技術書とモデリング
福山です。大樹です。
今月も本を読みました。
手垢をつけたって感じでちまちまと読んでるんで、一冊一冊深掘りするっていう感じよりかは、
こんな本だよっていうのをちょっと一個ずつ紹介して、そんな本あるんだっていうのを思っていただければっていう回ですね。
どんどん行きましょう。
タイトル、UMLモデリング入門。
これ、技術書室ね。本質を捉えるシステム思考とモデリング心理学。結構面白いです。
システムを作るために使うモデリングの技術っていうものを書いた本なんですけれども、
どっちかというとマインドセットの問題な気がしてて、技術というよりかは。
ものをどうやってあなたは分けてますかっていう話でしたね。
UMLモデリング入門って言ってるけど、モデリング入門みたいなところが大きい。
そうですね。あんまりそのUMLっていうのは関係ないですね。
普通に技術書ですよね。
技術書です。一般の人が読むものではない。
はい。おすすめする漢字でもない。
こういうことをエンジニアがよくやってるよっていうのを、もっと早めに読んだ方が良かったなって思ってて。
人間っていうのがいて、僕たち人間じゃないですか。
そうですね。
それらが年齢っていう属性を持っているっていうような考え方。
人間っていう括りだとやりづらすぎるんで、システム利用者みたいな感じで範囲を限定させるみたいな。
いかにして人間っていう世の中の状態を管理するかっていう話を、うまくこうやっていけばいいよっていうのを紹介してた話ですね。
無意識にモデリングとかやってたけれども、ちゃんとその筋道立ててモデリングした方がいいんだなっていうことは、すげえ気づかされました。
世の中をどうやって分けるか、それをどうシステムに落とすか、これのいい教材でしたね。
なので、うまいシステム構築ができないって時はこれを読むといいですよっていう、かなり限定した人に向けた紹介でしたね。
読みやすい?
読みやすいっす。
入門っていうぐらいだから。
じゃあ次どんどん行きます。
生物の分類
生物を分けると世界が分かる。
さっき話したUMLモデリングで、世の中どういう抽象化していくかっていう話をしたと思うんですけれども、それの生物版ですねこれ。
生物学者がどういうふうに生物を分類してるかっていう、これめちゃくちゃむずいらしいっす。
何をもって生物が異なるかって一概に言えないみたいなんですよ。
ペンギンって鳥じゃないですか。
要はあれを鳥と見たなっていうような、そういう話。
図形っていうものがそもそもいろいろある中で、この鳥とこの鳥って違うの?っていうのは分からなかったり、田舎にいる鳩と東京にいる鳩ってこれ違うの?っていうのはだいぶ分からないらしいです。
さらにその鳩っていうのの中にも種類がいっぱいあるわけじゃないですか。
ドバトだとかキジバトだとか、ちょっとあったか分からないですけれども、この区別どうするの?っていうのがめちゃくちゃ分からないらしいです。
さらに鳩そのものが変にし始めて遺伝子レベルで変わってくから、これ遺伝子違うんだけどこれ種類一緒なんだっけっていうのが、どの切り口から取っても分からないらしくて、基本揉めるらしいです。
システム開発における分類っていうのは比較的システムを作る側が自由に分けれるんですけれども、生物を分けるってなるとそうはいかないぞって。
何かしらのルールに乗っかってその生物たちを分けていく必要があるぞって。
それが全然共通認識とれねえわっていうのに困ってるっていう話でしたね。
でもまあ分けることでメリットもあるというか。
分けたことによって、
世界が分かる。
そう。あんまりそこの世界分かるかって思ったんですけれども、正直中身はクソ真面目な分類学の話でしたね。
けどまあ確かにどう分けてるんだろうっていうのが気になったんで、ちょっと手を伸ばしてみたっていう話です。
これ大丈夫かな。
だいぶ浮っくらいだけで話してるけど。
ちょっと分類系でいく最後の本なんですけれども、
なめらかな社会とその敵。
その敵。
はい。これはですね、世界を分けるなっていう話ですね。
へえ。
世界はやたらみんな分断したがるけれども、そうはなってねえから分けるなっていう話です。
結構分かりやすい話だと男女とか国籍とかそういう部分で分けちゃったりするけど、
そんなに簡単に物事捉えていいんだっけっていう。
男女雇用機会均等法みたいなのがあったとしたら、
男と女がこんだけ違うぜっていうのをひたすら出した上で差を埋めていこうとか話になりがちじゃないですか。
