカエン決められないっていうのが2施設の総意であって、今回2施設側のチームが箱崎取りましたけど、箱崎とカシーカエン近いので。
すぐそばですね。
そうなんですよ。被るような内容にするわけに食い合いになっちゃうだけなので。
分からないねっていうので、ただ箱崎も今回2施設チームが取って内容が固まってきたので、じゃあカシーカエンはあの地位でどういうものが一番いいだろうねっていうので、今もうだんだん最終段階に来てるんで。
これはたぶん2025年の早い段階で発表が来るんじゃないかなっていうので。
九州の産業とエネルギー動向
楽しみです。やっぱり東の方はここから先はいいですかね。
一気にね、いろいろ変わってくると思います。人もね、おそらくもちろん増えてくるでしょうし、カシーカエンの跡地もものすごく広いんで。
ものすごく広いし、駅直結ですしね。
そうなんですよね。難しいんですよね。駅直結、便利のいい場所なんだけれども、とはいえ線路が細いっていう。
そうなんですか。
そうなんですよ。しかも電車もね、車両がいわゆる2施設を持たせみたいな長い電車が走ってないので。
そうなんです。
編成も違っているので、そういう意味では輸送力と、あと前の道路細いでしょ。
細い。
だからすぐ渋滞になっちゃうので、そういう意味では作れる施設っていうのもちゃんと考えていかないと、慢性的な渋滞だったりだとかを引き起こすことになっちゃうよねっていうので。
そうなんです。電車がちっちゃい線路が細い。
そうそう、線路もそうなんですよね。あそこ鹿児島沿岸駅だっけ。あそこはもう単線じゃなかったです。複線になってた。
言われてみればそうかもしれない。
そうでしょ。だって私あそこの踏切何回も渡りましたけど、あっという間に渡り終わりますよ。
でも確かにそうですよね。
そうそう。
そういう意味じゃ、そうか。駅直結だからっていう話ともまたちょっと違うんですね。
いわゆる私たちが想像する日設の駅とは、役員駅とか想像したらダメよっていう。
そうですね。なるほど。
ただかなり箱崎の方とかはJRが新駅作りますし、いろいろ人の流れは変わってくるだろうなっていうところではありますよね。
みんな楽しみにしてますんで、下村さんのいわゆる得種を待ってますんで、プレッシャーかけるようであれですが。
ヒーヒー言ってます。
ちなみに福岡以外の話もできればと思うんですけども。
そうですね。ここで九州って今元気だよねっていうところで、なんで九州元気なのって言われたら一つはこの再開発ともう一つはやっぱり半導体とか産業の集積っていうのが一つあると思うんですよね。
いわゆるTSMCをはじめとする。
元にできた台湾の半導体メーカー。
iPhoneの中にもパソコンの中にも全部それが入ってるみたいなのを作ってるってことですよね。
そうですね。
自宅生産でもう世界トップっていうところの大手企業が熊本にも工場を作って、もう第二工場も作るっていうふうに発表してるので、
あそこで多くの雇用と生産とあるねっていうところで、周りに関連する企業とかもどんどん出てきてっていうところで、半導体を作るのになんであそこ熊本を選んだかって言ったら、半導体を作るのに必要なのは電気と水なんですよね。
電気と水なんですね。
水は綺麗な水っていうのが半導体に作るには大量に必要なんですけれども、それと同時に電気、いわゆる24時間365日工場は稼働するので、大量に電気を食うのでってことは電気代が安くないとそもそも安くていい製品が作れないっていう。
なので九州って全国の中でも2番目に関西電力に続いて九州電力が電気業界安いので、それもあって九州、そして水が大量にある熊本っていうところであそこが選ばれたっていうところなので、電気が一つやっぱりキーではあるんですけれども、そこでじゃあ電気って何で九州で賄ってるのって言ったら一つ重要なところが原発になってくると。
もちろん日照時間が長いので太陽光とか再生可能エネルギーに関してもすごく九州って進んでるんですけれども、それと同時に2024年には鹿児島県薩摩仙台市の仙台原発1号機が40年迎えて運転延長に入ったんですけれども、2025年は仙台2号機も40年に入って運転延長。
続けてそうなるんですね。
福岡の電力需要の高まり
そうですね、11月に40年を迎えてですね、今言ったように半導体の需要もあったり、あとはもうトヨタ、日産側のEVのバッテリー工場とかも作るっていうふうに福岡の方では発表してるので、そういう意味ではやっぱり工業用に電力需要ってどんどんどんどん高まってくるねと、データセンターとかもどんどんできているので、糸島とかでもこの間発表させて。
糸島もなんかすごいのができるんでしょ。
そうそうそう、世界最大級ぐらいのなんかでっかいのができるので、でなるとデータセンターもそうですけど、24時間365日大量の電気がいるのよねっていう。
そうなったら安定して一番安く電気作れるの何?ってなったら現実的にやっぱ原発っているのよねっていうところで、じゃあ凍結中の仙台3号機、原発の建設っていう計画が進むのかどうかっていうのは注目が集まりますね。
原発ねー。
難しいです。
原発ねーって言ったら何とも言えないんですよね。
電気ってこれだけあればいいって話じゃなくて、火力発電所もパーフェクト100点満点じゃない。今注目されている再生可能エネルギーこれだって当然100点満点じゃないっていう。
電気ってやっぱり今の今まで難しいのが安定して貯めることができないんですよね。
もうこれエジソンの時代から変わってない。もう誰もここがブレイクスルーできない、電池みたいなね、ああいうのがじゃあ蓄電池って大きなものを作ったりしますけど、すんごい高いんですよ。
