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🌋突然なんですけど、あの名作のクロノトリガーってあるじゃないですか。 🌋はいはい、あの平成最高のRPGって言われてるやつですよね。
🌋ええ、あれってスクウェアとエニックスっていう当時のRPG界の2大巨頭が謝運をかけて手を結んだ感動の公式ドリームプロジェクトだってリスナーのあなたもきっと思ってるんじゃないでしょうか。
🌋まあ普通はそう想像しますよね。あの綺麗に片付いた役員会議室で大勢の弁護士が立ち会って。 🌋はい。
🌋何ヶ月にも渡る綿密な交渉とか、分厚い契約書が交わされるみたいな、いわゆる計算し尽くされた大人の見事な握手があったんだってイメージですよね。 🌋そうなんですよ。
🌋私もずっとそう信じてたんですけど、実はそれ大輸送だったんです。 🌋へえ、全く違ったんですよね。
🌋はい。今回はあるYouTubeチャンネルで語られていた情報をソースにして、その裏側に隠されたあまりにも泥臭くてヤバすぎる真相を深掘りしていきたいと思うんです。
🌋なかなか衝撃的な内容でしたね。 🌋そうなんですよ。なんとこの歴史的な企業間コラゴって、たった一人の堅やばりな人物による完全無断のゲリラ戦法から始まっていたんですよね。
🌋まさに公式発表という名に隠されたとんでもない裏話です。 🌋ええ。
🌋この探求を通して私たちが見つめ直すべきなのは単なるゲームの開発秘話じゃないんですよ。 🌋と言いますと?
🌋あの分厚い組織の壁をどうやってすり抜けて真のクリエイティビティを発揮するのかっていう部分ですね。🌋なるほど。
🌋あとは天才と呼ばれる人たちが本気でぶつかり合った時に生まれる情熱の正体って何なのか。今回はそこに焦点を当てていければと思います。
🌋わかりました。では時を巻き戻して紐解いていきましょう。すべての始まりはクロノトリガー発売から5年も遡る1990年なんですよね。 🌋はいそこからですね。
🌋事故の発端はなんと全く別のゲームであるファイナルファンタジー3を巡る個人的な口論だったんです。
🌋そこがまず面白いですよね。歴史的なプロジェクトの起点が立派な企業間の戦略会議とかじゃなくて単なる意地の張り合いだったわけですから。
🌋そうなんですよ。当時週刊少年ジャンプの伝説的な編集者でマシリトコと鳥島和彦氏に対してですね。
🌋はいはい。
🌋漫画の大の大冒険の原作者である三条陸氏がFF3こそ至高のRPGだって熱弁を振るったんですよね。
🌋ええ。
🌋でも内緒のドラクエ派だった鳥島氏はそれにカチンと来て、そんなわけないドラクエの方が面白いに決まってるって反論したんです。
🌋そうですね。
🌋お前のその主張を絶対に論破してやるって完全に火がついてしまったんですよね。
🌋しかしですね、当時の彼には論破するための弾がなかったんですよ。
🌋あー最後までプレイしてなかったからですよね。
🌋そうなんです。以前プレイはしたものの難しくて途中で投げ出していたんですよね。
🌋だから論破するためだけに意地になって最後までプレイしきったんですよ。これリスナーのあなたも経験があるかもしれないんですけど。
🌋ええ。
🌋こいつの浅菓子をしてやるっていうモチベーションだけで何かをやり遂げるエネルギーって凄ましいじゃないですか。
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🌋はい。執念ですよね。
🌋結果として鳥島氏はエンディングを迎えた後、論破するどころかゲームの作り方そのものに強烈な不満を抱いてしまうんですよね。
🌋そうですね。特にダンジョンにセーブポイントがないこととか、ラスボスの暗闇のクムが全然魅力的じゃないっていう点に怒りを感じたんです。
🌋ここで非常に重要なのは、なんで鳥島氏がそこまで怒ったのかっていう理由の部分ですよね。
🌋はい。彼はドラゴンボールの編集担当としてピッコロという強烈で魅力的な悪役を生み出すために鳥山明史と血の滲むような苦労をしてきた人物なんですよ。
🌋なるほど。あのピッコロ大魔王ですね。
🌋ええ。ピッコロには明確な背景があって、目的があって、圧倒的な存在感があったじゃないですか。
🌋はい、確かに。
🌋それに比べて唐突に出てくるラスボスには倒した時のカタルシスがないって感じたんですよね。
🌋つまり単なるクレーマーとして怒ったんじゃなくて、一流の作り手としての血が騒いじゃったってことですね。
🌋まさにその通りです。
🌋なるほど、ただの言いがかりじゃないんですね。だから彼は直接FF3の生みの親であるスクウェアの坂口博之氏をわざわざ会議室に呼び出したわけだ。
🌋ええ、直接文句を言うためにですね。
🌋でもこれ例えるなら、全く別のジャンル、例えばフレンチの辛口標語家がライバルの和食店の厨房にズカズカと乗り込んでいって、
🌋はい。
🌋初対面の委長に向かって君の吸い物は根本的に出汁の取り方が間違ってるって説教するようなもんですよね。
🌋なんで赤の他人である鳥島氏が、そこまで一見好意とも言えるダメ出しをしたんでしょうか?
