00:06
オスオス、おはようございます。こんにちは、こんばんは、もおちゃんです。
先日、全国セミナーというですね、森林のことを学ぶ研修会にオンラインで参加をしたんですね。
その時にお話をしてくださったのが、東京の高尾山という山をずっと、もうウン十年ガイドをし続けているという方でした。
とっても素敵な方でね、高尾山だけではなくて、高尾山の周り、
例えば八王子の町だったり、僕存じ上げてなかったんですけども、存じ上げてないっていうのかな?
自分は知らなかったんですけれども、もう不勉強で、高尾山の近くには天皇の御霊、つまり天皇のお墓があるということも学びまして、
そういったところを全てぐるっとつなげてガイドをするんだって言うんですね。
ですからその近くにあったですね、街道とかそういうところも歩きながら高尾山というものを巡るんだそうです。
高尾山単体を巡るよりも結構な時間にはなると思うんですけど、
ただその方がおっしゃっていたのが、山とかそういうスポットっていうのは環境の中にあると。
つまり山は山単体であるわけではなくて、周りとの環境で歴史を経てきているんだよということでした。
これがとってもですね、心に残っている言葉なんです。
例えばですね、高尾山というのは戦前からずっとずっと人々のですね、交絡地だったんですよ。
みんながそこに行きたいっていうことだったんですよね。
だけど戦争があって、そこへ行くアクセス、つまり電車がですね、なくなってしまったんですね。
電車だったのかな?その当時は鉄道だったかな?
ディーゼルで動いてたかもしれませんが、その鉄道がなくなってしまったんです。
運休してしまったんですね。
だけど井の一番にまたそこが戦後復活をして、人々が山へ行けるようになっていったんですね。
人が通うからどんどん整備されていくんです。
高尾山という場所は昔からですね、すごく研究の山としても貴重なものでした。
なんで研究の山になっているのかというと、常緑樹と言われている一年中緑の葉っぱってあるんですよね。
これなんで一年中緑なのかというと、絶えず葉っぱを付け続けているっていうことです。
03:05
冬でも、秋でもです。
入れ替わってるんですけどね。人間がわからないぐらいのスピードで。
わかるんですけども、よく見てると。
一方で落葉樹というのがあって、葉っぱが全部落ちてしまって、葉っぱを付けない日もあると。
付けない期間もあると。そういうのを落葉樹、葉っぱが落ちる木と書いている落葉樹と言うんですね。
高尾山というのは北の斜面と南の斜面で、その両方の性質を持っている、合わせ持っている山で、
あの山一帯で確か1600くらいの植物が見つかっているということなんですね。
これはイギリスとかそういった北方の国、一国に匹敵するくらいのもので、かなりの数の植物がそこにあるんだっていうことがわかるんですね。
だから昔から研究の山でもありました。
また信仰の山でもあったんですね。
お寺がそこに入っていて、神社ではなくお寺って言ってたと思うんですけども、
鳥居があってもこれはお寺なんですなんていう話をしてたと思うんですけど、とにかくお寺があってですね、そういった信仰の山としてもずっとずっと語り継がれてきました。
そういう山だからこそ人々は訪れたいと思うし、人々はそれを残したいと思ってきたんですよね。
あとでです。ガイドとしての心得、大切にしていることは何ですかって僕が質問をさせていただいたときに、その方がおっしゃっていた言葉がまた響いてですね、
これね、日々のコミュニケーションの中でもとっても役立つことだと思うので、今日はそれをテーマにお話をさせていただきたいと思うんです。
何十年もガイドをしてきた、ガイドという文脈でのコミュニケーションのプロが大切にされていることって何だったのかなって。
一言で言うとですね、それは相手が住んでいる土地のことも好きになってもらうことだそうです。
これ僕驚きましたね。相手が自分のテリトリーに遊びに来ている。
だから観光案内とかって言うと、自分の担当しているそのエリアの紹介、解説をしてその方に学んでいただくんだっていうような意識が僕の中にはあったんですね。
しかしその先があるわけです。訪れたその観光地のことを学んだ上で、
さらに持ち帰ってね、比較を多分すると思うんですよ。
06:05
あの観光地も良かったけど自分の街にもいいところがあるじゃないかっていうことを見つけていただくっていうことがとても大事なんだっておっしゃったんですね。
だからその人とのやりとりの中で、どこからいらしたんですか?っていうね、そんな質問から始まり、
ああ、東京からいらしたんですか。東京すっごくいいところですよね。とか言って、
自分の東京のエピソードも少し共有し合いながらまた質問をして、その東京のエピソードなどもどんどん引き出していくということなんですね。
すると相手もその土地への肯定感というものをね、すごく高めることができるし、それから
さらにこの新しいね、今自分がいる観光地のことも知っていきたいと思っていただけるのではないかということでした。
これは僕は目から鱗でしたね。相手が持ち帰ってからのことなんて、
ガイドをする上で僕はなかなか考えてなかったです。いかにこの土地のことをわかりやすく相手に説明をするかということをずっと考えていたんです。
しかし日本とか世界どこもそうですけども、人が分散して住むことで守られる土地っていうのがあるんですよ。
それはもう東京にしてもそうですし、大阪にしてもそうですし、はたまた北海道とかっていうのもそうだし、僕が住んでいる高知県とかね、そういうこともそうなんですね。
人それぞれいろんな場所に住んでいて、その土地での役割っていうのがあるんだよね。その役割を果たして欲しいんですよね。
果たすっていうのは、そこにいるだけで循環の一部となるわけなんですけれども、そこに住むということだけでいいんですよね。
だからどんなに自分が担当している観光地が好きで、ここすごい素敵ですよ、ここに移住したらどうですかなんていうことを言ったりもしますけども、でもそれっていうのは本質ではないんですよね、決して。
その方が自分が選んだ場所で収まるところに収まるって言いますけれども、この言葉は少し消極的な感じがしますけれども、自分にぴったりな場所を見つけて、そこで自分の役割を果たしていく。
そこにいるだけで役割なんですけれども、そういうことを僕たちは考えていく必要があって、ガイドとして伝えていく、実は大きなテーマなんじゃないかなということを感じました。
いかがだったでしょうか。最後まで聞いてくださったあなた、ぜひいいねやフォローで足跡を残していってくださいね。
今日は先日お話をしていただいた自然ガイドさんですね、この道40年ということでしたけれども、そのガイドさんが僕に教えてくださったことをお話しさせていただきました。
09:14
僕は月に1回ですね、全国の森林仲間と一緒にそういった勉強会に参加をさせていただいているんです。
その勉強会には魅力ある講師がたくさんいらっしゃるんですけれども、今回はタカオさんを40年、タカオさんを中心にガイドをしてくださった方のお話でした。
ガイドとしてとっても大事なことっていうのは、実は日常のコミュニケーションにもつながるような気がしております。
こっちいいだろう、えへんという自慢になるのではなく、他の人たちがですね、周りの人たちがそれぞれが自分のことに自信を持って隙を見つけることができて、そして次の人生の一歩を踏み出すことができるような、そんなコミュニケーションができるといいなぁと。
ガイドというのもコミュニケーションのプロなんだなということを感じた次第でございます。
それではお時間が来てしまいましたので、今日はこの辺でお会いでは役前師であり森林インストラクターであるモーちゃんがお送りいたしました。
またお会いできることを楽しみにしております。今日も素敵な1日をお過ごしくださいませ。