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今回のけんきゅーテーマは「胃腸薬のネーミング」です。 お薬シリーズ第1弾です。明日からドラッグストアに行くのが楽しみになる15分間です。 

 

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 ◯ゆる言語学ラジオの言語沼キャンペーン回 

https://www.youtube.com/watch?v=E3jg5154cqs 

塗り薬の命名規則について話題にしたら、コメント欄で「インタビューフォーム」や「ステム」という概念を教えてくれる人が出現した動画。褒め上手も多数出現!ありがとうございます。 

 

◯あの胃腸薬の名前の由来となった レマン湖畔にたたずむ神秘的な城|CREA 文春オンライン 

https://crea.bunshun.jp/articles/-/7666 

本けんきゅーに使用したパンシロンの由来の出典。シヨン城にも山田輝郎にも罪はない。ただただ、論理の飛躍がおもしろい。 

 

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サマリー

胃腸薬のネーミングには、胃や腸の要素を含むものが多くあります。また、同じ要素でも由来が全く異なる命名が存在します。このエピソードでは、胃腸薬のネーミングの面白さについて紹介しています。ガストールは、胃酸逆流などによる胸焼けに効く胃腸薬で、ガストールの命名規則はガスターっぽい要素とガスピタン、トルみたいな要素が混じった名前です。また、胃腸薬の名前の選び方には例外もあり、例えばパンシロンはロート製薬の社長の個人的な意見から名づけられた名前です。

