2021-08-16 13:10

結局【犬の社会化】って何❓ナゼ必要⁉️🙄

【攻撃的な犬にしないために、飼い主さんができること】
シリーズの3回目。

今回は【犬の社会化】🐶についてのお話です。

【社会化】って何?結局なんで必要なの❓
それは仔犬に、この世界の在り方を教えてあげること。

たったひとりで、親きょうだいの元から離されて
人間の家庭にやってきた仔犬に
この世界は怖くないよ、楽しいものと愛に溢れてるよ💕
私たちが付いてるから大丈夫よ、と
飼い主さんが教えてあげること🥰❤️

沢山の出逢いや経験を積んだ犬は
キャパシティが大きな
落ち着き、自信があり、
多少の変化には動じない犬に成長します✨✨

この【社会化】は、仔犬の時期が最も大切なのです😭

【お座り】や【まて】や【トイレ】を教えることも
大切だけれども、なんたって1番大切な【しつけ】は

「あなたは1人じゃないよ、私が付いてるよ。
この人間社会は怖くないよ。楽しいところだよ」と
犬に希望と愛情と自信を教えてあげる事。

それこそが飼い主さんに、犬に1番教えて欲しい事✨🙇‍♀️

#犬#ペット#動物#社会化#しつけ#飼い主#大事#仔犬
#スタエフ12月スタート#いつもありがとうございます


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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てメザや、留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けしています。
さて、前回は、攻撃的な犬にしないために飼い主さんができることの一つ、犬のボディランゲージについてお話ししました。
今回はもう一つ、社会化についてお話をしていこうと思います。
社会化が大事というのは、ワンちゃんと暮らしていらっしゃる方は確実に、どこかで一度は聞いたことがあるフレーズかと思うのですが、
では、この社会化とは一体何でしょう?
社会化とは、自分が帰属する世界の在り方、出来事、物事を経験から認識していくことです。
平たく言えば、ワンちゃんが自分はどんな世界に住んでいるのか、ここには何があるのか、それに対してどう対処していけば安全で楽しく過ごせるのか、そして警戒すべき、避けるべき事柄は何かを学ぶということです。
この社会化がなぜそれだけ大切かというと、適切な時期に正しい学習ができないことで、犬が得ておくべき情報を得られないまま大人になってしまうからです。
生まれた時の犬のキャンバスは真っ白です。
成長とともにいろいろな経験を経て、犬たちは世界というキャンバスにいろいろなものを描き込んでいきます。
そのキャンバスに描かれているものの種類が豊富で色がより豊かなものほど、その犬は状況に対処する能力が身につき、怖くない、安全だという自信がよりリラックスした心理状態から落ち着いた行動をとらせ、結果として落ち着いて自制規制が働き、物事に動じない犬に育ちます。
逆に、世界のキャンバスが真っ白、もしくは大罰や育児放棄といったネガティブな要因で成長した犬は、常に自分の身の安全を確保すればならず、出会う人や動物が自分に危害を与えるのではないかと怯え、新しい状況や環境に対する適応方法がわからずにパニックに陥ります。
最悪の場合、攻撃という手段にも出てきます。
犬の攻撃性についてのコラボライブでもお話しした通り、私が過去、攻撃的で困っていますといただいたご相談の家庭圏のほとんどは、社会化不足、つまり、生きるための経験値とキャパシティが非常に少なく、自信に欠け、落ち着きがなく、本来なら必要のない不安や恐怖を抱くことで身を守るために攻撃行動に出ている。
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という子が少なくありませんでした。
例えば、他の犬や人が怖くて吠えたり噛みつこうとする、または過度に興奮状態になる犬。
今までは見たことがない、知らない、慣れていない場所や状況、環境に対して過度に怯えたり、パニックになったり、逆に興奮する犬。
残念ながら、犬が世界を学ぶ時期というのは限りがあります。
その時期を社会化期と言います。
慣れるということは、犬は生涯にわたって少しずつこの社会化期が過ぎてもできるのですが、第一印象が強く刷り込まれ、この時期に苦手としたものに関して後から慣らすことがすごく大変になりますので、
なるべくこの社会化期に苦手となりそうなものに慣らしておくことが大切なしつけのスタートになります。
近年は、この社会化期に多くの良い経験をさせることが、後の犬の問題行動を防ぎ、情緒の安定した、適応力の高い犬に育つということが認識されてきていますが、
それでもまだまだ一般の飼い主さんに、犬のしつけっていつから始めればいいですか?まだ3ヶ月ですけど早いですよね?とか、1歳ぐらいになってからしつけを考えてますという方も少なくありません。
私は長年トレーナーをしてきましたが、お座りや待て、おいでなどを教えるよりも、何よりも早く時間をかけて行ってほしいしつけが、この社会化期のトレーニングになります。
犬の社会化期には大きく分けて、第1社会化期、第2社会化期があります。
第1社会化期は、生後3週目前後から、生後11週から12週間までとされています。
この時期は、生物学者コンラルト・ローレンズの研究をもとに、かつては臨界期と呼ばれ、現代では完熟期と科学者には呼ばれています。
第2社会化期は、その後の生後13週、約4ヶ月ぐらいから1歳までとなります。
第2社会化期のうち、どこかの約3週間、飼い主さんにとって最も厄介な恐怖期がやってきます。
