富士山公園の物語
夕焼けひとりきり 始まりました。昭和
二桁生まれのパーソナリティー ミッキーロンリーがご案内します。昭和レトロ
今は懐かしい思い出 明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代
暖かく優しい昭和の情景 心を思うままにお話しできればと思っています
どうぞお付き合いください。今日は 富士山公園の物語
大きな富士山の滑り台がシンボルの公園 少年少女がボール遊びしたり
ゴム飛び、ケンケンパーしている。遊びを終えて広場に集まってきた。体育座りをして誰かを待っている様子だ。
私ミッキーがそばにいて様子をお伺いしたいと思います どうぞお付き合いください
時は昭和60年代 平成初頭
大きな富士山の滑り台がシンボルの公園 少年少女が遊びを終えて広場に集まってきた
体育座りをして誰かを待っている様子だ その表情は晴れやかで
待ち遠しそうにしている 大きな黒い自転車
荷台には 紙芝居
ジェイおじさんがやってきた 子供たちが
飛び上がって喜んでいる やった
ガッツポーズしている子供たちもいる お互いに手を叩きあったりして
その日がやってきた
みんな 待ってたかい
ジェイさんはとても 嬉しそうにしている
久しぶりの登場だ ジェイさんが紙芝居の準備を終えて幕を開けます
学生アルバイトの成長
優しいお給料袋 の巻
パチパチパチパチ ある国道沿いに歴史のある
クリーニング工場がありました そこでは
ベテランの社員さん そして忙しい時には
高校生 学生のアルバイトも関わって皆さんが働いています
そして ある部署の話
大きな 乾燥機から仕上がったものを
衣類を仕分けする その作業の場所の
出来事なんだよ ジェイさんが紙芝居をめくります
その大きな布の上にはまだ暖かな
いろんな衣類がたくさん積まれてある そしてベテランの社員さん
学生のアルバイトさん みんなが囲んでいるんだよ
そして それぞれごとの衣類の
箱に仕分けをする そんな作業の場所なんだよ
ジェイさんが紙芝居をめくります ある
学生のアルバイトくんがいました ベテランの社員さんに混じって
懸命に 汗だくだくになりながらその仕分け作業をしています
でもどうしてもベテランの人に比べて スピードも遅く
時折ミスをして間違えて別の場所に 仕分けをしてしまうこともあるんだよ
その都度 すいません
そんなことを 申し訳なさそうに何度もペコペコして
でもベテランの社員さんは温かい目で見守っていました
ジェイさん紙芝居めくります そんなある日
お給料の日 そして
ボーナスの支給 そんな
日の出来事 その学生アルバイトくんはまだ
入りたて そんなにお仕事を
まだ気にするの少なくてあまり 期待していない時の出来事
お給料袋には
お金が入ってたんだ そして
この工場では手渡しをする そして社員さんにも
ねぎらえの意味を込めて 上司の人から
お疲れ様 そんな
言葉をかけられて社員の皆さんがとても満足そうだ そして
学生アルバイトくんは ちょっとしょんぼりしていた夜先
ジェイさん紙芝居めくります あれ
その学生アルバイトくんはびっくりします なぜか
コートの中を覗いたらお給料袋の中に少し 余分で
手書きで
ボーナスって書いて 1000円だけ余分に入っていました
彼は 自分はアルバイトだし間違ってるんじゃないかな
そんなことで正直に上司のところ言います 間違ってる
気がするんですけど そしたら
上司さんは いいんだよ
これで 何か美味しいものを
食べておきなさい どうしてですか
そんな彼は疑問をぶつけます 僕はね
その上司は答えます 君は
社員さんに比べたらキャリアがないから 遅いのも当然
でも 間違えた場合でも
一生懸命その衣類を大事そうに戻していたよね
ジェイさん紙芝居めくります その
上司は続けて
実はね
うちの会社では お客様の衣類を
一番大事に取り扱う その心を持った人が
一番歓迎しているんだ そんなことを学生のアルバイトくんに言います
彼は そんな言葉がとても嬉しくて何度も辞儀を
します ジェイさん紙芝居めくります
彼は自分が乗るまで ミスもしていることはわかってて
思わないところで誰かが自分のことを見ていてくれた それが何よりも
彼は嬉しかったのでした ジェイさん最後の幕を下ろします
おしまい パチパチパチパチパチ
子供たちは お互いに
顔見合わせてうんうんってうなずいています ジェイさんの紙芝居
あるクリーニング工場の出来事 スピードばかりが大事ではない
もっと大切なことは お客様のものを大事に扱うというその心
そんな見事な紙芝居でした 富士山公園が夕焼けに染まってきました
子供たちがそれぞれの自転車に乗ってキロにつきます みんな気をつけて帰るんだよ
夕焼けひとりきり 本日
このあたりでジェイおじさんの紙芝居を送ります ものを大事に扱う心
忘れないように私の紙芝居を 気をつけたいと思いますお付き合いしていただきありがとうございました
次回の番組お楽しみに