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  2. メルトモ 第015回 「AREKARA」..

友達:ハナカミリユウ

22年7月31日にリリースされたREMIX・リアレンジ集「AREKARA」。その基となった「SOREKARA」に収録された「フェーダー」の制作過程や曲のイメージ、そもそもどうやって曲作ってんの?みたいなことを製作者のハナカミリユウさんと話しています


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メルトモです。今日の友達は引き続き、Kanakami Ryuさんです。
こんにちは、Kanakami Ryuと申します。
7月の末に、ドックノイズさんがオーナーを務めるレーベル、「浮気マスク」から、
去年、Kanakami君が出したそれからのアレンジアンドリックス集、「AREKARA」がリリースされまして、
そこに僕が、フェーダーという曲のリミックで参加させていただいたんですけども、
その説は?
その説はありました。
まず、元となったそれからの全体のこととかは、一昨日のインタビューでも触れていらっしゃったと思うので、
全体はアレとして、それを読んでいただければと思います。
こちらのURLから、今出てますよ。
YouTubeの方で出てますけども、
僕がリミックスをさせてもらったフェーダーの原曲について、
リリースが1年前だから作ったのはもっと前だと思うんだけど、
についてお話をお伺いしたいと思いまして、
どこかな?
プロジェクトファイル開きつつ。
マジですげえ。
俺外付け全然使ってからプロジェクトファイルないです。
ドンって落ちるかもしれないですけどね。
今回作るにはパラデータをもらったんだけど、
人のパラデータ超楽しいね。
俺がノートにも書いたんだけど、制作日誌の。
こんな音入ってんだとか、こういうワンモランしてるとか。
この曲はだいぶ凝った方。
あれどのくらい1曲、正確に言うより感覚的には、
どのくらいかかるの?作りきるのに。
2月の初旬に制作作り始めて、
ポツポツポツみたいな期間空けてちょっとずつ進めていった。
作って、別の曲作って、
ワンチャン結構やって、みたいな。
1曲ガッガッガッって作っていくタイプではないんですか?
EPを作るっていうのもあったので、
ちょっとあんま1曲と1曲の時間空いてるみたいなところがあって。
それであの曲、
ただあの曲作るのちょっと難しかったっていうのもありますけど。
どの辺は?音的に?
音もそうですし、
その当時まだ全然自分の手癖みたいなの確立されてなくて、
どうやって。
試行錯誤もしつつ?
一番難しかったのはボーカル関連ですか?
それはちょっと後の方に合わせたいです。
あれは確か、最初2月の初旬に
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自分が入っている同人サークルの曲を作って、
複散物的な感じでループができて、
メインの、これAやんってなって、
そこにビート足していく感じで作っていったんですけど。
それが取っ掛かりとなって、
その裏でボーカルが薄っすらバッキングみたいなのが乗っているのが、
変なスキャットみたいなボーカルがあって。
そのドラムスネアと裏物とボーカルの
3つをどんどん発展させていく感じで、
全体ができていったっていう感じですね。
ボーカルは、
歌詞がね。
歌詞は全部できてから?
歌詞は全部トラックできて、音もできてから、
パズルみたいな感じでやっていったんですけど。
一回は題材が題材というか、
その当時だいぶキーめいってて。
撮影機でぼーっとしているみたいなのを見たから始まって。
タバコめっちゃ入っていることを撮ったからみたいな。
自分の見たものを歌詞にするタイプ?
