オールナイト上映の相談
ジョニーと館長の映画とガジェット、ポッドキャスト。始まりました。早速、乾杯しますね。
乾杯。お疲れ様です。
さあ、今日はどんなお題が来るのかな、ジョニー君から。
お題というかね、館長に相談したいことがあるんですよ。
相談。なんだ。俺は恋愛相談とか無理だからね。
大丈夫、映画の相談なんだよ。
映画の相談。
僕ね、今度初めてオールナイト上映行くんですよ。
オールナイト行ったことないの?意外だな。
オールナイト行ったことないんですよ。レイトショーはあるんですけど。
若いうちがいいよ、オールナイトは。最後まで見れなくなるからね、絶対に。
今度は、ウォン・カーウェイのオールナイト上映が新宿であって。
3本。
3本。
どんな3本?
あるんですよ。恋する惑星と天使の涙と、あとブレノス・アイリス。
それは寝ないかもしれない。
寝ないかもしれない。
いいね、その3本のセレクト。
予約が3週間前からできて、予約開始1時間後ぐらいに行ったら3分の1ぐらい席埋まってるんですよ。
うわー、年齢層が高いのか若いのかどうなるのかな。
上映する2週間前ぐらいに見たら半分以上、7割ぐらい埋まってましたね。
いいね。
ウォン・カーウェイって90年代ミニシアターブームの本当に一番おしゃれ。
バッファロー66より前ですけどね。
おしゃれですよね、どちらも。
とにかく90年代なんだよね。
おしゃれ。
おしゃれですね。
今見ると過剰なんだけど、でもやっぱりかっこいいというか勢いというかとんでもないんだよね、熱量が。
上映準備と飲食
そうですね。
ストーリーらしいストーリーよりは雰囲気に飲み込まれるみたいな。
勢いですね、勢い。
勢い?
勢いも雰囲気ね。
雰囲気あったけどね。
ちょっとワイハーみたいに言ってみましたけど。
クリスタファード・オイルという撮影監督が魚眼レンズ的な、歪むぐらいの広角レンズで、ものすごい強烈なライト、普通のライトじゃない原色の黄色とか青とか、強烈なライティングでやるっていうのが売りだったから、とにかくやられるんだよね。
やられる。
かっけー。
かっけーなりますね。
なんだろうね、ああいう映画最近あんまりないな。やられました、みたいな。もうたまんないです。
アート系ですよね。
アート系です。
で、相談っていうのがオールナイトが初めてなんで、備えておいたほうがいいものとか。
それはやっぱり飲料とか、薬物っていうかガムとか。
寝ないようにする。
口を動かし続けるものとか。やっぱり2本目ぐらいまでいけるんですけど、3本目大体やばいんですよ。気抜いちゃうし。
2本立ては見たことないです。3本立てって初めてで。
きついよ。だって飛行機でいうとずっと映画見てるような話だよね。
確かに。
3本見ないでしょ、飛行機。
3本見ないですね。
1本半ぐらいで寝るじゃない。
1回寝ますね、まず飛行機は。
コーヒーとかも、映画館のコーヒーあるかな。2本目の休憩でホットコーヒーでも入れるとかね。
メガシャキみたいな。
トイレめっちゃ込みそうですよね。
そうだね。でもトイレが込むか込まないかは普通のと変わんないんじゃないかな。
よかったけど、1回ずつ出てもね。
10分とか10分くらいしかないんですよ、間が。
そうね。
まあでも、あとはそうだな。席を変わるっていうのはね、いい気分転換になるんですよ。
自由でしょ?
映画館での思い出
してるしてるしてる。
同じ席で3本?
そうですよ。まさに飛行機です、飛行機。
同じ席か。そっかそっか。今はそうだよね。
立ち見とかじゃないんで。
じゃあ飽きちゃうね。気分は変えられないわ。
で、あと見終わった後ですよ。朝5時ぐらいで終わるんですかね。
それも5時から行けるモーニングって言ったらね、ジョナサンかどんなんか。
確かにジョナサンも20時からやってますね。
そういうやつしかないけど。新宿?
新宿なんで、ベルク。
ベルクね。
ハッチ大好きです。
ベルクマスクないとハッチの時怒られるからね、マスク入れといてね。
覚えときます。
でも新宿だったらいいね、朝もね、いい雰囲気でカラスがガーガー言っててね、新宿っぽい、都会っぽい感じでね。
そうですね。
でもそのワンカウイの3本はどれも見たことがない?
2本あります。
何を見てない?
天使の、ブレノサイリスだけ見てるんですよ。
しかもそれ3本目なんですよ。
一番体力的にしんどいのが見てない。
だから1本目2本目でちょっとうつらうつらしててもいいかなみたいな。
でも意外とね、見ちゃうね、あの熱量はね。
しかもこれ全く個人的な話なんですけど、オールナイトの前、今昼間ですよ昼間。
昼間の予定、友達と花見に行く予定で。
酔っ払っても既に。
もう既に飲んでるんですよ。
じゃあ一回ちょっとなんか抜かないといけないんですね。
そう、危ない。
だってオールナイトっていつ始まるの?
