sasakill
こんばんは、佐々木隆です。これを撮っている今、6月の12日なんですけれども、岩手県遠野市に来ています。
遠野市まで来た理由はですね、遠野物語の夜というイベントを、今日の現地で収録するためです。
遠野物語が出版されたのは1910年、今から113年前です。発売日は6月14日。
14日が平日なので、皆さん集まりづらいということで、11日に日曜日にイベントをしました。
小林ちえみ
今日はその翌日、収録したイベントを編集して、冒頭のナレーションをつけているところです。
sasakill
今回なんですけれども、ゲストのご紹介を最初にしたいと思います。
まず、メディアヌップのホストをやってくださっている宮本さん。これはいつもの名前です。
そして、富川屋の富川角さん。富川さんはですね、過去に第9話、第10話、第52話に参加してくださっています。
小林ちえみ
いずれも遠野物語に関する会で、私とハチャハチャと楽しい会話を一緒に繰り広げてくださった、私の遠野物語仲間でございます。
sasakill
もう一人のゲストが森内小幸さん。小幸さんは54話と55話に出演していただきました。
語りと語りの間にあるもので、これもですね、遠野物語とか民族悟空に関するお話でした。
あとはですね、小林千恵美一郎夫妻。これはですね、メディアヌップに登場するのは初めて。
遠野太夫ですね。私がドミニオンをやっている遠野太夫の中には、ものすごい存在感でいつもいらっしゃるんですけれども、このお二人も遠野物語の夜に参加してくださいました。
この後はですね、イベントの内容をちょっと編集しながらやりたいと思うんですけれども、1点事前にですね、ご容赦いただきたい点と修正点をご連絡したいと思います。
まずですね、冒頭ですね、私が収録の設定をミスったためにですね、富川さんの声がちょっと小さい状態で入っています。
これはですね、数分お聞きいただければ元に戻りますので、ちょっと聞き苦しいとか申し訳ないとかなんですけれども、ご容赦いただければと思います。
あともう一つですね、古事記の作者が誰かというときに、私の阿部の安丸って言ってるんですけど、正しくは王の安丸です。
だからね、大変私の無知をさらして申し訳ないんですけれども、なぜ無知をさらしているかということも話の中でわかりますので、それを含めて楽しんでいただければと思います。
年に一度のイベント、遠野物語の夜をお送りしたいと思います。どうぞ楽しみください。
小林ちえみ
メディアヌップ。
宮本拓海
じゃあ、ぼちぼち参加者がいてもいなくてもやるぞと。
年に一回の、今日はですね、遠野物語の夜というタイトルで開催するのが今年1年目なんですけども、
本当はね、去年遠野ダオが立ち上がったときにやれればよかったんですけども、去年バタバタしてできなかったのを、今年は富川さんが本当に初めての遠野物語を出版されたということで。
森内こゆき
ありがとうございます。
宮本拓海
これをきっかけにやらないでどうするということで、1回目の遠野物語の夜というのを開催する運びになりました。
これを撮っている今日はですね、配信している今日はですね、2023年6月11日なので、本来の遠野物語の日ですね、6月14日。
これは観光の日なんですけども、それからすると3日ほどフライングしてるんですけども、平日にやるとなかなか集まりも難しいということで、ちょっと早めにお祝いをさせていただくことにしまして。
今日はですね、この遠野物語に今なお戦慄している者たちが集まってですね、いろんな人を置き去りにして。
そうしていくやつなんですね。
置き去りにしても良い日です。
置き去りがちになりますね。
今晩ばかりは遠くまで走ってみようという回です。
企画趣旨なんですけども、一応それは今日集まっていただいた皆さんに事前に説明してるんですが、記録のために改めて言いますとですね。
1910年の6月14日に遠野物語っていうのが発刊されて、今年で言うと113周年っていうことなんですけども、遠野物語関連のイベントって毎日6月にポツポツとあるんですよね。
いろんな人がちょこちょこやってるんですけども、そういえばですね。
俺たちのイベントがないなと。
俺たちのイベントがないなと。
富川岳
行政主導のやつとか。
文化庫は見てないし。
宮本拓海
民間の動きとか、俺たちの中です。
遠野物語好きなアマチュアや新人が集まって、何か集まる機会を年に1回、ちっちゃくてもいいから始めて続けてみようっていうのは今日でして。
富川岳
珍称ごっこ。
宮本拓海
珍称ごっこね。
一応ちゃんと説明しますね、珍称ごっこ。
珍称ごっこの乱というのが序文の最初に出てくるんですけど。
あれっていうのは反乱ってことなんです。
つまり新帝国に対して、巨大な帝国に対して反乱を起こした珍称ごっこの乱というのがあって。
つまり当時やられた国は遠野物語っていうのを書くっていうのは、日本のいろんな地域にこういう面白い話があるぞっていうのを出版界、文学界、研究界に投げ込むことで、世の中の大きな流れで、お前らが見逃してるこういう面白いものがあるぞっていう反抗ののろしの意味なんですね。