その当時は想像もありつつ、
映像が結構浮かぶんですよ。
歌詞は映像系と内緒系があるみたいなので聞いたことがあって。
松坂ゆみは映像系で、長島みゆきが内緒系みたいな。
だからスタックにその2パターンで見ているんですけど。
そういうのを見て、そこから脚走で広げていくみたいな。
そうです。
流木編みたいな感じの映像がバッバッバッと止まらなかったんですよね。
断片的に。
それをどんどん言語にしていくみたいな感じでやってて。
これマジで暗い話なんですけど、
当時めちゃくちゃキーめいってたんで、
散歩していたらビルがめっちゃ遠くあったんですけど、
ビルから人が落ちてきたら怖いなみたいな。
これ仕事中でも思う。
トイレとか行くときに廊下の突き当たりの窓があるんだけど、
トイレをこうやって歩いてたら、
上から急にパンって何か落ちてきたらめちゃくちゃ怖いなって毎日思ってる。
ビルから人が落っこちてきたらめちゃくちゃ怖いなって思って、
その落っこちてきた人ってどんなんだったんだろうみたいな。
その人が落ちていくまでとか。
青春状態とか。
どう追い込まれてってそこまでいったかみたいな。
今は結構できた後なんで、
わりと冷静に分析できてますけど、
当時はタルタラ、飛び降り札の曲みたいな感じで。
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なんか俺、リスナーとしては、
ざっくり言うともうダメだみたいな曲だったんだけど、
映像的には、映像っていうよりかは、
俺がその曲聴いてめっちゃ思ったのが、
思ったというか見えたのが、
エヴァの、
エヴァンゲリオンの、
新世紀エヴァンゲリオンの、
1話とか多分何回か出てくるんだけど、
シンジ君がどっかでぼーっと立ってるか歩いてるかの時に、
一瞬綾波見えるんだけど、もう一回見たらもういないみたいな。
ありますね。
あれをすげー思ったんだよね。
もっと夏でめっちゃ陽炎どうやってなってて、
あ、今いたのか人みたいなのと、
ミサトさんのマンションの斜めの、
バルコニーが斜めになってて、そこに夕日がパッて走ってて、
でも街の状態だけにミサトさん家以外あんま人入ってない、
みたいな、そこをすげー、
その曲をめっちゃ聴いてたら、
その絵がめっちゃ出てきて、
だからなんか、
人がいないみたいなこととか、
いるようでいないとか、
快拝的な感じとか、
聴いたリスナーとしては、
俺個人としてはそういう曲だなーって思って。
いや面白いですね。
読みはGとか、別にそれがまた一つの曲であるので、
これややこしい話なんですけど、
テクスト論みたいな話なんですけど。
作った人は作った人で一定の意図があって作ってるけど、
正直受け取る方はさ、
それってめっちゃ関係ないからさ、
だから結構有名なアーティストさんとかってさ、
リリースしたら、
インタビューとかでさ、
そういうのを答えなきゃいけないじゃん。
これはどういう曲で、
どういう時に作って、
どういう意図とか、
それをこっちで考えるんで、
それを逆に作った人が提示しちゃうと、
そういう聞き方しかできなくなっちゃうから、
それはこっちに任せてもらえませんかっていうのがあるから、
好きなアーティストはインタビューとかを
あまり読まないことにしてて、
本当はすげえ明るいときに作ったけど、
こっちがめっちゃ辛いって思ったら、
もうそれは辛い曲でいいっていうのがあるから、
本人に聞くってなかなか
イカれた行為なんですよ。
作った本人に聞くっていう、
本を書いた作者に
国語の問題として解かせるんですよ。
完全に自分の楽部の話なんですけど、
小説とかって、
最近読んだ本で、
小説は書き手が書きたいものを書けてるわけじゃないみたいな。
書き手と作品との格闘で、
そのものが作られていくのであって、
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例えば彫刻に例えると、
彫刻師が石を100%自分の意志で掘って、
完全に理想のものをできるわけじゃなくて、
石も跳ね返していく力がある。
めちゃくちゃつまらないこと言うけど、
石の意志がある。
もう終わりたいけど。
でも目とかもあるし、
硬い部位とか柔らかい部位とかもあるから。
その格闘で第三のものができていくみたいな。
せざる意図が生まれていくみたいな。
作品全部そうだと自分はあると思ってて、
書きたいもの全部書けてるわけじゃないし、
自分が思ってないものも多分入ってると思うし、
あと読み手が読んだものも絶対一つの作品だと思うし、
妥当性があればできる。
石とのあれで、
最初思ってたやつより今のほうがいいじゃん、
みたいになる時もあるしね。
意図しない結果がより良いみたいな。
音楽ね、作るってすごいよね。
しかもまとまってね。
なんかそのEP出した後、
自分結構曲出して時間置いたらほぼ他人の曲みたいな感じに思っちゃう。
EP出してから聴き直したら全然印象違うというか、
ああこういう曲だったのかみたいな。
当時は認識していなかった自分の意識みたいなのが
曲から取れるみたいな。
完全に他人の曲。
アレンジされても本当に他人の曲に。
いよいよ!
