石灰硫黄合剤の効果
この放送は、農業の常識を超越する、Metagriをキーワードに活動する、Metagri研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
みなさんこんにちは、富山みかんです。
雨が降らない雨が降らないと言っていたら、九州の方は大雨で、九州にお住まいの方は大丈夫でしょうか?
こちらの方は、期待していたほど雨は降らなくて、昨日は8ミリ、今日は10ミリくらいかな。
明日も多分2、3ミリといったところで、合計で30ミリにもいかないですね。
ここから天気予報もずっと曇りか晴れということで、雨は期待できないので、もう少し降ってくれないと困りますね。
今お盆なので、妻が子供たちを連れて妻の実家の方に帰っています。
雨で畑に行けません。
僕は何をすればいいんでしょう?
普段休みの日は子供と遊んでるか畑にいるかなんでね、畑にも行けない、子供もいないってなったので、何していいかわからないのでね。
図書館に行ってみかんの本を読んでいるんですけれど、
私の住んでいる三日美町の図書館には、リファレンス図書のコーナーがあって、図鑑とか実典とかのコーナーにみかんの辞典が何冊かあって、3000ページとかある本なんですけれど、
それがですね、読めば読むほどすごく勉強になって、わからなかったところも、今はAI使えば結構簡単に調べれるので、どんどん知識を吸収しているんですけれど、
今回気づいたのはですね、すごいみかん農家さんほど、石灰溶合剤を使用しているということに気がついたんですよね。
石灰溶合剤というのは、多粒化カルシウムと全粒化対応を含む殺虫剤、殺菌剤のことです。
昔から果樹農家に使われてきた農薬なんですけれど、近年、専科庁での選別が光センサーで行われるようになって、石灰溶合剤の散布にカルシウムがつく白い反点のようなものがつくんですけれど、
それが傷として光センサーで認識されるようになってしまったので、使われなくなってきたというか、遅延されるようになってきて、
お客さんも白い反点がついていると農薬がついているみたいで嫌だという印象も持たれるので、ほとんど使われなくなりました。
ただ、石灰溶合剤を散布すると、殺虫や殺菌作用もあるんですけれど、着色が良好になるんですよね。
昔のみかんの方が美味しかったと言われる方が結構いるんですけれど、これは多分石灰溶合剤を使用しなくなったからなんじゃないかと推測される農家さんも多くなってきて、石灰溶合剤が見直されていると思っています。
安全な使用法
タイムリーなことに、今月発売の現代農業の9月号にも、特集でイーゾー収穫前の柑橘に石灰溶合剤というちょっとした特集が組まれていて、
やっぱり石灰溶合剤いいんじゃないかなというような感覚があるので、今年は収穫前に石灰溶合剤を試してみたいなと思っています。
あとこの中で、現代農業の9月号の石灰溶合剤の記事の中に、僕が尊敬している池本渡さんという方が記事を書いているんですけれど、
その方が、なぜ石灰溶合剤で着色が進むかというと、果実の色素を作る酵素の適性pHは7.0だということを言っていて、
石灰溶合剤が強アルカリ性なので、それを散布することによって、木のpHをアルカリに傾けることで着色が進むんじゃないかということで、すごく科学的に分析していてすごいなと思いました。
この石灰溶合剤は強アルカリ性なので、酸性を含む不死剤を混用させてしまうと、硫化水素ガスが発生して下手したら死んでしまったりすることもありますし、
強アルカリ性なので、目や口などの粘膜につくと激痛が発生するので、下手したら失明するのかな、強アルカリ性だと。
酸だとあれですよね、火傷で済むけれど、アルカリだと失明するかもしれないですね。
ゴーグリアマスクは確実にかけないといけないですね。
ちょっと危険なものなので、気をつけて使用しないといけないと思います。
というわけで今回の放送は以上になります。
今日もメタグリボイシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。みんなみかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。