みかんの栽培とストレス
この放送は、農業の常識を超越する、Metagriをキーワードに活動する、Metagri研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
みなさんこんにちは、富山みかんです。
インフルエンザにかかってしまいました。
先週、娘がインフルエンザになって、娘がもう治ったんですけど、
治った頃に僕が熱出てしまいまして、これまずいなと思ったら、もう熱が39℃以上がずっと続いてしまいましてね。
今日ようやく7℃台ぐらいまで下がってくれて、一安心かなといったところです。
ちょっとね、声がうまく、咳がよく出るのでね、うまく声が出ないんですけれど、すいません。
ちょっとお聞き苦しいところがあるかもしれませんけど、ご容赦ください。
しかし、自分が体調不良になって、植物の方が成長を止めてくれないので、
会社の方に本当に、まだみんなが出勤する前に顔を出して、ちょっと段取りしたりとか、
今日もですね、もともと今日から父と母が収穫してくれることにはなってたんですけれど、
やっぱり、ちょっと体調よくなったんで、畑の方にも顔を出したんですけど、
やっぱり、すごく収穫的気になっていて、なかなか体調を崩している場合じゃないなということを痛感しました。
やっぱり農業はね、体が資本なので、無理しないように、無理しない程度に頑張っていかないといけないなと思っています。
そういえば、MLTTで交換したフルプロ農園産のグンマ名月、すごい美味しいですね。
今このグンマ名月が、やっぱり評判がいいので、栽培面積が増えているそうで、すごく美味しくて、
昨日あまり食欲なかったんですけれど、これは結構食べれました。
今日も2個ぐらい丸かじりさせていただきました。美味しいです。
それでは、今回のテーマに入りたいと思います。
今回のテーマは、みかんは本来美味しくなるものではない、というテーマでお送りしたいと思います。
これはですね、どういうことかと言いますと、今までもこの配信で言ってきていますように、
みかんは水分ストレス、着火ストレスで甘くなります。
もう1個敷いてあげるなら、秋から冬にかけての最低気温によって熟すチャンネルが開くというか、スイッチが入る。
この3つ目は季節的なもので人間がどうしようもないんですけれど、ここら辺で果実の品質と言いますかね、
糖度と言いますか、ブリックス、味の濃さが決まってきます。
今言った3つって木を痛めているわけじゃないですか。水が足りない、たくさん慣らせすぎている、寒すぎるというところで。
もちろん他の果樹でも同じことは言えるのですが、みかんの場合は確年結果と言いまして、
そういったストレスを与え続けてしまうと、次の土地に果実がならなくなってしまうぐらい弱ってしまいます。
もちろん他の果樹でも、ぶどうだったり梨だったり、桃やリンゴにもそういった確年結果があるそうなんですけれど、
みかんほどひどくならないと言います。つまりそれぐらいみかんは痛めつけないとおいしくならないんですよね。
技術の進化と農業
そこまでやらないとおいしくならない木難しい植物なんですが、みかん栽培が全国に広がって何百年ですかね。
本格的に始まって100年ぐらいなのかな。その中でいろいろな技術、ノウハウが蓄積されてきて、
おいしくなっても枯れないような、もちろん過生肥料の普及だったりいろいろなものがあると思うんですけれど、
そういった技術によっておいしくて確年結果もほどほどになるような技術と言いますかね、
栽培マニュアルが普及していったとは思うんですけれど、
そう考えますとみかんのおいしさというのは自然由来のものではなく、人間が制限したものの産物なんじゃないかなと思います。
普段こんなことを考えながら農作業しています。
というわけで今回は以上になります。
今回のグリボイシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。みんなみかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。