モノジャパンの初期段階
こんにちは。オランダに日本のモノを紹介するモノジャパンポッドキャストの物語、パーソナリティーの中条絵美子と瀬尊孫です。
この番組は、モノジャパンディレクターの中条絵美子さんに、新米スタッフのスニが、欧州市場における日本のデザインプロダクト、モノや日本のものづくりの可能性などを伺い、様々に語っていく番組で、私たちが住んでいるオランダからお届けいたします。
前回はですね、このモノジャパンって一体何なの?っていうところを、中条さんからいろいろお話をいただいたんですけれども、今回はコロナで数年間開催がなくて、でもそれまでは私も一番最初のオープニングの年から毎年のようにモノジャパンに寄せていただいてたんです。
その時の感想としては、なんか年を追うごとにすごく大きなイベントになってきたなっていう印象を受けたのをとっても覚えてるんですね。
そういったところからモノジャパンってどうやってこんな風にすごく素敵に発展したのかなっていうのをちょっと今日は聞かせていただきたいなと思ってますが、いかがでしょうか。
ありがとうございます。でもやってる側としては実際スムーズに大きくなれてないんですよ実は。
2016年非常に初回ながら成功しましたけれども、例えばあれは来場者入場料を無料にしたんですね。たくさんの方にお越しいただいて、知っていただこうということで無料にしたんですけれども、
そうすると若者とかコテコテな日本ファンとかが来られて、タッカイタッカイ言うし、オランダの方ね当時は結構金銭感覚シビアな方々多かったから。
あと若者が出店者さんに質問ゼメンにして出店者さんが大事な方にセールスできないとか、いろいろモノ壊しちゃうとかいろいろあったんですね。
それ反省して2017年を有料にしたんですけれども、幸いなことに2017年は結構出店者さんが多くて、過去最大かなんかで。
良かったんですけれども、2018年がすごく円安で出店者さんがそこでまたすごく減っちゃうんですよ。
そっかー、円安とかボロにね。
ただその代わり、2016、2017年で結構自発的にオランダ人と日本の出店者さんが私たちのイベントで出会われてコラボレーションを始めるみたいな、そういうのが自然発生的に起こったんですね。
私たちも結構名前がオランダ国内で知られてきて、面白いブランドさんとちょっとコラボさせてもらったりとか、そういうことができて、イベントの中でちょっとファッションショーやるとか、映像やるとか、そういうのができたんで、
あまり寂しくならないようなイベント作りをなんとかできたっていうのはあるかなと思います。
良かったですよね。
でもね、本当に毎年試練が待ってるみたいな、結構楽なことは一度もないなというのが実感なんですけど、
まあでもそうですよね。
本当そうで、素人で始めたんで、運営もね、さっきの日本の商品をこっちで売りたいっていうのって、やっぱりそれを日本一がやらないのは輸出乳の話になっちゃうから関税かかるとか、
税関で止められるとか、なんか輸出税っていうのがね、さまざまかかってきたりするとか、
変装するものにまたサイドかけられるんですよ。
あ、そうなんですね。
そうなんですよ。
変装するものにも?