胃薬のネーミング
11月7日、胃お腹の日だそうなんですよ。
それになぞらえまして、今日は胃腸薬のネーミング、
いわゆる一般用医薬品というやつですね。
ドラッグストアとかで見かけるお薬ですが、
それのネーミング拾ってきました。
消化器官用薬っていうジャンルの中の
健医薬、健康な胃の薬とか、
成長薬、腸を整える薬、
それらをまとめて胃腸薬っていうふうに
くぐって紹介してみたいと思います。
実は、このネーミンケン始まって初めて
薬のネーミング紹介するんですけど、
比較的この、なんですか、消化器官用薬っていうのは
数が少ないんですね。
少ないって言っても1000件ぐらいあるんですけど、
厳選した、面白そうな、
10種類ぐらい紹介できると思います。
胃腸薬の薬をざっと見てみると、
まずね、胃の薬からいきましょうか。
胃薬で言うと、もうストレートにね、
日本語の胃と英語のストマック、
胃を表すストマックを
ネーミングに入れてるやつがめちゃくちゃ多くてですね、
日本語の胃が由来なやつだったら、例えば
イスキット、あの、椅子を作るキットじゃないですよ。
パッと見でそう思っちゃったんですけど、私は。
ダイト株式会社さんのイスキット、
おそらく胃とスキッとする、
すっきりするから来てると思います。
あとは、胃ラクナ、
これもシンプルでいいですね。
胃が楽になる、ですかね。
ちっちゃいつとか、んが入ってない薬の名称、
割と珍しいから、
これはシンプルすぎるぐらい削ってあるなと思います。
さらに、イノキュアとか、
面白いので言うと、胃のペインですね。
胃の痛みで、胃のペイン。
で、ネーミングちょっとかじってる方、
かじってる方いるのかな?
好きな方はね、イノキュアとか見たりすると、
どこの会社の薬が多分わかると思うんですけど、
これはお察しの通り、小林製薬さんですね。
イノキュア、胃のペイン、
そしてさっきの胃ラクナも小林製薬です。
いつか小林製薬会もやりたいと思ってるんですが、
よくネットとかでも話題になりますが、
小林製薬の、ちょっと前ですけどね、
ツイッターXで、不死の薬がもし開発されたら、
死なないんっていうのを小林製薬がつけるだろうな、
みたいなのがバズってましたけど、
まあそういうストレートで伝わりやすい名前をつけるのが、
小林製薬のネーミングのスキームとしてかなりあるんですけど。
そしてストマックがつく系、
てかそれが由来になってるやつで言うと、
ストマ、ストマオフっていうのとか、
これはゼリア新薬かな?
これもよく聞きますね。
ソルマック、大砲薬品かな?
はい、おそらくストマックエイク、
イツーをオフする、取り除くでストマオフと、
ソルマックはね、まあマックがストマックなんですけど、
ソルは、これは由来が書いてありましたね、公式で。
ソリューションとストマックから来てるそうで、
ソリューションって言うとさ、ビジネス用語のソリューションを想像するんですけど、
なんかもう1個意味があって、
英語でなんか溶液とか溶剤の方、
溶けるに薬剤の剤で溶剤とかね、
そのソルから来ているそうで。
意外となんかその科学的な文脈の用語とかを
取り入れたりしているものもあるんですね。
で、今胃薬紹介しましたけど、
腸薬のネーミング
腸のお薬だと、あえてその名前の要素を伏せるネーミングもあって、
カタカナでデルモア。
デとルの間にね、中黒の点があるんですけど、
デ・ル・モア。
で、まあ普通に呼ぶときは多分デルモアだと思うんですけど、
これはどこかな?
あ、大体酸ですね。
あの、さっきの胃薬は胃とかストマックっていうこう、
ネーミングの元になった要素を思いっきり
Eとかね、マークとかストマっていう風に入れてるんですけど、
デルモアのときはあえて何がデルモアなのかは言ってないっていうね。
でもなんかあったんじゃないかな?ベンデールとかね、あった気がする。
ベンデールとかなかったかな?ちょっと今、あれですけど。
あ、ハイベンがありますね。
ハイベンかな?
これはね、えっとちょっと、
別の回で紹介するやつなんですけど、あの、
ゲリ止めとかの薬だとハイベンとかいうね、
どっそりとなネーミングあるんですけど、
まあちょっとその辺のやつは、
今度別の回で取り上げますんで、お楽しみにしておいてください。
はい、というわけで、
どこを治す薬なのかっていうのが分かるネーミングになってることが多いですね。
まあこれが基本なんですけど、
で、次に紹介するネーミングが結構面白くて、
同じ文字、同じ構成要素なんだけど、
由来を調べると全然違うっていうやつを紹介したいと思います。
ガスターという名前の薬、聞いたことありますかね?
ガスター10とか言ってCMたまにやってますが、あのガスターです。