🌋いや、その例えすごく的確ですね。しかもその評論家は、自分のフレンチの店で散歩誌を出したばかりの超一流なわけです。
🌋ああ、なるほど。実績は十分すぎるんですね。
🌋鳥島氏の根底にあるのは、良いものを作りたい、面白いものを見たいっていう純粋かつ狂気じみた欲求なんですよ。
🌋狂気じみた欲求ですか?
🌋はい。その圧倒的な当事者意識の前には、企業の壁とか、初対面だから遠慮するとか、そういうのは存在しないんです。
🌋へー
🌋そしてさらに驚くべきなのは、呼び出されて大説教された和食の委長、つまり坂口氏の反応なんですよね。
🌋ここからが本当に面白いところなんですけど
🌋普通なら部外者がふざけるなってブチ切れて帰るじゃないですか。
🌋そうですよね。怒って当然です。
🌋でも坂口氏は怒るどころか、なぜジャンプはこんなに面白いものを毎週連発できるのかっていう、鳥島氏の持つヒットの法則をスポンジのように吸収しようとしたんですよ。
🌋ここに天才同士の共通点が見事に現れていますよね。
🌋へー
🌋彼らは批判を自分への個人的な攻撃として受け取らないんです。作品を次の次元へ飛躍させるための素材として、感情と切り離して受け止めることができるんですよ。
🌋なるほど。この異常なまでの需要力こそが後の奇跡を生む重要な土壌になるんですね。
🌋まさにそうです。
🌋実際坂口氏はこの時の鳥島氏のアドバイスである、キャラクターを立たせるっていうことや裏切りなどの大人っぽいドラマを入れるっていう要素を見事に取り入れますよね。
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🌋はいはい。それをベースにして次の作品を作りました。
🌋そうして続くFF4を完成させるんです。パロムとポロムの自己犠牲による石化シーンなんて当時のプレイヤーはみんな心を痛めましたよね。
🌋ええ、本当にドラマチックでした。
🌋そして坂口氏はこれなら文句ないだろうとこの自信作を持って意気揚々とジャンプ編集部に乗り込むわけです。
🌋鳥島氏の助言を完璧にクリアしたんだから、当然ジャンプの紙面で代々的に扱ってもらえるはずだっていう確信があったんでしょうね。
🌋ところがなんですよ。編集部でゲームを起動すると最初は部員たちが新しいドラクエかーって画面に群がってきたんです。
🌋はいはい。
🌋でも坂口氏がいえ、FFですって答えた瞬間、塩が引くように全員がさーっとその場からいなくなってしまったそうなんです。
🌋うわー、それはきついですね。
🌋これリスナーのあなたならどう感じますか?自分のすべてをかけて作ったプレゼン資料を憧れの企業の会議で一別もされずにスルーされたようなものですよ。
🌋確かに。
🌋心が完全に折れるか相手を激しく憎むかのどちらかですよね。
🌋残酷な話ですけど、これが当時のジャンプ編集部におけるRPGイコールドラクエ一択という絶対的なヒエラルキーなんですよね。
🌋はー、なるほど。
🌋ビジネスの現場でもよくあるじゃないですか。どれほどプロダクトが優れていても、こういったブランドとか社内政治の壁に弾き返されることって。
🌋ありますねー。坂口氏も後に、あの時本当にジャンプ殺すって思いましたよって語るくらいすさまじい怒りと投資を燃やしたそうです。
🌋へー。
🌋でもこの人の本当にすごいところはここからなんですよ。
🌋と言いますと?
