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92|指定校推薦(下)
2026-07-31 19:49

92|指定校推薦(下)

あなたの声が社会を変える。読者と記者がSNSでつながり、暮らしの疑問から地域の困り事、不正の告発まで徹底調査し、あなたの「知りたい」にこたえるオンデマンド調査報道「あなたの特命取材班」(あな特)。

「志望校を伝えた後にしか、指定校推薦枠があると教えてもらえなかった。なぜ全体に公表しないのか」。
福岡県内の公立高を今春卒業した生徒の保護者から大学受験の「指定校推薦制度」を巡り、こんな声が取材班に届きました。
記者が意見を募ったところ、教育現場の声からは「一般選抜が王道」という根強い意識が感じられました。

◆出演:四宮淳平(報道センター記者)、黒田加那(MC/報道センター記者)/ 音声編集:中富一史(販売部)/ 映像編集:井上知哉(ビジネスマーケティング部)、三笘真理子(me戦略担当)

◆収録日:2026年6月23日

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https://www.nishinippon.co.jp/item/1488578/

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サマリー

本エピソードでは、大学入試の指定校推薦制度について、教育現場の声を中心に掘り下げています。指定校推薦枠の公表時期や、成績優秀者が一般入試を優先される一方で、普通クラスの生徒が指定校推薦を活用する際の公平性に関する疑問が寄せられました。また、大学側の定員割れの影響で、高校側が大学に推薦枠を依頼するケースが増えている現状も紹介されています。教育現場では、生徒の多様な進路希望に応えつつ、高校の実績にも繋がるよう、制度の運用方法について試行錯誤が続けられています。

