#001|大英博物館|北斎 歌麿 写楽 江戸絵画|大阪 中之島美術館|デザイン・クロニクル展 国立工芸館 金沢|ヘザウィック 麻布台ヒルズ|円山応挙 伊藤若冲 相国寺|フォンタネージ 三菱一号館|秋の展覧会 ベスト17 西日本|山下清展|パリ モダンアートフェア 辻仁成|森万里子|応仁の乱 京都文化博物館|Roof Park Art Fes 銀座|高知 名画|秋のアート散歩|null²ⁿ 大友良英
2026-10-27 19:51

#001|大英博物館|北斎 歌麿 写楽 江戸絵画|大阪 中之島美術館|デザイン・クロニクル展 国立工芸館 金沢|ヘザウィック 麻布台ヒルズ|円山応挙 伊藤若冲 相国寺|フォンタネージ 三菱一号館|秋の展覧会 ベスト17 西日本|山下清展|パリ モダンアートフェア 辻仁成|森万里子|応仁の乱 京都文化博物館|Roof Park Art Fes 銀座|高知 名画|秋のアート散歩|null²ⁿ 大友良英

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今日のアートニュースを1つのテーマで読み解きます。大英博物館の江戸絵画展が大阪へ、金沢のデザイン・クロニクル展、京都の応挙と若冲、銀座の高速道路跡地のアートフェス。西日本の秋の展覧会ベスト17からパリのモダンアートフェアまで、「いまだけ、ここだけ」の秋の公開を考えます。この番組を作っているチームのアプリ「Moshilin」では、世界中のアート好きと音声ルームで直接話せます。展覧会の感想も、現地の声で聞いてみてください。ダウンロードリンクは番組の概要欄にあります。iPhoneの方は、Webブラウザから safekids.win にアクセスすればそのまま試せます。💌 番組へのメッセージ募集中:感想や取り上げてほしい展覧会を、Spotifyのコメント欄から送ってください■参照サイト美術手帖/今週末に見たい展覧会ベスト17。「null²ⁿ」のグランドオープンから「大友良英+YCAM 新作展」まで - https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/33176/pictures/7Numero TOKYO/初開催のイベントも盛りだくさん! 秋に行きたいアート散歩 - https://numero.jp/20261017-artwalk/美術手帖/銀座の高速道路跡地が巨大なアート空間に。YOSHIROTTENらが参加する「Roof Park Art Fes 2026」開催 - https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/33194/pictures/3ファッションプレス/「デザイン・クロニクル展」国立工芸館で - 工芸から生まれたデザインの歴史をたどる、アール・デコなど - https://www.fashion-press.net/news/148449国立工芸館(公式)/All Exhibitions - National Crafts Museum - https://www.momat.go.jp/craft-museum/en/exhibitionsモダンリビング/ヘザウィック・スタジオの代表作10選。麻布台ヒルズからリトル・アイランドまで - https://www.modernliving.jp/architecture-design/architecture/a74085790/heatherwick-studio-202610/PREMIUM JAPAN/北斎、歌麿、写楽。大英博物館が誇る江戸絵画の名品が大阪に集結 - https://www.premium-j.jp/features/20261017_80746/YouTube/京都の代表的絵師「円山応挙と伊藤若冲」同時に観られる展覧会はじまる 相国寺承天閣美術館 - https://www.youtube.com/watch?v=q4n8Wnue7Lg美術展ナビ/【開幕】「フォンタネージ ― イタリアの光・心の風景」三菱一号館美術館 イタリア近代風景画の巨匠の画業を紹介 2027年1月24日まで - https://artexhibition.jp/topics/news/20261016-AEJ3020745/TRILL/現代美術家・森 万里子がもてなす重鎮キュレーター。