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496_話し方はとにかく体を使え~研修会でいただいた質問~
2026-09-10 13:39

496_話し方はとにかく体を使え~研修会でいただいた質問~

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研修会参加者からの質問コーナー。「どうしたら話し方が上手くなるのか」に答えます。教壇で言葉が滑っていった日々、厳しい現場で磨かれた「指示」の力、そして体育の先生に学ぶ身体性という視点。放送部顧問6年間で得た確信は、解釈力でも読解力でもなく「回数」でした。ポッドキャストは裏切らない——量が質を担保するという実感と、生成AI時代に「話す」が持つ意味を語ります。

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#話し方 #国語教育 #ポッドキャスト #教師の学び #生成AI時代

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は496回、話し方はとにかく体を使え、研修会でいただいた質問というタイトルでお届けしたいと思います。
今回は国語の先生から実際に研修会で受けた質問で、その場ではポッドキャストの話をして終わってしまったんですけれども、改めて自分の話し方の来歴をたどりながら答えたいと思っています。
結論を先に言ってしまえば、話し方の上達を決めてしまうのは才能とかじゃなくて、
それからこのスキルをやれば上がるとかそういう便利なものではなくて、身体勢と回数と聞き手であるという結論になりました。
それでは今日も国語教育をゆるっと語っていきましょう。
それでは早速語っていきたいと思うんですけれども、まず私の話し方というものがどのようにして上達していったかというか、私の話し方の来歴をお話ししたいと思いますね。
上達というとおこがましいんですけれども、最近皆さんから上手いと言われることが多くなって、やっぱりポッドキャストの鍛錬が効いているなと思っているので、私自身の話し方との付き合い方を振り返ってみたいと思います。
小学校では学級委員を務めることが多くて、人の前に立って話す機会が早い時期から多かったかなと思います。
中学校、高等学校でもその延長線上で行事の運営なんかで人前に立つ場面がとても多かったし、話すことそのものには慣れていたかなとは思うんですけれども、大学に入ると学びのレベルが上がってしまって、
練習で発表するという時には自分の言葉が拙いなというふうに思うことが多くて、自分自身話し方があまり上手じゃないという自覚がここではっきりと芽生えたわけです。
慣れていることと上手いということは別物で、この時点で私は話し方が上手くないというふうにもうがっくり思ったなという思い出があります。
卒業して教団に立つようになってからは、自分の発した言葉が生徒に届かなくて、教室の中を浮いて滑っていく感覚がありました。
話しながら、全然体と頭脳と言葉が結びついていなくて、上滑り感がとても強かったですね。
その対策として行ったのは、当時は動画というのを気軽に撮れなかったから、自分の授業を録音して聞き直すということだったかと思います。
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ただ録音といってもカセットテープだったので、なかなか今みたいに気軽に聞いたりとったり、聞いたりとったり、繰り返したりということができなかったんだけれども、
録音を聞いたら当然良くないということがわかって、良くないということをイメージできるからこそ直そうという気になりました。
だから上達の第一歩としては、上手くなる方法をやってみることではなくて、自分の話し方を客観的に聞くというところからスタートしましたね。
それから生徒の実態が厳しい学校では、話し方が上手いかとか下手かとかそういうことが決め手ではなくて、むしろ指示が的確かどうかというのが授業が上手か下手かというのを分けたかなと思います。
話し方がペラペラペラペラ上手じゃなくても、指示が的確であれば授業は成立するというそういう現場に長くいたということもあって、
なんかちょっと自分の話し方を振り返るというよりは、指示の上手い下手っていうことに自分のエネルギーが注がれまくってしまってですね、
あんまり話し方っていうところに振り返りがいかないような時期が続いたかなと思います。
やっぱり厳しい現場に行くとそうなっちゃうんでしょうかね。
指示っていうのは、今この瞬間に生徒が何をしなければならないのかっていうのを明確にタイミング良くなるべくコンパクトな言葉で言い切ることだったんですね。
だからテクニックを駆使して話す必要がない環境に長く行っちゃったから、結果として磨かれたのは指示をするスキルっていうことになっちゃうかなと思います。
後から振り返ると指示が的確になるっていうことは、授業者にとっては決定的に重要なスキルだったと思うんだけれども、
だからこの経験は無駄ではなかったんだけれども、話し方が上手いかっていうと、そういう感じじゃなかったかなっていうふうに思いましたね。
この時に思ったんですけど、体育の先生が本当に非常に話し方が上手だなっていうふうに思ったんですよ。
やっぱり話し方っていうものには思考力とか語彙力とかそういったものだけではなくて、身体勢が非常に大きく影響しているなっていうふうに思います。
で、やっぱり体育の先生、話し方が上手い人が非常に多いなっていうふうに私の今までの経験から思います。
振り返ってみると体育の授業っていうのは大勢の生徒に対して的確なタイミングで適切な長さで指示を出さなければ成立しません。
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だから体育の先生は中身のこういうコンパクトな言葉を的確に選んで発信する訓練を毎時間毎時間積んでいらっしゃることになります。
