雨の中のイベント準備
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。 今日は、
雨の現場で、ぼくが見ていた2つの視点、というタイトルでお話をさせていただきたいと思います。 この間の日曜日、
21日ですね、朝から雨の現場があったんですね。屋外現場がありました。 その現場でですね、ぼくは何を見て何を考えて
いたのか、今日はそんなお話をしてみたいなというふうに思います。 この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする、毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のちょっといい話を毎朝少しずつお話ししています。
朝の支度とか通勤のお供に耳だけご参加ください。 はい、というわけで改めましておはようございます。12月26日ですね、金曜日の朝です。
金曜日はイベントラボフライデーということで、イベントのお話をさせてもらう日なので、先日ありました12月21日にありました屋外イベントでのお話をさせていただきたいと思います。
その日はですね、平瀬楽器は屋外イベントの音響のお仕事で伺わせていただいてたんですけれども、朝からね、雨あったんですよね。朝から雨っていうかもうだいぶ1週間ぐらい前から雨やなぁみたいな話をずっとしてて、結局やっぱり雨やったんですけれども、一応こちらも雨の用意はしていってたんです。テントを持っててね、僕もまあ濡れてもいいような格好とかタオルたくさん持っていくとかね、そういうふうなことはしていってたんですけれども、
だいたい8時過ぎぐらいに現場に入って、10時ぐらいには音が出るようにしとかなあかんよねっていうことで仕込みを始めたんですけれども、もう仕込みの段階でね、濡れネズミなんですよ。頭からつま先までベチョンベチョンなんですよね。
で、ステージ、結構ねステージまあまあ広いんです。どれくらい広さだったかなあ。4メーターかける8メーターぐらいかな。まあ上にクリスマスツリーとかが置いてあったんでね、使える広さはそこまでないんですけれども、その広いステージにテントが置いてありました。雨用のね。会議机が横1本入ってるちょうどぐらいのサイズの、まあ決して大きくないテントが1つポンと置いてありまして。
まあこれ、例えばソロの演奏とかね、弾き語りの演奏とかね、ギターとかピアノとかであればまあまあいけるでしょうけども、バンドとかやったらどうしてもはみ出しちゃうやろうなぐらいの広さのテントがありました。まあ正直なかなか厳しい条件の屋外現場だったわけなんです。
でね、僕その仕込みしながら、あと周りの飲食店さんとかね準備して見ながら、これをずっとぼーっと見てて、まず1個目、イベントの主催者の目線で見たときにどうかなと思ったんですけれども、このイベントの中止の判断っていうのはいつがベストやったのかなってちょっと思ったんですね。
音響マンの視点
で、こういったその悪天候の場合ですね、主催者さんが一番大事なことって中止の判断だと思うんです。もちろん飲食店の方々とかってこの日のために材料の指示とかもされてますし、仕込みもされてると思うんですね。
で、我々だって別に飲食店ではないんですけれども、もちろんそれなりに準備をして当日を迎えてるわけです。なのでこの中止の意思決定をするっていうのはなかなか大きなことだと思うんですよね。だからまあ中止の意思決定をするであれば、今日その日の当日の朝じゃなくて前日の時点でも良かったんじゃないかなと思いますし、もちろん当日の朝でも判断できたんじゃないかなというふうにも思います。
もう一つ、この状態でお客さんがもし来られたとして、これ良い思い出になるんかなというふうな視点もあったんですね。ずっとずっと過去から続いてきてるイベントで、ちょっとだけリニューアルオープンしたみたいな感じのイベントだったんですよ。
その大事な1回目で雨が降って、なんか去年雨降って覚えててくれたら良かったんですけども、去年なんかあんま面白くなかったなってなった時に、来年のこのイベントに影響したらまずいなっていうのがあったんですよね。
こんな言い方したら良くないんですけども、本当に開催すること自体が目的になってしまったら本当にまずいなというふうに感じたんです。だから、やっぱりここで主催者ならではのやるやらないの判断の難しさっていうのを感じましたね。楽なのは、本当に早々にやめますって言えば良かったんですけど、それでもやっぱりね、実行委員会の皆さんはずっと仕込みをやってきてはるわけやから、やっぱり中止っていうのをしたくないっていうのをすごく感じました。
もう一個の視点は音響マンとしての視点です。僕らはその日は音響マンとして行ってたんで、当然音響の仕事の仕込みをしているわけですけども、雨の中の作業っていうのはね、僕らだけじゃないですけども、雨の中の作業ってやっぱりリスクしかないんですよね。