一碗の茶に宿る30年 - https://trilltrill.jp/articles/5111718美術展ナビ/【2027年春】「応仁の乱 ―戦国前夜、新時代の萌芽」が京都文化博物館で2027年4月24日から 最新研究が明かす、知られざる真実に迫る - https://artexhibition.jp/topics/news/20260911-AEJ2993093/Design Stories/パリ・モダンアートフェアに辻仁成新作が並ぶ! - https://www.designstoriesinc.com/europe/parismodern/京都新聞/高知で名画の世界に包まれて - https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1809822アイエム/特別展「放浪の天才画家 山下清展」 見どころ・チケット・口コミ - https://www.museum.or.jp/event/127294

感想

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00:03
日本の武士たちへ、空の愛し方を教えている姿は、19世紀のイタリアの銃軍兵士が筆を片手に描いているようだと、想像してみてください。
映画のワンシーンみたいですよね。
そうなんですよ あるいはですねニューヨークの摩天楼に浮かぶ近未来的な真っ白な空間で
16世紀の千利休の精神が完璧に再現されている光景とか
それはまたすごくコントラストの強い不思議な情景ですね
こんにちはいつも聞いてくださっているあなたの時間を最高に有意義にするために 今日も大量のアートニュースとか展覧会情報をテーブルに広げてですね
そこから最も重要なエッセンスだけを抽出してじっくり紐解いていきます
今回の膨大なソースをざっと俯瞰してみて見えてきたのは アートというものが決して無菌室のような真空地帯でポンと生まれるわけではないっていうその事実なんですよね
なるほどつまり今日の私たちのアートニュースを貫くテーマは 海や時代を超えて交差するアートのバトンリレーということですね
まさにバトンリレーです アートって常に環境の変化にさらされていて突然変異を起こしながら生き延びてきたんです
生き延びてきたサバイバルってことですか
そうです国境を超える時あるいは何百年という時代を超える時に誰かが直面した葛藤だとか見出した美意識が全く新しい環境で形を変えて次の世代へ手渡されている
今日はそのダイナミズムを解き明かしていきたいと思います
ということで単に美術館の開催スケジュールを見出し順に読み上げるようなことはしません
この目に見えないバトンがどうやって渡されてきたのか 3つの具体的なトピックを通してその裏側にある熱いドラマをつないでいきましょう
はい楽しみです
まず最初のバトンは19世紀のヨーロッパから明治の日本へ渡ったものです
東京の三菱一号館美術館で2026年10月17日から2027年1月24日まで開催中のフォンタネージイタリアの光心の風景展を取り上げます
アントニオフォンタネージですね明治時代に工部美術学校に招かれて日本の洋画の基礎を築いた いわゆる親問い外国人として知られていますよね
そうその親問い外国人って聞くとなんかこうお買ったいマニュアルを持った技術指導員みたいなイメージがあるじゃないですか
あーわかります油絵具の混ぜ方はこうですとか
遠近法の計算はこうやりますよみたいな
実はですね全くの逆なんです
逆というと
さっき冒頭で兵士とおっしゃいましたが彼はイタリア独立戦争を戦い抜いた元兵士でありヨーロッパ中を放浪した旅人でもあったんですよ
へーかなりアグレッシブな人生ですね
そうなんですそして何より当時のパリ万博でバルビゾン派のアートに強い衝撃を受けて自身のスタイルを劇的に変化させた人物でもあるんです
03:06
バルビゾン派ってあのミレーとかの
ええ
アトリエの中で理想化された綺麗な神話の世界を描くのをやめて泥臭い現実の自然とか農村の風景をそのまま外に出て描こうとした運動ですね
なるほど自然をありのままに見つめようとしたわけですね
その通りです彼はそのバルビゾン派の精神を受け継いで光と大気の変化をひたすらキャンバスに定着させることに執念を燃やしました
今回の展覧会にも初期から晩年までの約200点が集結しています
でもここでちょっとひとつ引っかかるんですけれども
はい何でしょうか
当時の日本とヨーロッパって言葉はもちろん文化的な背景とか美の基準も全く違うじゃないですか
ただの技術移転なら通訳越しに教科書を渡せば済むと思うんですけど
そういう感覚的なものをどうやって日本の若者たちに教えたんでしょうか
そこが彼のすごいところでして彼は弟子たちに技術ではなく感情を要求したんです
感情ですか
ええ彼の有名な言葉にモティーフを高らかに歌わせよというものがあるんです
つまり目の前にある風景をただ正確に映し取るんじゃなくて
そこに自分自身の内面とか感情を重ね合わせて表現しろと説いたんですね
