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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をよりよく変えるをもとに、犬と生きる10数年をもっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば、犬が変わる。犬のことをもとして、あなたも犬育てのプロになりませんか?
より具体的なトレーニング、質家、アニマルコミュニケーション、ペットロスについては、メンバーシップでお話をしています。
さて、今回はリアルへのご質問の回答事例をお話ししたいと思います。
これは、とあるペット専用マンションオーナー様からのご質問です。
マンションの入居規約に犬は必ず虚勢することを盛り込みたいのだけれど、虚勢に反対する方もいらっしゃる。
どのように規約を作ったらいいのか?というご相談でした。
私のもとにはいろいろなご相談が寄せられるのですが、ペットを飼っている方専用のマンション、そのオーナー様からのご質問というのは初めてでした。
私自身もペット科物件に住んでいるので、ペット飼育のための利用規約はありますし、そういう物件にお住まいの方には細かい利用規約があるということは少なくないと思います。
もちろん1戸建てであればそういったものはないと思うのですが、集合住宅であれば賃貸分譲に関わらず、多くのところでペット飼育に関する規約があることが前提だと思います。
そしてこのペット飼育利用規約はマンションやアパートによって大きな差があります。
非常に細かく設定されているところもあれば、割と大雑把というところもあるのですが、
昨今、都市部ではペット科住宅が増え、利用規約というのは立ち上げのときから割と細部にわたり決まっている集合住宅が多いのではないかと思います。
そして実装された後、実際に問題があったり不具合がある場合には、管理組合や住民の移行の理事会などで細かい軌道修正が行われていくことが多いのではないかと思います。
実際、私が今年の4月に入居した新築マンションも最初からペット飼育可能だったのですが、きっちりと利用規約が決まっていました。
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その中でも、共用部は犬を歩かせないことや敷地内での排泄は禁止という利用規約は一番最初の方に載っているのですが、まだ住んで半年も経っていないのですが、
このルールというのは、いとも簡単に破られてきているので、ここはおそらく、理事会の方で議題に上がってくるのではないかと思っています。
私はペット化マンション、ペット化住居の住民として、そして過去数年間はマンションのペット飼育管理の会の出向顧問として、いろんな立場でペットと集合住宅の問題には関わることがありました。
そして、その話はお祝いしていこうかなと思っています。
今回は初めてマンションの創立時、まだどなたも入居されていないという状態で利用規約の設定に携わることになりましたので、そのお話をしていこうかなと思いました。
ここで問題になったのは、犬の虚勢を必須にする必要はあるかということでした。
こちらのペット飼育家の、むしろペットを飼っている方専用のマンションというのは、全員がペットと暮らしている方が入居条件、充実した施設設備と屋上にドックランと住居者の方が集って飲食ができるスペースもあるということでした。
その中でマンションのオーナーさんの思い、虚勢をしてほしい。
これは端的に言えば、マーキングをしないでほしいということなんですね。
そして、喧嘩やトラブルを避けたい。さらには無駄防衛によるクレームを減らしたいという目的があって、この虚勢をしてほしいということでした。
これを一つ一つ見ていきたいと思います。
まず言えることなんですけれども、虚勢をするということだけで、マーキングも喧嘩も犬同士のトラブルも吠えも防ぐことはできないということです。
これは一番最初に私がオーナーさんにお話をしました。
また、虚勢と否認というのは違いますので、虚勢は必須なのか、否認は必須なのか、これらをきちんと区別してお伝えすることも利用者には必要です。
これは意外と知られていないことですが、生殖が不可能にする手術、これはオスは虚勢、メスは否認の手術というふうに呼ばれます。
なので、虚勢と書いてあるから別に打ちはしていません、否認手術をしていませんということは大いにあり得るんですよね。
