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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、日本の犬と飼い主さんのQOLをあげる、をテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
前回は、誤解されやすい犬のボディランゲージ、しっぽを振るのは喜んでいるとは限らない、というお話をお伝えしました。
その最後にもお伝えしましたが、お子さんとワンちゃんが仲良くなる方法について、今回はお話しようと思います。
このシリーズ、一筋縄では行かないので、3、4回に分けて気長にお話ししますね。
不思議なことに、小さいお子さんにワンちゃん好き?と聞くと、大体がワンちゃんを飼っていないにも関わらず、好きと答えます。
それはアニメやイラスト、写真や絵本、おもちゃやぬいぐるみで見る、かわいいワンちゃんのイメージが、お子さんに植え込まれている場合が強いんだなと思います。
大人からしても、犬と小さい子供っても、普遍的にかわいい、平和、愛の象徴のイメージではないでしょうか。
犬とお子さんというのは、正しくお互いがお互いを尊重し、理解し合えれば、素晴らしい一生の親友となります。
ただ残念なことに、間違ってしまうと宿敵になってしまいます。
私が思うに、イメージだけではなく、相手の嫌なこと、好きなことを理解する、という尊重の気持ちが、何よりも大事な仲良くなる方法だと思います。
これって人間どうしてもそうですよね。さて、逆になぜワンちゃんはお子さんを苦手としやすいんでしょうか。
それにはいくつかの理由がありますが、大きくは1番、動きが人間、大人と違う。
突然走る、突然動く、動きが速い、人間に見えない、という感じですね。
2番、声が大人と違う。突然泣き叫んだり、かんだかい声で叫んだりする。
3番、匂いやフェロモンが大人と違う。特に赤ちゃんや、思春期未満のお子さんは、大人と匂いが違うと言われます。
4番、犬側のコミュニケーション、ボディーランゲージが全く理解してもらえない。
この4つが大きく関わっていると思います。ワンちゃんが嫌いな子どもさんに理由を聞くと、
吠えられたから、噛まれそうになったから、追いかけられたから、というような理由が多いんですが、ワンちゃん側の理由としては、
1から3のような理由で子どもさんに驚いたり、怖く感じたり、4番のようにこれ以上やめて近づかないで、と言ってるにも関わらず、
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お子さんがそのサインに気がついてくれない、ということで起きてしまった事故というのが多いと思います。
ここからは具体的なお話です。ワンちゃんを飼っていない、けれどワンちゃんが好きなお子さん、この子が公園でワンちゃんに出会ったとします。
子どもさんはワンちゃんに興味津々、とっても触りたそうにしています。こんな時、大人の皆さんどうしますか?
まず大切なことは、飼い主さんがそのワンちゃんのそばにいるかどうかです。
もし近くに飼い主さんがいらっしゃらない場合には、ソーシャルディスタンスの2メートル程度の距離を保って、少し離れたところからしゃがんで眺めるだけにしましょう。
飼い主さんがそばにいないで繋がれているワンちゃんは、それだけで不安な気持ちでいっぱいです。
かわいいなぁと思っても、手を出さないでそっと見守ってあげましょうね。
これは犬用カートに乗っているワンちゃんにもお勧めします。犬用カートの中はワンちゃんにとって自分だけの場所になりやすく、
不要意に知らない人が近づいてきたり、手を出したりすると吠えられたり、噛まれたりすることがあるんです。
それからワンちゃんの態度を見ましょう。ワンちゃんの視界に入るぐらいまで自分たちが近づいているのに、そのワンちゃんがこちらを無視して地面の匂いを嗅いだり、
分かっているのに違う方向を見ているときは、知らないふりをしてあげるからどこかに行ってねっていうサイン。
この時はワンちゃんはお子さんに対して少し怖い気持ちがあるかもしれないので、見ないふりをしているかもしれません。
そっとしておいてあげましょう。リードを引っ張るぐらい興奮して嬉しそうに飛び跳ねたり、そわそわしているワンちゃんは、