ああなるほどつまりカメラの操作方法とか絞りの調整を教えたんじゃなくて
被写体をどう愛するかっていうその眼差しそのものを教えたみたいなものですね
まさにその眼差しへの共感こそが言語の壁を越えた最大の理由なんです
言葉じゃなくて眼差しでバトンを渡したと
ええ今回の展覧会に出品されている
四月や沼に沈む太陽といった作品を見るとその意味がよくわかります
彼は雲が太陽を遮って世界が少し暗くなるほんの一瞬の光の変化を
人間の孤独感とかメランコリーといった感情の起伏と完全にリンクさせて描いているんです
ただの気象現象の記録ではなくて風景を使った心理描写になっているんですね
そうなんですよ当時の日本の画家たちはキャンプを塗り方を受け取ったわけではないんです
言葉の通じない異国の師匠が目の前の自然に対してどれほど深く感情を寄せているか
その精神性に圧倒されてバトンを受け取ったんです
実際会場には教え子の浅井忠とか小山翔太郎らの作品も展示されているんですよね
ええ彼らがその後日本の風景画を大きく進化させていくわけです
フォンタネイジは特定の眼差しが言葉の壁を超えられるってことを証明してくれたんですね
はいまさにそういうことです
ではもしその眼差しがですね逆方向に向かったらどうなるのか
日本の古い師座が伝統的な文脈から完全に切り離されて現代のニューヨークのど真ん中に落とされたら何が起きるのか
それが2つ目のトピック現代美術家の森麻里子さんの取り組みにつながるわけですね
はい東京の森美術館で2026年10月31日から2027年3月28日まで開催される大開庫展森麻里子さんさんを取り上げます
06:12
この展覧会ですねちなみにこの森麻里子さんの展覧会については
2026年10月19日配信の第45話東京の秋の展覧会10選でも少し触れましたよね
ぜひそちらの回も聞いてみてほしいんですが
あの時もすごく反響がありましたね
今回はですねグッケンハイム美術館のシニアキュレーターであり
今回の展覧会の共同キュレーターでもあるアレクサンドラ・モンローさんとの対談記事を中心に見ていきます
ここで興味深いのが現代アートの最前線を走るこのお二人の30年来の絆の根底にあるのが茶の湯だということなんです
モンローさん自身若い頃に日本で過ごされていてお茶や農を単なる座学の知識としてではなくて実践として体で学んでいるんですよね
知識ではなく実践として
彼女はこれを日本文化のコレオグラフィーつまり振付と表現しています
振付面白い表現ですねただそこでちょっと疑問なんですけれども
現代アートってどちらかというと既存のルールとか伝統をぶっ壊すような奇抜で前衛的なイメージがあるじゃないですか
なぜ千利休の時代から続く茶の湯のような古典と結びつくんでしょうか
そこがすごく重要なポイントでして伝統をただの形として保存しようとすると確かに現代アートとは衝突するんです
でも彼女たちが共有しているのは形ではなくて精神的な構造なんですよ
構造ですかもうちょっと詳しく教えてもらえますか
記事の中でニューヨークの構想会に作られた森麻里子さんの茶室が紹介されていますよね
一般的な茶室のような土壁とか竹くすんだ色の陶器といったいわゆる私たちがイメージするワビサビの視覚的な要素は一切ないんです
ぜひそちらの回も聞いてみてほしいんですが
あの時もすごく反響がありましたね
今回はですねグッケンハイム美術館のシニアキュレーターであり
今回の展覧会の共同キュレーターでもあるアレクサンドラ文郎さんとの対談記事を中心に見ていきます
ここで興味深いのが現代アートの最前線を走るこのお二人の30年来の絆の根底にあるのが茶の湯だということなんです
文郎さん自身若い頃に日本で過ごされていてお茶屋の単なる座学の知識としてではなくて実践として体で学んでいるんですよね
知識ではなく実践として
彼女はこれを日本文化のコレオグラフィーつまり振付と表現しています
振付面白い表現ですね
ただそこでちょっと疑問なんですけれども
現代アートってどちらかというと既存のルールとか伝統をぶっ壊すような奇抜で前衛的なイメージがあるじゃないですか
なぜ千利休の時代から続く茶の湯のような古典と結びつくんでしょうか
そこがすごく重要なポイントでして
09:00
伝統をただの形として保存しようとすると確かに現代アートとは衝突するんです
でも彼女たちが共有しているのは形ではなくて精神的な構造なんですよ
構造ですかもうちょっと詳しく教えてもらえますか
記事の中でニューヨークの高層会に作られた森麻里子さんの茶室が紹介されていますよね
一般的な茶室のような土壁とか竹くすんだ色の陶器といった
いわゆる私たちがイメージする和びさびの視覚的な要素は一切ないんです
純白の空間にオパールガラスで作られた茶道具が置かれているだけってありましたよね
