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2019-03-22 00:00

第063回「御茶海のこれ読んでみて」

概要

内容は、朝井リョウの『武道館』とモモコグミカンパニーの『目を合わせるということ』についてです。

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なんちゃらアイドルのなんちゃラジオ
はい、始まりました。なんちゃらアイドルのなんちゃラジオを自己紹介します。
なんちゃらアイドル赤色担当、66人の妹ミサイマミです。
というわけで本日は、本を紹介したいと思っています。
御茶海のこれ読んでみてですかね。久しぶりすぎてちょっとタイトルがあやふやなんですけども。
本日紹介したいと思うのは、浅井涼さんが書いた武道館という小説です。
これ確かドラマにもなってるんですよね。
この本はですね、アイドル視点で描かれているアイドルのお話となっております。
主人公の愛子ちゃんはですね、高校1年生の時にNEXT YOUというアイドルにオーディションに合格して所属することになります。
昔から子供の時から歌を歌うことが好きで踊ることも好きでテレビの向こう側のあの子みたいになりたいと思って
実際にオーディションを受けてアイドルになった自分の気持ちで選んでアイドルになった女の子のお話です。
この小説のスタートはですね、メインメンバーというか、6人の2人いるセンターのうちの1人の女の子、京香ちゃんが卒業するというところからスタートするんですけど、
やっぱりこう変わっていくこと、成長と変わっていくことの違いがまずそこで出てくるのかなって思います。
このグループ、NEXT YOUというグループはですね、結成当時から武道館でライブをするっていう専権をして着々と人気を集めているグループなんですけど、
武道館に行きますって声を上げた京香ちゃんが抜けることの違和感というか、
違和感があるよね、あれ言ってたじゃんみたいな。ただ京香ちゃんは演技の仕事などとかもやったりして、もっともっと違う世界を見ていきたいなって思っての選択なんですよね。
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最初にやりたいって言ったことが変わっていくっていうのはもちろん変化があるのでね、当然じゃないですか。
例えばね、好きで始めた仕事も人間関係だったりとかいろいろあって、ちょっと合わないかもなって思うのも確実にあるわけで。
最初に言ったこと、有言実行っていうことは美しいことだと思うんですけど、
別にそれを選んで結果それが成し得なかったことだとしてもそれは別に嘘ではないというか、有言不実行というわけではないんだと思うんですよね。
選んだ先の枝分かれの先が最初当初目標としていたところに行ってなかっただけで、そんな感じで始まるお話なんですが、
結構そのあいこちゃんの心の中が見えてこないので最初はあれなんですけど、この子はどうしたいのかなどうなりたいのかなっていう気持ちでなんですけど、
だんだんね自分の気持ちが出てきて、
あいこちゃん幼馴染の男の子がいるんですけど、有名になっていくにつれてその子との関係性をどうしていいんだろうみたいな、
アイドルとしての成長と人間としての成長がちょうどぶつかっちゃったところで、いわゆる契約違反のお知らせみたいなことになってしまうんですけど、
ただそのあいこちゃんの視点でずっと読んでいるので、いいじゃんって思っちゃうんだけども、こちらは。
ただそのネクストUのオタク側からすると、あいこちゃんの私生活なんて見えてないし、見るべきものではないし、見られないものなので、
攻め立ってしまう人ももちろんいるわけですよね。
人気になっていくうちに向けられたかった視線じゃない以外が向けられる、演技棒だなとか歌が下手だなとか踊りが下手だなとか。
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でも、歌とか踊りが下手だなっていうのは、抽象ではなく批判なのではとは思うんですが、
人として未完成である少女を攻め立てるような言い方はどうなのだろう?
何が言いたいか分かんなくなっちゃったな。
とにかく、最初は歌って踊って好きだったアイドルになってっていう女の子が、少女から女性に変わっていく心の変化、体の変化と求められるアイドル性の間で葛藤する本。
やっぱりね、終わりがすごい良かった。
お話の紹介するとネタバレしそうになるんですけど、終わりがすごい良かった。
見たかった景色と同じものではなかったかもしれないけど、確かに望んだ景色が最後に出てくるんですよね。
アイドルにおいて恋愛禁止だとか炎上とか、特典商法握手会卒業とか、いろいろ人間群居をぎゅーってして、ぐーっと煮詰めてる感じがするなぁと思うんですよね。
人生で卒業なんてそんなにすることはないんですよね。
結構卒業っていう言葉、やめるというか、卒業っていうのが職業として存在するのは本当に珍しいものだなぁと思うんですよね。
