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こんにちは、横浜で15年以上犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生です。
本日は、ハッシュタグスタエフ図書館、3冊目のご紹介となります。
こちらのハッシュタグスタエフ図書館、館長はえりかさん、副館長はたかにゃんさん、いつもありがとうございます。
よろしかったら、皆さんもぜひご参加されてみてくださいね。
今回ご紹介する書は、2024年、私が心に残った3冊の中で一番強烈に心に残った作品になります。
それは、夜と霧、ビクトール・イ・フランクル・チョン。
こちらはですね、普及の名作、人類が残していきたい文化遺産の一つとも言われている、世界的大ベストセラーでもあります。
ただし、ナンバー1でご紹介させていただいた、アルケミスト。
これはね、どちらかというとポジティブで明るく、人々の心に希望を照らすような作品であるのに対し、
こちらの夜と霧は、人間の根源とは何か、人間はどこまで残酷になれるのか、
その過酷で残酷で、明日にも自分の命が失われるかもしれない、
そんな感覚さえ麻痺してしまうような、ユダヤ人共生収容所に収容された、ユダヤ人心理学者の手記になります。
ただ、この書が、永遠のベストセラー、人類必読の書と言われているのには理由がある。
それは、読んだ私は本当にそう感じました。
私は、自分の好きな作品、自分の強烈に心に残った作品を読むと、
私は文字が読める人間でよかった、人間でよかった、という感想を持つんですが、
この一冊はまさにその書物。
絶望というには生ぬるい、そんな想像を絶するような世界の中で、
人はどうやって生き抜くことができるのか、何が生と死を分けるのか、
そんな人間心理の根源、生きるとは、死するとは、希望とは、絶望とは、
それらを人間の心に、魂に訴えかける静かな書物だと思います。
もし、まだ手に取られていないよ、という方はぜひ、これを機会に読まれてみてはいかがでしょうか。
今回は、夜どきり、ベクトル・E・フランクル、ご紹介させていただきました。
また次回、今度はもう少しライトな作品をご紹介させていただきますね。