🌋ジャンプという組織に対しては激しい怒りを抱きながらも、ダメ出しをした本人である鳥島氏個人に対しては、この人は絶対的なヒットの秘密を持っているって思ったんです。
🌋はい。
🌋だからそれを掴み取るまでは絶対に離れないぞって強ざわに食らいついていったんですよね。
🌋素晴らしいですね。組織への怒りと個人へのリスペクトを完全に切り離しているんです。
🌋えへへ。
🌋感情に流されず、自分の目的のために何が必要かを冷静に見極めるクリエイターとしての強靭なメンタルですよね。
🌋本当にそう思います。結果的に彼らは互いの才能を認め合って、週に一度は朝まで飲み明かすような奇妙な友情を築いていくんですよね。
🌋そしてこの飲み屋での奇妙な友情がいよいよあのドリームプロジェクトを動かすことになります。
🌋はい。
🌋当時、鳥島氏はもう一人の親友であるエニックスのホリー・ユージ氏、つまりドラクエの生みの親ですね。
🌋はい。
🌋彼の才能が単なるドラクエの続編作りだけで会社に買い殺しになっていることに強い危機感を抱いていたんです。
🌋クリエイターが成長し続けるためには新しい刺激や挑戦が必要不可欠ですもんね。
🌋そうなんですよ。でも企業側であるエニックスは巨大な泥箱であるドラクエの確実な成功を求めるじゃないですか。
🌋そりゃあそうですよね。会社ですから。
🌋だから彼にリスクのある新しいことをやらせようとしない。鳥島氏のフラストレーションはそこにあったわけです。
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🌋そこで鳥島氏はエニックスの上層部には完全に無断で、ホリー氏と坂口氏、そしてキャラクターデザインとしてあの鳥山明氏を結びつけるっていうとんでもない行動に出るんですよね。
🌋はい。ここからが本格的なクーデーターの始まりです。
🌋いやちょっと待ってください。確かに信じられないほど豪華なメンバーですけど、ホリさんのシナリオで鳥山さんの絵なんですよね。
🌋ええ、そうです。
🌋それってシステムや戦闘がスクエアなだけで、見た目も物語も結局ただの新しいドラクエになりませんか?リスナーのあなたも今絶対そう思ったんじゃないでしょうか。
🌋まさにそこです。非常に鋭い視点ですね。
🌋やはり。
🌋当時の開発心も全く同じ恐怖を抱いていたんですよ。どうやってドラクエの亜流、ただのパクリになることを避けるかっていうのがこのプロジェクト最大の壁だったんです。
🌋ですよね。
🌋しかしその厚い壁を見事にぶち壊したのが、坂口氏のゲームの中にロボットやタイムマシンを出そうっていう提案だったんです。
🌋へえ。鳥島氏ですら最初は、なるほどスクエアが得意なサイバー系の要素を足して差別化するんだなって勘違いしていたそうですね。
🌋そうなんです。この探求の中で最もハッとさせられるポイントの一つがここなんですよ。
🌋と言いますと?
🌋実は坂口氏は単に自社のサイバーテイストを押し付けたわけじゃなかったんです。
🌋彼は以前から鳥山明氏が描くドクタースランプのコミックスの表紙とか扉絵にたびたび描かれていた、非常に緻密で繊細なメカやマシンのイラストに目をつけていたんですよね。
🌋あー、ペンギン村ののほほんとしたギャグの世界観とはちょっと違う、あの異常なほど描き込まれたかっこいいエンジンとかバイクのイラストですね。
🌋はい。坂口氏はそれを見て、鳥山明という天才クリエイターが誰に言われるでもなく100%純粋な趣味で本当に描きたいものは中世のドラゴンや剣のファンタジーではなく、こっちのメカの方なんじゃないかって見抜いていたんです。
🌋なるほど。
🌋事実、その依頼を受けた鳥山氏は大喜びして、あの素晴らしいデザインの数々を描いてあげたんですよ。
🌋これ本当に鳥肌が立ちますね。相手の隠れたモチベーションを的確に見抜いて引き出すっていう。
🌋ええ。
🌋これって、私たちの普段の仕事におけるマネジメントでもものすごく重要な能力ですよね。
🌋そうですね。
🌋相手が表向きに求められている役割じゃなくて、心の底で本当にワクワクすることを見つけ出してそこに光を当てる。
🌋だからこそ、あの愛らしいロボとか時代を超えるタイムマシンであるシルバードが生まれて、ドラクエでもFFでもない全く新しい世界観が完成したんですね。
🌋そのとおりです。表面的な要素の足し算じゃなくて、相手の芯にある熱量にダイレクトにアクセスする。これこそが芯のプロデュース力と言えますね。
🌋さて、こうして世界観は固まったものの、実際の開発現場は前代未聞の手法を取っていたんですよね。