そうそうそうそう。だからやっぱりみんなやらないのはそういうこともあるし、それを例えば税務処理をしなくてこっちで販売するとそれは合法ではないぞという話もあるから、
それをどういう風にたった何日間のために合法的に販売するのかみたいなので、私たちもトライアンドエラーみたいな感じで失敗もしてお叱りを受けたこともあるし、
だからそれで徐々にやり方を見出していって、これだったら一番みんなにとってリスクがないぞというやり方を今では構築したんですけど、
最初はそういうのもあったしね、すごい右を曲折あったんです。
それはそうですね。
ただまあ継続することで、自分たちが最初は素人だったけど、今はノウハウもあるのでプロらしくなってきたし、
2018年にウェブショップも作ったり、2019年にはNPO法人を作って、そちらの方で文化的な思い押しとかプログラムを作ったり、
モノジャパンの成長過程
そういうこともできるようになったので、そういうことができるとまた展示会の内容もより濃くなるじゃないですか。
そうですよね。
なので、そういう形で本当にトライアンドエラーで1センチ育ったとか、そういう地味な育ち方ですけど。
なるほど。でもやっぱりそうやって伺っていると、継続は力なりという言葉の重みを感じますよね。
やっぱり続けていくことが力になるというか、その失敗が次の成功につながるし、その中でどんどん形を成してくるものであるんだなっていうのはすごい感じますね。
そうですよね。やっぱり一番最初はちょっと華やかそうに見えて、いろんな方が寄ってこられて、おかしな投資話とか。
最初の2年間嵐みたいでしたけど。
こういうトランド世界って思ったんですけど。
またその話、今度ちょっと一回聞かせてくださいね。
かなり笑えます。
それで失敗もしっていうのがあったんですけども、出展者さんにもご迷惑かけたことも正直あって、
でもこのジャパンの出展者さんっておおむね本当にいい方々ばっかりで、個性的な商品を作られているから個性的な方は多いが、本当にいい方々なんですよ。
彼らとの約束に報いるみたいな、変なこのじっちゃの名にかけてみたいな、
モノジャパン開催までの軌跡
私がモノジャパン辛いから辞めたら、なんかちょっと自分の中で諦めたとか、彼らの信頼に背いたみたいな、なんか変ななんていうの。
もう義理人情もね、あるしね。
そうなんですよ。だから出展者さんが信じてくれるんだったら、もうそれに全力で応えますみたいなことを快く快適に言って、言い続けてなんだよって感じ。
いいですね。
でもね、なんかよくわかんないんですけど、いいのか悪いのか。でもまあね、やっとちゃんとお答えできるようにね、本当になってきたかなと思いますし、
あと継続は時間内で言うと、やっぱり出展者さんも継続出展されている方が毎年毎年すごい伸びていったのを一緒に見てこれたんですよ。
モノジャパンってやっぱり物売れるから、セールスが金額で出るんですよね。
そうですね。
だから最初の初年度より4年目とかが本当に4倍になったみたいな方々とか、そういうの見てるんで、なんかね。
楽しいですね。
いろんな意味で継続はもっと力がいたし。
なるほど。ありがとうございます。
それこそ1回目にちゅうじょうさんおっしゃっておられたように、以前はロイドホテルっていう古い素敵なホテルで開催されてたわけですけれども、結構会場としては大きかったと思うんですよね。
去年は2年間コロナで開催できなかった期間を経ての開催となったわけなんですけれども、手応え的にはいかがでした?
2022年の開催の分ですね。
コロナ系の手応えは非常にあったんですね。
モノジャパンの新たな展開
出店者さんの数というもので測ると10社ぐらいしかおらず、本当に最小、今まで一番規模が小さかったんですけど、売上的には平均が今まで一番良かったんですよ。
すごい。
モノジャパンをはじめて本当に出店者さんの商品の売上は右肩上がりです。
それは大々的に宣伝しないとね。
本当ですよね。
やっぱり初めての会場でしたし、すいさんが言ってくれたようなロイドホテルで開始はしたんですけれども、ロイドホテルのオーナーが変わるとか、
コロナの間ホテルのオーナーが変わったから、新しいオーナー会社はイベントを他の団体に合わせることはしないという方向性であることと、
またコロナが流行りまして、コロナってやっぱり冬の時期に感染者が増えるっていうのがあったじゃないですか、
だからイベント運営者としては冬にイベントって打ちにくいんですよね。
前はいつも2月頃でしたもんね。
そうなんですよ。今までは1月末のメゾンと2月中旬のアンビエンターの間にモノジャパンを開催してたんですね。
なんで毎年2月だったんですけど、今年はやっぱりね冬の開催はリスクだろうということで、
今年は去年ですね。9月に開催することにしまして、会場もロイドではなくてロードシックスという元船雑魚みたいなね。
なんですけどすごく雰囲気のある会場でやらせていただいて、
モノジャパン 2022年開催
かっこよかったですよね。あそこも水泳でね。
アムステルダムって湾があって港っぽい場所なんだけど、
中央駅のあたりのような人でゴミゴミしている感じがなくて、すごくいい雰囲気の会場ですよね。周辺もね。
ただ今まで知ってくれている方がこれにどのような反応をするかっていうのが読めないじゃないですか。
っていうのがあって心配はしてたんですけれども、
ホランダ人の来場客の方々がまずはモノジャパンのことをこんだけ待っててくれたんやみたいな。
すごい熱量が高くて、皆さん本当お祝いみたいな気持ちでオープニングに駆けつけてくださって、
もちろんロイドホテルの皆さんも来てくれたし、アムステルダムのオクセナーさんもスピーチしてくださったし。
はいはいはい、なるほどね。
なので皆さん会場気に入ってくださったし、出展者さんも私たちも、
9月っていうのは2月の非常に厳しい季節と比べてすごくやりやすかったのがあるので、
そういうことが分かってよかったですし、
来場者はやっぱりかなり人数減ったっていうのはあるんですけども、
反応がすごくポジティブだったので、これで結構成功だったんじゃないかなということを思ってました。
すみさんいかが思われましたか?