野球選手とかは引退ってなるし、女優さんも引退になるのかな。
アイドルの卒業っていうのはね、やっぱ若い子が多いから卒業ってことなのかな。わからんけど。
見られたい視線、望まない種類の視線も向けられる可能性はやっぱスルースキルも大事になってくるんですけど、
なんかスルーしてるからその悪意は、罪はないのかっていうことですよね。
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小さな画面の向こう側のキラキラした女の子であっても、画面の向こう側でね、いるのは生身の人間なわけで、一人の少女だったりなわけで。
でも応援してる人、幸せを望んでくれてる人ってあんまり声が大きくないというか、
声が大きくないというかね、グッと見守ってくれているので、
やっぱりこの悪意っていうものは目につきやすいというか、わざわざ言ってきているわけですからね。
そういうところでね、自分はそういうことしか思われてないんじゃないかみたいな気持ちにもなったりするんですけど。
とにかくアイドルの子もね、ぜひ呼んでもらいたいなと思うんですけど、
アサイリョーさん自身がアイドルが好きなぞうで、よく取材されているなという印象でした。
私はそのNEXT YOUのような感じのアイドルではないですが、
本当によく取材をされている、丁寧に取材されている印象のある。
ただそのアイ子の恋愛だったりとかは、すごいキラキラしててね、
可愛いなって思う。
憧れるよね、幼馴染とみたいなのはね。
幼馴染は私は別に特に何もなかったんですけども。
アイドルってすごい不思議なよな。
自分でやっててアイドルってなんだろうなって思うことが多いですね。
自分がそういう、いわゆるアイドルっていう方にはまってないのは自覚しているので、
いわゆるアイドルって感じだなと思って見てたんですよね。
NEXT YOUっていう作中のアイドルグループ。
やりたいことを選んで自分で足を踏み出していったけれども、
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結局どう行くのが正解なのかって思うけど、
どう行くかじゃなくてどこに行くかなんだよなっていうのが、
この本を読んで思うことですね。
やっぱり選んで進むっていうことは難しいし、勇気がいることだけれども、
この世に正解なんて、本当の正解正しい選択なんてこの世にないってあらすじにあるんですけど、
正しい選択をしなくてはならないわけではないのでね。
いろんな選択があっていろんな答えがあっていろんな結果があっていろんな反応があって、
これはアイドルのお話ではありますが、
普通の一般職の人でもお勧めしたいなと思います。
オタクとかアイドル好きじゃない人でも非常に読みやすい小説となっております。
そして併せて読んでいただきたいなと思うのは、
ヴィッシュのメンバーの桃子グミカンパニーさんの書いた、
目を合わせるということをぜひ読んでいただきたいなと思っております。
この本を読んでいただきたいなと思っております。
これはヴィッシュのメンバーの桃子グミカンパニーさんの書いた、
目を合わせるということをぜひ読んでいただきたいなと思います。
目を合わせるということもよかったですよ。
これは桃子グミカンパニーさんが書いた自伝というか、
こういう時こういうことがあって、こういうメンバーが卒業してどう思ったみたいな、
自分の気持ちを書いてくれているやつですね。
ヴィッシュの桃子グミカンパニーさんは、
この本を読むまではあまり見てこなかったというか、
あまりパッとする印象がなかった人なんですけど、
でも自分には何もないと思っているような普通の桃子が
アイドルになってという感じなのかなと思うのですが、
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自伝の優しさがすごい滲み出ていて、
この子は普通の子よりも繊細で優しい子なのかなと思うんですよね。
桃子グミカンパニーさんのお宅が聞いていたらあれですけども、
すごくよかった。
とにかく武道館と目を合わせるということを合わせて読んでいただきたいなと思う本です。
あとがきもすごいよかったんですよね。
目を合わせるということというタイトルでは、
お宅の人が自分に目を合わせてくれるということと、
自分が目を向けるということのどちらも書かれていて、すごくいいですね。
この本はビッシュに加入してから今までの303年間の記録が書かれているんですけど、
学生時代の何もなかった自分がビッシュに入って、
ビッシュの桃子グミカンパニーになっていくっていうところと、
ビッシュの変わっていくメンバーとかの話が書かれていて、
ちょうどいいのではないだろうかと思いました。
長くなってしまいましたが、そろそろお別れの時間が近づいてまいりました。
ここまでのお相手はなんざるアイドル三沢いまみでした。
バイバイ。
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