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🌋はい、そこもまたヤバい話なんですけど。
🌋当時ゲーム作りって、システムやプログラムなんかの土台を滝に作って、そこに容量の許す範囲で絵を当てはめるっていうのが常識だったんですよね。
🌋ええ、それが普通です。
🌋でもクロノトリガーは全くの逆で、鳥山明史の絵、つまり構図やキービジュアルを先に描いてもらって、それに合わせて後からプログラムを縫い合わせるように作っていったんです。
🌋これは当時の技術的な制約を考えると、正規の沙汰ではないんですよ。
🌋やっぱりそうなんですね。メモリの容量とか仕様の限界がある中で、先に完成されたアートを見せられて、それをゲーム内で完全に再現しろって言われるわけですからね。
🌋なるほど。例えるなら、先に豪華な壁紙とか家具の配置を空中に描いておいて、それに合わせて後から家の柱や土台を無理やり建てるようなものです。非常にリスクの高い開発手法ですね。
🌋ええ、案の定ここでプロジェクト最大のパニックが勃発するんです。
🌋出ましたね、あの事件が。
🌋はい。当時多忙だった坂口氏が部下に任せていたテストロムの出来が、彼の基準からすると甘かったんです。
🌋それを知った鳥島氏が、状況を確認するためにテストロムを持って鳥山氏に見せるため、新幹線に乗って名古屋の鳥山邸に向かっている最中に事件は起きました。
🌋鳥山氏の家に着く直前なんですけど、新幹線の中で鳥島氏の携帯が鳴るんですよね。
🌋ええ、ちょっと待ってください。新幹線の中で電話ですか?坂口さんは一転何て言ったんですか?
🌋坂口氏はこう言い放ったんです。悪いけど、それを見せずにそのまま持ち帰ってしてくださいと。
🌋うわぁ。
🌋今日から僕が全面的に現場に入って、最初から作り直しますって言ったんですよ。
🌋マジですか?これビジネスの現場だったら背筋が凍る大パニックですよね。
🌋ええ、ありえないですよ。
🌋脳機も迫っていて、関係各所が動いている中での、まさに特大の茶舞台返しじゃないですか。
🌋なぜそんな無茶苦茶な決断をしたんですか?
🌋ここで重要なのは、その理由の部分です。
🌋坂口氏は自分自身の作品のクオリティに納得がいかなかったのはもちろんなんですけど、
🌋何より鳥山明という天才の素晴らしいアートに対して、
🌋こんな中途半端なプログラムを見せるわけにはいかないっていう、クリエイターとしての強烈なプライドが爆発したんですよね。
🌋なるほど。
🌋妥協してそのまま進めることもできたはずなんですけど、彼はそれを選ばなかったんです。
🌋妥協を一切許さない鬼のような執念ですね。
🌋ええ。そして、自ら現場に泊まり込んで、寝食を忘れてゼロから作り直すっていう、
🌋その異常なまでの熱量とプロ意識を目の前にした鳥島氏は、心の中でこう確信したそうです。
🌋はい。
🌋こいつは本当に信用できる男だ。こいつになら全てを任せられると。
🌋へえ、そこで絶対的な信頼が生まれたんですね。
🌋そうなんです。ピンチやトラブルって、時に絶対的な信頼を通常するための炉になるんですよ。
🌋このチャブ大返しという瞬間がなければ、彼らは真の意味でのチームにはなれなかったでしょうね。
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🌋天才時の意地とプライドが激しくぶつかり合った最高に熱いエピソードですよね。
🌋本当にそうですね。
🌋さて、こうしてゲームは無事に歴史的傑作へと仕上がっていくわけですが、リスナーのあなたもずっと気になっている最大の疑問がありますよね。
🌋問題ですね。
🌋はい。
🌋どうやってこんな巨大なプロジェクトをエニックスという大企業に最後までバレずに進められたのかっていう点です。
🌋それは当時の机上構造の抜け穴を見事についた完璧なゲリラ戦法だったからですよ。
🌋抜け穴ですか?どういうことでしょう。
🌋はい。当時のエニックスは社内に巨大な開発チームやクリエイターを社員として抱え込むんじゃなくて、企画だけを行って、実際の制作は外部のフリーランスや下請け企業に発注するというビジネスモデルだったんです。
🌋あーなるほど。
🌋つまり堀井市も鳥山市もエニックスの社員ではないわけです。
🌋だから鳥島市はエニックスという会社を通さずに直接クリエイター個人と話をつけることができたんですよ。
🌋なるほど。社員じゃないから裏でこっそり会ってプロジェクトを進められちゃったわけですね。一方でスクエラ側は当時どんな雰囲気だったんですか?
