果物の不作
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、メタグリ研究所からお届けする、Metagri Voicesです。
暑い日が続いていますが、私が住んでいる静岡県、東海地方はまだ梅雨明けしていません。
でも、天気予報を見てみると、ずっと晴れマークが続いていて、最高気温も30℃、35℃を超える日も結構あるみたいで、このまま梅雨明けするのかなと思っています。
ちょっとですね、暑いのはまだ良いんですよ。雨が降らないのが困る。
水不足っていうのは、来年の終了にも影響しますし、下手したら弱って枯れてしまうということもあり得るので、本当は雨だけは降ってほしいなと、常に雨声をしています。
みかんの作業の方ですけれど、この時期、重要な亡女がありまして、紙切り虫という虫がいるんですけれど、その紙切り虫は株元に卵を散布して、その紙切り虫の卵がかえって幼虫がみかんの木の中で成虫になるんですよね。
みかんの木に穴を開けて、そこでどんどん穴を掘っていって、根っこの方に行ってということで、木を枯らしてしまうんですよね、紙切り虫は。
今年も何本か、昨年から今年にかけて、昨年卵を産んで、中に幼虫が入ってしまって、それが今年枯れたという木が何本かあるので、非常に紙切り虫は厄介ですね。
いろんなの薬もあるんですけど、エクシデルSEというのがありまして、あれがすごく僕はお気に入りで、産地によっては3回連続で使う産地もあるみたいで、非常に効果が高いです。
多分3回連続で使うと効果が弱くなっていると思うんですけど、それがちょっとやりすぎだけど、それぐらい紙切り虫には効果が高いの薬になっています。
ただ、毎年何本か木を紙切り虫にやられてしまうということは、それだけでは不十分なのかなと思うので、
株元にモスピランという劇物を散布するか、ガッドサイドを株元に塗るのがいいのかなと思っています。
ガッドサイドは確かもう登録が切れるから、来年から購入できないのかな?
ガッドサイドは来年の9月で販売中止になります。
スミチオンも販売中止になるみたいで、有機リン酸系は人体に影響があるということで、世界的にどんどん使えなくなってきているのかなと思います。
それでは今回のテーマに入りたいと思います。
今回のテーマは、今年も果物は不作というテーマでお送りしたいと思います。
全国の果汁農家さんのポストが流れてくるんですけれど、やはり今年も不作みたいです。果物全般。
柑橘の生育状況
他の果物の栽培のことは詳しくないので、柑橘に限った話なんですけれど、
今年も半年以上経っているので、この気温によって柑橘、木がどういった生育に影響を与えるのかお話ししたいと思います。
今年は3月まで例年より気温が低かったです。
春先気温が低いと、発芽が遅くなります。
その分、花芽分化期間が長くなるので、何とか花になった芽もあるわけなので、弱い花が咲きます。
この低い気温がじっくり暖かくなっていけばよかったんですけれど、急に春先の温度が高くなったので、一気に生育が進みました。
何とか花になった芽は急激に生育が進んだため、充実しないまま弱い花になってしまいました。
そして、生理落下の時期に早い梅雨時期で日照不足になってしまったため、何とか花になった弱い花もその日照不足で生理落下で落ちてしまいました。
ここからは高温と乾燥ですよ。まだ生育の前半だというのに、試練ばかりが襲いかかってきています。
最悪とまではいかないですけれど、ちょっと理想の逆を行き過ぎている今年の気温ですね。
他の果樹農家さんのポストを見ていると、やっぱり全体的に栽培的地が北の方に動いているなというのがわかります。
これからの果樹栽培は、この気候変動とどう戦っていくか、どう活かしていくかが焦点になるんじゃないかなと思います。
というわけで、ファーマーズ・ボイシーズ未完87回目の放送でした。
今日もダグリーボイシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みんな、みかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。
