本日は、ごはんがおいしくなるあの食品ブランドがターゲットです。
というわけで、いきなり研究テーマ発表いきましょう。
三島食品のふりかけのネーミングです。
はい、三島食品といえばゆかりの会社といえば、皆さんおわかりでしょうか?
実はね、あの会社、広島が本社にありまして、
私、小学校の時の社会科見学で行ったことあるんですよ。
広島の小学生はね、割と三島食品行きがちっていうあるあるがあるんですが、
お土産でね、ふりかけ持って帰ってきたりして。
で、今日はその三島食品さんを取り上げたいんですが、
こちらね、ある特徴がございまして、
そうです。商品の名前にひらがな三文字の人名っぽいネーミングが採用されがちっていうのがありましてね。
ゆかりも人の名前っぽいんですけど、
まあ、っていうので、定期的にネットでもこの名前おもろっていうのでバズるんですが、
私から見るとね、雑にいじってるだけっていう印象がありまして、
非常にもったいない。
もっとネーミングの奥深さを味わってほしいなぁと日々思っていますので、
まあ今日はね、深読みしつつ三島食品のネーミング戦略の秘密に迫っていきたいと思います。
よろしくお願いします。
はい、というわけで、申し遅れました。ネーミングけんきゅーラジオちゃこ先生です。
なんかもったいないってね、いっつも言ってる気がしますが。
はい、じゃあ今日はね、三島食品さんの三文字シリーズのネーミングに迫っていきたいと思います。
といってもね、あんまり商品数多くないので、今日は割とじっくり見ていけるかな。
今日は素直にゆかりから始まって、現代の新商品に向かって時代を下っていきたいと思います。
ではまず、すべての始まり、ゆかりからです。
こちら、1970年に販売がスタートしました。もう50年以上経っております。
ゆかりって紫色してるんですけども、紫っていう漢字ってゆかりって読みますよね。
古今和歌集で、ゆかりあるものとして紫草が読まれていたことと、お客様とのゆかり縁を大事にしたいという思いから命名されているそうですね。
古今和歌集にはですね、「紫の一本ゆえの武蔵野の草は見ながら、あわれとぞ見る。」っていう呼び人知らずの歌があるらしくてですね。
たった一本の美しい紫草があるというゆかりがあるために、武蔵野の地に生い茂るすべての草が愛おしく思えるよっていう歌がありまして。
この歌が元になって、紫イコールゆかりあるものっていうシンボル、象徴として現代に広く引用されているという言葉になります。
ここからゆかりが取られている。
でですね、その後1984年には青じそを使った香りという商品が出ていて。
これはね、そのまま香りがいいことからついているんですけど、まんまですね。
で、もうちょっと時代が下って、2010年にピリ辛たらこ味のあかりという商品が出ました。
鮭ね、鮭のフレークが入っているんですけど、
それが先頭についているので苗字っぽく見えるということで、
これは変化球としてあえて鮭を頭につけたらしいです。
他にね、先頭に何かが来るっていうのは今までなかったので、
これは新しいぞということで話題を呼びました。
他にもヒロシはね、梅子と合体してヒロ子っていうのにもともとあった初期案ですね。
初期案の名前に戻ってきたりもしています。
これはだからヒロシマナと梅の味を混ぜたふりかけですね。
これ今ねダイソーでだけ売ってるんじゃなかったかな。
はい、気になる方ね探してみてください。
っていうのがあったり、
で、この次がね私はすごい分岐点だったなぁと思うところです。
三島食品さんの。
2022年の本カレブシを使ったズバリカツオという商品です。
これは秀逸。だって日本人なら絶対知ってるもんねサザエさん。
あのカツオがね、カツオって名前がそもそもサザエさんのいそのカツオが秀逸なんですよね。
マスオとかも。マスオはマスにオをつけてるじゃん。
でもカツオはカツオという単体で人名っぽいオで終わる要素があるので、
そこをもともと使ってくるっていうのがね、ナイスですよね。
人名っぽくも思えるし、
で、素材が何かっていうのが誰でも一発でわかるっていう素晴らしいネーミングだと思います。
でさっき分岐点って言ったんですけど、
他のアイディアとしてカンナとか削るっていうのがあったらしいんですよ。
これにしようかすごい悩んだらしいんですけど、
社員の反応がイマイチでカツオに最終的にはしたそうなんですね。
私としてはカツオ以外はありえなかったと思います。
なぜなら、これはね、やっぱ三島食品らしさ、アイデンティティにちゃんと立ち回ってるところが素晴らしいなと思って。
ちょっと今までの商品ね、もう一回おさらいしましょう。
うかり、かおり、あかり、うめこ、ひろし。
ここまで来たら、カンナとか削るがちょっと浮いてるなっていうのがお分かりいただけるんじゃないですか。
そりゃカツオ節の商品だって聞いたら、あーカンナ削るねってことはわかると思うんですけど、
まず名前が全体的に日本人の典型的な昔の古風な名前の印象からはちょっとそれちゃいますよね、カンナ削るっていうと。
変化球すぎるというか。
じゃなくて、やっぱり響きとして三島食品らしさっていうところに立ち回るとカツオの方が圧倒的にぴったりということで、
ここに帰ってこれたらよかったなと思いますね。
これカンナ削るとかに行ってたら親ってなったと思うんですよ。
素晴らしいと思う。
そしてその分岐点を超えまして、一番最新の商品がね、しげきというのが今年出ました。
