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まずは補足がございます。 雑談ポッドキャストの日、ボリューム4に参加させていただいたお話で、私はツバイモンジョのお話をさせていただきましたけれども、あれを聞いていると、あたかも村人に偽のものを頼まれて、それに応えて偽のものを作ってやったように聞こえますが、
本当は本物の文書を求められて、本物の文書として提出していたものが実は偽だったというところに、あの話の旨味があるのであって、
僕の話が、あたかも偽を頼まれていたように聞こえてしまっていたので、そこはちょっと訂正いたします。
つばえさんはあくまで本物としてすべての文字を提出しておりました。ありがとうございました。
ありがとうございました。僕それ聞いてないからわかんないです。
でしょうね。
このように東京ミツローコレクションは各自各自でやっているので、今までの放送はまだ聞いてないときもあるんです。ご容赦ください。
今ここ全部切るとこですからね。
早く黙ってくんねえかなって始めらんねえから、だらだらだらだらしてるから。
何この人ずっとだらだら喋ってるんだろうって。
早くやってくださいよ。
切るとこなんだよ今。
早くやってくださいよ。
不正とその影響
ある日、おじいさんとおばあさんが海岸沿いにあるゴミ収積場にゴミを捨てに行きました。
おじいさんはゴミを海岸沿いの収積場に捨て、おばあさんは車の中に待っておりました。
車で捨てに行ったんですね。
車で捨てに行った。
おじいさんはゴミを捨てておりましたら、突然聞いたことのないようなバーンとバカーンという音がしまして、何じゃと思って、
目の前の海を見ると、そこに白い車がバーンと突っ込んで浮いておりました。
運転席をこちら側に向けて浮かんでおりました。
徐々にその車は沈んでいきます。
おばあさんはたまらず車から出て、早く出ろ逃げろって叫びます。
おじいさんも叫びます。
ただその運転席に乗っている男性はみじどき一つせず、ハンドルを握ったままそのまま沈んでいきます。
やがて車は完全に沈み、警察等が駆けつけ、約1時間後にその車は引き上げられます。
その中から男性の歴史体が発見されました。
今日のお話はそこから始まります。
え、何それ何それ。
はい、ということで東京ミツローコレクションでございます。
この番組はありとあらゆる円溜めをあさぼりする番組となっております。
ボーナンターゴンミツローでございます。
ボーナンターゴンバブさんです。
どうも。
どうも。
はい、今日はね私がやっていくんですけれども。
何やるの今日。
はいはい。
えっとね、今日は最近私が読みました本。
へー。
西山さんの成功
津島の海に沈む、久保田信之助さん著。
津島の海に沈むっていうタイトルなの?
そうです。ノンフィクションですね。
ノンフィクションなの?
はい。これを読みまして。
えー、2024年の12月に刊行された本なんで、割とまだ1年経ってない本でございます。
で、結構話題になりまして。
へー。
開校兼ノンフィクション賞とかも受賞している。
そして4ヶ月ぐらいで6釣りぐらいまで行っているのかな。
4ヶ月で6釣りはすごいですね。
かなり話題になった本ですね。
だからまあ読んだ方もいらっしゃるかもしれないし。
これからね、この本の話をするんですが。
私、三浦の感想や印象を多文に含んでおりますので。
詳しく読みたい方はぜひ買って読んでいただきたいということで。
今日はそのお話をさせていただきます。
はい。
ところで、バブさん。
はい。今日面白いな、なんか。
JAって分かりますか。
農協です。
農協ですね。何しているところだと思います。
えっと、だから農業をやっている人たちの安定を測るふりをして搾取しているところですね。
急に悪いこと言うね。悪いこと言うね。
え、違うの?
