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今回は、医学論文を根拠に議論するために必要なことを話したいと思います。
よくね、「エビデンスがあるんですか?」とか、
例えば、この論文でこういうことが示されているから、みたいな話って、
医者だけじゃなくて、一般の方もよくされるんじゃないかなと思います。
これも研修院にはちゃんとわかっておいてほしい話だし、
一般の方もやっぱり知っておくべきだと思うんですけど、
医学論文って、その論文の文章全体で一つの話、完結している話であって、
一行でまとめられるものじゃないんですよ、絶対にね。
例えば、トマトが血圧を下げるって発見されましたってあったとして、
そういう論文が発表されましたとして、
その文章を見たときに、あなたどう思いますか?
トマト、あ、そうなんだって、トマトを食べれば血圧下がるんだ、
食べれば食べるほど下がるんだろうなとか、
まあいいや、とりあえず食べれば食べるほど下がるんだろうなって思ったとして、
それ本当に正しいと思いますか?
食べれば食べるほど下がるっていう話が。
食べれば食べるほど下がるって、あと程度問題があるので、
じゃあ例えば、スプーンいっぱい食べれば血圧下がるのか、
あるいはトマトを食べるほど下がるのか、
あるいは1日100個摂れば下がるのか、
まあそんな極端な場合もあり得るわけじゃないですか、
そのトマトを食べれば血圧が下がるっていう言葉にはあまりにも幅が広すぎるんですよね。
で、しかも論文の中で、
そんなね、スプーンいっぱいでも下がるし、100個食べても下がりますよって書いてあるかって言ったら絶対そんなことないはずで、
こういう形でトマトを食べたら下がりますよっていう風に書いてある。
し、あとは例えば、今トマトの量の話しましたけど、
それだけじゃなくて、どういう人たちがトマトを食べたら下がりますっていうね、
だからやって、意味ある人たちはこういう人たちですよっていう制限もかけてるわけですよ、論文の中で。
っていうのが、いろいろ細かい正しがきがあっての最終的に、
結論としては、ざっくり言えばトマトを食べれば血圧下がるんですよっていう内容だけど、
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今言ったように、いろいろとこういう人でこういう食べ方をしてっていう細かい注意点があるんです。
で、それって結局携帯のね、契約、携帯の広告で新機種ゼロ円みたいなね、今あるのかな?
昔よくありましたけど、新機種ゼロ円みたいなやつとかは、
あれって、そのだから、新機種がどれかっていうのも、
もちろんね、米印で正しがき、ちっちゃい字で書いてあるじゃないですか、米粒みたいな字でね。
米粒よりちっちゃいですよね、あれね。
まあいいや、それって書いてあるし、
えっと、あとはその、なんだろう、
契約期間何ヶ月契約しないといけないんですよね。
めっちゃ正しがきが書いてあるじゃないですか、あの、携帯の広告ってね。
あれだから、そのキャッチコピーだけ見ちゃダメじゃないですか。
てか、そんなの、それだけ見ていく人もいるかもしれないけど、
ダメじゃないですよね。
で、その、
それを、わかってないといけないし、
まあそれってもう常識なわけですよ、世の中としてね。
常識だと私は思うんですけど、
だから、そのキャッチコピーだけ見ちゃダメで、
あの、もう、
そういうのは、
そういうのは、
その、
キャッチコピーのコピーを、
正しがきに、
だからそのキャッチコピーだけ見ちゃダメで
結局その中身がめちゃめちゃ大切だし
そこがずれてたら全然もうそもそも話になんないんですよ
だからその携帯の話で言ったら
だって0円って書いてあるじゃないですか
もう私ちょっと1ヶ月で飽きちゃったから買いたいんですよって言っても
いやいやここに書いてありますよねって言われたら
もうその時点であなた負けですよね
買いたいって言ってもここに1ヶ月しか使わなかったらいくら払ってねって書いてあるじゃないですか
だからそういうことが論文で議論しようとする人たちにも当てはまることで
だからちゃんと論文の意味を理解してないと
どういう条件でやってるからそういう結果が出たっていうところが理解できてないと
全然そもそも議論になんないんですよ
だからもう対象が違うじゃん
今あなたが話してる対象とこの論文の対象患者さん全然違うよねとか
あるいはもう使い方が全然違うよねとかっていう風になったら
もうそもそもだから議論できなくって
その論文を今の自分たちが抱えている問題に当てはめるのもすごい難しいんですよやっぱり
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この部分は合ってる完全に合致するっていうのは多分なくって
なんかこの論文だとこういう傾向が言われてるから
私たちが話したいところとある程度近いよねとかいうことまでは言えるけど
その100%合致しないからだから論文があるからこうです
だからAだからBですっていうのは絶対イコールにはなんないんですよ
だいたい合ってるっていうのはなるかもしれないけど
そういうのがそのだから論文を議論の材料として根拠として持ってくるとき
その事実として持ってくるときに注意してほしいところです
でやっぱりそこを分かってなくってね
論文根拠に持ってきてるSNSの喧嘩とかねよくあるじゃないですか
ああいうのは分かってる人は分かってるし
逆にその論文間違ってるよみたいな指摘が伝わらないタイプの人たちは
だからその論文をちゃんと理解してなかったりとか
その論文をどう当てはめないといけないかっていうことが
そもそも分かってない方が結構いるので
なので要注意だし
これって実は意外と医者の中でもいたりするんですよね
医者の中でもこう自分の頭で考えない人たちがいて
なんかこうこういう習慣だからこの治療するとか
あるいは教科書に書いてあったからこうするみたいなね
なんだろうな
受験勉強と同じパターンで持ってくる人たちってたまにいるんですよ
そんな多くないと思うけど
だからそう医者だからって言ってちゃんと分かってるわけじゃないし
結局ここの論文を当てはめる話とかっていうのは
もう自分の頭で考えるしかなくって
だからそのためにはもう勉強しないと分かんないし
読まないと分かんないしっていう難しいところなんですよね
だから携帯の話は携帯会社さんの窓口の人に聞く方がいいし
医学のことは医者に聞いてもらうのがいいし
車の話だったら車屋さんに聞いてもらうのがいいし
どうしてもねやっぱりそこの専門性が必要な部分っていうのはやっぱあると思います
その情報を正しく処理するっていうところにおいては
やっぱり専門の人の方が理解してるし経験もしてるしっていうところでね
やっぱり優位性はどうしてもあるかなと思います
とりあえずその論文についての注意点は
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そういうところは皆さんご存知ご承知いただければなぁと思って話をしてみました
ということで今回の話は以上です
意味わかりましたかね
わかんなかったらまたやろうと思います
反論があったらやります
何かしらコメントとかいただけますと喜びます
どうもありがとうございました