そうなんです
長二郎の茶碗に見られるような金星を求めない美意識は込めつつも
素材は完全に現代のものです
でもガラスみたいなツルツルした工業的な素材を使ってしまったら
それこそ理休が大切にした土のぬくもりとか不完全な美しさっていう和びさびが台無しになっちゃいませんか
逆に考えてみてください
もしニューヨークの摩天楼に日本から持ってきた古い土壁や竹の茶室をそのままポンと作ったらどうなるか
アメリカの人たちからしたら単なるエキゾチックな外国のテーマパークとして消費されて終わっちゃうかもしれないですね
まさに形に引っ張られて本質が見えなくなってしまうんです
だからこそ視覚的な日本らしさを極限まで削ぎ落として純白の空間と無機質なガラスを使った
なるほど
すると何が起きるかというと
ガラスの器に注がれた抹茶の鮮やかな緑色とかお茶をたてる提酒とそれを飲む客人の一期一会の緊張感
つまり茶の湯の本質だけが強烈に浮かび上がってくるんです
あーすごく腑に落ちました
つまり茶の湯という古いソフトウェアを現代のニューヨークという全く新しいハードウェア上で完璧に動作させるために
インターフェースをごっそり書き換えたわけですね
素晴らしい例えですね
まさにその通りです
過去の遺物をガラスケースに飾るんじゃなくて今の時代に合わせてアップデートして手渡している
これこそが生きたバトンの渡し方なんですよ
いやー跡や文化を通じて国境を越えて深く語り合えるって本当に素晴らしい関係性ですよね
本当にそう思います
こうやって歴史的なバトンリレーの裏側を見ていくとワクワクするんですが
実はこのバトン今この瞬間も渡され続けているんですよね
もちろんだからこそあなたもそんな体験をしてみませんかということで
実はこれこそが私たちの番組制作チームがモシリンというアプリを作っている理由でもあるんです
今回の森麻里子さんの展覧会に行って感じたようなインスピレーションを
自分の中だけで終わらせる必要はないわけですよね
そうなんです
モシリンを使えば例えばニューヨークとかパリにいる現代アート好きのネイティブスピーカーと
音声ルームで直接語り合うことができるんですよ
リアルタイムのAI翻訳がつくんでしたっけ
12:00
はい、22以上の言語に対応したリアルタイムのAI翻訳と字幕表示があるので
言葉の壁を気にせずにあなたが受け取ったインスピレーションのバトンを
世界中の誰かに即座に渡すことができるんです
日本のアートの面白さを海外の人に直接伝えてみるのも素敵ですよね
文化のコレオグラフィーをまさに今自分自身で実践できるツールというわけですね
ぜひ試してみてください
さて実際に足を運んでアートを体験するという意味で
前回の放送の振り返りも少しさせてください
10月19日の配信ですね
はい、前回は年に一度だけ開く扉と題して
焦燥インテントか大特児の非公開手法など
秋の展覧会を取り上げたじゃないですか
え、あれもまさに期間限定の体験でした
実は前回話し切れなかったんですが
この今だけ開く扉の価値って日本の古美術だけじゃないんですよね
今回のソースにもあった大阪中野島美術館で開催される
大英博物館日本美術コレクションでの
北斎や斜楽の里帰り公開なんかもそうです
あーなるほど海外からの里帰りも期間限定ですね
そうなんです
私たちはなぜいつでも見られるデジタル画像ではなくて
期間限定で目の前にある実物に強く惹かれるのか
今やどんな映画でもスマホで4Kの超高画質画像にズームして
細部の筆使いまでいつでも見られる時代ですからね
私が思うに期限付きだからこそ
つまり物理的な制約があるからこそ
知識ではなく自分ごととしての体験に昇華されるのかもしれないなと
物理的な制約があるからこそですか
今この場所に行かなければ二度と会えないかもしれないという制約があるから
その日着ていた服とか美術館の匂いとか足の疲れも含めて
一回きりの強烈な記憶として刻み込まれるんじゃないかなって
なるほどその物理的な制約が人間の行動や想像性を根本から変えるというのは非常に重要な視点ですね
というのもそれこそが私たちの最後のトピックに直結するからです
綺麗に繋がりましたね
では最後のトピックに行きましょう
技術と社会の急激な変化が渡したバトンです
石川県金沢市の国立工芸館で
2026年10月9日から2027年1月11日まで開催される
デザインクロニクル展
何が生まれて何が変わったを取り上げます
これはアーツ&クラフト運動から第二次世界大戦後までの
100年余りの歴史をたどる展覧会ですね
ミュシャのアールヌーヴォとかシャローのアールデコ
それからミーズ・ファンデル・ローエラのバウハウス
戦後のイームズなどの作品が展示されるそうです
でもこれ単なる流行の変化として暗記しても面白くないじゃないですか