農家さんの手助けをして、農家さんの収穫したものを出荷したり。
出荷したり、その手助けを。
それって農協の経済事業という部門なんですね。農協の中でも。
はいはいはい。
俺たちが思っている農協のイメージ、JAがやっていることのイメージというのは経済事業というところの部門の話で。
はいはい。
実はJAというのはものすごい多岐にわたっているんですよ。
まあ、もたやでかいもんね。
で、例えば貯金の受入れ、資金の貸し付けというのが信用事業となりますね。
信用事業か。
そして生命保険や損害保険、これJA協債。聞いたことあるじゃないですか。
ありますあります。
で、このうち俺らが思っている農協、農家さんの手助け、努力になるような経済事業、赤字です。
あ、赤字なの?
赤字なんです。万年。
万年赤字なの?
万年赤字なんです。
それをこの信用事業と協債が補っているわけですよ。
そうなの?
で、この貯金事業と信用事業と協債が化けもんです。
化けもん?
化けもん。
このJA協債の司令塔と辞任されているJA協債連という大元があるんですけど、そこの総資産は57兆あります。
57億じゃなくて57兆?
これね、日本の国家屋さんの半分です。
で、貯金業務もいわゆるトップの銀行と貼るぐらいの貯金額があります。
化け物です。
で、JAって何か?農協って何か?金融屋です。
そうだよね。そういうことだよね。金融屋だ。
東京なんかに住んでるとちょっとあんまり分からないけれども、地方で言ったらJAってすごいから。何でもやってる。
何でもやってる?
何でもやってる。ほぼ全てのことをJAでやってると言っても過言じゃないらしい。
どういうことだと?
何かと何か以外はJAが全部やってる。ぐらい。
JAの系列が全部つけてる?
全部JAがやってます。すごいんですよ。
確かにあんまりそんな風に考えたことないですね。
さあ、先ほど冒頭で海に沈んで死んだ人。
そうそう。何なんですか?
その人はJA、津島に働いてらっしゃった人です。
津島って長崎県沖の離島、韓国と日本の間にある玄港で玄が攻めてきたところなんですね。
ゴーストオブ津島というゲームの舞台がありますけれども。
そうそうそうなんです。
国境の小さな離島です。
ここの方でした。JAの職員でした。教材部門のね。
この亡くなった方、西山さんと言います。
この西山さん、JAでは教材をする人、ライフアドバイザーって言うんですけれども。
ライフアドバイザー。
これ、全国に20万人ライフアドバイザーがいるんですが、その中でも数人しか選ばれない総合有責表彰を12回受賞しております。
すごい。優秀な人だったんですね。
しかも2位にいつもとんでもない差をつけてダントツで1位。
そんな小さな津島という島で保険加入とか保険部門で12回日本一位取ってるんですよ。
ダントツで。
なんでなんで。
とんでもない人。
教材以外で貯金とか販売でもとんでもない成績をたった1人で上げてたんです。
怖くなってきた。
この人はJAの神様と呼ばれてまして、結構知る人と知る。いつもあの人トップだねみたいな。
表彰式は毎回東京で行われるんですけど、仲間行けが結構来るらしいんですよ。
仲間行けが。
また会ったねとか仲間行けに言われるぐらい。
常連です。トップ中のトップ。
この方が車ごと海に沈んでったんですよ。
なんで。
何やっちゃったの。
実はその死の直前から多額の教材金を応領しているという疑惑が浮上しておりました。
まあ普通おかしいと思いますよね。そんなちっちゃな津島で人口300万人ぐらいらしいんですけど。
そんな島で12年全国トップを取り続けるっておかしいじゃないですか。
まあそうですね。
そんな疑惑が浮上していまして、ちょっと前からね。
亡くなるその日は3回目ぐらいの事情聴取の日で会社からね。
会社から。
2回ぐらいちょっとうまいこと言ってたんだけど、今回だけはお前ちゃんと話せよって厳しく問いただかれる日の朝に海に沈んでしまったということですね。
応領疑惑に対して事情聴取を会社から受けてたわけですね。
そうですね。
ちょっと前からちょっとおかしいこと。
お前大丈夫か。なんかここやっちゃってんじゃねえのみたいなことを言われて3回目。
亡くなってしまいましたが、その後JAの調査で次々と不正が明るめになり、応領総額が22億円。
何使ったの?
