トレーニングと飼い主の関わり
横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
お迎えからお見送りまで、一生に寄り添う犬との暮らしのパートナーとして、
愛犬との毎日をもっと豊かにしたい、飼い主さんに向けてお届けしています。
ドックトレーナー歴20年以上、これまでに800頭以上のワンちゃんとご家族に向き合ってきた経験から、
よくいただくご質問やお悩みへのアドバイス、犬との暮らしが豊かになるヒント、
これからお迎えしたい方から、死にやけんさんにも役立つお話を、
ハッシュタグ1番から7番のフェーズに分けてお話ししています。
今週日曜日、9月21日、東京は新規版2で12時より行われます
トレジャー×ファンのイベントに、私は9人のスピーチの鳥でスピーチをさせていただきます。
普段の私のポジティブな生き様とはまた一味違った、私の経験をお話しできたらなと思っています。
こちら、参加チケットはもう完売となっているんですけれども、
もし、なおちゃん先生がどんなスピーチをするのか聞きたいな、応援したいなという方は、
応援チケットが直前の前日まで発売されておりますので、
よかったら概要欄から見ていただけたらと思います。
私宛てにメッセージを送ってくださった方には、
個別に私のスピーチの内容をその方に向けて、後日お届けしたいなと思っています。
それでは今回のテーマ、お話ししていきましょう。
今回は、私が先日ですね、伺った出張トレーニング、この時に感じたことをお話ししていきたいと思います。
私は犬の保育園、N1クラブワンコの秘密基地を運営して16年目、
業態は法人から個人事業主に変わっていますけれども、トータルして16年という形になっています。
問題行動の理解
普段は犬の保育園という業務をメインに行っているんですが、
出張のトレーニングというのも個別に行っています。
犬の保育園と出張のトレーニング、両方やっているのは、できることが違うからなんですね、
届けられるものが違うからということで2つやっているんですけれども、
この出張トレーニング、出張レッスンの方というのは必ずしもね、
私のメイン事業ではないので、多くはないですけれども、時々伺っています。
どんな方がこの出張トレーニングの方をご希望されるのかというとですね、
メインはやはり犬との生活に困っている方、特にご自宅やご自宅の周辺環境において、
ワンちゃんの行動で問題を抱えている方、お悩みのある方、そういった方が多いです。
こちらは子犬さんから生犬さん、いろいろなパターンがありますね。
先日伺ったワンちゃんというのは、まさにお家の中で特に大きく問題が出るということで、
ご自宅までお伺いしてトレーニングを行ってきました。
そして私が非常にこの時にね、飼い主さんにお話をしていて、
これはもしかしたら他にもね、ご自身の愛犬さんとの暮らしや行動の問題で悩んでいる方に
助けになる考え方かもしれないなと思って、今回配信をさせていただこうと思いました。
それは何かというとですね、ワンちゃんの行動で問題を抱えてしまった時、
あなただったらどういうふうに対処しますか?
