1. にゃおのリテラシーを考えるラジオ
  2. #044 時刻表を語る

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

交通機関の時刻表、必要なときに調べるものだと思いますよね?

いえいえ、読み物なんですよ。

という話です。

「読書と編集」の活動は、
https://www.nyaos.net/

ストアカの「読書と編集のITリテラシー教室」は、
https://www.street-academy.com/steachers/468576?conversion_name=direct_message&tracking_code=62e788e6ff484f6d2952151bb9c955b4

をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「時刻表を語る。時刻表も読み物である。」です。
これまでに、このポッドキャストでは、地図と辞書を読むという話をしてきました。
僕にはもう一つ、一般的には読み物として捉えられていない読み物があります。
時刻表です。
地図の会の時に、小学1年の時、初めて本屋で買ってもらった本が、中学の地図帳と時刻表だったという話をしました。
地図帳もかなり読み込みましたが、時刻表もいつも手に持っているというぐらい、暇さえあれば読んでいました。
時刻表は、旅行をする時に交通機関の時刻を調べるためにある、と思う人が大半でしょう。
でもこれが結構読めるのです。
表紙をめくっていくと、最初の方にはたくさんの広告が載っています。
時刻表ですから、旅にちなんだ広告が多いのです。
旅といえばお土産ですから、お土産の広告がたくさんあります。
美味しそうな食べ物なんかも載っています。
そこを過ぎると、地図があります。
これがまた独特な地図です。
全国の駅という駅が全て載っている、超路線図と言えるようなものです。
これには読み方があります。
線路沿いに、その路線の時刻が載っている最初のページ番号が2つ書かれています。
小さい方が下り、大きい方が上りのページ番号です。
この地図を見ながら、目的の時刻表にジャンプするのです。
東京を中心に、たくさん列車が走っていて、長い路線はたくさんのページにまたがっています。
乗ってみたい列車を見つけたら、それをずっと下にたどっていって、
次の掲載ページを確認してジャンプします。
そして続きを読んでいきます。
ただ時刻が並んでいるだけなのに面白いのか?と思うでしょう。
これが面白いのです。
大きな駅は到着と出発の時刻が書かれていて、
小さな駅は出発時刻だけが書かれています。
丹念にたどっていくと、駅間の所要時間が少し長い場合があったりします。
ページの左端には各駅のキロ程も書かれていますので、
他の列車の所要時間と比較したりして、どうも変だなと思うところがあったら、
実はその路線が単線で、行き合いの列車の待ち合わせがあるのだな、なんて想像していくのです。
後ろの方の地方の路線は1ページに複数の路線がまとめてあったりしますが、
運転本数の少なさもなかなか味があります。
時刻表のエリアの後ろには、紙がピンクになっているエリアがあります。
ここは鉄道利用のルールブックです。
一般的な料金計算から、乗り換えや乗り継ぎのちょっと複雑な計算方法、特例運賃などを丹念に読んでいきます。
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ここは最も読み物っぽいエリアかもしれません。
その後ろには特急列車の編成、何両目から何両目までが指定席とか自由席とか、
昔たくさん走っていた寝台特急ではA寝台B寝台とか食堂車とかが乗っていて、
さらに車両内の座席配置まで書かれていたりします。
その後はまたたくさんの広告、全体はざっとこんな内容なのです。
今は列車の高速化と高級化が進み、民営化で徹底的に合理化が進んだせいで、
時刻表も随分シンプルになってしまいましたが、
これだけ情報があると時刻を追って、想像の世界で旅行をたくさんすることができます。
日本全国に聖地巡礼ができる道があるのですね。
こうやって時刻表を読んできたおかげで、僕は目的地志向ではなく、
移動中の方が楽しくなってしまいました。
今はネットで出発地と目的地を入力して検索すると、
予定が簡単に出てきてしまいますが、なんだかそれは味気ない感じがしてしまいます。
僕の旅は想像と移動で成り立っていて、目的地はおまけというようなところがあります。
変ですかね。
読書と編集では、ITを特別のものではなく、
常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、
または、読書と編集と検索して、
猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
ではまた。
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