ちょこっと貯めておくだけでうんびゃくおく食うので、ってなるとちょっと現実的じゃないね。
しかも蓄電池ってどんどん劣化していくのでどんどんどんどん使い、容量が減っていくって皆さんスマホのバッテリーでありますよね。それでわかると思いますけど。
スマホのバッテリーとか車のバッテリーまではいいけど、街の電力をって言った時に工場の電力をって言った時にそうはいかないって感じ。
そうです。やっぱり太陽光って太陽が出てる時だけ、風力って風が吹いてる時だけっていう。地熱とかね、まだねずっと使えるとはいえ、どこでもかしこでも穴ボコボコ掘ってね、じゃあずっとタービン回し続けられるからそういうわけじゃないっていう。
再生可能エネルギーも100%じゃないってなると、もちろん昼間は再生可能エネルギーで太陽光で発電して夜は火力を燃やすっていうのは今もやってることなんですけど、それだけじゃ単純に足らないよねっていう。
それだけで賄おうとすると原発を全部なくそうとすると、じゃあ九州の武器である安い電気料金っていうのはなくなりますよと。
再生可能エネルギーの課題
今のドイツみたいに電気料金がもう多分2倍とかじゃ済まないですね。3倍とか5倍とかになっても皆さん家計足りられますかと。
家計だけ、まず毎月の電気料金だけじゃなくて自分たちが買う商品とかにも全部その料金は跳ね返ってくるので、ちょっとまあきついよねっていうところの難しさですよね。
みんなわかってますよ。じゃあ賛成かって言ったらそうとも言えないんだけど、でも反対かって言われたらじゃあ電気代明日から2倍ですよって言われるよっていうことでしょ。
九州電力の幹部も常々言うのが、私たちは電力会社であって原発会社ではなく、再生可能エネルギー会社というわけでもなく、あくまでも電力を皆様に安定的に供給するっていうのを使命とする会社なので、その時代時代に合わせた安全で安定的で、もちろん安いっていう電気をお届けするっていう中でもベストミックスを考えていくしかないよね。
ベストミックス。そうですね。なるほど。
こういう部分みんなで考えていかなきゃいけないんだろうなっていう気はします。太陽光100%がいいっていう方もいらっしゃるでしょうし。
そうですね。それが25年にひょっとしたら、仙台原発3号機の話が進んだりとか、今までの話と変化が出たりするかもしれない。
そうですね。これにはもちろん地元同意が必要なので、鹿児島県だったり薩摩仙台市の皆さんがどう考えるかっていうのもありますけれども、これは鹿児島県がどうするかっていうのが一つ大きなキーポイントになってきますけど、もちろん吸収電力もそれに向けてどういう動きをしていくかっていうのが注目を集める年になるなっていう。
それこそ今回2回にわたって話を聞いて、街が大きくなるよ、変わるよって話は楽しくていいんですけども、どっちかというと僕も、いや今日下村さんに話を聞くまで、原発の総化、半導体の工場ができるっていうのは、それはセットとは言わないけど、それこそこの間もアメリカではセット販売もあるという話なんだよね。
そうですね。だからもう一部企業とかが工場を建てるときに隣に原発もセットで建てるっていう。そうしないと自分たちの電源を賄えないっていう。だからもしかしたらそういう時代が九州でも来るのかもしれないですけど、薩摩仙台に原発があって送電線がすごく短くて済むから薩摩仙台に工場を建てて、そこで使うと何かしらメリットが得られるとか。それが佐賀県の玄海町でもそうですよね。
工場のすぐそばに原発があるっていうことのメリット。逆に言えば薩摩仙台市の経済人の人が言ってたんですけど、電気っていうのは薩摩仙台の名産品なんですと。
まあそうか。
というわけでもね、だから薩摩仙台に来ていただければ新鮮でできたての電気が一番ロスなくお渡しできますよっていう。ここを武器に地域創生、地方創生とかがなっていくかもしれないし。
分かりました。一筋縄にはいかないですけど、やっぱりこういった話も丁寧にお伝えしていって、いわゆる賛成の方もいれば反対の方もいれば、僕みたいにそうやって苦虫を噛むような人もいるけども、そこはちょっと下村さんの記事を読みながらですね、25年一緒に考えていければなと。
そうですね。私たちも今の九州にとって何がっていうのはね、考える材料を提供するためにも取材をしていかなきゃなっていうのは。
そうですよね。一旦その皆さんにどうですかって投げかけをするのも僕らの仕事だと思います。
決めるのはね、やっぱりそこに住まれている住民の方だったりっていうところがあるので。
わかりました。ありがとうございます。2回にわたって24年25年をお話ししていただきましたけども、最後に2つ番組からお願いです。
今お聞きのスマホアプリで、ぜひ番組の評価をお願いします。
Apple Podcastの場合は番組の画面を少し下にスクロールするとタップして評価と出てきます。
Spotifyの場合は番組画面の右上あたりに3つの点々があって、そこを押すと番組を評価と出てきます。
高評価いただければ嬉しいです。
それともう1つ、西日本新聞のスマホアプリMeでもこの番組が聞けるようになりました。
今日の話の関連記事もスムーズに読めますので、よかったらアプリのダウンロードをお願いします。
ここまで聞いていただきありがとうございました。
下村さんと一緒に福岡の経済ニュースを追いかけたいと思っていただける方、
ぜひ西日本新聞もしくはスマホアプリの西日本新聞Meのご購読をお願いいたします。
お申し込みは概要欄からできます。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。