そもそも複雑なもんだから、男女っていうような切り口で分けたところでうまくいくもんじゃねえぞそれっていう。
女性の中でもめちゃくちゃ稼いでる人もいるわけだし、男性の中でも貧困にあえている人もいるぞとか。
国籍で分けたとしても、あの人たちは共産主義の国だから、僕たちは資本主義の国だからみたいなことで分けたりしても、
そんなにパッキリ分けれるっけっていう。
じゃあここをどう克服していけばいいのっていう話を演言としてるんですよ。
社会の分け方
この人実は数学の先生で。
物理専攻の数学科の人なのかな。
めっちゃ社会とか政治っぽいタイトルですけど。
だからいかにしてそれをじゃあテクノロジーでどういうふうに解決していくのかっていうのを提言してるような本でした。
すごいな。
なんでそのものを分けちゃうかっていう話の本質に迫ってて、分かりやすくするためなんですよ。
最初に話したそのUMLモデリングとかっていうのも、システムを分かりやすくするために複雑すぎるとやっぱり作れないんで、
いかに簡単にするかっていうので抽象化して物事を簡単にしてそれを作ってるわけじゃないですか、僕たちって。
だから一人間にとっての認知負荷として分けていかないと、世の中が複雑すぎてよう分かんないから分けちゃうらしいんですね。
犬と猫っていうのがあった時に、こっちは犬でこっちは猫ってやっておかないとよく分かんない。
謎生物って。
そうそうそう。謎生物がいると思って、うわぁこいつ急に吠えたなみたいな感じだったり、
こいつはなんか急に気まぐれだぞみたいな感じだったり、それが最初から分かっていれば、
あぁまぁ犬だしこいつは吠えるものだなみたいなので過ごしやすくなるみたいな。
中には吠えない犬もいるわけじゃないですか。
けどそれらもとりあえずよう分かんないから全部犬っていう括りにしちゃった方が認知しやすいってことで、
全部分けて考えるみたいなんですね。
けど世の中はそんな簡単に分けれないし、それで苦しんでる人もいるぞって。
なんか男女って分けちゃったせいで苦しんでるっていう人もいるわけだから、
そこをなんとかできないのっていうのが答えとして出してるのが、
そこの部分全部ネットワークに押し付けちゃおうと。
一、人間はとにかく何も考えないでガシガシ分けちゃっていいですと。
けど最終的にはそこの問題はネットワーク側というか、そのシステム側が吸収してくれるんで、
結果なんか知らんけど上手く社会が回るようにできんじゃねっていうのを仮説として出してる人ですね。
よく分かんないです。
聞いてるだけだとちょっと何も分かんないですけど。
だから世の中は複雑ですと。
人間っていうしょぼいコンピューター計算機っていうのは、
その世界を認識するためには、
これはこう、これはこうっていうふうにラベル付けしていって分けないとやってらんねえと。
のみそのリソースが足りないんで。
けどそれらを繋げていくことによってネットワークになるじゃないですか。
コンピューターの計算っていうのは基本的に何かと何かを繋げた上でそれを処理するっていう、
一つの演算子が最強ってわけじゃなくて、
演算子を繋げまくった結果上手くいろんな計算ができてるっていう状態になるじゃないですか。
ここを人間にも同じようなことをしようってことで、
世界っていうわけわかんないくらい複雑なものを一人一人が理解しに行くんじゃなくて、
社会全体を繋げることで理解しに行こう。
一人間は何も理解しなくていいけど、
社会はうまく回るっていう状態をもういよいよ作れるんじゃねっていう話をしてる。
謎っす。
謎っすね。
謎っすね。
結局ネットワークに任せたところで、
それって人間の総意みたいな話で、
今の男女みたいな話になったりしないのかなみたいな、
まあでも違うんだろうな、知らんけどみたいな。
ちょっと例としてこの本が挙げてたのが、
仕事って複雑じゃないですか。やりたくないじゃないですか。
けどゲームって単純じゃないですか。で、やりたくなるじゃないですか。
それと同じことをやればいいんじゃねって話して、
ゲームを通じた仕事のシンプル化
例えばゼルダン伝説家でやるとすると、
目の前にホコロがあるぞってなったら、
吸い寄せられるかのように近づいてくじゃないですか。
で、そこの謎をクリアしたおかげでファストトラベルができるようになり、
ハートの器の手に入りっていうことで報酬が得られるわけじゃないですか。
これをそのまま何とかして仕事に変えたいと。
ユーザーはやたらめったらゲームやってるだけだけど、