いやー私はもう久しぶりやったからとにかく嬉しかったですし、
しかも去年はお手伝いもさせていただけたということで、
私はオランダの南部の方に住んでますからね。
普通にアムスの方まで行くことってほとんど歩かないかなんですよね。
なのでまず都会に出るのにすごいドキドキはしたんですけれども、
その都会をくぐり抜けて素敵な場所に着くとですね。
規模は小さいんだけれども、数々のものの出展もそうですが、
日本の紙だとかそれからテキスタイルを使った展示なんかもデザイナーさんたちがされてたりしたじゃないですか。
ああいう空間の使い方もすごく素敵でしたし、
展示されていたもの自体も面白かったですね。
ありがとうございます。
いやほんと良かったです。
なるほどね。やっぱりそうやって応援してくださる方々がいるから、
毎年売り上げも右肩上がりになりつつ、コロナを終えても会場を変えても
皆さん懐かしい方々も拡大付けてくださったということですね。
そうですね。でもそれが可能になったのは、
本当に信じてわざわざ厳しい時期なのに来てくださった日本の出展者さんのおかげですし、
彼らがいなかったらもうやる意味がないので本当にありがたかったですし、
モノジャパンの成長について
あとやっぱりコロナの間に消費活動に関してボランダ人って非常に考えたかなと思うんですよね。
もうちょっとサステナブルなものを買おうとかね。
あと洋服が必要なくなったじゃないですか、外に出ないから。
なんかすごもりで需要じゃないけど、家の中の時間をより良くするためのものをもっと買おうとかね。
そのあたりで日本のものに対してもうちょっと興味が湧いた方々が増えたのかなっていうのはすごく思いましたね。
あとやっぱり日本とオランダではコロナに関する感度が全然違うと思うんですよね。
だから日本から来られた出展者さんって本当に大変な思いをして、
行くぞって決めるまでの経緯がきっと大変だったろうなと思いますね。
こちらに住んでいると。
もうね、皆さん非常にいかたがたなんで、そういうことを熱々に語られることはなかったんですが、
本当に大変だったと思うんですよ。高かったしね。
そうですよね。
高いですよね、最近。
これは困りますね、はっきり言うと。
そうなんですけど、やっぱり日本でマスクをしないといけない中、オランダではやっぱりマスクしないんですねみたいなびっくりされて、
皆さんほんとのびのび楽しまれて帰っていただいたので、それはすごい嬉しかったなと思って、
本当に天気のいいね、9月の楽しみだったので、最高でしたよね。
良かったと思います。
はい、では今日はこのあたりにしましょうかね。
本日はモノジャパンがどのように大きくなってきたのかということに関してお話をお伺いいたしました。
モノジャパンの現状と今後
次回はですね、今年のモノジャパンは一体どうなっているのかというところをちょっとお聞きしていきたいと思います。
現在ですね、出展者様を募っている真っ最中です。
出展者の募集の締め切りが3月末日となっておりますので、興味のある方はぜひこのポッドキャストの概要欄のオフィシャルサイトからご確認くださいませ。
出展などモノジャパンに関するお問い合わせは、info.monojapan.nlまでお願いいたします。
また番組の感想なども募集しています。
概要欄のメールアドレス、monojapanradio.gmail.comまで、ぜひぜひお気軽にお寄せくださると嬉しいです。
それではまた次回お会いしましょう。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。