僕らで言うと、スピーカーとかアンプとか機械もんが雨で濡れると壊れるリスクっていうのが絶対あります。僕らが壊れるだけじゃなくて、他にも演奏している人たちの事故とか、当然床も滑りますしね。
あと寒電、電気使うんでね、そのリスクもないことないんですよ。やっぱりそんなわけないと思うんですけども、ないことないんです。あと仮にショートとか寒電まで行かなくてもショートとかしちゃうとですね、その会場全体の電気、ブレーカーがバーンて落ちてしまうことも考えられるわけなんです。
だから音響マンとしては本音を言えば中止、もしくは規模の縮小、やっぱりこれがベターだなぁと思いながらでした。これは別に音質とか音響良い音とかではなくて、安全面の配慮の話です。
ただね、こんな状況でもね、それでも演奏したいっていう方が出てくるかもしれない。もしそういう人が出た場合、その覚悟には精神的に応えたいなっていうのも同時に思ってました。無理はさせたくないんです。中にはね、生の楽器を演奏する人がいたんですね。マリンバとかね。
生の楽器はね、ちょっとやめた方がいいよなぁっていうのは、その出演の人と直接やり取りしてね、ちょっとこの雨でマリンバやるのはあんま良くないよっていう話はさせてもらったりしました。
でもそれ以外の雨が降ってても多少頑張ればできるような楽器の人は、まあやれるんだったら別にやってください。こっちは全然やりますよっていう感じ。できることは全然やりますよみたいなお話をしながら進めさせてもらったんですね。
だって全然雨に濡れない状況での演奏っていうのが無理な環境だったんで、それでもやるって言われるんだったら、こちらは絶対中途半端にはせずにしっかりやらせていただこうというふうな関わり方をしました。
まあやっぱりね、正解はやっぱり一つじゃないんですよ。いろんな立場の人がいてて、いろんな関わり方でそのイベントを見ているので、これに絶対出ないっていう人もいるやろし、いやもう別にやめてもいいんじゃないかなっていう人もいるやろし。
それは本当に何かを指示するわけじゃなくて、僕たちは音を出しに行っているので、やっぱり音を出したい人がおるのであれば、それはもう精神性に応える。まあ当たり前の話かなと思います。
あの日はね、基本的に僕は音響マンとして行っていましたので、そのイベントの開催とか中止とかを決める立場ではなかったんですよね。ただやっぱりその舞台から全体を生み渡せるポジションでもありましたし、僕自身やっぱりいろんな経験してきているので、
結果としてのイベントの価値
なのでやっぱり状況を見ながらね、無理のない範囲でそれとなく取材者さんにお話ししながら、助言をしながら進行していました。だって屋外ですからね、雨が降ることもありますよ。やっぱり冬だから雪が降ることだってあるし、風がかって吹きますよ。
それをどう判断してどう進めるかっていうのをやっぱり一緒に考えればいいなというふうに思いました。だってやっぱりそれが現場の仕事だし、屋外の仕事ってやっぱりそれが醍醐味かなというふうに思うわけなんですよね。
この21日のあの日の環境っていうのは絶対良い環境ではなかったです。全然良い条件ではなかったですね。でもやっぱり何を見て何を守ろうとしているか、その主催者さんの思いっていうのを共有することができると、
例えば音響マンであったりとか、他の飲食の人でもそうですよね。きっとそこを共有できると現場がちゃんと進むなというふうなことを感じたこの間のイベントでした。結果的にね、雨にもかかわらず結構たくさんの人が遊びに来てくれてたんですよね。
それこそ主催者さんと喋ってたんですけども、僕だったらこんだけ雨降ってたら、わざわざ傘さしてイベントやってるかなってこうへんと思うっていう話をしてたんですけど、それぐらい結構たくさんの人が来られてたんですよ。だから結果的にはきっと来年に続くイベントになったんじゃないかなというふうに思います。
だからあの日のイベントに関しては、主催者さんの判断でよかったと思いますし、僕らも本当にずぶ濡れでヘトヘトになったけど、いいイベントだったなと思ったわけなんです。結果、中止になってた中止になってたので、その判断もよかったんでしょうけども、あの日は強行して正解だったなというふうに思いました。
まあだから、トータルで考えるといいイベントだったかなと、そんなふうに思ったというお話でございました。
はい、今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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音楽でこの街の笑顔を増やします。ひらせ楽器の平瀬智希でした。