モチーフになったキャラクターたちの全体的な音の数はね、6.4拍だったんですけど、フラガリアたちは4.3拍でした。
なので、2.1拍減っておりました。
つまりだいたい4文字5文字ぐらいで、そのキャラクターらしさっていうもの、モチーフを感じさせながら決めなきゃいけないということで、サンリオスタッフはかなり悩んだんじゃないかなっていうのが思われます。
そのスタッフたちの苦悩、葛藤みたいなところも今日はね、見ていきたいと思うんですが。
はい、じゃあ具体的な音について見ていきたいと思います。
モチーフキャラクターと比較したいので、フラガリアの元ネタになったキャラクターたちの音素から発表していきますね。
一番多かったのが当然Rですね。これは前回やりました。
全部の音の中で24%ぐらい出現していました。これはね、キャラ数ではなくて音の数で見ています。
で、次がねMの音。これ15パー。で、Kの音が14パーでした。
さあこれがフラガリアになると何パーセントくらいになるのかというとね、Rの音が30パーセントになって元ネタキャラから6パー増えています。これはめちゃくちゃ顕著でした。
はい。で、他のねMとかKになると12パーセント、9パーセントということで、それぞれ-3パー、-5パーというふうで全体的な比率は下がっていました。
ということで、突出してね、この音素の比率が上がったのがRの音だったので、冒頭で挙げたこの三両らしさがきちんと継承されているのかっていう点については、もうここで答えが出たと言ってもいいんじゃないでしょうか。
統計的な処理してないので、これはあんまりね数字として信用できるかというのはちょっと今置いておいてください。
傾向としてそんな感じっていう緩い研究だと思ってくださいね。
三両らしさがフラガリアのキャラにも受け継がれていたっていう点で目立つのはRの音だったんですけど、私がね細かく注目したのはねSとPの音ですね。
この違いが非常に深読みしがいがあるというか。
まずね、元ネタキャラのSの音の全体的な出現率は7パーセントでしたが、フラガリアになるとね12パーセントに増えます。
ただし音の数としてはね1音しか増えてないんですよ、全体的なね。
でも比率になるとフラガリアの方が圧倒的に増える。
プラス5パーセント、Rのねプラス6パーセントに匹敵するぐらい伸びております。
しかもですね、内容をよく見ると赤チームが特にこのSの音がねちょっと増えていまして、2人のキャラクターに1音ずつSの音が増えているんですね。
これは誰かというと、ポムポムプリンがモチーフになっているプルースというキャラクターですね、1人目。
プルースのスです。
はい、ポムポムプリンはね、そのPとかMとかRしか入ってないですけど、プルースはねSの音が最後に入ってますね。
でもう1人、マロンクリームがモチーフキャラになっているロマリッシュというフラガリアがいます。
ロマリッシュ、最後のねシュッのところのSを拾っています。
はい、ということで、さっきちょっと言いましたけど、この赤チームのキャラクターは正統派のキャラクターで固めているっていうふうに3両のインタビューでありましたので、ここを踏まえるとスタッフはちょっとポムポムプリンとマロンクリーム可愛すぎるということで、Sの音でちょっとスタイリッシュな感じ、シャープなイメージを付加したのかなっていうふうに私は考えます。
たった1音増えただけでそんな深読みしていいの?って思われるかもしれないんですけど、さっきも言いましたが、平均して各キャラクター、元ネタになった3両キャラよりも2拍ずつ音が減ってるんですね。
つまりスタッフとしてはめっちゃ音の数減らしたいはずなんですよ。
だから削れるもんなら削りたい!でもSの音でちょっとアレンジはしたい!みたいなその葛藤がここにまず垣間見れたかなと思います。
で、次Pの音ね。Pは逆に減ってまして、さっきのポムポムプリンとかポチャッコとかみたいなのがいて、全体的には6%出現してたんですが、フラガリアになると4%ということでマイナス2%で減っております。
で、ケロケロPはピケロっていうキャラクターになったりしてて、必ずしも音数が減っているわけではないんですけど、可愛すぎる場合にはね、ちょっと抑えているっていう感じなので。
スタッフの親中を察すると、元ネタのキャラらしさをいかに出すかっていうのバーサス、可愛くなりすぎないかっていう二項対立でめちゃくちゃ悩んだんじゃないかなっていうのがここから見えてくる深読みですね。
あんまり削りすぎても、そのキャラクター誰が元ネタってわかんなくてもユーザーには伝わりづらくて、作品への没入感とかが減っちゃうのかなって思うので、めっちゃ難しかったんじゃないかなと思いますね。
あとさ、今リアルタイムで気づいたことなんですけど、全体的にさ、言葉のおしまいがさ、大きい母音で終わってるキャラ多すぎませんか?
言ってる意味わかります?例えばね、ハローキティだったらイで終わるじゃん。イの母音は小さい母音なんですよ。イとエは小さい母音で、大きいのがオとかウとかアで終わるやつがでかい母音なんですけど、ちょっとこれを比較してみると、結構みんなそうじゃない?
マイメロディーはイで終わるでしょ?がメロルド、ほらオで終わってる。で、ポンポンプリンはプリンのリから見るとプルースで終わってるので、アイからユーに変わってます。で、マロンクリームーはロマリシューで同じかな?
で、キリミちゃん。キリミちゃんっていうのがいるんですけど、あのキリミザカナのね。で、キリミちゃんはリミチャっていうキャラクターなので、まあ同じですね。最後チャアですね。
で、ウサハナっていううさぎのキャラクターはサナーという名前になるので、アとアで揃ってますね。これも大きい母音ですね。
はい、シナモロールーで終わってますが、シエロモートっていうキャラになって、ウからオになってます。これ大きくなってますね。
で、クロミちゃんのミーで終わってますが、クロードで終わってます。オになってますね。そんな感じで、ビッシュミーメルがミルメッシュ、ユーからユー。
リトルツインスターズキキがクラークスでラーで終わってますね。で、ララもルタールスでラーですね。で、コギミュン。小麦のね、妖精みたいなキャラクターはミュンナっていう名前になっているので、コギミュンのユーからミュンナのナーになってますね。
バッドバツマルはバドバルマーになってます。トチャッコはチャコでオーからオーですね。一緒。ヤヒルノペックルはアルペックルとクーで同じ。タキシードサムもタッサムなので同じ。
ハンギョウドンもハンギョウなので同じ。ケロケロケロPはIですけど、PKローなのでOで終わってる。はい、ということで、みんなね、大きい母音で終わっているという特徴が、なんと今この瞬間にわかりました。
気づいてよかった。いや、これすごくない?めちゃくちゃ共通点というかね、元ネタのキャラにはなかった。
ていうかね、これ当然なんですけど、なんでかというと、このフラガリアのキャラクターね、全員男性キャラクターなんです。
っていうことと、あとはさっき言ったね、フラガリアの騎士、騎士道のイメージを全員共通しているので、っていうのを考えたら、やっぱり可愛いすぎるとちょっと男性的な要素が減っちゃうなぁとかいうのを考えられてるんじゃないかっていうこと。
そして、ただRの音はより際立つようにめちゃくちゃ多めになっている。っていうことで、サンリオらしさは維持したいよっていうのが、今回の分析結果から見えてきたところですね。