確かにほぼ12時、11時半とか12時ですよ。
ちょっと満喫とか言って寝ておいた方がいいんじゃない?1、2時間。
そうっすね、体調つくっとかないと。
いやオールナイトはね、俺もね、時々やっぱり行ったこともあるけど、年齢を重ねると本当にもう記憶が1本目しかないっていうか。
でもね、俺若い時ね、立川シネシティって音響が売りの映画館で。
マットマックスとかね、すごかったですよね。
爆音上映みたいな聖地じゃない?
90年代にデニス・ホッパーとキアヌ・リーブスのスピード。
その2人でスピードだと思いましたけど。
新幹線大爆破がスピードのパクリだと言われてる時代ですけど、逆なんだよみたいなね。
スピードとミッション・インポッシブル1。
ブライアン・デパルマ監督のね、それのね、DTS、ドルビーサラウンドシステムとSDDS、ソニーダイナミックなんとかシステムっていう。
その頃サラウンドの方式がいくつか出てきたから、最初の2回はスピードとミッション・インポッシブルをDTS方式で上映しますと。
あとの2回はSDDSで上映しますっていう、オールナイトで4回見るってやつがあって。
しかも音響違いだけで見るみたいな。
同じやつ2回ずつ見なきゃいけない。
でも、前の音響システムはね、2時間以上前に聞いたわけじゃん。
同じセリフだよね。
はい、今DTSです。SDDSでやるわけじゃなくて、丸ごと上映するから、こっちもさ、違うんだろうなと思って聞いてるんだけど。
あんまり分かんないみたいな。
そんなはっきり分かっちゃったら、逆に会社っていうか音響メーカーとしても困りますし。
こんなに下がるのってなっちゃうと。
でもさ、そのAV評論家みたいな人だったら、これはワインの飲み比べじゃないけどさ、
ちょっと高音と低音の回り込み方が言えるんだろうなと思うと、自分はまだ若かったから。
分かんないっていう屈辱。
分かんないじゃないですかね。
せっかく来たのに。
客の入り方でもちょっと違っちゃいますからね。
本当だよね。
でもそれで同じ映画だから、当然もうSDDSの2巡目はほとんど寝てましたね。
爆音上映だけど寝るみたいに。
全然新鮮味はないですよね、映画としては。音以外は。
でも思ったのは、今指定席じゃない?さっきの話。
僕らの時代って意外とまだ指定席じゃなかったのよ、映画館が。
だから何回見てもよかったのよ。休憩の時に帰らなくても。
入れ替えがない?
ないの。
新宿、ミラノザとかプラザも。
だからすごい中学生の頃って映画一本見るのお小遣い、月5000円だとしても、2本しか見られないじゃない。
だからすごい慎重に選ぶし、1回行ったら元を取りたいから、俺3回見てたの。
3回見てるの覚えますね。
ブレードランナー行くじゃない。公開の時に、ミラノザ、誰もいないわけ。全然ヒットしてないからさ。
まず最初は字幕で見るじゃない。2回目はもう字幕分かったから、字幕なるべく見ないで映像の部分を見よう。
字幕吹き替えはどっちかしか見れない。
そうそう、字幕版しか流れてないんだけど、1回目は字幕で物語を把握して、2回目は字幕はもう見なくていいつもりで、
画面の詳細を見て、3回目はその2回を経て、さらに見たいところを注視する。
そういう見方をよくしてたので、若い時に見た映画館で見た映画は必ず3回擦ってるから、
俺、ワンサポンアタイムインアメリカを3回擦った時に、次の日、ケツが痛くて。
3時間20分の映画を3回見ましたから。
10時間かほとんど。
でもやっぱりそれぐらいの熱量で見てたから、よく覚えてるんですよ。
で、3回見れなくなるじゃない。
だから1回しか見れなくなったら、どんどん覚えられなくなりました。
それはそうですよね。練習してる時間がないですからね。
そう、一発本番だから、一発でストーリーもカメラワークも音楽も効果音もアクションシーンも俳優も覚えなきゃいけないみたいなね。
そんな強迫感です。
だから家で見るみたいなレンタルなり配信なりでね。
巻き戻し便利ですね。30秒戻しみたいなね。
確かに3回も見るって、同じタイミングで3回見るって、2回目3回目って、
要は1回目見終わってて、話の流れが分かってもう1回見れるっていうのは、
すごい作ってる感じ近いですよね。
初体験じゃないっていうか。
当然映画館に行って1回目見て、もう1回でいいって帰る映画もあるのよ。
でもこれはすごいと思った映画は2回か3回見ようって思ってたから、やっぱり3回見た映画っていうのは少なくて、
でもやっぱりブレードランナーとかスターウォーズとかクリムゾンタイトとかアマデウスとかそういうのは3回見た記憶があって、
強烈、やっぱり3回見るに足るというか、時間は若いから無限にあるわね。
やっぱりSFが好きなんですね。
SF好きですね。そんな映画館の思い出がありました。
なるほど、なるほど。ちょっと頑張ってオールナイト見てきます。
はい、いってらっしゃいませ。
いってきます。
ということで、映画とガジェット、ポッドキャスト、今日もご視聴ありがとうございました。
ありがとうございました。