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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てネタや、留学時代や、旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
さて、昨日はホリスティック獣医のサラ先生とのコラボライブ、お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
途中で音が途切れたり、聞こえなくなってしまうトラブルもあって、お聞きづらく、大変申し訳ございませんでした。
アーカイブは残してありますが、1時間近くありますので、そんなに聞いていられないという方のために、昨日のまとめをざっくりとさせていただきたいと思いました。
前回に引き続き、犬の分離不安と対処と予防について、ライブではお話をさせていただきました。
たくさんのドッグトレーナーさんや、訓練師さんがいらっしゃって、それぞれ思いや方針、指導の仕方は、少しずつまたは大きく異なってくると思います。
今回はあくまでも、私の一方法としてお伝えをしています。
まず大前提としてですね、犬は群れで生きる動物、一人にされるのは本来どんなワンちゃんも苦手ということをお話ししました。
分離不安という名前がつくような行動が起きなくても、ほとんどのワンちゃんは飼い主さんと離れ離れになること、飼い主さんに残されることが苦手です。
小犬の頃は、親や保護者の保護がなければ生きられないので、余計に一人になることは本能的な不安を感じます。
パピーちゃんは一人になることが苦手です。
さて、一人になることが苦手なパピーちゃんがお家にやってきました。
そのまま小犬だから、小型犬だから、かわいいからと常に飼い主さんのそばで過ごして、常に求めるときに飼い主さんがそばに来てくれる。
そういったワンちゃんは、さらにさらに一人になることが苦手になってしまうんですね。
これが分離不安のスタートになっていきます。
分離不安は悪化してしまうと、精神安定剤や専門家による行動療法が必要になるレベルになってしまいます。
ここで分離不安に見られる顕著な行動、破壊行動、不適切な拝設、不在児の吠えなどがあるんですが、これらが出ないようにするには、日々の予防と対策が必要になります。
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ライブでご紹介したものは、長時間のお留守番の前には、たくさん運動したり疲れさせておく。
シッターさんや保育園、幼稚園などを利用する。
若い犬、老犬は特に不在にするときには、テレビやラジオ、パソコンなどをつけておいて、無音の状態にしない。
安心できる場所を確保する。
特に引っ越しや家族構成が変化するとき、慣れていてお留守番ができていたはずでも、分離不安の症状を起こすことがありますので、
普段から安心できる場所や、ベッドやクレートなどが好きな子は、そういったものを確保しておくということが大切です。
お家の中でも日常から離れて過ごす習慣やトレーニングをしておく。
これはですね、まずはトイレやお風呂などからついて来させるのではなく、リビングで待っててもらうなどの習慣をつけておきます。
行ってくるね、ただいま、というような合図をつける。
行ってくるね、という合図は、この人は自分の視界からいなくなるという合図。
ただいまで帰ってくるんだ、という認識のための習慣、練習になります。
まずは見えるところからでもOK。
リビングの中にワンちゃんを残しておいて、行ってくるね、と言って扉を閉めて、
ただいま、と言って扉を開ける、という開閉の練習だけでも、まず最初はOKです。
特定の場所でだんだん落ち着いて、カイヌさんの後を追わなくなってきたり、落ち着いて過ごすことができるようになってきたら、
そのドアの開閉の時間を長くしたり、不在の時間をお家の中からですね、長くしたり、
玄関を実際にちょっと出て、またすぐ戻る、といった練習をしていきます。
ただし、これはですね、分離不安の症状がすでに強く出てしまっている子には、ちょっと逆効果になってしまうこともありますね。
実際ですね、分離不安症と病名を診断されたワンちゃんの行動療法の中では、
外出児や帰宅児にはワンちゃんを一切無視するようにと指導されることも少なくないんですね。
ですが、今までね、すごく行ってくるね、ただいまのね、儀式というか、
行ってくるね、じゃあね、いい子にしといてね、すぐ帰ってくるからね、と言ってカイヌさんがいなくなって帰ってきたら、
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あ、なんとかちゃん、お利口にお留守番してた?あ、いい子だった?寂しかったね、よしよし、という感じで、
たくさんかまってくれていたカイヌさんが、ある日突然何も言わなくなってしまったら、ワンちゃんはとっても精神的にショックだと思います。
そしてですね、これできるように見えて、カイヌさんもなかなか難しいんですよね。
なので、そんなに症状が激しく出てないうちから、行ってくるね、で、いなくなる。ただいま、と言って帰ってくる。
この言葉の合図の習慣を作っておくといいんじゃないかなと思います。
次はですね、境界線のトレーニングや遠隔のトレーニング。
マテよりもストライクゾーンの広いマテのトレーニングという意味になりますね。
ちょっと難しくなっちゃうんですけど、ある境界線を引きまして、それよりもカイヌさんには近づかない。
近づかないことで褒められるということ、それからカイヌさんと離れていっても褒められるということがあるんだよという意識をワンちゃんにつけていきます。
これはですね、多くのワンちゃんとカイヌさんが褒めたり、何かおやつをあげたり、かわいがるっていうのででもいいんですけれども、
必ず必ずカイヌさんとワンちゃんがすごく近くにいる子っていうのが多いんですね。
なのでワンちゃん自身もですね、カイヌさんに褒められたり、かわいがられたり、認められるためにはカイヌさんのそばにいなくてはならないという意識を持っている子が多いんです。
なのでカイヌさんと離れても褒められたり、おやつをもらえたり、遊んでもらえたり、そういった経験を積み重ねることでワンちゃんに離れても僕は認められるんだっていうことを、
少し離れることが苦手なワンちゃんには日々の中でしていくのもいいんじゃないかなと思ってご紹介させていただきました。
そしてサラ先生からはですね、イギリスでの取り組み、お話しいただきました。
イギリスではね、3時間以上ワンちゃんを一人にさせないっていうような取り組みをされている方が多いそうです。
またワンちゃんを不在時に落ち着かせるためのハーブや精油のお話もお伺いいたしました。
精油の本アロマティックドッグケアのご紹介もさせていただきましたよ。
詳しくはアーカイブをお聞きくださいね。
最後になりますが、分離不安でも何でも犬の問題行動、飼い主さんがね、問題だなぁと呼ばれるものに関しては日々の習慣がその行動を作ります。
そしてその習慣を作っているのは一緒に暮らしている人間、飼い主さん、ご家族様なんですね。
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一度ついてしまった習慣、目覚めてしまった本能的な行動というのはゼロに戻すことはとってもとっても大変です。
なのでぜひ出てこないうち、そして軽い症状のうちに対処をしていきましょう。
最後になるんですが、今朝心の保健室のけいこさんに教えていただいたんですが、実は昨日のライブで放送を100回を迎えました。
長いようであっという間の100回放送、いつも聞いてくださる皆様、いいねやコメントをくださる皆様、大変励みになっております。
本当にありがとうございます。
おふざけ配信やお遊び配信も交えながら、これからもマイペースで皆様に役に立つような情報を提供できていけたらなと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。