はい。ではどんな手口で応領していたんでしょうか。
損害保険ね。家の。例えば津島なんかよく台風が来ます。台風が家壊れます。
家壊れちゃったよって言ったらJA協裁に言えば被害に応じたお金が保険として振り込まれるわけですね。
これを実際よりとても大きな被害に見せかけて、写真とかもめっちゃストックしていて。
で、多めにもらいます。
家の人には決まった額をあげて、養生分は自分が。
そうかそうだよね。そうしないとやる意味ない。その養生分を自分が借付するために。
ものすごく被害を大きく捏造していたと。
それから顧客ですね。保険に入っていらっしゃる方から、印鑑や通帳を預かっちゃうんですね。
それやったらダメだよね。
これ未だに地方ではあるらしいですね。
お年寄りはお金卸しに行くのも大変なんですよ。田舎って。
だから俺が代わりにやっといてあげるわっていう信用を得て、数多くのハンコや通帳を持って。
それによって保険に入ったり解約したりを勝手にできるんですよ。
勝手に口座も作れるし。
勝手に口座も作れちゃうんだ。あとは印鑑があるんで。
口座作る、保険入る、解約する、保険入る、解約する、保険入る、解約するってすごい数になってくるわけですよ。
すごいね。神様だね。確かに。
で、その人に無断で損害保険の何かを作ってまた請求してもらったり。
事故も全部出ちゃうけど。
保険解約すると払い戻し金が来るんで。勝手に解約して金も出てくるんですよ。
それをバンバンバンバンやってたわけ。
すごいね。お金好きね。
すごいんですよ。とんでもねえやろうだと。
すごいね。
で、これ筆者、久保田信之助さんというのはもともとJAの新聞家なんかを作ってた人で。
JAの人だった。
親目になったんだけれども、JAってのは非常に闇深いところだなと思って。
JA関連のループを出してたんだけど。
この事件をした時に久保田さんは疑問を持ちます。
うん。
こんな22億円の作業一人でできるかしらと。
確かに。
周りの職員とか上司は気づかないのかなって。
確かに。
で、教材金が未払いになっているようなお客さんもいっぱいいるのに。
なんで誰も何も言わないんだろう。
うわー怖い怖い。
これ何?全部地域?
それらを疑問を胸に筆者は津島に取材に向かう。
大丈夫?その人が。
まあまあまあ。
怖い怖い怖い。
これ非常にこの本ノンフィクションなんだけど筆が上手で読ませる読ませる。
止まらなくなりますね。
もう忘れちゃった。何て本でしたっけ?
津島の海に沈むです。
津島の海に沈む。
取材と真実の追求
さあ、そんな久保田さんが取材に行きましていろんな人に話を聞きます。
この人ものすごく粘り強い取材をして。
粘り強くないとやらなきゃいけないよねそんなに。
そんな忌ましいことがあったわけですから。
みんなあまりしゃべりたがらないけど非常に精緻な取材をします。
結果まあいろいろ見えてきます。
西山さんはそうやって応領してお金をいっぱい得るじゃないですか。
そしたら当然仲間に送ってやったり。職場のね。旅行連れてってやったりして。
なんかちょっとこうお金で懐中されてるわけですよ周りが。
そして極めつけやっぱりそのノルマなんですね。
JAってノルマがめっちゃきついんですよ。
それは教材だろうが貯金だろうがみんなすごいノルマに苦しんで。
自爆営業とか当たり前。
自爆営業?
