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2024-05-29 10:58

12人の優しい日本人 1991

Listen to the voice of movies.

12人の優しい日本人 1991

監督 中原俊

脚本 三谷幸喜 東京サンシャインボーイズ

出演 塩見三省 相島一之 上田耕一 梶原善 豊川悦司 ほか

 

映画.com

12人の優しい日本人:Wikipedia

十二人の怒れる男:Wikipedia

 

 

12人の優しい日本人:music.jp

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Summary

三谷幸喜の脚本で、東京サンシャインボーイズの舞台を映画化した『12人の優しい日本人 1991』は、陪審制度が導入される前の日本を舞台に、12人の陪審員の議論を描いています。登場する俳優陣は、豊川悦司のほか、梶原善、相島一之など、東京サンシャインボーイズ出身者も出演しています。

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LISTEN to movies. LISTEN to the voice of movies.
LISTEN to movies. これが22個目の紹介になります。
今日は、「12人の優しい日本人」 1991年の映画ですね。
三谷幸喜の舞台を映画化
これはもともと、舞台のものをそのまま映画にしたということなんですね。
三谷幸喜さんの脚本で、非常に面白いわけですけども、
東京サンシャインボーイズという劇団があって、そこの三谷さんが主宰しているわけですけども、
そこで上演されてた舞台ものが非常に評判で、映画化もされたということです。
この映画、私とても大好きで、舞台も見たことあるんですけども、それよりこの映画がやっぱり好きですね。
東京サンシャインボーイズ出身の俳優さんは、結構いま、テレビドラマでも活躍してるんですけれども、
この映画には豊川悦司さんや梶原善さん、相島一之さんとか出てるんですけれども、
12人の陪審員の話ですね。
もし日本に陪審制度があったらっていう話で、これ裁判員制度が導入される前の、実は映画なんですね。
ご存知の方はご存知だと思うんですが、実はアメリカにテレビドラマがあって、
これも映画化されたんですが、「十二人の怒れる男」。
これはもう1957年の映画で、ヘンリー・フォンダが主演で出てるんですけれども、
「十二人の怒れる男」、これも私大好きなんですが、その後、リメイク版とかもあったりするんですが、
私が好きなのはヘンリー・フォンダの出てるやつなんですけれども、
この「十二人の怒れる男」を見た三谷幸喜さんが、いや日本に陪審制度あったらこうはいかんだろうと。
「十二人の怒れる男」はとてもシリアスな真面目な映画なんですね。
ある黒人の少年が、スラムに住む少年。
黒人じゃなかったかな。
いわゆる人種差別的な問題も扱ってる。そこにはあるわけですね。
スラムに住む少年が殺人をしたということなんですが、
もうみんな有罪だっていう中で、ヘンリー・フォンダがある意味、
自分もわからないけど、でももう少し時間かけようじゃないかと議論してる中で、最後は無罪になるというね。
無罪の評決が下されるという、非常に硬派な映画ですね。
社会派の映画なんです。
「十二人の怒れる男」、これも名作なんですけれども、
それをもう本当に完全にパクってパロったと。
パクってパロったのがこの「12人の優しい日本人」なんですね。
もし普通のおじちゃん、おばちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃんが、日本のね、日本人が、
ここに12人集まったらどうなるだろうかっていうところから発想が広がって、パロディーができちゃったっていうね。
一つの陪審員の評議の場ですね。
密室で議論が進むわけです。
裁判員制度じゃないので、陪審員12人だけで審議が進むわけですね。
裁判官とかいないわけです、そこにはね。
12人がもう、あっち行ったりこっち行ったりしながら、議論を展開すると。
この映画が面白いと思ったのは、
一つは日本に、当時まだ裁判員制度なかったんですが、
そもそも裁判っていうのは専門家が決めるのか、市民の常識で決めるのかっていう、
これはいわゆるヨーロッパの大陸法と英米法っていうね、
法律学んだ人はわかると思いますけど、
要するに、英米法の経験主義に基づく市民の常識、コモンローでさばいていくというね、
そういう考え方から、陪審制度っていうものが専門的な裁判官制度とは別に発達したわけですが、
それは日本には馴染まないだろうなんて話もあった中、裁判員制度が導入されたわけですけども。
それ以前に、
陪審員制度とは何か?
なので、日本の裁判員とか陪審制度導入の是非っていうことにも、一石を投じた映画だったっていうこともあるんですが、
私が何より面白いと思ったのは、
普通の日本人の議論ですね、討論ですね。
討論、議論がいかにできないかというね。
できない中でもできなくもないぞという、その辺りですね。
私、専門は政治学なんですが、政治学の授業でもこの映画かなり教材にしたり、