全く面白くないですね
一体どんなメカニズムが手仕事からデザインへの
劇的な変化を生んだんでしょうか
一言で言えば19世紀の急速な工業化や都市化を背景にした
15:00
社会全体の免疫システムの拒絶反応と適応なんです
拒絶反応と適応
産業革命によって工場が煙を上げて
粗悪で無機質な大量生産品が街にあふれ返ったわけです
これに対する最初の後退
つまりアレルギー反応として起きたのが
アーツ&クラフツ運動やアールヌーヴォです
ミューシャのポスターみたいな
動植物の曲線を取り入れた優雅なデザインですね
彼らは機械を激しく拒絶して
職人の手仕事とか自然界の有機的な曲線を取り戻そうとしました
最初は完全な機械への反発からスタートしたと
しかしテクノロジーの進化は止められないですよね
やがて自動車や飛行機が登場して高速化していくと
人々は今度スピードや機械化そのものに
新しい美しさを見出すようになります
それがあの気化学模様とかシャープな直線を用いたアールデコですか
その通りです
そしてその先でついに芸術と科学技術の統一を掲げて
完全な融合を目指したのがドイツのバウハウスなんです
ちょっと待ってください
職人の手仕事の温もりつまり工芸と効率重視の機械生産つまり工業って
本来水と油のように反発し合うものじゃないですか
なぜそこが繋がっていったんですか
まさに反発と需要の繰り返しだったわけです
バウハウスは装飾を極限まで削ぎ落として
機能そのものの美しさを発見したんです
機能の美しさ
例えばバウハウスのランプを思い浮かべてみてください
金属のまっすぐなパイプに丸いガラスの球体が乗っているだけ
花柄のペイントも木彫りの装飾もありません
確かにすごくシンプルで工業的ですよね
しかし部屋を照らすという機能において完璧であり
なおかつ工場で簡単に大量生産できる
誰もが安価で美しいものを手に入れられる
彼らはそこに新しい時代の美学を見出したんです
なるほど
でも世界中のすべてのものがそのバウハウス的な機能主義になって
無駄な装飾が消えてしまったら
正直ちょっと息が詰まるというか
学位使われすぎてしまいませんか
それがまさに第二次世界大戦後の課題だったんですよ
機能性が行き過ぎた学位使いの反動が起きたんです
そこで登場したのが戦後のアメリカで活躍した
チャールズ&レイイームズです
あ、あの有名なイームズチェアの
彼らは合板やプラスチックを型にはめて大量生産するという
工業的な技術を使いながらも
そこに遊び心やユーモアを注入したんです
背もたれがポテトチップスのような有機的なカーブを描いていたり
カラフルで温かみのある色を使ったり
つまり大量生産の効率性を否定するんじゃなくて
そのシステムを利用した上で
人間の喜びとかユーモアを取り戻したわけですね
そうです
機械を拒絶し次に機械に憧れ
最後は機械を使いこなしながら人間らしさを取り戻す
18:01
デザインの歴史とは社会の急激な変化に対して
人間がどう美しく折り合いをつけるかという
葛藤のリレーだったんです
いやー見事に線でつながりましたね
今日の全体を振り返ってみても
アートやデザインというのは
決して過去の凍りついた異物ではないんですよね
ええそうですね
フォンタネイジが教えた自然園の眼差しも
森麻里子さんがガラスで再構築した茶の湯の精神性も
イームズが工業製品に吹き込んだユーモアも
全ては誰かが必死に悩み
葛藤して見出した答えが
国境や時代を越えて
次の世代へと手渡されてきた生きた葛藤なんです
そして今日の葛藤を次はあなたが受け取る番だということです
はい次はリスナーの皆さんの番ですね
受け取ったインスピレーションを
例えばさっきご紹介したモシリンを使って
海外の現地の人から最新のアートニュースとか
流行のデザインについて生の声を聞いてみるのも
新しい葛藤を受け取る一つの方法ですよね
視点を交換することで
葛藤はさらに進化していきますからね
ええそしてぜひ私たちにも
あなたの声を聞かせてください
今日の番組を聞いてどう思ったか
あるいはこの展覧会を取り上げてほしい
というリクエストがあれば
ぜひSpotifyのコメント欄からメッセージを送ってください
お待ちしています
私も皆さんの感想を楽しみにしています
では最後に一つだけ考えてみてください
あなたが今部屋で見つめているその家具
あるいは当たり前だと思っている美しさの基準は
一体誰からどんな時代を経て渡されたバトンなのでしょうか
誰かの葛藤の結晶かもしれないですよね
そうなんです
そしてあなたはそのバトンを
次に誰へどうやって渡しますか
それではまた次回お会いしましょう
19:51

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