自分で金払って保険払うとか。
状態化してる中この西山さんはとんでもない成績があるのでみんなのノルマを肩代わりしてるんですよ。
はあ神様だ。
西山さんの成功と影響力
俺が取ってきたこの10件くらいの契約お前にやるよと。
ノルマクリアできるだろうで。
君がやったことにしないわけ。
で貯金も口座こんだけ開いたことのお前の実績にしていいからね。
で貯金って年末だか3月だかに残高がいくらかっていうノルマがあるんだって貯金総額の。
その時に西山さんがそこの口座にバーンって金振り込んで一回残高上げるんだって。
すごいね。
そういうので職場の同僚のノルマを肩代わりしてやってたと。
こうなりますとやはり物言えなくなってくるね周りはね。
お世話になって。
この人のおかげでうちらは全然ノルマに苦しまなくて。
こうなるともう手伝いをさせられるわけですよ。
さすがにね。
台風が来た時はみんな大忙しい。
偽造書類を作んなきゃいけないから。
だから加担させられるの。
息のかかったやつはね。
しょうがないよね。
みんなグルなのね結局。
そうやって仲間をどんどん西山さんは増やしていくわけですよ。
でこれがね。
上司に金を苦免してやったりね。
はいはいはい。
そして全国で西山さんがトップで表彰されますわな。
西山さんのところにも当然よくやったで賞金がバンバン入ってくるわけですよ。
よくやったで賞金はやっぱ入るからね。
これがねもう年4000万くらい入ってくるらしい。
えっ。
ここまでの成績になるとね。
もうレベルがすごいな。
で。
それをまた分配。
支店にもよくやった金が入るんですよ。
あーよく育てたと。
お前らの支店優秀だねーで中央からね。
でそのお金は支店の日々の何か忘年会とかいろんなことで使うんで支店としてもこれありがたいわけ。
すごいねー。
で上司も成績優秀支店だから助かるわけですよ。
これは何も言えないよね。
これは言えないよね。
誰のおかげでこんな飯食ってるんですか皆さんって西山さんが言われて。
まさにその通り。
西山さんの葬式で上司が西山のおかげでうちの支店は全員給料が出てたと発言したそうですね。
まさに西山さんのおかげで全員食ってた。
しかも乗る間にも苦しまずに。
そうなんだー恐ろしい世界。
これはもう職場で天皇になりますね。
そうだね。
一番神座に座ってたらしいですから。
全然偉くないですよ。
歳いくつ?
亡くなった時44です。
亡くなった時44?
支店長とかより良さそうな席に座ってたらしいですから。
JA 津島ですから。
上部団体はJA 長崎になるんですよ。
長崎のブロックの津島支店なんで。
孤立への転機
長崎の職員、長崎には長崎でもう一個上のノルマが中央から架けられてるわけですよ。
そのブロック全体。
そうすると津島の西山さんがそんだけやってくるとJA 長崎のノルマもクリアできるわけですよ。
今年は津島が頑張ってくれたから。
ありがてーなと。これで中央からのお声もいいわみたいな。
これ上までみんな頼り気になっちゃうわけですよ。
きつい時JA 長崎から西山さん宛てに電話あってどうにかならんかみたいな。
電話まであったらしいですよ。
ズブズブですね。
ただ中央のほうはなぜそれに気づかないかって話じゃないですか。
お金ってJA 津島が出すんじゃないんですよ。
JA 共済園って中央からお金が出るんですよ。
なんでここはそんなに何も言わないのかなと思いましたら
JA 長崎とかで優秀な成績を収めた人たちがどんどん営店して中央に行くんですよ。
かつて西山さんに乗るまでお世話になったやつが偉くなるわけ。
わーすごいひどい話。
組織のダメなとこね。
みんな何も言えない。
これでこれが状態化していくわけですよ。
すごいね。
ただ当然人によっては上司なんですけど不正に気づいてこれはダメだっていう。
ちゃんとそういう人だっているはず。
おかしい人もいたんですよ。
日々西山さんを追求するわけですよ。
西山さんはそういう上司を目の敵にして
あいつが来てから職場の雰囲気が悪いと。
職場を明るくする会という飲み会をその上司以外全員で開いて
あいつが来てから雰囲気が悪いよなみたいなことを結託して
全員上の方まで西山さんは手が回るので
その告発した不正を正そうとした上司はさせん。
その上司は告発文書を提出するんだけど握りつぶされます。
上だってもう手が回るもんね。
上だって西山さんがいなくなったら困るから。
こんなひどいことが。
これが2000年代ですね。
ちなみになくなったのは2019年です。
割と最近の話です。
2000年代から19年もそんなことをやり続けられていたの?