あとちょこっと書いた論文でもこの映画は2回ほど取り上げさせていただいたんですが、
結局、話し合いですね。
いわゆる全員一致なんですが、全員一致の意思決定を作らなきゃいけないわけです。
それは話し合ったり決を取ったりしながら決めていくわけです。
民主主義っていうことを考えたときに、
この場合には、全員一致、12人の陪審員の合意を作るっていう意味での民主主義なんですが、
一つは話し合う。
でも、いつまでも話し合ってて結論出なかったら困るんで、最後は決めなきゃいけない。
それは、全員一致で決めるのか多数決で決めるのかっていう決め方の問題があるわけです。
じゃあ決を取ればいいのかというと、そうでもないんですね。やっぱり話し合いは必要です。
この映画が面白いのは、最初冒頭で「無罪だと思う人」で、みんな無罪に手を挙げちゃうんですね。
もう決まって一瞬で終わってしまったというところから話が始まるんですが、
「ちょっと待ってください」と、でも「もう決まったんだから帰りましょうよ」と言いながら、
でも一人の人が「いいんですか本当に決めちゃって」ということで、
そこで「じゃあ私有罪にします」と変えたところから、要するに異論ですね。
異議が唱えられたところから議論が始まって、それで途中、有罪派だらけになっていって、
もうこれは有罪か、みたいなとこまでいくんだけれども、これがまた最後の最後に、無罪にこだわる。
理屈はわかんないけども、どうしてもそう思えないんだという感情ですよね、
含めていう人がいて、おじさんがね、気の優しいおじさんがいて。
それで、そこからまた議論が始まるんです。
これはまず、最初の議論の段階、有罪派が優勢になっていく。
有罪派にはみんな理論派が集まるわけですね。
無罪派に集まった人は理論が立てれない人たちが集まって、そこで議論するから議論が全くかみ合わない。
これが前半の議論。で、後半の議論ですね。
そこに助太刀する人が出てくるわけです。理論派の人の中からね、無罪派に。
そこから無罪の理屈を立てていくわけです。
そうするとようやく議論がかみ合い始めていって、最後に結論が出てくるという。
私が面白いのは、この討論のプロセスですね。討論、議論のプロセス。
日本人の議論と民主主義
議論というのはどういう場合にかみ合わなくて、どうすればかみ合うようになるのかっていう。
ここのところがやっぱり面白いんですね。
これがやっぱりなかなかこう、この12人の優しい日本人の中には、
まあこれはもう平均的な日本人をとにかく集めたらどうなるかと。
議論にならない。ならないんだけど、ならなくもないというね。
そのあたりを延々と、もう映画はそこの議論する場面だけで全て終わっていくので、
お金はあんまりかかってないという。舞台設定とかね、一切かかってないという。
本当に安く作れた映画だと思うんですが、俳優さんに払うお金だけで済んだんじゃないかというぐらいの、
お金のかからない映画だったと思うんですが、これがとてもよくできてるわけですよね。
非常に面白い。舞台版なんかは時々ね、ちょっと、
少しアドリブじゃないのかな。なんかちょっと変化があったりするんですけど、
やっぱりこの映画版は私はよくできてるなと思ってて、細かく語るといろんなこと出てくるんですけど。とにかく、
この映画は裁判員制度、陪審制度っていうものを考える映画としてよく取り上げられるんですが、
私はむしろ日本人が、民主主義、あるいは議論、あるいは意思決定ですね、
ということが本当にできるのか。できるとしたらどうやったらできるのかということを非常に教えてくれるというか。
笑いながら見れるんですけども。腹抱えて笑いながら見れるんで、私も30回40回見てるんですけれども。
いろいろこう、面白いんですね、考えるとね。
だから、民主主義とかデモクラシーっていうもの、あるいは議論の仕方、決定の仕方っていうことを、
政治学的な問題として考える上でもいい教材になるし。もちろんその上で陪審制度とか裁判員制度みたいなことを考える上でも、
いろいろ面白い、考えさせられる映画なのに、もうずっと最後まで、そんなこと考えなくても最初から最後まで楽しませてくれる、
そういう映画なので、もうとても大好きな映画なんですけどね。
三谷幸喜さんはだから、この辺りから知ってて、その後の活躍は、だからもう三谷幸喜作品は全部追っかけるみたいな話になってったのの原点でもありますね。
そんな映画、思い出の映画ということで、22本目の映画の紹介として「12人の優しい日本人」、紹介させていただきました。
合わせて「十二人の怒れる男」と対比しながら見るとね、これがまた面白いんですね。
なのでこれは本当に、なんだろう、そもそも人々が集まって一つの物事を決めるという、
ここでは有罪無罪ってことなんですけど、これもう政治にも全部つながる話でね。
それこそ大学の教授会の会議とか町内会の会議とかPTAの会議とかね、
いろんな場所で、日本ではシャンシャンとだいたい決まるんですが、
そうじゃなくてちゃんと議論するっていうのはどういうことかってことも考えられる、いい映画だなと思っているので紹介させていただきました。
ということで、Listen to Movies、この映画ね、とにかく面白い、ぜひ見てください。
いろいろリンク貼っておきました。
ではまた。
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