え、なになに?遊んでくれるの?いいの?こっち来なよ!と言っているサイン。小さなワンちゃんであれば問題ないかもしれませんが、ワンちゃんが興奮したままお子さんが近づいていってしまうと、
飛びつかれたり、遊ぼうよ!と服や腕、手足を引っ張られたり、吠えられてしまうかもしれません。
そして近づいてくる人たちをじーっと見て耳や尻尾をピンと立てている。
そして尻尾を少し振っているような時は、なんだお前、これ以上近づいてきたらどうなるか分かってんだろうな、というような警戒のサイン。
これは時には尻尾を振っているワンちゃんもいるので、あのワンちゃん喜んでいると非常に誤解されやすいんです。
詳しくは前のアーカイブ、尻尾を振るのは嬉しい時だけじゃない、をお聞きくださいね。
正解は、はい、近づかないことです。
触れそうなワンちゃんであっても大切なことは、まず飼い主さんの許可を取るということです。
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触りたい、近づきたい時には必ず、可愛いですね、触ってもいいですか?と飼い主さんに許可を得るようにしましょう。
これだけで、不要意な事故はだいぶ防げます。
また、以前のアーカイブでもお話ししましたが、ワンちゃんと仲良くなるには、まず飼い主さんをくどきましょう。
そして、もしどうしてもワンちゃんに触りたい、というお子さんがいる場合ですね、そして飼い主さんもどうぞとおっしゃってくださる場合には、30センチ、3、40センチですね、ぐらいのところまでゆっくり近づいてしゃがんで、
ワンちゃんの反応を見て、ワンちゃんの頭の下あたりにそっと手を出すようにお子さんと一緒にやってあげてください。
頭を上から触るのは、特に小型犬は怖がってしまいます。
5歳ぐらいまでは、親御さんや大人の方が一緒につき添って、手を重ねるなどして出すといいですね。
お子さんが急に動いたり、大声を上げたりするとワンちゃんはびっくりして、思いもよらない行動に出ることもあるので、ワンちゃんに近づくときは静かにする、急に動かない、ということも触る前にお話ししてあげましょう。
我が家では、ワンちゃんを触るときのルールを、じいさんのときから教えています。
飼っているワンちゃん以外のワンちゃんには、飼い主さんのいない犬は触らない、
飼い主さんの許可を取ってから近づく、触る、近くで急に動かない、ゆっくり動く、大きな声を出さない、しゃがむ、頭の上から手を出して触らない、ワンちゃんが顔や体を背けたら追いかけずに触るのをやめる、
しつこくしない、抱っこはしない、一人ずつ触ることを教えています。
ボディーランゲージを子どもが読むのは難しいので、特に飼い主さんの許可は大切です。
飼い主さんの皆さんは、愛犬がお子さんに対して大丈夫、危険はないということであって、もし触りたそうな小さなお友達が近づいてきたら、ぜひおやつをあげると言ってあげてください。
子どもさんになれるチャンスです。ワンちゃんも繰り返すと、子どもというのはおやつをくれる存在なんだとわかるようになります。
まずは飼い主さんがあげ方のお手本を見せてから、親御さんにおやつを渡してあげて、必ず手のひらの上におやつをのせて、ワンちゃんの顔の前に出すようにしてあげてねと伝えてあげましょう。
指でおやつをつまんで、ワンちゃんの顔の上からあげてしまうと、指ごとパクッと噛まれてしまう可能性があります。
ワンちゃんと子どもというのはとても良いパートナーになれますし、実際ワンちゃんのトレーニングはお子さんはとても上手です。
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ぜひ飼っていないお子さんにも、お子さんなりしていないワンちゃんにも双方が仲良くなれるような素敵な出会いを大人の皆さんでプロデュースしてあげてくださいね。
さて次回はなんとなんと、私の憧れのサラホリスティックアニマルクリニックのサラ先生とのコラボ収録をお届けいたします。
サラ先生は、サラ先生のペットの暮らしと健康というチャンネルで、ペットの健康やケア様々な情報を発信されている麗しい素敵な獣医さんです。
その憧れのサラ先生にインタビューをしていただきましたので、その模様をお届けします。お楽しみに。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
あなたとワンちゃんの今日がますます輝けるものになりますように。
また次回もよろしくお願いいたします。