まあまあ19年ぐらい。
10何年だね。
まだこの2000年代になっても地方の離島ってそんな感じなんですよ。
西山さん。
ワンピースが大好き。
ワンピースのフィギュアをめちゃくちゃ集めておりまして
専用の部屋まで借りておりました。
お金はあるもんね。
JAのトップに表彰された時に映像とかでその部屋を紹介してたらしいんだけど
自分とルフィを重ねていたのだろうと。
そんな悪いことをしながらルフィと重ねていたの?
ルフィって海賊じゃないですか?
海賊ですね。
あの人言ったって海賊じゃないですか?
いやまあ確かに海賊では。
海賊団の団長でしょ?
そうですね。
中央からお金を引っ張ってきてみんなに分配してやってるわけ。
ちょっと貴族っぽいムーブに思えるわけ。
思えないけど、まあそう思っちゃってたもんね。
だからまあ俺44歳でルフィに憧れてる時点で終わってるなと思ってるんだけど
でもその貴族ぶることで罪悪感から逃げてたのかなとは俺は思ったけど
とにかくそのワンピース及びルフィに大憧れしてたらしい。
大憧れしてたんだ。
俺がみんな中央からお金を取ってきて
これ地方特有の考えだと思うんですよ。
千葉県とか近郊ではそんなにしそうにならないと思うよね。
あくまで本土の東京からお金をぶん殴ってきてると。
なんか地方っぽいムーブだなっていう。
そこに罪悪感でちょっと気迫になるからね。
そこは罪悪感が薄くなりますか?
なる。絶対になる。
なっちゃうのかね。
西山さんはそのお金をもとでに不動産投資とかも始めるんですよ。
典型的な例かもしれないですね。
スポーツクラブとか作ったり。
いろんな事業を始めようとしてて。
これは密論の感想ですけど
おそらくもうこの先ずっとこんなこと続けられないから
やめてそっちの事業で真っ当にお金を稼ごうとしてたのかなと思うんだけどね。
いろんな手段をしたことによって
今までみたいに羽織りよくできなくなってきた。
投資してると。
そっちの方にもお金かかるから。
金回り悪くなってきた。
そしたら亡くなる1年前くらいですかね。
ちょっと潮目が変わり始めます。
ある非正規雇用の女性が退職することになりまして。
おばちゃんなのかな。
非正規雇用。やってくれやってくれおばちゃん。
退職することになりまして。
この人は西山さんの軍団には入らなかったのね。
堅くなり。
でも長いキャリアの人だから
何かの部署に行った時にすぐ気づいたらしいんだよ。
おかしいなって思った。
でも加担しない。
しかも正社員にならないかっていう誘いも全部断った。
なぜなら正社員になったらノルマが発生する。
ノルマが発生したら西山さんのお世話にならなきゃいけないから。
そこまで分かって。
堅くなり拒んでた。
でも加担しないから西山さんにはめちゃくちゃ嫌われるわけ。
ブースさんのデブ弾がめっちゃ言われたらしいのね。
それもあって辞めるという時に
この女性は実直な人だったのか
職場ですごい慕われてた。
ちゃんと仕事もちゃんとしてるしいい人だったわけですね。
送別会やりましょうと。
そしたら西山さんがそんなもんやる必要はねえと。
誰も行くなって怒鳴ったらしいんですね。
お金回りも悪くなって余裕もなくなってきてるし。
これは逆効果だね。
そしたらみんなええってなって。
ほらほらほら。
じゃあ西山だけ呼ばずにやろうと。
西山を除きみんなで送別会をやりました。
西山除き送別会がついに開始。
西山さんがやったことの逆をやられるわけですね。
上司に対してやったことの。
その場で西山さんの球団でえらい盛り上がったらしいんですよ。
あいつやばいと。
あいつもうそろそろ捕まんじゃねえみたいな。
お前西山軍団だろとか言われたら
俺違うよみたいなんで異様な盛り上がりを見せたらしいんですよ。
金で人を縛れなくなっていた西山さんは
気がついたら今度は職場で孤立していたわけですよ。
