Audible Japanの成長
こんにちは。今回はですね、あなたが共有してくれた、あの、AVウォッチの記事。これをもとに、Audible Japanのこの10年とこれからについて、ちょっと深く見ていきたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
ちょうど、Amazon Music Unlimitedの会員だと、毎月Audibleの本が1冊無料で聞けるようになるっていう、結構面白いニュースも入ってきましたしね。
ええ、あれは大きいですよね。タイミング的にも。
そうですよね。Audible Japanって2015年に日本でサービス開始して、今年でちょうど10周年なんですね。
もう10年ですか。
ええ。最初は、あの、1冊ずつコインで買うみたいな形式でしたけど、2022年に月額1500円で聞き放題のプランに、まあ大きく変わりました。
はい、ありましたね、その移行。
記事ではCEOのボブ・キャリガンさんと日本の責任者の大阪島さんが、そのあたりの背景とか今後の展望とかを語ってるんですよね。
ええ、読みました。結構具体的な数値も出てましたね。
ですよね。じゃあ、この変化が何をもたらしたのか、あと今回の連携の狙いは何なのか、そのあたり一緒に見ていきましょうか。
はい。まず、やっぱり注目すべきはその成長ぶりかなと。
成長ですか?
ええ。記事によると、聞き放題を始めた2022年の1月末と比較して、会員数がなんと166%増。
166、それはすごいですね。単純に1.5倍以上ってことですよね。
そうなんです。で、聞かれてる総時間、これはもっとすごくて7倍以上になってるそうです。
7倍ですか。それはちょっと想像以上ですね。
ええ。
単に聞き放題になったからだけじゃ説明つかない伸び方な気もしますけど、記事では他に要因とかって挙げられてました?
ああ、はい。大阪さんに言えば3年連続で前年比40%以上の成長が続いてると。
3年連続で40%以上?
もちろん聞き放題など移行は大きい要因ですけど、それだけじゃないと。やっぱりコンテンツ戦略ですね。
コンテンツ。
ええ。例えば村上春樹さんの作品の独占配信とか。
ああ、ありましたね。
あとは東野圭吾さんがオーディブルのために書き下ろしたっていうオーディオブックファースト作品。
へえ。聞くために書かれた小説?
そうなんです。それから黒柳哲子さんのゾク窓際のトットちゃんも、ご自身の声と合成音声を組み合わせるっていうかなりユニークな取り組みで。
なるほど。そういう他にないコンテンツが人を惹きつけてるわけですね?
そういう分析ですね。
その流れで今回のAmazon Musicとの連携。これはどういう位置づけなんでしょう?
90万以上の作品から毎月好きな一冊を選べるっていうのはかなり太っ腹な感じしますけど。
ええ。まさにそこがポイントみたいです。
CEOのキャリガンさんが記事で強調したのは、本の好みって人それぞれ本当に多様だから、たくさんの選択肢を提供することがすごく重要なんだと。
ふむふむ。
だからまあ、いくつか決められた候補から選ぶんじゃなくて、膨大なカトログ全体から自分で選べるようにしたと。
あえて絞らない。
ええ。それによって、もともと読みたかった本だけじゃなくて、偶然の出会い、いわゆるセレンリピティですね、それを促したいという意図が感じられます。
なるほど。確かに選択肢が多いのは嬉しいですけど、逆にこう多すぎて選ぶのが大変みたいなことはないんですかね。初めてオーディオブック使う人とかもいるでしょうし。
Amazon Musicとの連携
ああ、その点はですね、大酒さんが初心者向けのオススメとして、東野圭吾さんの誰かが私を殺したを挙げてましたね。
ほう、東野圭吾さん。
はい。理由はいくつかあって、まずミステリーで展開が早いこと、それから再生時間が2時間47分と、まあ比較的短めであること。
2時間半くらいならとっつきやすいかも。
いえ。それに加えてナレーションを寺島忍さんとか松坂透里さんとか、複数の俳優さんが演じ分けてるんです。だからラジオドラマみたいな感覚で楽しめるんじゃないかと。
ああ、なるほど。声優さんじゃなくて俳優さんが。それはちょっと聞いてみたくなりますね。
そうですよね。
記事では、本当は読みたかったけど時間がなくて読めてない本を探すのも良いとも言ってましたね。
ええ、ありましたね。
このAmazon Musicとの連携って、日本のオーディオブック市場全体で見ると、どういうインパクトがあると見られてるんでしょうか。
キャリガンCEOは、日本の市場ポテンシャルはかなり高いと見てるようです。
ほう。
もともと、日本ってラジオとかポッドキャストとか音声コンテンツに親しんでる人が多い文化だよねっていう指摘をしてますね。
確かにそうかもしれません。
だから、今回の連携はAmazon Musicっていうすごく大きなプラットフォームを通じて、これまでオーディオブックにあんまり馴染みがなかった層にも、ちょっと試してみようかなって思ってもらうための大きなきっかけ作り、そういう位置づけみたいですね。
なるほど。市場全体のパイ自体をもっと広げていきたいっていう強い意思を感じますね。
まさにそういうことだと思います。
ということは、オーディブルジャパンはこの10年で、まず聞き放題への転換と独自の魅力的なコンテンツでしっかり足場を固めて、
次のステップとして、より多くの人にリーチするためにAmazon Musicとの連携っていう戦略を打ってきたと、そういう流れが見えてきましたね。
そうですね。特に今回の連携で重要になってくるのが、自分で選ぶっていう体験だと思うんです。
これが今後の利用者のエンゲージメント、つまり関わり方にどうつながっていくのか、非常に興味深いところですね。
与えられるんじゃなくて、能動的に探して選ぶっていう行為自体が価値になるかもしれないと。
そういう可能性もあると思います。
あなたにとっても、これは新しい読書の形を試すすごくいい機会かもしれないですよね。
ええ。
通勤中とか、家事をしながらとか、今まで気になってたけど時間がなかったあの本を耳からインプットできるわけですから。
その入り口が今回の連携でぐっと身近になったと言えそうです。
そうですね。気軽に試せるチャンスが広がったのは間違いないですね。
最後にちょっと考えてみてほしいんですけど、
毎月膨大なカタログの中から自分で一冊を選ぶっていう経験。
これって、あなたの知識とか興味の幅にどんな変化をもたらすと思いますか?
うーん、深い問いですね。
AIとかアルゴリズムが推薦してくれるのももちろん便利なんですけど。
ええ、便利ですよね。
でも、あえて自分で主体的に選ぶことで、これまで全然見向きもしなかった分野とか、あるいは思わぬ作家との素敵な出会いがもしかしたら待っているかもしれませんよ。