2024年にしげきね。
これ何味かわかります?みなさん。しげき。
しげきと読み換えるとお分かりですか?しげき。
これはね、3種の青菜とわさびを使った商品でございます。
理由としましては、ひらがな三文字で親しみの持てる名前と注意喚起の意味も込めてっていうのが由来になってまして、
これ何かっていうとね、試食会でね、辛すぎて、
これユーザーからクレームくるかもよということで、この辛さをちょっと改良したくらい辛いらしいんですよ。
食べたことないので想像で言ってるんですが、
でも商品開発部がさ、試食会で辛すぎたっていうんだから相当辛いでしょうね。
というわけで、お子様が食べるのは結構注意してくださいっていうのが公式サイトとかに載ってるくらいめっちゃ刺激的らしいんですよ。
いや、これさ、わさびよりも本質ついてるなと思って、
わさび味のさ、本質って多分わさびじゃないと思うんだよね。
シゲキックスっていうお菓子あるじゃん。
あれ味言ってないけどさ、でも商品の本質でしょ。
刺激じゃん。ユーザーが求めてるものって。
そこにフィーチャーしたの素晴らしいなと思いまして。
しかもさっき言った、ひろしとかかつおみたいな古風な日本人の人名っていう軸みたいなものはブレてないので、
これは素晴らしいネーミングだな。よく見つけてきたなと思いますし。
で、何気に最後の言葉、5末の文字がね、ちゃんと全部違うんですよね。
最初はゆかりとかりーシリーズでしたけど、うめこ、ひろし、かつお、で、しげきということで、
全部バラバラにしてきてるということで、かぶりがないのもすごいし、
いやーこれはね、秀逸ですよ。何回言うねんって話なんですけど。
はい、というわけで、かなりハイペースで近年は商品開発頑張ってらっしゃるようなので、
来年とか再来年くらいにまた新しいの出たら、皆さんもね、味わっていただければと思います。
次どんなので来るのかってのをね、想像しながら、この三島さんの商品楽しんでいただければと思います。
はい、というわけでまとめですが、今日は三島食品さんの三文字ひらがなシリーズのネーミング戦略っていうのを見てみましたが、
改めてまとめますと、この三文字っていう極端に短い名前のメリットとしましては、
特徴がぴったりならインパクトが特大になるということですね。
さっき言ったしげきとかひろしみたいに、由来を一発で覚えられるし、
商品の本質みたいなものを確実に訴求できるっていう面では、もう一線を画布していると思います。
ただ、短いなら短いなりにデメリットもありまして、これ結構博打的な要素があるんですよね。
正しく商品情報を伝えきれないと誤解を生むっていう可能性がありまして、
これがさっき言った分岐点のところで出たんですが、カンナとか削るの話ですね。
もしこれがカンナあるいは削るだったとしたら、
これ何味だってなった人が出ると思うんですよ。
三文字という縛りを捨てて、ほんかれぶし削るとかにしたら絶対伝わるんですけど、
それって誤解なく特徴を伝えられはするでしょうが、
ありてーに言うと没個性的というかね。
かえって覚えにくかったり、ありきたりな名前になりがちだっていう、
長いなら長いなりのデメリットもあるというわけで、
そこをあえて捨て去って、ゆうかりから始まってんだから全部三文字でいくぜっていうポリシー。
あとね、パッケージの統一感っていうのはすごい大事だと思ってまして、
公式サイトぜひ見に行ってほしいんですけど、このシリーズね、全部パッケージが統一されてるんですよ。
というわけで、この特徴だけで売り場に行った時に、
あ、このネーミングとこのパッケージ、あのブランドだってのを皆さん認識できるんですね。
そして並んでるだけで面白いので、勝手にバズるというわけで、
ゆかりはね、てか三島食品はね、CM売ってないんですって。
広告費があるなら素材の開発をしろっていう、創業者の教えがあるらしくて。
あの、一切CMとかでは見たことないと思うんですけど、
それでもこんなに知名度がある、ゆかりって聞けば誰でも知ってるっていうのは、
そういう、あの、ぶれない軸っていうのがずっと保たれてきてるからじゃないかなっていうのは個人的に思いますね。
はい、というわけで、奥深き三島食品のネーミング戦略、話してまいりましたが、
今回のお話面白かったなっていう方は、ぜひ好きな三島のね、あのふりかけの味とかね、書き込んどいていただけると嬉しいです。
ちなみに私はゆかりでもしげきでもなく、瀬戸風味が好きです。
あの、瀬戸風味っていうね、全然ひらがなでも三文字でもない漢字四文字の味があってね、あれがマジで一番うまいですね。
社会科研学行った時、味が選べたんですわ、確か。何味持って帰っていいかをね。
3種類ぐらい選べたんだけど、私なんか全部瀬戸風味持って帰ってきた気がしますね。
なんで全部一緒なのってなんか親に言われた記憶があるんですけど、
これがマジで一番うまいので、ちょっと食ったことない方、おすすめなので、ぜひトライしてみてください。
はい、というわけで今回は以上にしたいと思います。最後までありがとうございました。
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神々だ。
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ではまた次回をお楽しみに。バイバイ。