で、これにはね、胃とかストマックの要素入ってないんですけど、
これ何由来かっていうと、英語である病名から来ていますね。
ちょっとちゃんと読めるか分かりませんが、
ガストリックアルサーということで、
ガストリック?ガステリックか分かんないですけど、
胃海洋を表す英単語だそうで、
そのガストから来ているそうです。
これちょっと脱線なんですけど、
こういう由来ってね、公開されているネーミングとそうじゃないやつがあって、
で、ガスターはあったんですよ。
これは、あの薬の情報を公開している、
あーいっつも名前忘れちゃう、えーとね、PMDAだ。
PMDAっていう、なんか、何でしょ、お薬の情報をまとめてるところがあるんですけど、
そこのインタビューフォームというね、
なんか、医療用薬品にのみ、
その、必ず薬の効能とか由来とか成分とかを全部提出しなきゃいけない形式があるそうで、
そこに、医療用の薬品だったら絶対インタビューフォームっていうところを見ると、
名称の由来が絶対載ってるんで、
えー、調べてみてくださいっていうのをね、以前いただいたことがあって、
それはあの、私がこのラジオを始める前に、
あの、ゆる言語学ラジオっていうポッドキャスト番組の水野さんというね、話し手の方と、
えーと、ちょっと別の、私が以前やっていた別番組のラジオのコラボ会で喋ったことがあるんですけど、
で、その時に私が薬の名前を出して、
それの由来がわからないっていう話をした時のコメント欄にインタビューフォームっていうのがあるんで、
ぜひ調べてくださいねーっていう情報をいただいたんですよ。
で、そのコメントいただいてからは、なんか薬の名称を調べるときに、
インタビューフォームがないかなーっていうのも必ずチェックしているんですけど、
ガスターはね、ヒットしました。
で、ただあの、一般予約にはないことが多いので、そこは想像するしかないんですけど、
そのイノキュアとかね、イノペインとかは、あのー、小林製薬ネームだなっていうのがわかるんですけど、
たまに、よく見る医薬品の中にもこういう由来がはっきりしているもの、
そういう、えー、医学的なあれにのっとった命名規則ってことがたまにあるので、
これはちょっと調べたとき良かったなって思ったんですけど、
じゃあこちらはどうでしょう?
別の商品で、ガスピタンです。
これ小林製薬ですね。小林製薬いっぱい出てくるな。
えー、ガスピタン。これは、同じくガス入ってますけど、ガストリック。
ではなく、あのー、お腹っていうか腸にね、ガスが溜まる、ガス溜まりをピタッと、ピタンと止めるっていう意味のガスピタンということで、
これはもう小林製薬ネームの、まあ、えー、いつものやり方っていう感じなんですね。
イノキュア、イノペインみたいな感じの合成語ということで、非常にわかりやすいですよね。
同じガスっていう文字使ってるんですけど、由来が全然違うと。
じゃあ、もう一つ皆さんに最後、質問というかね、クイズです。
薬名の由来の推測
このネーミングはどっち由来だと思いますか?
ガストール。SSA薬のガストールという名前です。
どういう薬かは伏せた状態で、このガストリックアルサー由来なのか、ガス溜まり系のね、由来なのかどっちだと思いますか?
私は初見の時は、ガストールのね、トールがどうせトルから来てる、除去するっていう意味から来てるんだろうと思ったんで、ガス溜まり系かなって思ったんですけど、
これは薬の効能を見ると、由来が推測できます。
ガストールはパッケージにね、いつ、胃酸逆流などによる胸焼けにっていう風に書いてあるので、
このガストールは、おそらくですが、多分ガストリックから来ていると思われます。
ガストリック自体で、胃のとか胃に関わるという意味があるので、そのガストリックから来てるだろうと思われます。
と、まあ普通に多分トルでしょうね。除去するということで。
だからガストールはなんか、命名規則だけ見ると、ガスターっぽい要素とガスピタン、トルみたいな、ピタン的な要素が混じった名前だなっていうか、そのネーミングのやり方がね、っていう風には感じたので。
ちょっとこの事例を見て、知識があるかどうかで、名前の味わい方変わるなと思って。
このガストリックっていう単語を一つ知っておくだけで、ガスだまり以外の可能性がありますよね、解釈として。
だからガストールとか知らない、違う商品名見たときに、これはガストリックの可能性もあるし、ガスだまり系の可能性もあるぞ、どっちだ?
っていうので、考察の幅が広がるなと思いましたので、結構勉強になりました。
皆さんの予想は合っていたでしょうか?
ではまとめでーす。
