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こんにちは、横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
さて、今回のお話、釣りタイトルではございません。
ですが、エロ恋話は一切ありませんので、もし期待して入って来られた方は、どうぞスーッとここら辺で配信をストップしていただければと思います。
実は、数ヶ月前に山口沙耶花さんとのコラボの中で、世界を旅した中で人生を変えた男性との出会いはありますか?というテーマでお話をしました。
その時、私は3人の男性のお話を用意していたのですが、実際30分のコラボライブの中でお話ができたのは、世界一周旅行の時にリビアで出会った男性のお話のみでした。
その後の他の2人のお話をいつか使用しようと思いながら、なかなか配信ができずにいたんですよね。
この世界を旅した中で人生を変えた3人の男性のうち1人は、世界一周の旅行の中で出会った、最も印象的な出会いの一つであった、リビアで出会った男性でした。
これはですね、お話を配信の中でしておりますので、もしまだご存知ないという方は、私の過去の配信、世界一周の旅行記を概要欄に貼り付けておきますので、よかったら聞いてみてくださいね。
また、モンブランパーク師匠が、私の世界一周の船旅を朗読してくださっています。
その配信もご紹介いたしますので、よければそちらも聞いてみてください。
世界で出会った中で、私の人生を変えた3人の男性とは、2人目は、このスタイフの配信の中で何度も登場している、私の心の故郷、一番のイギリスのシェフ、
まあ実際はシェフじゃないんですけれども、私が一番の心のシェフというふうに呼んでいたリチャードでした。
今はもう彼は天に見されて、あの素晴らしい田舎の小民家、サマークームというね、小民家は他の方の手に渡り、
田舎の祖父母のようなリチャードとサラの夫妻と共に過ごした素晴らしい時間は、永遠に私の記憶の中にだけ留まることとなってしまいました。
私にとって人生を変えたリチャードという男性は、イギリス紳士を具現化したような本当に素敵な諸老の紳士で、
穏やかで優しく、イギリスの家庭料理は本当は美味しい、イギリス人のおもてなし精神は本当に優しいということを教えてくれた男性でした。
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そして彼はイギリスの田舎の自然の素晴らしさもまた教えてくれました。
彼が育てた野菜や果物で作る色々なお料理やデザート、ジャム、そして焼きたてのパンやケーキ。
奥さんのサラは私の英語の先生で、サラとの英語のレッスンが終わるのを見計らって出される手作りのお菓子と、熱々のポットいっぱいの紅茶。
そのティータイム、あの和やかな時間と彼の優しい笑顔を思い出すたびに失われた過去を愛おしく思い出します。
そして今日は、この3年近くのスタイフ配信の中でもあまり話してこなかったある一人の男性についてお話をしようと思います。
別に隠していたわけでも全然ないんですけれども、彼との出会いやエピソードというのは、私の人生やその後の生き方、考え方を変えるほど大きなものとなり、それは今にもつながっているものです。
到底1回では彼とのお話は終わらないと思いますので、彼にまつわるエピソードは数回に分けてお話ししていこうと思います。
その彼、私の人生を変えた3番目の男性、それはイギリス人ドッグトレーナー、ジョン・ロジャーソンです。
今も現役で活躍中のおじさん、いやもうおじいさんですね。
おじいさんなんて失礼なことを言えないくらい、その道では偉大な方です。
私がイギリス人の師匠のもとに住み込み修行を始めた当時から、彼はドッグトレーナー界でも有名な方でした。
私は師匠から、自分が感銘を受けたトレーナーの一人でもあるジョンがセミナーを開催するらしい、
ナオコもぜひ受けた方がいいと言われて彼を知ることとなったのです。
実は彼のことを全く知らなかった私。
最初彼を間近で見ることになったのは、彼が犬のトレーニング指導を行っていた動物愛護団体、
バタシードッグ&キャットホームのチャリティーセミナーでした。
イギリスには大きな動物愛護団体がいくつかありますが、
このバタシードッグ&キャットホーム、今はバタシと呼ばれていますが、
こちらはスポンサーに大手企業やロイヤルの関係者もいらっしゃる、
100年以上歴史がある大きな大きな動物愛護団体です。
その本部はロンドンのバタシにありますが、
このセミナーは王家のゆかりの地でもあるウィンザーの施設で行われました。
この時は確かバタシードッグ&キャットホーム、ウィンザーにて、
施設の活動や保護された犬たちや猫たちがどのような経緯で振り分けられ、
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必要ならトレーニングを受け、里親とマッチングに赴いたり、
リフォームされるまでの流れや、その時のトレーニングに関するセミナーだったと思います。
その当時、バタシに所属するスタッフに犬の扱い方やトレーニングを指導するトップトレーナーであったジョンが、
犬のトレーニングについて講義をするということで、
私の師匠はぜひ行ってきた方がいいと勧めてくれたのはこのセミナーでした。
ウィンザーはロンドンにもほど近く、私のいた田舎町とは到底違う、
おしゃれで洗練されながらも落ち着きのある美しい町でした。