いろいろな対処法をネットで調べたり、人や犬友に聞いたりですとかね、
それから訓練士さんやトレーナーさんにお願いするということもあるでしょう。
私が過去見てきた飼い主さんたちの中では、いろいろ手を尽くしたけれども問題がよくなりませんでしたということで、
ご連絡をいただく方も少なくはありません。
そういった方にどんなことを具体的にされてきましたかとお伺いすると、
だいたいがワンちゃん自身をコントロールしよう、どうにかしようという動きが多いんですよね。
例えば、昔あったのは、来客に対して愛犬が吠えるので愛犬を叩くとか、
愛犬に吠えているときに、上から大きなシーツをパサッとかぶせて、
くるんで違う部屋にずるずる引きずっていくとかね、そういう感じのことを聞いたことがあったりですとかね。
あとはお散歩中に動かなくなってしまうワンちゃん、大型犬なので引きずることができないので、
仕方なく引っ張ると首が締まるという鉄の鎖でできた首輪を使って、
それで引っ張って苦しいからワンちゃんが動くというようなことをしてきたというような方が数名いらっしゃいました。
愛犬の問題行動で悩まれている方というのは、
どんなことで悩まれているのか、どうして悩まれているのかと考えたときに一つの事実が浮かび上がってくるんですね。
それはどういうことかと言いますと、愛犬の行動に飼い主さんが理解ができない。
どうしたらいいのかわからない。どうしてそうなっているのかわからない。
そしてどうしたらこの状況が打開できるのかわからない。
この分からないが三つ重なってしまうと飼い主さんはワンちゃんの行動にお悩みになってしまう。
そういったケースが多いです。
つまりアウトオブコントロールな状態、その状況がコントロールできないという状態になることが問題行動を大きくしているんですね。
その打開策としてワンちゃん自身を何とかしようというふうに意識を持っていかれる方が非常に多いのですが、
私がご提案しているのは、まず犬自身をコントロールする。
どうにかするというよりも、今置かれている状況をコントロールする。
このことをメインに考えていきましょうということを私はお話ししています。
環境操作による改善策
犬自身ではなくその状況ですね。ワンちゃんがそうなっている状況をコントロールしていきましょうということをお話ししています。
例えばワンちゃんがこっちの道に行くとどうしても歩いてくれない。
それを犬と喧嘩して鎖をつけて首が締まるほど苦しいほどを引っ張ったり、後ろから叩いたり蹴っ飛ばしたりということではなくて、
じゃあ道を変えてみたらいかがですか。時間帯を変えてみたらいかがですか。
何だったら家から出てすぐに車に乗って、少し離れた広い公園に連れて行って、そこでお散歩して車で帰ってくる。
そういったことでもいいと思います。
また先日お伺いしたワンちゃんはですね、お家の中で飼い主さんに対して威嚇をする場合によっては飛びかかって噛みつくという行動に飼い主さん自身がお悩みだったんですね。
それはある特定のシチュエーションで起きるということだったので、ワンちゃん自身に噛ませないようにするというよりも、まずはどうしてこの噛みつきが出ているのか。
この噛みつきをさせないためには、まずこの状況を噛ませない状況は作ることができないのかということからやっていきましょうという話をしました。
何でかというと、対犬に対して直接コントロールしようとすると、必ずワンちゃんの反発に遭うわけなんですね。
そうすると力と力のぶつかり合いになるわけなんですよ。
そうなると人間もワンちゃんもお互い意気地になってしまうので、ここで戦いが生まれてしまうんですよね。
場合によっては暴力対暴力という悲しい結果になってしまいます。
そのためにまずは直接対決ではなくて、状況を操作することで、私は主には環境操作というふうに言いますけれども、環境やシチュエーションを少し変えてあげることで問題行動が起きにくくすることがまずはできないかなということを考えていきましょう。
それをお話ししています。
行動問題、ワンちゃんの問題行動と言われたり、行動問題と言われていますけれど、それはワンちゃん自身の行動に問題があることが多いんですが、
それを直すためにはまず状況をコントロールできないかということを考えていただけるといいんじゃないかなと思います。
その結果、どうしてこうなっているのか、どうしたらいいのか、この先どうなっていくのか、この3つが飼い主さんご自身が予測を立てたり理解ができるようになってくると、状況がコントロールできるようになっていき、
そうなると自然とワンちゃんの行動もコントロールが効くようになっていく。
こういう流れなんですよね。
行動問題で悩まれている飼い主さん、ぜひワンちゃんと直接対決、犬の行動自身をコントロールしようとせずに、まずは環境、状況をコントロールする。
どうやったらその問題が起きないような状況や環境が作れるのか、そこから考えてみてはいかがでしょうか。
もしちょっと考えてみたけどわかんないなとか、こうやったけどうまくいかなかったとか、こういうふうにやってみたらどうかなと思うんですけど、他に意見はありますでしょうかということがあれば、ぜひ私の方までご相談ください。
公式LINEよりいつでもお悩みの受付、オンライン相談でもできますので、困っていらっしゃる方、ワンちゃんと対決しないで仲良く暮らしていきましょう。
はい、ということで今回は先日出張トレーニングに伺ったお宅で考えました。
行動問題に悩んでいらっしゃる飼い主様へメッセージということでお話しさせていただきました。
それでは最後まで聞いていただきありがとうございました。