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スピーカー 1
あの、神楽の一番初めの演目でイノシシを漁師が捌いて、
心臓を神様に捧げてから舞が始まるみたいな。
それも演目の初めにあって、板起こしって言うんですけど。
で、そのままイノシシを祭り上げたまま。
スピーカー 2
俺今なんか、もののけ姫みたいなイメージになってるよ。
あ、そうですそうです。もうそれにすごい近いと思う。
スピーカー 1
しし神…。
スピーカー 2
そうそうそう、今完全にその、しし神の森に、しし神の首を捧げるポーズだったよ、今完全に。
スピーカー 1
そうなんです。
だから、アイヌのイオマンテとかに近いような進行から始まってるんじゃないかなっていうのが、
私の今の見立てで、ちょっとこれは3年かけて研究したいんですけど。
スピーカー 2
いやーしかし、ちょっと理解しました。
なんで学芸員さんの出張として、神楽に神楽を舞いに行くっていうのは許されるのか謎だったんですけど、
シーバソンがそもそも神楽が盛んで、
じゃあもういろんなところの研究しに行ったらいいじゃないかっていうのが理解が得られるということですね。
スピーカー 1
そうですそうです。
スピーカー 2
神楽の研究という名目で神楽出張をさせていただきました。
スピーカー 1
ちなみに俺見に行ってさ、大体11時半ぐらいにパッと終わったと思ったんだけど、
スピーカー 2
俺なんとなく聞いていた話としては、もう何時間踊って、みんなこう体も心もホットになってるから、
スピーカー 1
終わった後に、なんかちょっとこう打ち上げ的なイチャイチャと楽しい瞬間があるんじゃないかとちょっと思ったんだけど、
スピーカー 2
みんな車でサッとすぐ帰って、もうなんか10分後には誰もいないみたいな感じで、
みんな帰るの早いなと思って、すんごい速やかに撤収されてて、
おそらくはお客さんはそうだけど、踊っている人たちはさらに楽しいことがあるんですか?
なんかアフターパーティーみたいな。
スピーカー 1
保存会のメンバーはみんなこのままナオライに行く。
スピーカー 2
ナオライって隣の練習場みたいなとこだっけ?
はい。稽古場のところでみんなでご飯食べてお酒飲んで、
スピーカー 1
子供たちはおやつを食べたりして。
スピーカー 2
じゃあやっぱりそれは、参加する方じゃないと味わえない楽しさですね。
スピーカー 1
でもなんか土作さんに紛れたら、似てる方でもいけると思います。
スピーカー 2
いや、さすがに。
スピーカー 1
なんか毎年2、3人、紛れ込んで。
スピーカー 2
多分毎年来てて、かなり高い熱量で喋れる人じゃない?
スピーカー 1
いやいや、全然。
スピーカー 2
そんなことない?
スピーカー 1
そんなことない。
はい。知り合いとか、誰かの知り合いとかの人とかは多いです。
スピーカー 2
全然だいしけさんやったら、ななさんとかもいられるし。
いやもう、録音係として。
スピーカー 1
録音、はい。録音担当大臣として。
スピーカー 2
いやー、でもすごいもうね、カルチャーショックだったな。
もうすごい、すんごいおもしろかった、なんか。
宵宮祭っていう、宵宮祭っていろんな神社でありますけど、
スピーカー 1
あんなに熱心に神楽の奉納がされる、その宵宮祭は初めてだったんで、もう感激しましたね。
スピーカー 2
自分が舞い手じゃないと、神楽ってなかなかおもしろみがわからないところがある気がして。
かなり説明されないとわかる。
スピーカー 1
はい。
あ、そうですよね。
自分が舞い始めて、やっと、
あ、同じ動きの繰り返しでも、ここがこうなるんや、みたいな面白さを感じれて、やっと見れるようになった。
スピーカー 2
そうだよね。
スピーカー 1
それまでは、いつもたぶん耐えられると思って。
スピーカー 2
そう、俺、人と喋ったんだけど、
あの、演目が変わろうが、何しようが、全部同じに見えるから。
なんていうの。
でも、なんでしょ?でも全部違うんでしょ?