もちろん犬種や個体差によって、多少の時期の前後はありますが、小型犬ではより早く社会化期が終わり、大型犬ではより遅い傾向にあります。
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第1社会化期と第2社会化期の大きな違いは、小犬の判断・行動が、好奇心と興味でできているか、警戒心と恐怖でできているかの違いです。
わかりやすく言うと、生後12週までの小犬は、まさに怖いもの知らず、
これは何?あれはどうなっているの?と、我が身の危険も顧みず突っ込みます。
恐怖より好奇心が勝ち、それが行動の源になっていることが多いんです。
この時期にたくさんのポジティブな経験と、多少のネガティブな経験をすることで、安全・楽しい・信頼・安心と、危険・回避・警戒を学んでいきます。
この時期のネガティブな経験というのは、例えば母乳を卒業する離乳期になっても、まだしつこく母犬の乳房に食いついて、吸いついていることで、母犬に怒られるような体験ですとか、
兄弟犬とじゃれつき1個、噛み合い1個のプロレスごっこをして遊んでいる時に、うっかり相手の歯が顔とかマズルとか、ちょっと痛いところに当たってしまって、痛い経験などがあります。
生後4ヶ月を過ぎると、この判断基準が怖いか、嫌ではないか、自分に危害を与えるものはないかに変わっていきます。
これは生きるための知恵と本能ですが、第一社会科技で、安全・楽しい・安心・信頼をたくさん経験しておくことで、それをベースに人格ならぬ見学が形成されていきます。
日本のトレーナーが一番懸念することは、ワクチンプログラムによる社会科の弊害です。
犬が自ら好奇心を持って積極的に世界の成り立ちを学ぶ時期は、生後3週目から大体13週目なのですが、ほとんどの犬たちは、生後7、8週に親元から引き離され、人間の家庭に来ます。
その時期には、まだ3回目の混合ワクチン接種や狂犬病ワクチンの接種が終わらない犬がほとんどです。
全てのワクチン接種が終わった頃には、どっぷり恐怖期に使っている場合もあるんですよ。
第一社会科技にペットショップのガラスケースと、家庭でのサークル生活で過ごしてきたワンちゃんの世界の在り方のキャンバスには、どんな絵が描かれていると思いますか?
そこに家族以外の人はいますか?
緑や車やトラック、バス、他の生き物、電車、花火、赤ちゃん、子供、杖をついた人、大きな音、雨音、風の音など入っていますでしょうか?
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第一社会科技に出会うことのなかった経験は、第二社会科技で初めて出会うとき、怖い、回避、逃走、警戒の対象になります。
こうなってしまってからだと、この怖い気持ちを拭い去って、良いイメージをつけるのは、生後3ヶ月までにかかる時間の倍以上がかかります。
また、生後2、3週のときに2、3回体験したことがあるから、あとは大丈夫よ、ということではないんですね。
刺激は適度に繰り返し、与え続ける方が定着します。
特に苦手となりやすい物事、例えば家族にいない特徴を持つ人や、大きな音、特定の環境などにはポジティブなイメージとともに、繰り返し合わせて、
あ、やっぱりこれって大したことなかったな、と自信をつけてあげてください。
第1社会科技、約12週までの完熟期の人との経験が、どれだけその後の犬の成長に影響するか、という有名な研究があります。
生後2週間まで全く人間を見せないように、高いフェンスで囲われたフィールドで母犬と子犬を育てます。
生後2週間になったら、1週間ずつ時期をずらし、フィールドから数匹ずつを室内に連れていきます。
ここで1週間過ごし、この1週間を休暇と呼びます。
その間は毎日1時間半、人と密接に過ごす時間を作ります。
この社会科の1週間を終えると、子犬たちはまた母犬と兄弟犬と一緒にフィールドで過ごします。
この実験は3ヶ月間行われました。
実験開始直後、生後2週間で人と触れ合った犬は、まだ寝てばかりでよく人間を認識できず、生後3週目の犬はすぐに人にじゃれつき始め、
生後5週目に初めて人間を見た犬は、最初の2、3分、人を警戒したもののすぐに遊び始めました。
生後7週目に初めて人と出会った犬は、人と遊び始めるまでに2日間がかかり、
生後9週間では1週間の休暇の後半になってからやっと人に慣れ始めたということです。
実験終了後、すべての犬たちは生後14週で普通の家庭に来取られるのですが、
実験の3ヶ月間の間、人間と一度も接触をしてこなかった犬たちは、最後まで人間との信頼関係を学習することができなかったということです。
生後2週間から3週間の間に1週間の社会化の休暇をとって人間と触れ合った犬たちは、
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2週間程度で慣れることができて、その他の犬たち、生後3週目から1週間ずつ休暇をとって人に慣れる練習をした子たちは、一瞬にして人に懐いたということでした。
これは、犬が人間になれる最適な時期はいつかという研究内容なのですが、その他のことも多く教えてくれます。
犬は、生後約12週目までに一度も目にしたことのないものを、生後14週以降に慣らし、受け入れてもらうためには、相当な努力も時間も必要になるということなんです。
いかがでしたか?今回は、子犬の時期の社会化がなぜ必要なのか、ということを少し学術的な面からお話ししてみました。
ちょっと難しい内容になったので、わかんないよーという方、遠慮なくコメントやレターをお寄せくださいね。
最後まで聞いていただきありがとうございました。次回もまたよろしくお願いいたします。
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