そして、このすでに願いがあるという感覚を、まずは信じるということが重要になるんです。
未来のことを考えて、理想の状態が思い浮かんだり、ワクワクしたりするということは、その未来と自分の周波数があっているわけです。
だからこそ、必ずその未来は訪れるし、そのことを信じることがスタート地点だということです。
ただ、これを聞いても、手元にないのに宇宙に願いがすでにあると言われても、やっぱりまだ違和感があるという人もいるかもしれません。
これも例を出すので、ちょっと想像してみてください。
例えば、あなたが図書館に本を借りに行ったとします。
その際に、読みたい本が見当たらず、予約リストを確認すると、すでに他の人が借りていて順番待ちの状態だとします。
これ自体は普通の行動だと思います。
ただ、予約をして順番を待つということは、この後に他の人が本を返却するということを知っていて、その本が手に入ることを信じることができているからです。
要するに手元にはないけれど、本当は図書館にその本が存在する世界があるということを確信しているわけです。
これはすでにあるの感情と非常に近いです。
よくよく考えてほしいんですが、あるという状態が信じられないならば、逆にない状態を疑ってみればいいんです。
何が言いたいのかというと、図書館に読みたい本がないというのは、そもそもその本が存在するという認識があるからこそ生まれてくる発想なんです。
ないと感じることができるのは、あるという認識が根本にあるからなんです。
今言った図書館の例のように、読みたい本が借りられているのを知って順番を待っているというのは、むしろその本がある世界を知っているからこそできるんです。
目の前の書家にその本がなかったとしても、それは永遠にないということにはならないですよね。
その本が返却されて手に入る状態になることを信じていなければ、予約するという考えすら浮かばないわけです。
だから願いはすでにある状態というのは、そもそも自分が持っている願いは叶うものしか願いとして現れることはないですし、
あなたはそれは叶うということを潜在意識の中で感じているということなんです。
あなたの願いはすでに宇宙にあって、あなたの潜在意識、つまり内側の世界にもうすでに願望はある状態になっているということです。
そしてそれ自体を認識する、それこそが大事なことだということです。
さて、この宇宙にはあなたの願望はすでにあるというお話をしていきました。
この宇宙にすでにあるというのは、言い換えるとあなたの潜在意識、あなたの内側の世界には何かしらの願望がある状態になっているということです。
ただ、この時にはあなたの願いは確かにある状態ですが、その願いが現実世界に反映されてはいません。
つまり、自分の外側の現実世界ではなく、あくまであなたの内側の世界にある状態ということです。
ただ、ここで一つ疑問が出てくると思います。
自分の内側には願望がある状態なのはわかった。
でもそれが全然現実ではない状態じゃないか。
現実をある状態にさせないと全く意味がないじゃないか。
そう思った人もいるかもしれません。
その感覚は実はかなり正しいです。
なぜなら、これもある種当然のことなんですが、
私たちが望んでいるもの、つまり願望というのは、そもそも今現実にない状態だからこそ叶えたいと思うわけです。
今まさに現実世界にないものだからこそ、潜在意識の中である状態を求め始めるわけなんです。
だから潜在意識にはあるを植え付けても、現実にはない状態であることはある種当たり前の状態ではあるんです。
才能がすでにあると思うようにして生きているけど、ただ現実ではなかなか成果が出ない。
そんな風に考えてしまって、疲弊してしまっている人もいるかもしれませんが、
実はこれは認識自体を変えていく必要があります。
結論としては、この潜在意識にすでにあるという状態と、現実ではないというギャップが発生している状態は全く問題がないということです。
つまり潜在意識の中には理想がある状態で、ただその一方で現実にはない状態というのは別に悪いことではないということです。
これを聞くと、いやいや、現実にはない状態なんだから、それはさすがに良くないでしょう。そう思ったかもしれません。
この点についてもなぜかをしっかりと説明していきます。
これも例を出すと分かりやすいと思います。
例えば、自分の理想のキャリアを築きたいという願いを持っている人がいたとします。
つまり、理想のキャリアをすでに歩んでいると潜在意識が思っているわけで、自分の中ですでにそのキャリアがあるというふうにしていくわけです。
ただ現実を見ると、今の仕事は自分の理想とはかけ離れていて不満を感じている、そんな人がいたとします。
この状況こそまさに潜在意識ではある状態ですが、現実ではない状態ですよね。
この状況を聞いてどうでしょうか。やっぱり最悪じゃないか。そう思うかもしれませんが、実はこの状態はいいことなんです。
どういうことかというと、この状況では潜在意識と現実でギャップが出ていますよね。
このギャップをうまく利用することができるんです。
こうしたギャップがある状態というのは、本来理想のキャリアを歩んでいる自分がいるはずなのに、現実にはそうなっていない状況です。
それを受けて脳内ではある現象が起きます。
何が起こるのかというと、脳内では違和感が発生し、そのギャップを無意識的に埋めたくなるんです。
要するに、脳内では理想のキャリアを歩んでいる自分がいるはずなのに、現実ではそうなっていない自分がいるので、無意識的にそのギャップを埋めようという力が働くということなんです。
これを認知的不協和と言います。
そして、この違和感を埋めようとして、潜在意識があなたの願望を叶えようとしてくれるわけなんです。
だから、潜在意識の中に既にあることと、現実にはないというギャップがある状態をうまく利用しているんです。
だから逆に言えば、潜在意識の中に既にあるという状態がないと、このギャップができないので、現実が書き換わっていくこともないんです。
先ほど、既にあるという感覚を持つことの重要性について、いろんなロジックで説明してきましたが、
このギャップを生み出すためでもあったんです。
だからこそ、この既にあるという感覚を持つことは本当に大事なことなんです。
ただ、この事実を知らない人は、潜在意識にはある状態で、現実にはない状態をうまく利用できずに、
何なら、現実にはないという事実に対して、ただただ悲観したり、絶望感を覚えたりする人もいます。
その結果、どうなるのかというと、本来は潜在意識にある状態だったのに、
次第にある状態を信じきれなくなってしまって、最終的には潜在意識にすらない状態になってしまうんです。
これがよくある引き寄せの失敗パターンだと私は思っています。
そうならないためにも、潜在意識ではある状態にさせ続ける必要があります。
まずはしっかりすでに自分の中に願いはあるということを意識して、それが具体的にどんな願いなのかを認識しましょう。
あなたが本当に達成したいことは何でしょうか?
