2020-04-22 18:16

第33回 即効性アリ?成績が伸び悩んだ時の学習法(理科)

国語・算数・社会に続き、今回は理科編になります。
生物・物理・化学・地学それぞれの勉強方法と、志望校の過去問の見方などをお話いたします。
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こんにちは。年間指導時間2000時間のプロ家庭教師、直希先生が教えるここだけの勉強メソッド。
今回もですね、6年生で成績が伸び悩んだり、落ちた時の学習方法の理科について話そうかなと思います。
理者というのは、どういう風に勉強したらいいんですか?とよく親御さんから相談いただくんですが、そのために複雑な心境になります。
その原因は、理者という言葉です。
社会と理科が同じ勉強方法で人をまとめになっていることはあまり好ましくないんですが、
それ以上に、この質問に対して全く違うとも言い切れないところに複雑な心境があります。
理科は物理、科学、生物、地学の4つの分野から構成されていて、それぞれで身につけるべき力も異なります。
物理では計算する力が多く求められるに対して、生物では植物の分類のように知識の整理が必要になってきます。
また、科学では実験の結果を論理的に推測することも大切でしょう。
そのために扱われる内容によって、社会と同じような勉強方法がイエスの時もあればノーの時もあるんです。
これは子供たちも意識しなきゃいけないことで、その違いに気づかないと発展的な内容を扱う学年、つまり6年生で成績不振に陥ってしまいます。
勉強のリズムも大事ですから、大筋から組み立て直す必要はありませんが、苦手に感じる分野や探検があったら、その部分の勉強方法を少しだけ見直してみるといいでしょう。
成績が下がるのは知らず知らずのうちにです。
なぜかというと、成績が下がる時には、はじめ良い時と悪い時の差が大きくなっていって、すなわち波が生じていきます。
続いて上下の波を繰り返しながら少しずつ波が下がっていく。
そしてついには低い状態で波が止むと、段階を踏んでいくから下がっていくんですよね。
それでも最初から最後まで良かった成績だけに目が向きがちなため、気づいた時には最後の状態になっているんですよね。
そうならないためにも、成績に顕著な波があった段階で警戒しておくと良いでしょう。
それでは各分野のポイントにまとめていきましょう。
まず生物のポイントについてお話していきます。
生物分野でつまずいてやすい単元は何といっても植物です。
特に花の作りでは、花びらの数やおしべの数、一つ一つを覚えなきゃいけないので、生徒は大変な作業に感じるでしょう。
しかし品質する花のパターンは決まっているので、この花の作りの単元を苦手にしているお子さんは、油菜とか稲とかかぼちゃといった中学入試によく出る植物を的に絞っていて、徹底的に復習すると良いでしょう。
よく出る植物の判断は授業のノートを参考にすると良いでしょう。
塾のカリキュラムは入試問題を分析して作られているので、授業では頻繁に問われるものを強調して教えます。
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他の判断材料としては、テストや家庭の学習で取り組んだ問題の選択肢に注目するのも効果的です。
正解の選択肢ばかりに目が行きがちなんですけれども、選ばれなかった選択肢からも学ぶことは結構あります。
当然のことながら重要な植物ほど選択肢に入れられていくので、問題を解いた時に見かける名前を記録していきましょう。
よく出る植物が絞られたんやったら、次は何々かに分類してあげて整理していきます。
アブラナカは花びら4枚とかイネカは花びらなしといったように特徴を大きくまとめることができるので、
一つの花を覚えるよりもより効率的で暗記量を減らすことができます。
また、身近に咲いている花に意識的に目を向けることも記憶に残ります。
授業で花の単位を扱った後に、タンポポやアブラナ、サクラナの花を散策して覚えた知識の確認をしてみると効果的です。
保護者会などで植物図鑑を質問されるんですけれども、個人的な意見ですが、
分厚い植物図鑑ではあまり情報量が多すぎて覚えるべきものを見失ってしまうから、受験用の生徒にはあまり良くないかなと思います。