この飲み会が決定打になって
決定打になっちゃったのね。
急にハブにされちゃったんだって。
不正の発覚とその後
あーすごい。
その飲み会一つで。
ミュニケーションって大事ですね。
それまで多少不正してるからやべえぞっていう話はあるのに
問題にならなかったんだけど
この正面の時に
ある一人の女性の家のエアコンが台風が壊れて
共済金が払われてないんですけど
女性が一人いたんだって
そっから発覚するんですよ。
表に。
それってもう職場に人望がないから
抑える人がいなくなってたってことで。
面白い。
悲しいですね。
この本を読んで最初はうまいから
西山ってとんでもねえ奴だなって思って
だんだんかわいそうになってくるの。
悪いことしてるんだけどね。
悪いことはしっかりしてるけど。
さあ、著者はですね
この旅方なる取材をしているうちに
体調が悪くなってきます。
そんな話ばっかり聞いたら体調も悪くなりますよね。
ずっと大都会に見舞われるようになるんですよ。
え?
ずっと気持ち悪い。
それはなんか
この事件
相当背後にそこ知れない闇があるなって
思ってたからなんですよ。
同僚とか上役が不正に加担してたから
今まで表向きにならなかった。
果たしてそれだけだろうかねえと。
冒頭にも言いましたけれども
これだけ不正があったのに
数多くの顧客はなぜ何も言わないんだろう。
ということで西山さんの顧客とかにも
取材をしに行くわけです。
西山さんは大きく被害を見積もってもらうとか
勝手に銀行口座開設するという作業をやってたのは後期。
詐欺の後の方でやってた。
詐欺の前半は
顧客にとっていい思いをさせてあげる
ということに注力してたんです。
例えば
それこそ実際の被害より大きな協債金を
西山さんが持ってきてくれたり
一番最初は職場で怪我して
生活に支障が出るようなおじいさんがいたんですよ。
それを自衛協債の保険に言ったら
折れなかったんだって保険が。
軽傷だったのか分からないけど。
なんないって西山さんに言ったら
じゃあ言ってみますわ。
知り合いの医者に診断書を書かせて
嘘なのかな?
で、金がおりたんですよ。
とにかく言ってしまえば
西山さんの顧客たちって
そういう上手い目にあったわけ。
すごい喜んでくれちゃったわけだからね。
西山さんに任せておいたら
いっぱいお金持ってくれるし
電話壊れたとかでもすぐ新しいの持ってきてくれるし
建設会社の社長とかにそれをやってあげると
社員全員西山さんの顧客になったわけですよ。
あいついいよと。
あいつに任せておいたら
西山さんの問題
全部上手いことやってくれるわみたいな。
不正で得られたものであっても。
こういうことで顧客がバンバン増えていくわけ。
みんなに上手いことを教えてやってたんですよ。
確実に不正にお金を多くもらっていることは分かっている。
でも西山さんが持ってきてくれるから。
担当の西山さんがやってくれてるからね。
だからこそハンコも通帳も預けますよ。
全部やってくれるから。
上手いこと。
この顧客たちは損は一切してないんです。
みんな儲かってるんですよ。
怖い話。
ただ西山さんは亡くなりました。
一転全員西山が勝手にやってたことだ。
俺らは西山が言う通りにしてただけ。
著者の人もむかついてきて
知らない間に難喫するような口調になってたらしいんですよ。
分かってたでしょ。
私が殺したみたいな言い方はやめてくれって
女の人とかにも言われたらしいんだけど
その顔がとても醜悪だったっていう。
そりゃ醜悪でしょうね。
ただ西山さんもそうでしょ。
俺もそう思うんだけれども
自分がこの津島の島民だったら果たしてどうなっていただろうかと。
そうですね。そういう話になりますね。
任せておいたら決まりより多く金持ってきてくれる人を
いきなり急断するかしらって。