🌋スクエラ側はとにかく面白いものを作って当たればいいっていう、良くも悪くもイケイケドンドンのベンチャー機質だったんですよね。
🌋えー。
🌋トップダウンの硬直した組織ではなくて、現場の熱量が優先される土壌があったんです。だからこそ鳥島市のクーデターの共犯者になれたわけですよ。
🌋組織の特性を完全に把握した上での見事なハッキングですね。でも一番クレイジーなのはその公式発表の瞬間なんです。
🌋はい、あれはすまましかったですね。
🌋ゲーム雑誌のVジャンプでこの大スクープを世間に発表する直前、なんと印刷所にゲラ、つまり試しぶりですね。
🌋それを回すギリギリのタイミングになって初めて、鳥島市はエニックスのプロデューサーにファックスで自己報告をしたんですよ。
🌋恐ろしい話ですよね。自分の会社の看板クリエイターたちがライバル企業で極秘に巨大な新作を作っている。その記事が世間に出る直前に紙一枚のファックスで見せられるわけですから。
🌋いやー、考えただけで胃が痛くなりますね。
🌋事前に相談なんてすれば、確実に社内政治や大人の事情で企画を潰されるとわかっていたからこその強行突破なんです。
🌋エニックス側からすれば、まさに争点の比例というか大パニックだったでしょうね。
🌋もちろんエニックス側は冗談じゃない勘弁してください止めてくださいって泣きつきますよね。
🌋ええ、当然です。
🌋でも鳥島市は一歩も引かず、ここで究極の脅し文句を放つんですよ。もしどうしても嫌だというなら、鳥山明のイラストを今後ドラクエから一切引くからなって。
🌋すごい交渉術というか、もはや脅迫ですよね。
🌋そうですね。
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🌋大企業が振りかざす大人の事情や企業の論理をさらに強大なパワー、つまり圧倒的なクリエイターの実力とそれを握る者の交渉力でねじ伏せた瞬間です。
🌋ええ。
🌋決して褒められたやり方ではないかもしれませんけど、結果としてこの劇薬がなければ、クロノトリガーという後世に残る名作は決して世に出ることはなかったんですよね。
組織の壁を越えるには時にこれほどの強引さが必要になるという強烈な教訓です。
🌋本当に恐ろしい、でも大会すぎる裏話ですよね。さて、この探求の最後にもう一つだけ最大の謎解きをしておきましょう。
🌋はい。
🌋これほどの巨大プロジェクトを裏で全て仕掛けプロデュースした鳥島氏なんですけど、実は彼、この仕事に関して完全にノーギャラ、つまり無報酬だったんです。
🌋え?スクエアからもエニックスからも一銭も受け取っていなかったんですか?これだけの歴史的偉業を成し遂げながら。
🌋そうなんですよ。お金をもらわないからこそ、坂口氏や堀井氏に対して、無責任かつ純粋な一お客さん目線で好き勝手にダメ出しができるんです。
🌋あーなるほど。
🌋会社っていう枠組みやお金を絡めると、どうしてもそこに厄介な社内政治や権利関係が生じてしまうじゃないですか。だからこそ、あえてその枠から自分を完全に外したかったって彼は語っているんです。
🌋なるほど。しがらみを捨ててフラットな視点を保つための究極の決断ですね。これは我々にとっても非常に深い洞察を与えてくれますよ。
🌋はい。
🌋人は往々にしてプロジェクトの内側の当事者になることで視野が狭くなったり、忖度が生じてしまったりしますよね。
🌋えーよくあります。
🌋しかし、あえて外側に立ち続けることでしか見えない本質とか、言えない真実があるっていうことを見事に体現していますね。
🌋リスナーのあなたも、普段の仕事や生活に置き換えてみてください。もしかすると、目の前の問題に対して、あえて責任の枠から一歩引いて、外側の人間として純粋な視点で物事を見る時間が必要なのかもしれないですね。
🌋えー。既存の流理や契約書に従うだけでは、本当に新しいものは生まれないんですよ。時にはこうした外側からのゲリラ戦法とか、無責任な情熱が歴史を変える聞く媒材になるんです。
🌋では最後に、あなたに一つ想像してみてほしいことがあります。もしこの時、鳥島市が巨額のプロデュース料を受け取って、スクウェアとエニックスが分厚い契約書を交わした正式な企業プロジェクトとして進んでいたとしたら、
🌋えー。
🌋クロノトリガーは果たして、今日まで語り継がれる歴史的な名作になっていたでしょうか?それとも、大人の事情で角が取れ、誰もが納得するだけの退屈なゲームに終わっていたのでしょうか?
🌋深い問いですね。
🌋きれいに片付いた役員会議室の握手が、必ずしも最高の魔法を生むわけではない。その答えは、リスナーのあなたの中にあるはずです。