そこでよく出る植物をまとめた参考書としては、
暗記がこれだけ見失によく出る植物図鑑のZ回とか、そういったものをお勧めします。
必要な知識が空で見やすいので使い勝手もいいはずです。
あとはメモリーチェックとか非常に大事かなと思いますね。参考書としても資料集とか。
ある程度の知識が定着していって、受験意識が高くなった6年生の秋以降では、小学校の教科書に目を通すことを進めていきます。
小学校の教科書というのは、中学校の先生が自分の学校の入試問題を作成するときに作っていくので、
入試問題もたまに出す植物というのは、小学校の教科書の端末から写真を引用だったりしていきます。
もっと踏み込めば小学校の指導用の教科書、つまり先生用の教科書ガイドというところのやつの引用が多く見られます。
いずれにしても植物をはじめ、生物の知識は単純知識のものが多いために、一度の学習では記憶の維持は結構困難なんですよね。
何度も反復することで定期的にその知識を使うことを常に意識して挑むといいでしょう。
続いて、知学のポイントについてお話していきます。
生物分野と知学分野では、知識がベースとなっている点では共通していますが、回答までのプロセスは大きく異なります。
生物分野の知識では、柿の種子イコール胚乳に栄養分。
モウシロチョウのフユウオシイコールサナギといったように、一つの質問に対して一つの知識で回答までたどり着けることが多くなっていきます。
では、知学分野ではどうでしょうか。
例えば、川の流れの話をしていきます。
川底の石の大きさは、まっすぐの川の場合は?と追求されたらどうでしょうか。
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知学の単元では、複数の要素。
ここでは、1つ目、川の流れ方。
2つ目、流れの速さ。
3つ目、流水の働きの強さ。
4つ目、川底の深さ。
5つ目、石の大きさなどが絡み合って扱われることが多くなります。
これを生物同様に丸暗示しようとすると、頭バンクしますよね。
そこで便利なのが矢印から思考という考え方でやっていきましょう。
矢印というのは、知識の連結になります。
矢印を使ってまとめると、複数の知識が1つの流れになっていきます。
先ほどの問題では、曲がった川は外側の流れが速くなって、
削る働きが強くなっていき、川底が削られて深くなるという風に連結しておくと、
流れの速さから深さから流水の働きの強さを問われても、
全て結びついた知識となっていくので、ブレずに回答に結びつきます。
逆を言えば、この連結が不十分だと、
似たような問題に対しても問われ方が変わると答えられないという風になっていきます。
知学分野では、知識と知識を結びつけることに象徴されるように、
論理的な考え方がより必要になってきます。
論理的と聞くと、なんとなく難しく感じてしまいますが、
簡単に言えば、考えた根拠がはっきりしているということです。
そして矢印でつないだAとB、AだからBと言い換えることができます。
つまり、矢印を使うことで、いつの間にか根拠ができてしまっているんです。
頭の中で考えたり、自分でまとめたりする際には、矢印を意識すると良いでしょう。
これは知学だけではありません。
科学、特に実験に関するものでも重要になっていきます。
実験原理を踏まえて、ABC、AだからBになって結果がCになるといったように、
操作や手順をまとめると整理されていくでしょう。
この矢印思考で、小さなノートに自分だけのまとめノートを作ることも勉強になると思います。
続いて、物理のポイントについてもお話ししていこうかなと思います。
理科は計算を避けて通ることはできません。
例えば、2010年代の2月のシトモシで出された大文は約900だったんですが、
このうちの300台は計算をさせる問題が含まれています。
こう聞くと、ヤバいなという生徒が出てくると思うんですが、朗報があります。
理科の計算のうち、なんと7割が正比例を使った問題なんですよね。
正比例というのは、一方が2倍3倍となると、もう一方も2倍3倍となる関係を言います。
この正比例を使えば、理科の計算問題も結構簡単に解けます。
それでは正比例を使った問題をちょっと見ていきましょう。
20gの重りを吊るすと、3cm伸びるバネがあります。