師匠の家族以外に全く人に会わないような、むしろうさぎやうめずみ、
キジなどに会う確率の方が到底高かった田舎暮らしに若干飽き飽きしていた私は、
王家のお城があるウィンザーに一日一人で行ってきていいよ、
たとえ勉強のためといってもお休みをいただけるということで、
とってもウキウキして足を伸ばして小旅行気分でした。
ということで、私はセミナーの内容もよくわからないまま申し込んでもらったんでした。
とりあえず行ってくるね、ということで出かけたことが私の運命を変えることになったのです。
つくづく私って本当に行き当たりばったりの人生ですね。
初めて思い出したいわゆるドッグトレーナーさんのセミナーの内容は、
もちろん大勢の人がいて、英語ははっきり言って理解できたとは言えませんでした。
それでも私はとても感銘を受けました。
何より興味を引いたのは、イギリスの愛護団体事情でした。
美しく広々とした施設、豊富な人材、経験豊かなプロによる指導やケア、
レスキューからケア、マッチングからリフォーミングまで徹底した動物たちのケアがそこではなされていました。
それらの多くが寄付などにより多く運営されているという事実にもまた感銘を受けました。
現在でもここまで組織化された動物愛護団体というのは、民間団体としては日本にはないと思います。
私は師匠の下では、家庭犬やがん独協議の犬たちのトレーニングやその在り方を見てきましたが、
イギリスでの保護犬活動、レスキュードックやそのトレーニングというものは初めて触れる分野だったので、そこにとても興味を持ったのです。
当然ですが、ブリーダーから迎えた子犬のトレーニングやがん独協議のためのトレーニング、
それと一度手放された政権のリフォーミングなど、
かなり勝手が違います。
さて、初めて訪れた動物愛護団体でのチャリティーセミナーの内容とは、
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それは悲しいくらいほとんど何も覚えていません。
ですがそこで私はある出会いをします。
それはチャリティーセミナーの最後に一枚の用紙とともに案内されたものです。
次のセミナーというのは月曜日から金曜日までの5日間、
この1日限定の講義中心セミナーではなく、
犬を使った実践的なワーキングセミナーでした。
つまり、保護施設に収容されている犬たちを1人1頭ずつ5日間単独に訪れました。
つまり、保護施設に収容されている犬たちを1人1頭ずつ5日間担当し、
ジョンのトレーニング方法に従ってトレーニングをしていくというプログラムです。
そして最終日、有料家庭犬ブロンズの基準に則った審査が行われ、
審査が通れば犬たちはこの子はブロンズトレーニングを修了していますというバッジをもらうことができ、
リフォーム、つまり新しい里親さんの元に行く確率が高くなるという結構斬新な内容のプログラムでした。
もちろん審査員は私のリフォーミングスタッフとジョン自身です。
有料家庭犬のテストというのは日本にもあります。
全く同じ項目かどうかは分かりませんが、ブロンズは一番簡単な項目で、
そのうち確か、対面してお座り、お座り中に知らない人に話しかけられる、リードの付け外しが落ち着いてできる、
台の上で落ち着く、ブラッシングができる、リードを引き過ぎずに短い距離を歩くというような五、六個の審査科目だったと思います。
今考えてもどうしてこのファイブデイズセミナーに参加しようと思ったのか、われながら謎しかありませんが、
とにかく当時の私にはこれは面白そう、ぜひジョンに実践的なトレーニングをしてもらいたい、
ジョンのトレーニングを見て、それをすぐさま実践できる機会なんてこんなことはありえないとビビッときちゃったわけです。
ビビッときたらすぐ行動、それは私の心情であるということはこの時からなんですね。
ワンデイセミナーが終わって帰るや否や、私はすぐに師匠に次はこのファイブデイズセミナーに参加したいのでお休みが欲しいです、と言いました。
師匠は快諾してくれたので、次は日本の両親へ電話をしました。
なぜって?もちろんこういうセミナーって高額なんですよね。私のポケットマネーでは足りず協力をしてもらうためでした。
そしてリゾート地、観光地としても名高いウィンザーに最低でも4泊はしなくてはならず、宿泊費や食費にも費用がかかるわけです。
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恐る恐る相談したものの、親も滅多にないチャンスなんだからしっかり学び取ってきなさい、と理解を示して惜しみなく私に金銭の援助をしてくれました。
このあたり本当に私は両親に感謝することばかりだなと思います。
そして我が子が興味があり学びたいということには出資できるような親でありたいなと思っています。
晴れて私は意気揚々とジョン・ロジャーソンのファイブデイズセミナーに参加するために、
P&Bを予約しドキドキしながら私ウィンザーの施設に足を踏み入れたのでした。
そしてこのファイブデイズセミナーは今の私につながるほど貴重な体験を与えてくれたものでした。
今でもこの時に担当した黒くて大きなミックス犬、アレックスのことは覚えているほどです。
それでは次回は、動物愛護団体パタシーホームウィンザーでのファイブデイズセミナーと猛烈犬アレックスとのトレーニングの思い出のお話をしたいと思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。