珍称ごっこの乱っていう。
僕らが行政主導のイベントとは別に、まずはこのちっちゃいところで、1年間、遠野物語に関する研究や創作したのを発表するっていうのは、まさに珍称ごっこの乱だって言ったんです。
このぐらい説で。
あってますよね。
あったよ。
富川岳
つい出ちゃった。
宮本拓海
出ちゃった。
森内こゆき
何年だろうけど、記憶してなかったり。
平地人を殲滅してしまうのを次に。
宮本拓海
すごい重要。
平地人を殲滅せしめようが甘いのが有名なの。
ここで止まるんですけど、その後のもう一文が。
富川岳
この書のごとき、珍称ごっこの乱。
宮本拓海
もう一回ちゃんと。
読んでもわかりますね。
珍称ごっこに関する説明がないので、読んでもわかる。
何のことかっていう。
つまりそれってのは、小さな反乱を俺はこの本によって起こすぞっていうような宣言なんですよ。
なるほど、そういう。
いや、すごいな。
なので、今日の東の物語の夜っていうのは、珍称ごっこの乱。
富川岳
小さくやるぞって。
石をついでるわけですね。
宮本拓海
ついでる、ついでる。
富川岳
畳の部屋で頭に畳というか、小さな部屋の椅子から。
森内こゆき
なるほど。
宮本拓海
東の物語の夜っていうイベントは、しめやかに集まって。
でも志は熱い。
富川岳
熱い文化的なイベントじゃなくて、
宮本拓海
小さな部屋から反乱が始まるぞというのをやってたんですね。
小林ちえみ
そうですね。
宮本拓海
今日、大体60分から90分ぐらいの間で収めようと思うんですけども、
今日冒頭にね、富川さんの新刊、本当に初めての東の物語のお祝いをしたんですけども、
その話ぜひ掘り下げたいんですが、その前にですね、僕ちょっとふと思ったわけですね。
東の物語の日、6月14日。
小林イチロー
博士課程の大学院生なんですけれど、
ビッグニュースと言っていただいたのは、
7月1日から宮崎県は千葉村に地域おこし協力隊員として、
学芸員の枠で雇っていただけることになりまして、
千葉に行ってまいります。
宮本拓海
これが千葉村の説明を。
小林イチロー
ちょっとゲームギターワードが出ましたけど。
富川岳
千葉村というのは宮崎の千葉という町のことなんですけれども、
実は町の物語を書く直前に柳田組夫は、
「のちの狩りの言葉の日」という本を出してまして、
それは何を書くかというと、これから小雪さんが行く千葉村に柳田が行ってですね、
土地の中瀬渡さんという村長から、
鉄砲が伝令する以前のイノシシ狩りの話を柳田が聞いてですね、
それを聞き書きした本というのがこの物語の前編に出ておりまして、
なのでこの物語が生まれるきっかけというかですね、
その前に生まれたというのが、
小林ちえみ
千葉で作ったイノシシ狩りからのやり方を伝えられた本となりまして、
富川岳
柳田自身も千葉に行って、
めちゃくちゃ面白かったという話を東京に帰ってきて、
あとに周りに話したり、
その中の一人が後にキゼンと出会うきっかけをくれた水野洋叔。
宮本拓海
水野洋叔。
富川岳
水野洋叔。
宮本拓海
有名人ですね。
有名人ですね。
我々超有名ですね。
水野洋叔。
富川岳
お化け話の伝統をしたりとか、
そういう会談作家とか。
水野洋叔という人に国語がめちゃくちゃ面白かったと言ったら、
じゃあ東北だったら佐々木キゼンという人がいるよというのを後に紹介されるんですけれども、
なのでキゼンと出会うきっかけになり、
東のものあたりが生まれたきっかけにもなったという、
ちょっと大幅に解釈するときっかけの場所で。
宮本拓海
そうですね。
小林ちえみ
千葉から。
宮本拓海
富川さんは本当に初めての東のものあたりを作った。
その横で、横でというか同時に。
そうですね。
山木さんは本当に初めてののちのかりの言葉で作りました。
そうですね。
あとこれにしがみごとを加えると、
山木さんは初期三部作と呼ばれる、
その三つの作品があるんですけれども、
その二つ目に手を伸ばし始めている。
富川岳
そうですね。
へー。
そうか。
宮本拓海
ちなみにこれ小柳さんの自己紹介は途中ですからね。
そうですね。
小林イチロー
もういいです。
もうあたりについて言うことはないです。
千葉についてはいっぱい言いたいことありますけど。
宮本拓海
ぜひぜひ。
どうです?千葉は。
小林イチロー
でも本当に、
のちのかりの言葉抜きあっての東の物語もやなっていうのと、
そののちの山木さんの民族学につながってくるのは、
やっぱりここからやなっていうのを思います。
小林ちえみ
へー。
富川岳
そうなんですか。
私も5年前に実は千葉に行ってました。
宮本拓海
やばい。
行ってましたね。
富川岳
やっぱり行かないといけないと思って、
2018年に行って。
千葉って千葉神楽っていう神楽もすごいたかんで、
12月にもうオールナイトで神楽をやるんですよ。
すごい。
宮本拓海
フェス?