歌詞とかも意味合いが変わって。
でも他人がどうアレンジしたかによって
その人がどう受け取ったかみたいなところが現れたりするから面白い。
自分の曲聴く?作った後。
直後は聴かないです。
でも時間が経ったら聴くこともあるんだ。
すごい数ヶ月後に聴いて、割といいじゃん。
直後だと全然自信ないので。
そうなんですね。
フェーダーとかもしばらく聴いてなかった。
ライブセットをやるときに苦々しい思い出を開いて。
それは苦々しいのは、もっとよくできたみたいなこと?
音的なこともあるし、なんちゅうくらい曲作ったんだろうね。
バカたれがみたいな感じで。
自分でトラック作ってみたいなことより
ラップをして人のトラックに?みたいなことばっかりなので。
聴かないな。
時間が経ったら聴くことはあるけど
でも聴くときも
これもっと今ならもっと上手くできるみたいなのが。
ラップだと僕の場合は割と思っていることを書くので
今はもうごめん、思ってねえわけじゃない。
全然余裕であるから。
そのときはね。
そう思ってたんですけど
今は思ってないですみたいなことはあるんだけど
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でもしょうがねえな。
僕も何年か後の曲で
そんなことを歌いましたみたいな。
そんなことを言ってた頃もありましたみたいな
曲を出してるからいいやと思ってた。
フェーダーも今聴くと全然マインド違ってて
黒歴史までいかないくても
黒いけど
もうダメだという感想は持つが
でもそんなにドロドロで
もうダメですみたいな
ぐちゃぐちゃネガティブでそこまで
潔いネガティブさというか
ぐちゃぐちゃドロドロな感じのネガティブさではない
諦めきったみたいな感じというか
諦めかけてる諦めというよりかは
諦めきった諦めみたいな
この時期のそれからきの曲は大概暗くて
大概暗いね
最も暗い最暗がやっぱフェーダー
でも時期的にもマインド的にもみたいなことでしょ
でも世間的にそれはそうだったんじゃないかなと
気はするけど
それに回収されるのは悔しいっちゃ悔しいんですけど
それは置いておきます
でも世間のムードと自分のマインドは
重なるかどうかは別としても
影響を受けないことはないから
作品自体は社会の写し方みたいな
そこに生きている以上は
山で一人でこもったりしてない以上は
絶対にその影響が受けるし
むしろその影響がまとまって社会ができているし
影響の与え合いみたいな感じだから
そういうより曲とか楽しいものとかはちょっと
技術的な話するとフェーダーに関して
あれで完全にグリッチの作り方が書く
あれ全部自分で音作る
サンプルバックとかじゃなくて
そうなんだ
スプライスとか便利
スプライス便利みたいな話ではなく
探すのたるいじゃないですか
探すより作った方が早い
これはもう強者の理論
これは完全に探した方が早い
作る時間がかかりすぎる
スプライスの音マッチョすぎる
マッチョな音最近好きじゃないなと思ってて
当時はなんでスプライスの音こんな好きじゃないんだろう
全然言語化できなかったけど
今思えばあれ結構マッチョだったんだな
グリッチひとつ取っても
あれからめちゃくちゃグリッチ
サンプルを弱くするみたいな作業とか
どっちかっていうと
俺も今回作ったやつスプライス結構退路してるけど
そのまんまはほぼない
当たり前かもしれないけど
あえて逆にめちゃくちゃそっから
EQとかでローめちゃくちゃ抜いたりとか
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リバーブを逆にかけないとか
マイナスにかけるとかできるんだよね
マイナス?
