1. にゃおのリテラシーを考えるラジオ
  2. #701 【刻】石狩川は大河..
2023-10-08 07:47

#701 【刻】石狩川は大河。そのための鉄道の変遷。/時刻表は読み物だからな(76)

札幌近郊に、学園都市線という路線があります。

実はこの路線名は愛称で、正式名称は札沼線といいます。

札沼線はなかなかの数奇な運命を辿っている路線なのです。

今回はその話をしたいと思います。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。


「#175 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(4)札幌発札幌行。」

https://listen.style/p/nchiba/ddpjssno


配信書き起こし
https://note.com/nchiba

にゃおのtwitter
@nchiba
https://twitter.com/nchiba

YouTube
https://www.youtube.com/@nyaos

「読書と編集」の活動は、
https://www.nyaos.net/

ストアカの「読書と編集のITリテラシー教室」は、
https://www.street-academy.com/steachers/468576?conversion_name=direct_message&tracking_code=62e788e6ff484f6d2952151bb9c955b4

をご覧ください。

サマリー

北海道の石狩川には架かっている橋が少ないため、学園都市線(殺生線)が計画されています。しかしながら、戦争や炭鉱の閉山などの影響により、この路線は廃止され、現在では北海道医療大学駅から新鳥川駅までの区間のみ運行されています。

学園都市線(札沼線)の計画と変遷
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きとろばんを中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、石狩川は大河。そのための鉄道の変遷。時刻表は読み物だからな、の76回目です。
日曜日は時刻表を読む話をしています。
先週の691回目の配信で、チョコレート工場が楽しすぎてまた行きたいという話をしました。
ロイズ・カカオ&チョコレートタウンに行って、チョコレートの製造工程について知ったり、ワークショップで自分のチョコレートを作ったりするのがとても楽しかったという話です。
ロイズ・カカオ&チョコレートタウンは、車で行くのも良いけれど、札幌からJR学園都市線に乗り、ロイズタウンという駅まで行って、そこからシャトルバスに乗っていくのも悪くないのです。
ロイズタウン駅は畑の真ん中にあって、ロイズ・カカオ&チョコレートタウンまで何もありません。
そういう景色を味わうのも良いじゃないですか。
この駅のある学園都市線という路線は実は相性で、正式な路線名は札沼線と言います。
札幌の札に沼で札沼線。
結んでいる駅の名前を一文字ずつ取った鉄道によくある名付けですが、札幌の札はいいとして、沼の方はどこのことなのでしょうか。
これは遥か北、宇野井本線にある石狩沼田という駅を指しています。
地図を見ていただくと分かりますが、この区間は札幌近郊を除いて函館本線と並行していて、なんとなくこの路線は何のためにあるんだろうと思ってしまう感じがあります。
実際に1935年に全通した8年後には、太平洋戦争の影響で不要不急とされて石狩東別から石狩沼田の区間が一旦廃止され、戦後1956年に前線が復活したものの、
1972年には新鳥川・石狩沼田間がまたまた廃止され、つい最近の2020年には北海道医療大学駅から新鳥川駅までが廃止となり、現在の区間が残るだけになっています。
やっぱりいらなかったのだろうとも思いますが、この路線が計画された理由は並行する函館本線との間に石狩川があったからでした。
石狩川は信濃川・利根川に続く日本で第3位の長さを持つ河川です。流域の石狩平野は関東平野に次ぐ日本第2位の広さを持ちます。
ということは結構川幅が広いということになりますよね。
だから石狩川の両岸を結ぶ橋を架けるのが大変でした。今でも石狩川に架かる橋はそんなに多くはありませんし、結構大きい橋が架かっています。
そういうわけで石狩川の右岸にある地域の交通機関として計画されたんですね。
終点の石狩沼田には炭鉱もあり、その石炭を運ぶことも考えられていました。
ただ沼田の炭鉱は早々と閉山したし、るもいから積み出すか深川まで出て函館本線を使うというルートもあるわけで、そもそも鉄道としては計画したときほどは重要ではなかったのでしょうね。
僕が物心ついた頃には深凸川から石狩沼田の間はすでに廃止されていたので、時刻表を読み始めたときに滝川からさほど遠くない深凸川までのいかにも中途半端な長い盲潮線を不思議な思いで眺めていたものでした。
現在の路線と駅の状況
僕が持っている復刻版の時刻表の中に1968年10月号があります。
かろうじて石狩沼田までの前線がつながっている頃のものなので、札沼線のページを開いてみました。
札幌から石狩沼田までの営業キロは113キロ。
東市で走る列車は上り下りとも6本ずつ。
その他にウラウス、石狩月型、石狩東別から発着する列車が設定されています。
東市の列車は3時間ちょっとかけて走っています。
ローカル線としてはまずまずの本数と言えるでしょう。
特に札幌と石狩東別の間は1時間に1本くらいは走っていて、札幌近郊交通の片鱗が見える感じですね。
実際、札幌から北海道医療大学駅までの間はJR発足後に電化されていて、今は1日に10本程度の列車が走っており、
沿線に宅地開発が行われたこともあって、通勤する人がかなりいる区間です。
ただし、現在の終点になっている北海道医療大学駅は、その名前になっている北海道医療大学が北広島市のSコンフィールドのエリアに移転することが正式に決まり、
移転後にどうなるかについてはかなり悲観的な状況になっていて、札沼線はもう一段短くなるのではないかと想像しています。
まあ、すでに札沼線といってもピンとこない人も増えているくらいですから、昔はもっと先まで続いていたんだって、へーと語られる存在になるのでしょう。
ロイズタウン駅はそんな路線にできた新駅で、JRや地元としては何とか周辺開発をしたいところかもしれません。
まあ、まだたくさんの人が足を運ぶにはチョコレートタウンの力不足はなめませんが、そんなこともあって、僕はロイズ、カカオ&チョコレートタウンへはぜひJRを使って行ってほしいなと思っています。
駅前からチョコレートタウンまではゆっくり歩いて10分ほどですが、無料のシャトルバスも走っていますし、札幌に観光で来たという方も訪れやすいはずです。
広い石狩平野のど真ん中の景色はなかなかのもの。ロイズのチョコレートと一緒に楽しんでくださいね。
あ、これ別に案件ではありませんよ。今回は、石狩川はタイガ、そのための鉄道の変遷という話をしました。
今日はここまで。読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
外赤でITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。詳しい内容については、概要欄のリンクから見に行くことができます。
コメントはリスンで。文字で読みたい方はノートをどうぞ。どちらも概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
07:47

コメント

スクロール