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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は485回、夏休みの少人数探究コースで試したこと――
あらすじコピペ封印と、生成AIホッシーくんというタイトルでお届けしたいと思います。
今回は、ちょっと面白い取り組みの話をしたいと思います。
以前の勤務校で行っていたホシシンイチランドという単元を、今回は別の形でやってみました。
きっかけは、7月下旬に少人数クラスでの補修を担当したこと。
これは、医学進学コースの探究的な学びをやる補修だったんですけれども、
ホシシンイチのショートショートを使って、生成AIを組み合わせた実践についてと、
そこから見えてきた次の展開についてお話をしたいと思います。
前任校でホシシンイチランドという単元を行い、これがとても好評だったんですね。
この単元は、ホシシンイチのショートショートを40作品用意し、
一人一人に別々の作品を読ませて、それをスライドで発表するというものです。
モデルスライドを見せて、自分で解説するキャラクターを一人仕立てて、ストーリーを説明させるという大事段階がありまして、
この一人解説キャラクターを立てるというその理由は、
単純なあらすじ説明にすると、生徒がストーリーをそのままコピペして短くして説明してしまうという、
そういったコピペ作業に陥るのではないかと思ったからですね。
こういうふうに解説キャラクターを一人立ててストーリーを説明させるという方式は、小学校の実践でちょっとヒントを得まして、
小学校では、ペープサートという割り箸にキャラクターを貼り付けた、そういった人形劇みたいな手法であらすじを説明させたり、
子供の代弁者とさせたりという方法があるんですけれども、
こういったキャラクターを立てて説明するという方法をとると、ストーリーをそのままコピペしてしまうのではなく、
一段高い視点からメタ認知しながら説明することになるんですね。
キャラクターが物語を展開しながら、解説を加えながらやっていくというのは、スライドとスライドをつないでいくストーリーテラーのような役割を果たします。
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このキャラクター設定によって、生徒は代弁者となり、生徒の思考そのものを促す、そういったスライド作りが可能となります。
星真一のショートショートは、平易な語り口でありながら、社会批判を含んでいて、
生徒にとっては、特に高校1年生にとっては、難易度的にもちょうどいい教材だと思っています。
今回、7月の補修では、短期的な学習を行うクラスで実施しまして、少人数の医学進学コースが対象でした。
今回はスライドを作成するのではなく、星真一のショートショートをキャラクターを立てて、文章でストーリー説明をしなさいと、こういった形式に切り替えて行いました。
生徒は非常に熱心に取り組んで、1時間ずっと集中して作業を続けていました。
書いたストーリーは、生成AIに採点させて、話のねじれ、説明不足、誤字、脱字などを指摘して返しまして、ブラッシュアップさせました。
いい点を取りたいという動機付けがあるので、生成AIの採点というのは、生徒のモチベーションアップになったと思います。
平均で、おおむね85点のいい評価になりました。
その後は、医学進学コースという特性を生かして、医療現場における社会の矛盾とか、医療が進みすぎているからこそ生じる人間疎外の状況というものをテーマにして、
ネットを検索したり、クラスでずっと勾配している新聞記事を使ったりして、情報を集めて、記事を要約するという活動を行いました。
この要約作業も生徒は真剣に取り組んでいて、探求学習としての手応えを感じました。
次の段階で、医療現場についてまとめたレポートを発表し合うという、そういう段階があるんですけれども、今回はたくさんの時間が取れないので、ここで終わり。
だけども、ちょっと思いついて、みんながまとめた医療現場でのレポートを、逆に、星真一のショートショート風の物語に作り上げてみたら面白いなと思ったんですね。
そこで私は、社会問題、医療問題といったテーマを、星真一のストーリーで書き出すジェムを作ってみました。
名付けて、星真一ストーリーテラー星区。
試しに自分自身でもジェムに流し込んでみたところ、それらしい形になったんですけど、本家本元の星真一の作品の領域には及ばないなという感触を得ました。
たぶん、もっと性能のいいAIでやったら、それからもっと星真一の作品を読み込ませればいいと思うんだけれども、これは学校現場のジェミニでやるから許されることであって、厳密には星真一の作品を読み込ませるっていうのは、やっぱりこれは著作権法に触れると思うんですよね。
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なので、今回は星真一の作品を読み込ませたんですけれども、学校の閉じられた一つのクラスでやるということ、しかも定時で終了ということになると思います。
ただ、このやり方が実際本当に授業として成立するのかとか、そういったところはちょっとまだ疑問が残っています。
まあ、応用編として、もしこれがいい方向で使えるっていうことであれば、社会化でできたレポートを星君を使って生成させて導入教材にしたりっていう、そういう活用も考えられるんじゃないかなと思っています。
生成された物語から、どんな社会的なテーマが読み取れるかっていうのもね、面白い活動になるんじゃないかと思いますね。
こうやった面白い思いつきとか、使えないかもしれないっていう、そういったちょっと雑な実践、そういったのが後々別の実践にブラッシュアップして繋がっていけば面白いんじゃないかなって思っています。
今回は、コピペさせない仕掛けとして、キャラクターを設定してあらすじを書かせるっていうことと、生成愛を使った祭典と物語化っていう、そういった2つの工夫をお届けしました。
単元学習の形を守りながらも、生成愛と組み合わせることで生徒の思考を促すっていう、新しい展開が作れるんじゃないかなっていう手応えを感じました。
まあ、尖った実践とか、雑な実践とか、思いつきの実践っていうのを無理くりやってみると面白いですよね。そういった面白さを改めて感じています。
この番組では、リスナーさんからのメッセージをお待ちしております。感想やご意見があれば、ぜひ概要欄のメールフォームからお寄せください。
それでは、今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。