しかできたら
マイナスすごいっす
リバーブかかってるのをさらにぐちゃぐちゃにして
厚さを逆に全く無くしてとか
そういうのをやったりした
確かに音が混ぜた時に
全員強いから
全員
スポーツ?
全員メッシーみたいな
パコパコやるういでみたいな
ちゃんとポジションとキャラクターを作んなきゃ
みたいなのは思うたまに
それを自分で作った方が早いっていうのは
強者だね
昔はみなさんそうだったんだと思いますが
すいません
サブスクですいませんみたいな
作った方が早いは絶対思ったけど
絶対自分の音楽性と
DAWの特性がかみ合った結果でしかないから
慣れてます
ラッキーですみたいな
DAWはずっとエブルトン?
昔一緒にFL使ってたんですよ
ずっとエブルトン
エレクトロニカとかIDMK付くので
エブルトンマジで相性良くて
そこはラッキーだったなと思います
シンセとか自分めちゃくちゃいじってビート作ったり
してます
昔パックとかサンプルを使うことに
抵抗があったんだけど
曲ができればいいと思って
結局曲を作るのを
作ったり完成させることが大事
どうでもいいとは言わない
そこを
昔の
活版印刷ができた時の
手で写さなきゃ本が生きてない
感覚みたいな感じで
完成形が良ければ何だっていいじゃん
身も蓋もない結論になってしまうんだけど
そういうのを読んでから
どっちかというと否定派だったんだけど
確かにそうだなと思って
サンプルは全然いいのかな
サンプルからみたいなところが
音選びから曲ができてくる
自分は昔過激派で
最近は難化して
自分の曲のプロジェクト
音作りから
面白い音ができたらそれを活かす
音作りが好きな人もいる
今回ビートとかトラックとかも作って
音楽作る段階がめちゃくちゃあって
最初のドラムとか
そもそも音を作る人が好きな人もいるし
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ビートを組む人が好きな人もいるし
エフェクトが好きな人もいるし
ミックスマスターが好きな人もいる
古戦風の段階
好きな人がいるから
いいやと思って
音色を作るのは
俺はそんなに好きじゃないんだな
ビートとかガチャガチャで
できたものを作るのが好き
どっちかというと
職人タイルが花上くん
全部、私のトラックは全部
私の作った音ですけど
そこまでのマインドじゃないんですけど
まず音を作るんですよ、面白い音
それに合わせるってなったら
サンプルマジで合わないんですよ
力量的に
どんどん合わない、作るしかない
結局全部自分のになる
俺の求めるサンプルはスプライスにないと
もちろんエーブルトンの内蔵の
ドラムを使ったりしますけど
本当に10%とか
エフェクトはプリセット使います
プリセット使いますけど
逆に
VSTとかでよく使ってるソフトとか
普通にいくと
アディクティブキーっていう
ピアノの
9800円くらいのピアノの中で
それ2つくらい使う
基本はエーブルトンの中で
マスタリングは?
マスタリングは外注で
ミックスはエーブルトンの中で
ミックス出してマスターをお願いします
フェーダーは
外の音を使ってるのは
初音ミクターのピアノくらい
力量的に
フォカと馴染ませる
そこが全然うまくないから
結果的に自分の
いびつな音同士で組み合わせてしかなくなる
それが結果としてというか
オリジナリティというか
独自性になっているんだろうね
意図せずして
なってしまった
結果として個性的になってしまった
よそ様の綺麗なドラムと
自分のシンセの音色が合わない
ダメだ
強い人退場していただいて
ちょっと強い
21:04
後ろでやろうや
強い人たちはまだ強い人たちだよね
川とかで乗ってる
タケガワのカコーンって
しおろしになるようなところで
フェーダーから
DTMの話題にもなりましたけど
ありがとうございました
21:38

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