フェスなんですね。
富川岳
でも同時にいろんな場所で1,2週間ずつやってるんですけど、
公民館みたいな場所の中に結界が張られてるんです。
そこで神楽をガンガン擁押しやるんですけど、
公民館の横、公民館の中の結界の脇に
普通に飲み会が繰り広げられるんです。
宮本拓海
ただの?
ただの飲み会。
富川岳
いいです。
飲んで、神様を飲まされるんですよ。
宮本拓海
神様を?
富川岳
神様を飲まされて、
飲み会の中にグデングデンで神様が倒れてるみたいな。
宮本拓海
そういう種類。
それ高棚バンバンみたいな?
富川岳
高棚バンバンなんですかね。
グデングデンで酔っぱられてるみたいな。
小林イチロー
総大生と一緒。
宮本拓海
総大生と一緒ですか。
富川岳
神様も人もグデングデンでカオスな雪で混ざっちゃってる。
森内こゆき
すごい良い雰囲気で。
富川岳
神楽の天井から猪の生首を3つぶら下げて、
狩猟盛んの場所。
宮本拓海
生首?
生首っていうのは、狩猟した猪の首です。
富川岳
すごい狩猟員の感覚をすごい感じてました。
小林ちえみ
すごい面白い場所だなっていう。
富川岳
すみません、結局僕が。
小林イチロー
ありがとうございます。
宮本拓海
小雪さんはね、令和4年度の佐々木経営賞を受賞されておりますからね。
小林イチロー
ありがとうございます。
今年は出せませんでした。
宮本拓海
あ、出せなかった。
小林イチロー
出せませんでした。
でも怪談師が。
宮本拓海
出しましたね。
富川岳
そうですね、訪問の怪談師が。
小林ちえみ
怪談師おだぎりさんの人が小雪について出してました。
森内こゆき
小雪さんも結構遠戻りをこだわっていたんですか?
小林イチロー
そうですね、なんだかんだ2年行ったり来たりですけど。
2年は経ちました。
富川岳
経ちましたね。
なんかフラッとね、夜小雪さんと出会いましたけど。
小林イチロー
いや、本当に。
富川岳
たまたま京都ワープに来てたんだよね。
小林イチロー
その出会いありきで、今日まで。
小林ちえみ
そうですね。
富川岳
たまたま何かに座ってて、夕に泊まってたんだよね。
小林イチロー
そうです、そうです。
富川岳
我々が音声を配信している。
今ここですね。
この2階に泊まりに来ていた時に、
たまたま田田遥さんという方と小雪さんがあって。
夜に打ち合わせがあったので、行った時に小雪さんと出会ったということですね。
もう来ちゃいないような話をして、
小林イチロー
そしたら来てくれて。
ありがとうございます。
富川岳
そういう活動があって、
その物語も含めいろいろなものを発動してもらい、
宮本拓海
きれいなシーバーに行くという感じのものですよね。
もともとは妖怪が好きで、ということでしたっけ?
小林イチロー
そうですね、妖怪の研究をしたくて大学院に入って、
本当はネパールに妖怪を探しに行く予定だったんですけど、
コロナと被りまして、
国内でフィールドを探すかってなった時に、
やっぱり日本だったらコロナには行っていかないと思っていたの。
その初回で遥さんと奇跡の出会いを果たし、
今日まで、もう妖怪じゃなくて遥さんの研究になってますけど。
富川岳
ということは遥さんは妖怪なのかと。
小林ちえみ
そうです、そうです。
富川岳
そうなんです。
小林ちえみ
そうなんだね。
そうなんです。
富川岳
本当に僕自身も日ごろいろんな研究をしているとおり、
自分自身を研究されたのは初めてで、
この前、小池さんが日本知名研究所という学会で発表されてました。
今日から小池さんが発表されていたんですけど、
その発表した内容も僕が研究している内容と、
富川自身の変異や変化を小池さんの目線から見て、
どういうふうに変化していたのか、
宮本拓海
どういうふうな視点が研究に活かされているのかみたいなことを客観的に発表してくださった。
富川岳
そこは客席ですからね。
そうですか。
あれだよね、小池さん。
普通は、誰かの研究者の研究、誰かの対象を研究して発表するときは、
個人が多い、亡くなった方が多い。
小林イチロー
そうですね。