裏側でそれの解釈をガーって変えて、
なんか知らんけど書類作成がそれによってできるっていうところまで持っていきたいっていう風にしてて。
書類作成ってめんどくさいじゃないですか。
そこをインターフェースとしてめっちゃシンプルにしていった結果、
ホコラの謎を解くっていうところまで落とし込んでいって、
そのホコラの問題を解いたら、
誰かが世の中で経済的な利益をもらえるっていう風にしていけば、
人々がゲームやってるだけで世の中回んじゃねっていうような話。
で、もうちょっと具体的というか現実的な話に落とすと、
よくポルノサイトとか行ってる時に信号を選んでくれとか、
ここにチェック入れて人間であることを証明してくれとかっていうのが出てくることがよくあると思うんですよ。
あれ普通に人間であることを証明するためにやってると思いきや、
実は海外のハッカーたち、悪い人たちが何とかして正規のそのリキャプチャーとか、
その信号を選んでくださいってやつを突破するためにやっぱり機械じゃ無理だってことに気づいて、
それを人間にやらせるってことでそこを突破してみたいなんですよ。
だからエロサイトに来た人は何も知らんけど早くエロ動画見たいってポチポチってやって、
信号機の絵を選ぶじゃないですか。
その情報っていうのが、本来人間かどうかって判定が必要なサイトの部分と繋がってるみたいで、
そこで人間であるとか認証が突破されて、
ハッカーたちが悪いことに使えるっていう風にしてるみたいで。
エロサイトに向けた証明をしてるわけじゃないんだ。
そうです。エロサイト見に来たスケベたちは、
単純に早くエロ動画見てからこれポチポチってやるぜっていう風に、
目の前にある報酬に向けて頑張るわけじゃないですか。
その頑張った結果が、
全部ハッカーがどうしても突破できないっていう、
人間の認証っていうのの役に立っているっていう。
これと同じことを世の中でやれば、
例えば誰かにこのサイトの認証を突破するために、
手伝ってくださいっていう風に募集するよりかは、
そこの報酬に混ぜ込んじゃうって方が、
シンプルでやりやすいっていう。
それを全領域でやっちゃえば、
仕事っていうのはしないでも、
気づいたら世の中回ってんじゃねっていう風にできるよっていう提言でしたね。
なるほど。
例えがあれすぎて、
いい世界なのかどうか分かんないけど。
だから技術的には可能性っていうのを示してるっていう。
結局エロサイトに来てる人は仕事をしてるみたいなもんですよね。
そうそう。
だから人間がやりたくないって思ってる複雑な仕事っていうのを、
どんどん簡単にしていって、
簡単であるっていう状態から、
ちゃんとその成果を出す複雑な状態っていう風に持ってく部分の、
つなぎ込みっていうのは、
今こうある必要ないじゃん。
わざわざ書類を作るっていうこと自体が、
書類作成に必要なわけじゃなくて、
そこの中間の部分は、
全部システムに代替して、
人間がどうしても必要な場合は、
ゲームの中にそれを埋め込んじゃうっていう風にすると、
世界は複雑な状態のまま、
人間は簡単なことだけやってりゃいいっていう風になってくれるよっていう話でしたね。
それが滑らかな社会らしくて、
社会自体は滑らかなんだけど、
人間は複雑なことを考えなくて済むようになりそうっていう、
希望ある話でしたね。
社会の滑らかさと敵
これ滑らかな社会とその敵っていうタイトルですけど、
敵ってどういうものが挙げられてるんですか?
敵は完全に物を分け隔てようとしてる人たちのことです。
そういうことですね。
やめようっていうことも言えないんで、
気づいたら滑らかになってたっていう状態を目指す方向でいきたいっていう、
そういう話。
これちょっと中身見てもらったら分かるんですけど、
横で書いてあるし、
数式出てくるわみたいな感じで、
だいぶ複雑でしたね。
なんでこんな式書いてくんだって。
たしかに。
この話の雰囲気から、
なんでそんな数式出てくんだろう。
数学できる人が社会を設計したらこうなるよっていう話でしたね。
いろんな本があるんだな。
タイトルに惹かれたんで買いましたね。
これはでも中身の説明むずいですけど、
読んでるときはすごい面白いんでサクサク読めましたね。
この人文才があるというか、
読ませてくる本ですね。
何て書かないけど。
そんなこれらが分けるってことに対する本たちでしたね。
まあちょっとこんなのでいいかな。
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