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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てネタや、留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
最初にお知らせです。本日5月27日、17時より、夕方5時ですね。
マグーオランダに生きるまま次女のマグーさんとコラボライブをします。
今回は90年代アニメを語ろう。あなたの初恋アニメは?というテーマです。
懐かしいアニメを語りましょう。
さて今回はですね、前回に引き続きいただいたレターへのご返信の回になります。
レターをいただいたのは、主婦の本音ラジオ子育て片付けのなこさんです。
なこさん、レターをありがとうございました。
なこさんは生理・収納アドバイザーとして、生理や収納・片付けに役立つ配信や、2歳のお子さんとの子育ての中で気がつかれたことなどを配信されています。
私はとても片付けが苦手なので、憧れと尊敬の根を持って配信を伺っています。
また私も娘が同じ2歳児なので、あるあると思って配信も伺っています。
そしてなこさんはワンちゃんも飼われていらっしゃるんですね。
今回はそのワンちゃんがお散歩中に草を食べたり、食糞をしてしまうという問題について、私の見解はどうですか?とご質問をいただきました。
レターの中でもいくつかポイントがあり、これは多くの飼い主さんにも共通することかなと思って、順にお話ししたいと思います。
ポイントその1、子犬の頃、フードの袋に記載されている量をそのままあげていたら太ってしまった。
これはとてもよくあることで、フードの給食料というのは少し多めに書いてあると思っていただいても過言ではありません。
そしてプラスおやつをあげてしまうと、どうしてもワンちゃんは太ってしまいます。
今回はフードの話ではないので詳しくは割愛しますが、穀物が主流のドライフードを食べている場合には特に太りやすいので、
フードの裏に書いてある給食料というのはあくまでも目安として、気持ち少なめにあげるというぐらいでちょうどいいと思います。
ポイント2、体重管理のために食事を減らすと食糞が見られる。
体重管理のために食事を減らすと食糞が見られるということだったので、食糞はいつも必ずというのではなくて、空腹感があるときだけということかなと思いました。
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食糞というのは自分の排泄物、うんちを食べるという行為なんですね。
人間の感覚では排泄物を食べるという行為は生理的にとても受け入れられるものではないのですが、
実は犬や動物の生態的にはそんなに異常事態ではないんです。
特に生まれたばかりの子犬や動物の排泄物は母親がすべて舐めとるということは多いですね。
食糞に関しては飼い主さんの生理的な嫌悪感から、うんちをしたらすぐに片付ける、取り去る、
食糞をしようとしているとき、または食べているときに過剰に騒ぎ立てたり叱るという行動から、ますますワンちゃんの食糞を助長することがあります。
その結果として、お尻から出ている最中にそのまま器用に体を曲げて食べる子や排泄をしながら取られる前としてうなる子などを私は見てきました。
ここまで来てしまうと余計に困ってしまいますよね。
そのお話の中ではワンちゃんは食事を減らすと食糞が見られるということですので、必ず食べるという習慣がついているわけではなさそうです。
これを言うと非常にショックを受けられてしまう飼い主さんも多いのですが、ドライフードのメーカー、質によっても食糞というのは劇的に変わります。
というのも、匂いがきついと感じるフードを食べている子ほど食糞が多いように思えるからです。
うんちの匂いを嗅いで、あ、これいけるなと思うのかもしれませんよね。
そしてそういうフードを食べているワンちゃんのうんちは驚くほど臭くて、フード特有の匂いがします。
トレーナーや犬に関わる仕事を長くやっていると、どのフードを食べている子がした排泄物か確定まではいかなくてもだいたいわかってしまうというのは職業病かもしれません。
習慣ではないけれども時々食糞をするという子の場合は、まずはフードの見直しをされるといいと思います。
その際おすすめはやはり、穀物主流ではなく余分な油の添付がされていないものがいいでしょう。
栄養素が体に足りていないと思って食糞をするという例も聞いたことがありますので、フードの見直し、栄養素の不足がないかの見直しというのはされてもいいかもしれません。
ポイント3。散歩中に草を食べるのに必死。つい食べてはいけないよ、ダメだよと叱ってしまう。また、草を食べるのは胃腸が悪いと言われたことがある。
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という点についてですね。散歩中は草を食べる問題。これも多くの飼い主さんが悩まれる問題の一つかなと思います。
実は犬の保育園に来ている子でも、うちの愛犬ミコト氏も時々草を食べます。
特定の草を好むということがほとんどで、人気があるのはシュッとした長い葉っぱのものですね。