具体的に潜在意識にまですでにあるという感覚はちゃんとあるでしょうか?
自分の潜在意識に願望がちゃんと根付いているかを確認する一つの判断基準としては、
その願望を達成できていることが目を閉じたときにイメージできるかどうかです。
もしそれができないのであれば、それは潜在意識レベルですでにあるという状態になっていない可能性が高いです。
だからこそ、まずはすでにあるについて理解した先にするべきことは、
本当の自分の理想の状態をはっきりと描き、それが達成できている状態、すでにあるということを潜在意識レベルまで染み込ませる必要があるわけです。
そうしていくと、潜在意識のすでにあると現実世界のない状態のギャップを利用することができて、
最終的には現実の世界の方もない状態からある状態に変えていくことができるんです。
さて、今の説明ですでにあるをうまく活用して、現実世界をないからあるに変えるロジックは理解してもらえたかと思います。
今回はその先の話も少ししたいと思います。
この先の現象までを理解すると、さらにこのすでにあるという感覚の改造度がかなり上がっていくと思います。
実際、現実世界をないからあるにできた状態というのは、あなたの願望が叶った状態なので、かなりいい状態ともいえます。
ただ、ここでもう終わりでしょうか。
今まで説明したのは、まず潜在意識にある状態を作る。
ただ、その時点では現実ではない状態ではあるけれど、そこから脳内でギャップを生み出して、
理想の願望に向けて潜在意識の力を使って願望を実現させようとします。
そして次第に願望が実現していきます。
そうすると潜在意識ではある状態であり、現実でもある状態になります。
これ自体は素晴らしいことですよね。
ただ、より現実的な話をしていくと、願望がすべて叶うということはありませんよね。
全部の願いが叶うほど人生は簡単ではありません。
その一方で、先ほど願いはすでにあると説明したように、私たちの願いは常にあり続けます。
願いは常にあっても、すべて叶うとは限らない。
まあ、これはある種当然のことと言ってもいいですよね。
ここでちょっと想像してみてほしいんですが、もしあなたの今の願望を達成したとしても、
それで終わりではなく、きっと他にも願望が出てくるはずですよね。
願望が一つしかないなんて人はいないですし、願望がゼロになったりする人は当然にいません。
一つ願望が叶っただけで、この先の人生ではもう一つもいいことが起きなくていいなんて人はいないと思います。
だからまたしても潜在意識には次の願いが出てくるわけです。
つまりまた、潜在意識にはある状態が生まれていくんです。
その一方で、新しい願望についてはまだ達成できていないので、
また現実世界ではない状態に戻ってしまいます。
つまりまた同じループの2周目に入っていくわけで、またしても潜在意識と現実の間にギャップは出てくるんです。
だからこそ、さっきからギャップがある状態は悪い状態ではないと言っていますが、
これは言い換えると、私たちが生きていく上では、
この潜在意識と現実に差があるというのは、もうある種当たり前の状態だということです。
だから潜在意識にはあるのに、現実にはないのはおかしいと言っていること自体が、
実はナンセンスであるということです。
それで結局何が言いたいのかというと、
自分の内側の潜在意識には願望としてある、
ただ自分の外の現実世界にはない、
このギャップを埋めるのが引き寄せの本質だということです。
要するに、この既にあるというのは、
引き寄せの法則を別視点から話しているだけにすぎなくて、
引き寄せの法則も既にあるも、どちらも本質的には同じものだということです。
ここもかなり重要なポイントですので、ぜひ覚えておいてください。