覚王山アパートの紹介
夕焼けひとりきり、始まりました。昭和。二桁生まれのパーソナリティ。ミッキーロンリーがご話します。昭和レトロ。
今は懐かしい思い出。明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代。温かく優しい昭和の情景。
心思うままにお話しできればと思っています。どうぞお付き合いください。今日は、
昭和レトロのお話。テーマは、覚王山アパート。
このある固有名詞。それは、
昭和のアパートです。
昭和の世代の皆さん。 現代に来るリスナーの皆さん。
日常に街を歩かれることはございますでしょうか。
そして、時代は様々な街並みの変遷を私たちに見せてくれます。
そして、その中にも昭和の建物。少しずつ姿を
消していくのも、立ち会わなければいけないことがあります。
覚王山アパート。こちらは、名古屋市の覚王山。
その地にあります。ご出身の方もいるかもしれません。地下鉄覚王山駅より日大寺。
その三望の西方面にある、それは歴史のあるアパートです。
ただし、住民がいるアパートではなく、
地球を60年余り経つ、この建物にはアトリエ。
様々な、例えば手芸だったり、針金細工だったり、
古本家具であったり、クラフトワーク。私ミッキーも時折、
街歩き、自分の
田んぼとして訪れることがある。そのぬくもりのある古いアパート。
そして、多くの作品家。
それは、時として、
昭和の建物のバッジがあったり、暖かい動物の作品のバッジがあったり、
そして昭和の小物があったり、革細工があったり、
気持ちも心も慰ませてくれるものではありました。
そして、適切な表現かどうかはわかりませんけれども、
その作品には心がこもっていて、まるで
その商品そのものを
届けるかのように、決してビジネスライクではない、
現代価値とはほど遠い、本来の人の生き方、それを感じさせてくれるようなものでもあります。
その多くの作品、芸術家が集まった建物でもありました。
決して多く行ける場所ではなかったんだけれども、時折、
加工山に対しては、縁日の日がございます。
毎月21時、工房第3の日です。
時に脇道に入った時に、
アパートの存在を確認してホッとする。
そんなアパートが、この3月に、
下旬に老朽化のために、歴史の幕を下ろします。
アパートの閉鎖と文化
解体されるとのこと。残りわずかの日々。
急に舞い込んできた悲しい残念なニュースです。
宿命と言えば宿命、歴史の大躍を果たしたとも言えるかもしれません。
そんな建物が、例えば皆様がお住まいになる、
その地域にもたくさんのものがあって、
町並みを古いものが新しいものに変わり、
その中に私たちは生かされてきました。
その古い建物、今回で言えば格好山アパートのような、
ただ建物のハードな面だけでなく、ソフトと共に、
中にアトリエを営んでいた人たちにとっては、
会話を少し、わずかな時間ではありますけれども、
満足げな話をしていただくことができました。
そして、おそらくテレビ局も来るとのことで、
どのような会話をされるかは楽しみでもありますけれども、
私個人としては、実はNHK総合のドキュメント72時間、
その中にぜひ取り上げてほしいと思うのですけれども、
今のところ手立てが見つかりません。
何度か声を届けたいと思いますけれども、
今回の格好山アパート、
針金在庫、フローンカフェ、
手芸、様々なアトリエが、
まるでそこの作品が生きているかのように存在しています。
わずかな残された日々ではありますけれども、
再度放転して、息吹を感じたいと思いますし、
私個人が語るには、大きすぎるこの話題かもしれませんし、
ただ何となくひっそりと行くのも似合っているような建物ではありますけれども、
時として昭和レトロの中でも盛り上げて花々しくなくなっていくもの、
そしてひっそりと自然かのように行くしていくもの、
どちらが良いか分からなくなってしまう時が私もあります。
おそらく今回の格好山アパート、閉鎖のギリギリの時までは変わらない日常として皆さんも、
アトリエの方々も営業していくのでしょうけれども、
その姿をやはり、
今回お話しして望んでいる自分のような気がします。
皆様も良ければ、火曜日水曜日はお休みの建物です。
あと、わずかの日時ですけれども、もし、
格好山方面に行かれることがありましたら、何気なく寄ってみてはいかがでしょうか。
夕焼けひとりきり、本日格好山アパート、
さよなら格好山アパートとしてお話ししました。
お付き合いしていただきありがとうございます。次回の番組、お楽しみに。