犬慣れの基本
横浜で15年以上、犬の保育園N1クラブを運営している、なおちゃん先生と申します。
20年以上、1000組を超える飼い主さんとワンコさんに向き合ってきた経験から、
コントロールよりコミュニケーションをテーマに、愛犬と心が通い合う関係づくりのお手伝いをしています。
この番組では、お迎えからお見送りまで、愛犬の一生を7つのフェーズに分けて、
それぞれの時期に寄り添った学びとヒントをお届けしています。
土日は、雑談配信をメインにしています。
さて、週が明けましたが、今週もスタートは犬慣れの必勝ポイント。
犬が苦手だというワンちゃんに向けて犬慣れをしたいよという方が抑えておきたい犬慣れの必勝ポイントを続けて解説していきたいと思います。
ハッシュタグは4番問題行動、ハッシュタグ2番パピー、ハッシュタグ3番政権の皆様に対して犬慣れを進めたいという方に対しての配信となります。
先週はね、ポイントの1番、鳴らす犬を選ぶ。
ポイント2番、距離を測る。
ポイント3番、状況を演出するというところをお話ししてきました。
今回は犬慣れの重要ポイント、④環境を操作するということでお話ししていこうと思います。
このシリーズは、次回ポイント5番の思い出を計算するというところで1回区切りとなりますので、
今日を含めてあと2回の配信ですね。
よろしかったら最後まで聞いていただけると、犬慣れのコツ、重要なポイントがわかるんじゃないかなと思います。
環境の影響
それではスタートしていきましょう。
犬が苦手で吠えてしまう、逃げてしまう、避けてしまう、そんなワンちゃん、犬に鳴らしたいという方は、
読み雲にね、ドックランに放り込んだり、どんな犬にも接近して挨拶をさせようとしたりするのは絶対NGです。
犬に鳴らすために大切なポイントがいくつかありますので、今日はその4番目、環境を操作する、をお伝えいたします。
前回の③番の状況を演出するというのと少し似たところがあるんですが、③番の先週お話しした状況を演出するというところが、
どちらかというと人の心理的な状況だったり、相手のワンちゃんの状況だったりに対して、今回の環境を操作するというのは本当に環境なんですよね。
例えば犬に鳴らせたい、他のワンちゃんとちょっとお近づきになりたいという時に、この環境要因で非常にそれが進まない、もしくは進むということが往々にしてあります。
特に周りの音、これは気をつけていただきたいなと思っています。
やはり相手に対して集中をする時に、周りの環境が危険な状況が起きる、例えば自転車や車やバイクなどがよく通るというところであれば、
それは避けていった方がワンちゃん同士もお互いのワンちゃんに対して集中ができますし、飼い主さんもその通りですよね。
それから音、ワンちゃんによっては全然大きな音やあまり日頃聞き慣れない音というのが気にしないという子もいますが、
多くのワンちゃんは突然の大きな音や感高い音、例えば子供のキャーキャーという声とか鳴き声とか、
そういったことって苦手だったり苦手じゃないにしても意識がふっとそっちに持っていかれやすい音というのがあるんですよね。
こういった音も非常に妨げになることがあります。
また意外と人間は気がつきづらいんですけれども、匂い、これも少し考えた方がいいと思います。
人にとっていい匂いだなあと思えるような、例えば私なんかはこの前旅行に行ったときに、
ウナギの名産地三島に行ったので、ウナギ屋さんから流れてくるカバ焼きのタレの匂いがいい匂いでいい匂いでね、
そっちにどうしてもふらふらと行きたくなっちゃうんですけれども、ワンちゃんもやっぱり同じなんですよね。
ワンちゃんにとっていい匂いのするものというのは、人間にとって必ずしもいい匂いのするものとは限らないんですけれども、
匂いの誘惑、匂いの刺激が非常に強い場所、そこで初めて会うワンちゃんに対して集中しなさいということはちょっと難しかったりします。
全く匂いがないところというよりは、少し匂いがあってもいいんですけれども、
すごく強いゴミ置き場の近くとか、ワンちゃんのトイレが集まっているような場所、みんながあそこの電柱におしっこを引っ掛けているんだよねみたいなところとか、