調べたところ稲花の植物みたいです。この時期は特に植物が泡音茂って確かに美味しそうではありますよね。
なんて言ってたら全くお悩み相談になりませんね。すみません。
葉っぱを食べるのは胃腸が悪いせいと言われたということですが、確かにそういう側面もあるとは言われています。
実際、葉っぱを食べて吐き戻しをするワンちゃんもいます。ただ、胃腸が悪いせいと決めつけるのは早急ですね。
胃腸が悪いのであれば、便やお腹の状態、全体の様子、肥毛のツヤ、食欲などにも出てくると思います。
胃腸が悪いことが疑われるようであれば、従事さんにご相談されることが早いかなと思います。
また、草を食べるということが一家制のものであれば、体調の不良や草の好みなども関連があるかもと思いますが、
いつも必ずどんな草でもずっと食べ続けているという場合には、
ワンちゃんがお散歩の意味を草バイキングの時間と勘違いしていることから発生しているかもしれません。
こう言うと、この人大丈夫?と思われてしまうかもしれないんですが、
体内に寄生虫がいたり、他の犬の糞を食べるということや、殺虫剤や農薬がたっぷりかかった雑草を大量に摂取したり、
毒のある植物を食べたり、草を食べることで体調不良を起こさなければ、私は実はうんちや草を食べるということも正直そこまで重要な問題視としていません。
もちろん限度はあるのですが、うんちや植物に関してはもともと犬が持っている習性の中にある行動であり、
人間の嫌悪感によってうんちや草を食べることを過剰に騒ぎ立ててしまうことがかえって問題になることが多いなという実感を持っているからです。
何が一番大きな問題になりやすいかというと、犬が楽しんで口に入れているものを飼い主さんが叱ったり無理に取り出そうとすることで、
犬は飼い主さんに対する信頼を失っていき、隠れて飼い主さんが見つからないように早く口に入れてしまおうと思い始めて、飼い主さんとの間に溝ができてしまうことが私はより深い問題だなと思うのです。
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最後に食品や草を食べる行為はフードの問題?それとも執着の問題?というご質問があったのですが、これは一概にどちらとも言えないかなと思います。
両方とも絡んでいますし、もし食品や草を食べることがパピーの時代から続いているのであれば、それは習慣や惰性で行っていることも考えられるからです。
最後に私なりの解決方法の提案をお話ししたいと思います。
1.フードそのものを見直す。アレルギーやアトピー、体重管理などに問題がある場合には、ペットの栄養管理士さんやペットの栄養やフードに詳しい獣医さんにご相談されるといいかなと思います。
2.うんちをしたらすぐには取らず、褒めて飼い主さんがワンちゃんを呼び戻して、うんちを食べるよりもおいしいおやつやフードをあげる。
うんちをしたら、その場を離れて飼い主さんのところに戻ると、もっといいものがもらえるよという習慣を新しくつける、トレーニングをするということですね。
3.お散歩は草バイキングをする時間ではないということを教える。
飼い主さんと歩くことを再度教えてあげるようなお散歩の習慣をつけていきます。
具体的には、まずはですね、お散歩中何度か立ち止まり、名前を呼んで目を合わせる、アイコンタクトの練習から始めるといいでしょう。
目を合わせてくれたときには感謝を込めて、いい子だね、ありがとうとおやつやフードをあげることをしてみてください。
ワンちゃんがせっかく大好きな草バイキングをやめて立ち止まり、振り向いて目を合わせたのに、叱られたり何も反応がなかったら、ワンちゃんは飼い主さんの声に反応をしなくなっていきます。
なのでここでは、草よりも魅力的なおやつをあげることをおすすめします。
ダイエット中であれば、低カロリーのパニックや鹿肉がおすすめですよ。
またワンちゃんの特性として気を引きたい、退屈であるという理由からも、食品や拾い食いなどをすることがあります。
退屈から偶然口にしたウンチや草が案外いけるかもって発見したら、それが習慣となっていきます。
小さなお子さんとワンちゃんと一緒に暮らしていると、どうしても子供にかかり気になりますよね。
お散歩にワンちゃんと子供さんを一緒に連れていくと、どうしても余計にそうなってしまうと思います。
なので、なかなかお散歩のトレーニングは難しいかもしれませんが、まずはお家の中でリードをつけて行ったり、可能であればワンちゃんと2人だけで少しでもいいので、お家の周りで練習できたりするといいですね。
ご相談のワンちゃんはまだまだ若く活発な盛りのワンちゃんなので、退屈や発散不足ということから来る場合もあると思います。
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その場合には、お散歩代行サービスや犬の保育園なども試させるといいかなと思いますよ。
ご参考になれば幸いです。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。
あなたとワンちゃんの今日がますます輝くものになりますように、
また次回もよろしくお願いいたします。