指定校推薦制度の個人的な経験と教育現場の声
西日本新聞Podcast
西日本新聞あな特Podcast
このPodcastは、読者の調査依頼に応える 西日本新聞の課題解決型調査報道
あなたの匿名取材犯の果敢な挑戦を紹介する番組です。
こんにちは、あなたの匿名取材犯の黒田香菜です。
今日は先週に引き続き、報道センターの 篠宮純平記者をゲストにお呼びしています。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
先週、指定校推薦制度の話でしたけど、
ちょっと自分の話ですけど、私の通ってた中高以下の私立校も
結構指定校推薦多くてですね。
というのはキリスト教系の学校だったので、
同じキリスト教系の学校は結構枠としてあって、
中学受験会では結構それを目当てに
伝統的なキリスト教系の学校に行ったら
指定校推薦枠が多いみたいなのが
売りの一つになってたんですよっていうのを言ってました。
それは福岡海外でも聞くというかですね、
今回の取材でやっぱりキリスト教系の高校が
そういうキリスト教系の大学への指定校推薦を
たくさん持っているみたいな、
そんな話は聞きますね。
そうですね。
結構だから私の通ってた学校も中学時点で
学年2クラスで普通クラスと特診クラスとなんですけど、
高校に上がった段階でも指定校推薦で進学するか、
もしくは一般入試で行くかっていうのを考えて、
特診クラスから普通クラスに動いたりとか、
戦略的な移籍みたいなのがあったりもしましたので。
指定校推薦で大学に行った同級生の人たちは、
それは進学クラスか普通科クラスかどちらからが多かったんですか?
それはですね、もう普通クラスしかむしろいなくて、
というのも授業の難易度が普通クラスと特診クラスで違うので、
学内で良い成績、評定を取ろうとすると、
普通クラスの方がやっぱり有利になるので、
なので特診クラスに中学までいたけど、
指定校推薦を見据えて普通クラスに移って
良い成績を頑張って取ろうみたいな方が大体多かったですね。
その話も今回の指定校推薦の取材の中で聞いた話、
似たような話も聞きました。
ただそれに対してですね、
本来的に言えば進学クラスの生徒さんの方が成績が良いわけだと思うんですけど、
そういう人たちが一般入試を受けて、
指定校推薦で普通クラスの生徒さんが受けるという、
制度の妙というか、
そういう運用の仕方が果たしてどうなんだろうか、
みたいなことを言ってくる方もいましたね。
そうですね、難しいですね。
逆に私は一般入試組だったんですけど、
指定校推薦を狙っている子たちって、
本当に全ての科目を頑張らないといけなくて、
体育だったり音楽だったり家庭科だったり、
というところまで気を抜かずに頑張っているので、
それはそれですごい大変そうだな、
みたいな概念から見ていると思ったりもしましたけどね。
特定の教科だけではなくて、
まんべんなく学校生活で良い成績を取らないと選抜されないということですもんね。
指定校推薦枠の公表に関する疑問と教育現場の懸念
では引き続き、指定校推薦について伺っていきます。
今日もよろしくお願いします。
今日のエピソードは、指定校推薦を取り巻く教育現場の声です。
指定校推薦に関してこんな疑問が取材班に届きました。
志望校を伝えた後にしか指定校推薦枠があると教えてもらえなかった。
なぜ全体に公表しないのか。
この福岡県内の公立校を今週卒業した生徒の保護者さんからの声ということですけれども、
こちらを受けて忍さんは読者に意見を募ったそうですけれども、
いかがでしたでしょうか。
そうですね、結構学校の先生からご意見をたくさんいただきました。
福岡市の男性の方、48歳の方なんですけれども、
その方が私たちに寄せてくださったご意見によると、
公表したらですね、生徒が自分の行きたい大学の推薦枠を確保しようとして、
同じような進路を考えている生徒に圧力をかけて問題になったことがあるとかですね。
あとこれも多かったんですけれども、
そもそも推薦枠っていうのは校長先生が推薦するにふさわしいという生徒を選抜して、
推薦する制度なので、生徒がこういう大学に推薦枠があるみたいな一覧のメニューから選べるようなものではないんですよと、
そういったような説明がありましたね。
あくまで学校側がふさわしい理念にあったような生徒を送るような生徒なので、
生徒がどこどこ大とどこどこ大があるから私はどこどこ大の指定校を狙おうみたいな、
そういう生徒でもない先生の理念からすると違うという意見ですね。
そうですね。指定校があるからこの大学に行こうじゃなくて、
この大学に行こうとしたら指定校があったんで、
じゃあそちらを活用しようかなみたいな、そういった考え方で運用しているというふうなことが言えると思いますね。
先ほどおっしゃっていた、自分の枠を確保しようと他の生徒に圧力を上げたというのも面白いですけど、
私はここを大の推薦を狙っているからね、みたいな、そういう編成をしたりする懸念もあるということですかね。
そうですね。高校の雰囲気というか、そのクラスがどのクラスなのかとかですね、
生徒同士の人間関係がどういう関係になったのかというのをすごく採用するとは思うんですけれども、
先生がしてくれた意見によるとそうでしたね。
あとそれからですね、他の先生からもご意見があって、福岡市の男性、45歳の方なんですけれども、
生徒が本来の学力より見劣りする大学への推薦を選ぶということが考えられると。
要するに、一生懸命勉強をすればもっと偏差値が高い大学に行けるはずなのに、
それをせずに指定校推薦があるからと言ってしまえば偏差値が低い大学に行くと、
それが安気に流れるというふうなことを、そういう懸念があると言ってまして、
そうなったら長期的に見て生徒の利益にならないと。
だから一生懸命勉強をして、最大限学力を高めてからそこで突破できるところに進学したほうがいいんじゃないかということでしたね。
保護者からの意見と「王道」としての一般入試
保護者からは意見どんなものが寄せられますか?
保護者からはこの制度の運用がどうなんだろうかみたいなニュアンスだったんですけれども、
福岡市の女性、49歳の方からだったんですが、ほとんど受験勉強をせずに大学まで進むのはどうかというご意見でして、
この方の認識は指定校推薦で大学に進む生徒は受験勉強をしていないんじゃないかなと。
一般受験をして望んでこそ受験勉強をするのであって、そうじゃない状態で大学まで進むのどうかと。
さらに高校の試験も特殊化選抜という学力試験を伴うない選抜の方法が広がっているので、
高校に入るときもそうだったし、大学に入るときも指定校で入ったら学力が高まらないんじゃないかみたいなことも言われていましたね。
聞いているとやっぱり苦労して受験勉強してテストを受けて受かってこそ大学受験みたいな、
そういう王道みたいな思考が結構強いのかなという印象を受けましたけど。
そうですね。それは直接高校の元校長先生に聞いたことがあるんですけれども、やっぱり共通テストを受けてそれで一般選抜に臨むと。
それが大学入試の王道だと、別校中心に指導していくんだというようなことが言われていたのを聞いたことがありますね。