薬の名前、今日初めて紹介してみて、胃腸薬っていう括りで見てみたんですが、命名規則としては、まず幹部。
どこに効く薬なのか、胃なのか腸なのかっていう要素とか、あと成分ですね。
今回は成分系の由来は紹介してないんですけど、
例えばね、成分系だったらあれですね、キャベジンとか、キャベジンだったらキャベツに含まれているっていう英単語由来なんですけど、
キャベツの中にね、メチル、メチオニンスルホニウムクロリド、ごめんなさいね、っていう胃海用予防作用がある成分なんだそうですけど、
まあそういう成分由来の名前とか、
あとは効き目というか効き方、どういう風に効くのか、胃が楽になるから胃楽なですねとか、ピタンと止めるからガスピタンみたいな、
そういうイメージ言葉にのせてネーミングしている場合もあるよっていうのが今日紹介できたと思います。
ただですね、これ例外ももちろんありまして、例外1個紹介して終わろうかな。
パンシロンの由来と胃腸薬の例外
例外はパンシロンっていう薬。これも胃腸薬系では結構有名だと思うんですけども、
パンシロンはね何から来てるかっていうと、これはね文春オンラインのインタビューにあったので間違いないんですけど、
ようやくすると、まずパンは英語の瀬戸字パンから来てます。
パンデミックとかパンセクシャルとかね、全部の性別の人愛せますよってパンセクとか言ったりしますけど、
ああいうパンですね。全部ノーみたいな意味のパンと、でシロンは何なのかっていう話なんですけど、
これシロンが面白くてね、ロート製薬の後に社長となる山田輝邦太郎のローでキローさんって読むんですけど、
山田輝邦太郎が昭和4年にスイスのレマンコの東側に位置するシオン城、カタカナでシオンにシロですね。
シオン城の美しさに感動し、その後戦後初の胃腸薬として採用っていう風で。
お城の名前から取ったらしいです。いや、シランガナっていうね。
シランガナオブザイヤー。
あの、何語だろう。スイスの公用語何?
現地のスペルではCHILLONなんですけど、それを英語読みしてシロンっていう風にしたそうです。
全然関係ないじゃないですか。幹部の話もないし、成分もないしね、当然効き目もないので。
その時たまたま直近で見た城が美しかったから薬につけちゃおうっていうね、意味わからん名前なんですけど。
さらに、まゆつばの情報があってね。
このパンシロンのニコニコ大百科の記事にちょっと面白い情報があって。
さっき言ったね、パンっていう瀬戸寺、すべてのっていう瀬戸寺は、
もともと胃腸だけではなく肝臓にも効く複合胃腸薬として開発されたっていう経緯があるそうで、
より広範囲に効く薬っていう意味で、全部のっていう意味のあるパンという瀬戸寺をつけたそうなんですが、
開発後ほどなくして、肝臓への効果が認められなくなったので、胃腸のみの効能に後に改められたそうです。
だから今は胃腸薬で売ってるんですけど、そのパンというね、当初、
全部いろんなのに効くよーっていう要素でつけた名前は残っちゃったっていう風で。
なんで残したんだよ。
シロンでいいじゃねえかって思うんですけど、残しちゃったんでしょうね。
まあいいんじゃないですか?パンってね、ピーの音が入ってるんで。
ピー音はね、このラジオで何回も言ってるな。
ピー音は親しみのある音ですので。
やっぱ薬には関係ないよな。
薬でピーの音が入ってるから、お、かわいい音だな、買っちゃおうとはならないですよね。
やっぱり無理のある例外の名前とか発見すると面白いですね。全然関係ないやんっていう。
他にも社長の独断とかで勝手につけちゃってる名前とか、
私はまだ全然調べきれてないので、薬の名前とか。
私より先取りで、もしあったら教えていただきたいです。
私が調べるより先に笑わせてください。
はい、というわけで、今回のお話面白かったなっていう方は、
腹弱あるあるとか、胃弱あるあるのエピソードとか添えてくださるとね、大変嬉しいですね。
私、胃腸弱くはないけど、あえて自分から弱りにいくのはありますね。
必ずお腹下すってわかってるのに、冷たいアイスカフェオレ飲んじゃうとかね、
ミルクティー、ガブ飲みしちゃってトイレに長時間こもるとか、よくあるんですけど。
そういう、こういう胃腸薬にお世話になってますとかいうのもね、あったらぜひ教えてください。
はい、というわけで今回は以上にしたいと思います。ありがとうございました。
ではまた次回。バイバーイ。
14:59

コメント

私の中の事例収集オバケが泣いて喜んでおります。最高です。

市販品だけでなく、業務用にも面白いのあるかもしれませんね。

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