これに重りを吊るしていきました。
1つ目、60gの重りを吊るすと、バネは何cm伸びますか。
2つ目、ある重さの重りを吊るしたところ、バネは21cm伸びました。
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重りの重さは何gですか。
1番はすぐに解けたとしても、2でつまづく人多いと思います。
なんとなく計算式を立ててしまっている人は、次のような間違いをしていきます。
21割3で7とかね、これちょっと間違いです。
じゃあどうしたらいいのかというコツを教えていきます。
計算のコツは数値を整理することです。
ここでは、重りの重さ20gとバネの伸び3cmを書き並べていきましょう。
この隅に数値の上に単位を残すと、ケアレスミスを防ぐことができます。
次に問われている数値を下に並べていきます。
バネの伸びの21cm、重りの重さは分からないのでハテナと記入します。
あとは正比例の関係を使います。
cmが3から21まで7倍となっているので、gも7倍とすると20×7で140gになります。
数字を書き並べたら視覚的に捉えやすくなります。
理科の計算問題が苦手な人は、このような方法で計算する癖をつけるといいでしょう。
反比例の場合も、一方が2倍3倍となると、もう一方は割る2割る3という風な関係が変わるだけなので、
同じように数値を並べて対応させることができます。
より発展的な問題では、正比例と反比例が入り混じった問題が出されます。
いくつもの数値が出てきますが、数値を並べて関係性を見ていくと、すっきりまとめることができます。
このように物理の問題に関しては、しっかりと数値を並べたりとか、横で図式化してしまうというのがすごいポイントになると思います。
続いて、科学のポイントについても話していきます。
水溶液の知識を身につける。
科学では水溶液の性質が頻繁に出ます。
中学入試では10種類の水溶液が扱われ、砂糖水や食塩水といった基地のものから、水酸化ナトリウム水溶液や石灰水といった全く馴染みのないものまであります。
これらの名前と性質を理解することは、算数での資則算や社会での都道府県を覚えるようなものですので、徹底的に反復してトレーニングしてください。
特にポイントとなるのが次の3つです。
その水溶液が何性なのか、何を溶かしたものなのか、溶かしたものの状態は何なのか。
例えば塩酸は酸性で塩化水素と呼ばれる気体を水に溶かしたものですよね。
なお、塩化水素に関しては、食塩水は食塩を溶かしたものといったように、水溶液の名前と一致しているものが多いので、不一致のものだけを整理していくのが良いでしょう。
これを表とかに表すと非常にわかりやすいので、覚えるまで何回も取り組んでみてください。
これを待つた人は、次のステップとして組み合わせを意識した学習を移行していきましょう。
例えば、食塩水・砂糖水・塩酸・水魚ドリム水溶液・放酸水・アルコール水・石灰水・アンモニア水・酢酸水・炭酸水といったものがありますよね。
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この中で酸性と中性とアルカリ性というのが分かれていくんですけど、酸性としては放酸水・酢酸水・塩酸・炭酸と酸が付くものが多いですよね。
中性としては、食塩水・砂糖水・アルコールといったように食べられるものが多いです。
アルカリ性は水酸化ナトリウム水溶液・石灰水・アンモニア水といった他のものとはちょっと違うパターンのようなものがありますよね。
こういったものをグラフ化していくと非常にわかりやすいので、絶対にグラフで分けていくと良いでしょう。
なかなかちょっと口頭では伝えにくい部分があるんですけれども、今のところをしっかりと個体、液体、気体と分けるのもポイントだと思います。
そして最後に、理科は特に化合物対策が重要という話をしていきます。
各分野の対策方法をいろいろ挙げてきたんですけど、最後に志望校の化合物対策については触れます。
例えば、神奈川県にあるカリタス女子中学校では、必ずといっているほどテコと電流が出されます。
大多摩県の立教兄座の計算問題では割り切れない数値が扱われるため、計算過程が複雑になる傾向があります。
このように学校ごとに特徴があるんです。ではどのようなところに目を向けていけばいいんでしょうか。