そういったところは避けておいたほうが無難かなと思います。
ただ逆にですね、環境操作の中には積極的にアプローチできる環境もあるんですよね。
環境操作の実践
例えばどういうことかというと、ワンちゃんに対してお互いにちょっとトラウマがあったりですとか、お互いに緊張感が走りすぎてしまうワンちゃんに対してはですね、
あえて犬が好みそうな匂いのするものを置いてあげたりですとか、ワンちゃん同士が自由にアクセスできるような、
例えば小型犬なんかはよくありがちなんですけれども、ふわふわのベッドをいくつも置いておいてあげるとかね、
隠れる場所、クレートや少し物陰ができるような場所、小さなテーブルなどにワンちゃんが怖いなと思ったときには濁り込めるような環境を整えておいてあげる。
そういったこともワンちゃん同士を慣らすために合わせるときに配慮することになります。
私の保育園で言えば、初めてのワンちゃんが保育園にやってきたときに、他の先輩方、生徒さんと一緒に合わせる。
このワンちゃんはまだ他の犬にも慣れていない、犬がちょっと苦手っていう子は特にですね、広めの場所を用意してあげたり、
そのワンちゃん自身が逃げ込めるような場所を作っておいてあげたり、
逆に心の拠り所となるような自分の持ち物、そういったものを近くに置いておいてあげたり、
そういった配慮をして、あなたがどうしても嫌だったら無理には近づかなくてもいいよという安全圏を作っておいてあげるようにしています。
お散歩中のシチュエーションだと、なかなかそういうことは難しいかなと思うんですけれども、
例えば少し怖くなったら飼い主さんのところに戻ってくるとか、飼い主さんの後ろに隠れてしまうとかっていう子の場合は、
ちょっと怖いな、安全圏に逃げ込みたいなっていう気持ちだと思いますので、
そしたら一回離れて、少し落ち着いたらまた対象の穏やかそうなワンちゃんに近づいてあげる。
公園でたくさんワンちゃんが集まっているところに近づくと、
自分のワンちゃんがちょっと怖がって後ろに隠れてしまうようであれば、
後ろに隠れないようなところまで戻って止まって、しばらく他の集まっているワンちゃんたちを観察して、
それでも大丈夫そうだったら一歩近づく。
そしてそこでも平気だったらまた一歩近づくというような感じで、
ご自身のワンちゃんに対しての環境を整えてあげると非常に大切になっていきます。
いかがでしたか?
今回は犬が苦手で避けてしまうワンちゃんに対して、他の犬に慣らしたい方への重要なポイント⑤環境を操作するということをお話ししました。
環境操作の中には大きく二つ、避けるものと積極的に活用するものがあります。
避けるものというのは大きな刺激ですよね。音や動き、危険なもの、匂いなんかがそれに当たるかなと思います。
そして逆に配慮してセッティングしてあげたほうがいいもの。
それはワンちゃんがちょっと怖いな、嫌だなと思った時に自分自身の身や心が安心だなと思えるような、
そういった安全系も環境の中に置いてあげる、そういったことも合わせて考えられるといいんじゃないかなと思います。
ただ、なかなか環境を操作するというのは一人では難しいかなと思いますので、
結構よく聞かれるのが、我が家でワンちゃんを飼ったんですけれども、実家にいる年上のワンちゃんに乗らせたいと思っています。
2頭目の子を飼ったんですけれども、1頭目となかなか慣れなくて困っています。
そういった方に対しては特に環境セッティングというのは大切になりますので、
自分だけではなかなかそれがわからないよという方の場合にはぜひお問い合わせをいただければと思います。
単発でのオンラインカウンセリング、そして講座形式でじっくり学べるマンツーマン型のオンライン講座、2つの種類をご用意しております。
概要欄にどちらも貼り付けてございますので、興味のある方はぜひお問い合わせいただければと思います。
それでは今回はここまで。
次回はワンコのいぬなる必勝ポイント、最終回となります。
最終回は思い出を計算する。思い出を計算することってどういうこと?
それを皆様にお伝えしたいと思います。
それでは今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。