全ての顧客とか同僚の不正を一人で抱えて西山さんは沈んでいったわけですよ。
地方社会の不正
なんかいい人に見えてきたぞ。
よくないんだけど
同僚の多くは数人はまだ自衛にいたり
当然加担した人たちですよ。
他の会社に行ったりするけど津島に住んでます。
そしてその不正に金を享受していた住民たちは
今被害者になってるわけですよ。詐欺の。
自分たちは何にも痛みはあってないんだよ。
むしろお金めっちゃもらっていくからね。
沈みゆく車の中で西山さんは何を思っていたんでしょうか。
闇です。
こわ。
なんか前に見たNHKのドキュメントで思い出したんですけど
どこの地域かすらも覚えてないけど
地方の方だと議員さんが出張ってて
君だけ僕の名前を入れろよっていうので
みんな1人1万円ずつぐらいもらえてるんだって。
もう当たり前ですよって言ってその人の名前を投票する。
そういうもんだ。
JAAは津島に限らずあらゆるJAの組織で
たぶん似たようなことはあるんでしょう。
分かりませんけどね。
でもそれをやらないとクリアできないノルマを
犯してる方が悪いみたいな考えもあるわけですよ。
だから分取ってやれみたいな。
あいつらは悪いんじゃないかみたいな。
その気持ちも分からんでもない。
それによって国会予算の半分の資産持ってるんだよ。
すごいですね。
そっちの中央には中央でベラボーに
なんか資本を肥やしてる人がおそらくいるんだよ。
地方の人がノルマに苦しんで頑張ってあげてるものでさ。
この巨大組織の風通しの悪さね。
風通し悪いでしょうね。
そんなおかしな津島で12位に根付くトップなんて
おかしな成績をあげてるやつを
悠然とトップ賞として仲間受けに表彰させてるような。
でもそこで何にも声が上がらないってのは
少なからずやってんじゃないの?
とにかく怪獣怪獣みたいなのに。
そうなんですよ。
だからすごい巨大な不正の話を読んでるんだけど
だんだん悲しくなってくるんですよね。
すごい津島のイメージ悪くなるなって。
津島の人からクレームきそうですね。
でも津島だからっていうんじゃなくて
あらゆる地方で起きるような話がある。
いわゆる遠けりゃ遠いほどそういうこと結構あるじゃないですか。
僕も本当にそのドキュメンタリー見たけど
どこかも覚えてないけど
本当にひどい話でしたよ。
みんな目つむってんのだから。
悪いことだって分かってながらも
お金ももらってるしもらっちゃったしみたいな言い方をして
結局その人に票を入れて。
その票を入れるのもチェックする係の人みたいなのがいて
ちゃんとあいつ何先生に投票してんだろうなみたいなのを。
村社会ですね。
それが日本の村社会です。
そこでおかしいじゃないかって声を上げたら終わりですから村社会では。
日本の悪いところですよねきっとね。
そうやって助け合ってきたんだろうけど
非常に良くない方向に行ってますね。
というところでね。
死人に口なしとはこういうことですね。
そういった本でございまして
なかなか読みごとだって面白かったんです。
これぜひね。
めちゃくちゃ端折ってますんでもちろん。
読んでいただけるとね。
いいと思いますんで。
津島の海に沈む久保田信之助著でございます。
今日の話聞いてもう一個思い出したのが
神の月でしたね。
おおりょうのやつ。
あれはじめさ、ちょこっとだけごまかすために
数字書き換えたらそれでうまくいっちゃったもんだから
どんどんどんどん転落していくみたいな。
宮沢リーガーのやつとか。
あの映画見てすごい面白かったんですけど。
おおりょうものね。
それも思い出しちゃった。
ドキドキしちゃうよねおおりょうものって。
なんか一つのジャンルだよね。
そうですね。
ということでございました。
よければみなさん読んでみてください。
じゃあ今週はこんなところでございます。
お相手は三郎とバブさんでした。
ダンコーン!