志望校の化合物にいろいろな差異のチェックポイントを挙げます。
1つ目、初めて見る問題。
生徒の思考力を重視する学校では、初見性の高いテーマを題材にした問題を多く出す傾向があります。
そのため、未知の実験とか観察を通じて、条件を与えられた文章を読み取りながら、結果を考えさせる問題になっています。
典型的な例としては、男子校の武蔵中とか阿佐部中とか、教学校の渋々とかありますけれども、
このような問題は取り組みにくさがあるものの、問題文を必ず誘導やヒントが隠れています。
落ち着いて問題文を読んで、条件や結果を余白に整理していく心構えがあれば十分です。
志望校がこのような初見性のものか、基地の知識で考える知識ベースのものなのかを確認しておくと良いでしょう。
2つ目、選択問題。
学校の傾向として確認しておきたいものの1つに選択問題があります。
問題文の文末と回答の数を照らし合わせてみてください。
答えが複数あるときには、回答2つ選びなさい。
そして、全て選びなさいと指示している学校が多いのですが、
東京都の女子学院のような、個数指示をあえて明記していない学校もあります。
指示がなければ常に複数回答があるものとして問題に取り組むべきですが、事前に確認してみると良いでしょう。
3つ目、時間と問題数について話していこうかなと思います。
競技塾、湘南藤沢中の理科の問題では難易度が高いのですが、試験問題は25分です。
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ゆっくり解いたり、一望に時間をかけることはできません。
合格のためには、解ける問題を探すことと、解けない問題を素早く判断して切り上げることが非常に重要になります。
一方で、改正では制限時間の割には問題数が少なく、一通り解き終わった後に自分でミスを修正する時間が用意されています。
この2つの例をとっても入試問題に対する戦略は変わっていきます。
志望校の過去問を解いた際には、試験時間と問題数のバランスを解いた時間と照らし合わせて確認してみましょう。
そして4つ目、回答用紙や問題用紙。
学校説明会の際には、実際の入試問題の原本が販売されたりしています。
近年ではホームページからダウンロードできる学校もあります。
そういった学校を受験するのであれば、ぜひ積極的に入試してください。
注目してもらいたいのは原本の余白です。
志望校が複雑な実験問題を出題する傾向にあって、丁寧にまとめていくつもりで入試本番を迎えたのに、問題用紙に全くスペースがなければ予定が狂ってしまいます。
原本のチェックは事前にしておきましょう。
回答用紙にもポイントがあります。
例えば東京都の女子の高等女子中学校の中等科では、回答用紙に単位が記載されていないので自分で書かなきゃいけないです。
また記述の多い学校では、その回答欄の大きさに合わせてどの程度深く記述するのかも考える必要があります。
そして5つ目、自治問題の有無についても話していきます。
最後の確認ポイントとして、自治問題があります。
その年の理科的な出来事をテーマとした問題を指します。
これを出す学校のほとんどは毎年出していきます。
内容的には、無人宇宙探査機の名前とか、ノーベル受賞者の名前とか、あくまでも知識ですよね。
そういったものもあれば、回帰日食の話題を導入していって、普段勉強している月の内容を出すパターンもあります。
ひと口に自治問題といっても学校ごとに取り上げ方が異なりますので、その点も囲もうとして確認しておきましょう。
なお目安としては、2010年代の時に、早草とか糸川といった天体関連のものとかもありますよね。
他にも回帰日食が多く取り上げられたりするので、そういった問題を取り組んだ際には、これらの話題が扱われてきたら自治問題が取り上げられると考えていいでしょう。
理科の過去問で着眼点を話してきたのですが、どの学校を受験するにしても、基礎となるのは普段の授業で養うのが基本になってきますので、
まずはその基本をしっかりと見つけることが大事かなと思います。
今日もありがとうございました。
最後に私たちからお願いがあります。
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