さらに広い場所で伝えるためにはオーバーアクションとかボディーランゲージに頼る部分がとても大きいと思うんですよね。
声や動作も含めて体全体で伝えるっていう経験が日常的に体育の先生の身体性による話し方を鍛えていると思いました。
つまり話し方っていうのは知的な語彙力とか思考力に頼るっていう部分もあると同時に体育に似た身体性の技術っていう面もとても大きいと思います。
自分自身を振り返れば国語の先生を目指すものだから、読んだり書いたりっていうことによって力をつけてきたっていう部分もあるんだけれども、
私と同じように国語の先生も読んだり書いたりで自分を鍛えてきたという方も多くいらっしゃると思うんですけれども、
その読んだり書いたりっていう能力は話す力に添加するためには身体性を鍛えなければ伸びない、そういうものなんじゃないかなって思うんですね。
だから話し方を体育なんだっていうふうに捉えて、教室で身体性とともに鍛えていくっていうイメージを持つことが上達するにはとても大きい意味があるんじゃないかと思います。
私自身はスポーツが好きで、結構動くっていうことを楽しんで育ってきたから、この体育のイメージっていうのは私にとってはとても受け入れやすいものでした。
それから次に話し方を強く意識するようになったのは、総合型選抜の指導で生徒に話し方を教える必要が出てきたときです。
話し方は本当に明確にテクニックがあるんだなっていうことは分かって、そこで学んだことを授業で試してみるっていうことで自分の鍛錬のペースができたと思います。
さらにこの時期に6年間ほど放送部の顧問を務めた経験が話し方についての考え方を大きく深めました。
顧問対象の研修会で話し方のテクニックを学び、それをもとに生徒に指導するというそういうふうな時期がありまして、
最大の収穫は理屈の上では自分の方がよく理解していて、実際に話し方を言語化することができるのに、実際やらせてみると生徒の方が確実に読みがうまい、話し方がうまいという事実に直面したということでした。
読み方の理論とかそういった文章の解釈力、読解力というのも、教師である私の方が上だったと思うんですけれども、
実際に話すとなると生徒の方が圧倒的に上手だったんです。
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その差は何から生まれるのかというと、やっぱり回数だと思いました。
生徒はよくわからないけれども、圧倒的に回数多く読んでいたので、この差が歴然と話し方というものに出ていたと思います。
だから、話すという力は、理解するとか、それから解釈力が高いとか、そういったことで出るのではなくて、体に覚え込ませることによってしか身につかないという、そういう確信を得たというのが大きかったと思います。
これ以降、人の前に立って喋る機会を積極的に増やし、質を上げるために量をこなすという、そういう考え方になっていきました。
それからそれから、ポッドキャストに出会いました。
これは量を確保できる場だと直感し、そして笠原先生という、いつもお世話になっている先生への強烈なお勧めもあって、ポッドキャスト配信を決意いたしました。
最初に自分の配信を聞いた時は、滑舌もすごく悪いし、声の出し方も強弱も、声のコントロールも悪くて、本当に聞くに絶えない配信だったと思います。
自分の声を聞くという触は大きいんですけれども、考えてみたら3分ぐらいで慣れちゃったかなと思いますね。
国語の教師としてこの話し方では非常に恥ずかしいという思いが、ポッドキャストを継続する動機になったと思います。
ポッドキャストの利点というのは、やっぱり曲がりなりにも人に聞いてもらっているという、そういう意識を常に持ち続けられたというところにありました。
回数を重ねるうちに滑舌も良くなり、声の強弱、メリハリ、トーンのバリエーションが豊かになっていったと思います。
これを通して学会発表で話し方を褒められる機会も多くなりましたし、オンライン研修会でも話し方が上手いというふうに評価していただく回数も多くなり、確実に評価していただく場面が多くなりました。
筋トレは裏切らないとよく言いますけれども、ポッドキャストも裏切らないと思いますね。
回数と継続を絶対的に確保してくれるのがポッドキャストだと思っています。
はい、ここまで話し方についていろいろ語ってきましたけれども、やっぱり話し方が上手くなる条件というのは、話し手側の鍛錬や努力だけではないと思っています。
先生方の研修会では、参加者の方が学ぼうと意欲を持って前のメリに聞いてくださいます。
前のメリの聞き手の前では、話し手の言葉は自然に的確になりテンポも良くなります。
上達したければ、良い聞き手のいる場に自分を置くことがとても大切だと思っています。
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だからこのポッドキャストというのは、聞いてくださっている人がいる、しかも国語の先生ということで、自然とやっぱり聞き手、良い聞き手に巡り合っているんだなと思っているので、
良い聞き手がいるということが話し方が上手くなる最大の条件だなと思っています。
それでは今まで話し方について語ってきましたけれども、まとめとしましては、話し方が上手くなる方法、
自分の声を客観的に聞き、良い聞き手の前で身体勢を持って圧倒的な回数を重ねること、こういうふうになりますかね。
これは特別な才能が必要というわけではないので、回数を続けていって、継続していく、重ねていく、そういう仕組みを持っているかどうかが大きな差になると思います。
なので私はポッドキャスト配信を推しております。
今日のお話が皆さんの話し方向上の何かのヒントになれば嬉しく思います。
この番組では感想やメッセージを受け付けております。概要欄のメールフォームからお気軽にお寄せください。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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