指定校推薦の運用実態と高校側の選抜基準
そうですね。実際は指定校推薦って運用はどんなふうにされているんですかね。
そうですね。それ自体は大学側がここの高校から来てほしいなという生徒がいる高校に対して推薦枠を設けて、その推薦枠があるところについて高校側が選抜をして生徒を推すと。
その選抜の過程では内進店であったり、転出物であったり、普段の学習態度であったり、ボランティアみたいなものが評価されるというような仕組みですね。
実際には3年生になってから指定校推薦って情報とかが届いて枠の話が出ますんですかね。
そうですね。これは数年前に法律高校を辞められて私立で先生をやっている、要するに法律と私学と両方経験している先生から聞いた話なんですけれども、
大体夏休み明けぐらいに大学から推薦枠が届くと。あなたの高校から何人推薦してくださいというか、推薦枠がありますよという情報が届くと。
3者面談があったときにそういう話も踏まえて、その生徒さんがどこの大学に行こうとしているのか、大学に限らず専門学校だとかそれ以外の選択肢、就職だとかいろいろ選択肢があると思うんですけれども、
大学であればこの子に進学しようと思っているみたいな話があって、そのためにはどうしようかという流れから出てくると。
ただそのときに前もって生徒さんにどこの大学の指定校推薦があるからと言うかどうかというのは、高校次第だということでしたね。
推薦枠を超えて生徒さんが志望してくるという場合もあるかと思うんですけど、その場合はどんなふうにしているんですかね。
最初は指定校推薦の枠があるからなんとなくそこを選びましたみたいな形の生徒さんもいるみたいなんですよ。
なので志望理由書というのを書いてもらって、そこでなんでそこに行きたいのか、行ってから何をしたいのかということを明確にしてもらう。
その上でさらに複数の推薦枠を超える生徒が志望しているのであれば、そこで校内選考が行われるということですね。
かなり念入りに選考されていくという印象ですけれど、やっぱり高校としてもあった生徒、ちゃんと学歴なり理念なりに似合う生徒を送り出したいという、生徒のためにもというところが大きいんですかね。
そうですね。高校側としてみたらですね、高校の看板を背負ってその大学に入学したというふうな印象というか、そういう気持ちで送り出すということみたいなんですよ。
なのでですね、もし生徒さんの学力がそこまで高くないけれども、それを超えるような大学に入った場合に入学してから苦労するんじゃないかってあったりだとか、
入学した後にもし仮に大学をしたらですね、その高校の責任になるんじゃないかみたいな懸念をされる場合もあるみたいで、
私が話を聞いた先生が言うと、別に大学がそこまで求めているわけではないし、高校卒業して入学してすれば一人の学生ということではあるんでしょうけれども、
その生徒さんが大学を退学したということを把握した場合は、お謝罪しに行くこともあったっていうことを言ってましたね。
そうですね。申し訳ないということで謝りに行かないといけないので、いかないと推薦枠がなくなっちゃったりとかそういう心配があるからですね。
特に子供の数が多くて受験戦争とか言われた時代もあったかと思うんですけれども、そういう競争率が高い時期は特にそうだったみたいなんですよ。
ただ、退学した生徒さんの情報を大学側があなたの高校卒業した生徒さんが退学しましたみたいなことをあえて言ってくるわけではないみたいなので、
その生徒さんが卒業後に、いや実は退学したんですよみたいなことを言ってくればそこで把握するけれども、全ては把握していないということはあるみたいです。
大学側の状況変化と推薦枠の逆転現象
それと一昔前の受験競争が激しかった時期とはだいぶ異なる様相もあってきているみたいにして、
生徒さんが大学なり大学部に行きたいみたいな話をした時に、そこにまして高推薦の枠はないけれども、
もしかしたら頼みがいけるんじゃないかみたいなことがあったとすれば、その先生が大学側に依頼をして高推薦の枠を設けてもらうっていうこともあるっていうことでしたね。
ところを何とか大の教育学部しか枠がないけれども、この子は文学部に行きたくてっていうところがあった時に動機がなりませんかといったら本当に枠がもらえたみたいなそういう例もあるってことです。
大学から与えてもらってるって感じでしたけど、ちょっと逆転してるみたいな感じですね。
それはもう先週少し話題に触れた大学を巡る状況っていうのが変わってるってことが影響してあって、
成績優秀者と指定校推薦枠の割り振り
大学にとってみても結構定員割れしてる大学があるので、そういうところであれば一人でも多くの学生さんに来てもらいたいっていうところがあるんだと思うんですね。
他にもアンケートで印象的だった意見とかありますか?
他に印象的な意見で言えば、黒田さんが最初冒頭で言ってたみたいなケースがすごく該当するところでして、
福岡市の女性の先生、45歳の方が寄せてくださった意見によると、
成績優秀者が集まるクラス、いわゆる選抜クラスみたいなところは国公立大の一般受験を基本的にやらないといけないと。
それ以外のクラスに推薦枠を割り振っている状況があって、学力が高い生徒が損をしているみたいなことを言う方もいましたね。
普通のテストで測ればこっちのクラスの方が高いけど、実際に推薦枠を取るのによかったりするっていうのは違うっていうことですね。
そうなんですよね。
難しいですよね。
いろんなタイプの学生を集めたいという意味では、試験一発勝負よりも多様性が加工されるようなイメージもありますけれど。
そのあたりは国公側の戦略的な部分に関わってくるかなと思ってまして、
選抜クラスになるような生徒さんはしっかり勉強をして、一般選抜でできるだけ偏差値が高いところに通ってもらって、それが高校の実績にもなるという部分があるんだと思いますね。
そこの選抜クラスではない普通科の生徒さんにとっても、市政校で大学に行けるのであれば、それ自体も高校側としてもどこの大学に卒業生が行きましたみたいな実績にもなって、
ある意味で、選抜クラスで行ってた生徒さん、市政校で行ってた生徒さんの学校、それ以外のクラスの生徒さんが利用していくことによって、それぞれ2つの実績ができるみたいな、そんな見方もできるのかなみたいな感じで取材しながら思いました。
ここがそうですし、大学はそうですし、試行錯誤をしながらですね。
まとめと情報提供
ありがとうございました。市政校推進をめぐる教育現場の講演について、千野宮記者に聞きました。今回の記事は、西日本新聞とニュースアプリ、西日本新聞ミーでお読みいただけます。記事のリンクは概要欄に貼っています。ぜひご購読や番組のフォロー、高評価をお願いいたします。
情報提供は、あなたの匿名取材犯の投稿フォームやLINE公式アカウントで受け付けています。文末にハッシュタグ西ポキャの記入をお願いいたします。
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みんなのなんで?に答える。あなたの匿名取材犯です。西日本新聞で検索。
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