ですが、このオーナーさんに詳しくお話を伺ったところ、女の子のワンちゃんの不認手術、こちらも含むということでした。
この表現一つだけでも、規約となると大きな差が生まれてきますので、虚勢であればオス犬のこと、不認、否認であればメス犬だけのことに該当しますよということもお伝えしました。
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オーナーさんの心配事の一つとして、虚勢をしていないオス犬はあたり構わずマーキングをしてしまうのではないかということが非常に懸念されていることでした。
これはある意味イエス、ある意味ノーです。
というのも、オス犬がなぜマーキングをするのかということをしっかり把握しておられないからだと思うのですが、
これは自分の自己存在を示す、跡を残すということであり、周りに発情中のメスの匂いがあれば自己アピールのためでもあります。
ですので、発情中のメスの匂いがあれば、ある意味どこでも引っ掛ける可能性がありますが、
そうでなければまずここはどういう場所なのかを匂いを嗅いで確認した後、自分の匂い付け、つまりマーキングをするという行為になっていきます。
書類を確認して印鑑を押すようなものですね。はい、ここ確認済みというようなものです。
屋外でマーキングをしょっちゅうする犬でも、未拠生の犬でも、自分の家の中ではマーキングをしないということは多いのですが、
それは自分の匂いで満ちていて、要確認の場所がないからなんですね。いわば印鑑不要なわけです。
ですので、たとえ未拠生のオス犬であっても、確認時間を与えないということでマーキングを大いに防ぐことができます。
例えば、共有部分を歩くときには、付けの状態で人の横にぴったりついて歩かせる。
そして、エレベーターの中では、伏せやお座りの指示。
要するに、コマンドや、コマンドでなくても、他のことに意識を集中するという状態を作ってあげれば、
犬自身はその辺の匂いを嗅いで、自分の匂い付け、マーキングをする余裕は生まれないというわけなんですね。
そして、マーキングは虚勢をしていない犬だけがするものとして虚勢をしてくださいということは、全くナンセンスである。
この理由は、虚勢済みのオス犬のほとんどが足を上げておしっこをする。
または、屋外で散歩中などにマーキングをするということが確認されているからです。
事実、私の愛犬ミコトさんは6ヶ月で虚勢をしましたが、亡くなる数日前まで足を上げておしっこをしていました。
そして、このマーキングというのは、他の犬の匂いがあってより誘発されるものです。
未虚勢の犬のおしっこの匂いというのはとても強くて、人間でもその違いがわかるものですが、
より多くの犬たちのマーキングを引きつけます。
未虚勢のオス犬のデメリットとしては、そこに尽きるかなと思います。
また、あまり知られていないことですが、メス犬もまたマーキングをします。
この場合は特に、非妊手術をしたメス犬のマーキングの割合は高いんですよね。
ただ、メス犬のマーキングの場合には、オス犬のように足を高々と上げるということは少ないんですよね。
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まあ、ないわけではないんですけれども、そのため周囲に飛びづらく、
多くの飼い主さんは、メス犬はマーキングしないと信じ込んでいる節があるので、気づかれにくいということもあります。
これらのことを踏まえても、共用部でのマーキングを予防するために、
虚勢必須を歌うことはあまり意味がないということが伺えると思います。
共用部でのマーキング予防をしたいのであれば、虚勢必須を歌うよりも、
共用部でのマナーベルトや抱っこを推奨する。
抱っこできないサイズであれば、リード着用、そしてリードの長さを短く持ってもらう。
入居住民のためのトレーニングガイドラインを設定したり、
共用部の歩き方などのレクチャー動画を配布する。
犬がマーキングしたがる環境を作らない。
犬が排泄をしたがる場所を決めて、先にその場所を設置しておく。
といったようなことをご提案させていただきました。
今後は、マーキングを予防するための対処法や歩き方などのレクチャーも
させていただくようなお話の運びになりそうです。
ということで、次回はこの続き。
喧嘩やトラブルを避けたい。無駄防衛によるクレームを減らしたい。
というような目的について、
虚勢必須の条項が実効力を持つかどうかをお話ししていこうと思います。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。