全部違うんでしょ?
スピーカー 1
はい、いや、そう、そうなんですよ。
スピーカー 2
はい、違います。
あの、僕今回一生懸命録音してたから、
音楽の違いは真剣に聞いてるから聞き取れたんだけど、
あの、なんか、踊ってる人のなんかその違いは、よほど違わない限りは、なんかわかんなかった。
でも、なんか全部違うんでしょ?
スピーカー 1
いや、そうですよね。
全部違うんですね。でもやっぱり、基本の動きみたいなのがあって、
それの焼き直しがあったりとか繰り返して、ちょっと変色的になったりとか、
で、あ、変わった、みたいなのが、やってるとわかるから、楽しくなってくるんですけど。
スピーカー 2
そうだね、なんかやらないとわかんないんだろうね、なんか。
スピーカー 1
でもそれでも最後まであの人数が見てらっしゃったじゃないですか。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
それがすごいなと。
スピーカー 2
途中、途中から減らなくなるよね、もうずっとね、同じ人数でね。
うん。
スピーカー 1
はい。
はい。
いや、でも面白かった。
スピーカー 2
ちなみにシーバソンではどういう暮らしをしてるんですか?
その楽芸員さんの、さっきチラッと見せてもらいましたけど。
シーバでは、もう基本的には博物館にいると、常駐。
スピーカー 1
博物館からご自宅。
はい。
えー、人手不足なんです。
スピーカー 2
だってそもそも、その博物館もまともに、まともにっていうか楽芸員さんが不在だったんだよね。
スピーカー 1
そうなんです。開館以来25年。
スピーカー 2
開館以来。
スピーカー 1
ジムの方だけで管理してたっていう感じで。
スピーカー 2
最初から、もう花の、花からいなかったってことなのね。
スピーカー 1
そうなんです。作るだけ作って、長松敦っていう、今宮崎大学の先生をやってるんですけど、
その方が博物館の展示、展示どころか、その建物の側から全部作って、作るだけ作って、先生になっちゃったので。
スピーカー 2
側から作ったってことは、設計、建築?
スピーカー 1
そうなんです。なんか、ご近所の方とか、
あ、この階段はね、私が作ったんだ。
スピーカー 2
文字通り作ったんだ。
スピーカー 1
いや、ほんとに、私がこの一段を積んだんだよとか、
この偉い先生と喧嘩しながら積んだんだよとかって、
ご近所の方がおっしゃってるのに、すごいホームメイド感のある時間です。
スピーカー 2
いやー、それいいね。
スピーカー 1
なんかすごい面白い。
スピーカー 2
12月、見ましたよ、今ね、なんかシーバソンのウェブサイトみたいなの見てるんですけど、
12月には神楽で徹夜のお祭り騒ぎ。
26地区で伝承された神楽は、それぞれ異なる形で今年の収穫を祝います。
スピーカー 1
はい。
人口2500人中、漁師90人。すごい、すごい人数だ。
スピーカー 2
しかもあれですね、椎茸のシャブシャブがあるって書いてますよ。
スピーカー 1
そうですね、椎茸有名ですね、多いですね。
スピーカー 2
多い名前だと思う。
いやー、でもこれすごいね。
シーバソンの知識って、柳田邦夫が言ってた、文化は倒れた木のように、
遠くに行けば行くほど、そのあれが残ってるみたいなのの、
なんかそういう話したやつあると思うんですけど、
シーバソンみたいな山の中に、むしろ古代の中心地の時の言葉とか文化が残ってるみたいな話してたと思うんだけど、
まさに写真見ると本当に山の中で、しかも見晴らし良いとこですね、なんか見ると。
スピーカー 1
ですね。日本三大秘境の一つと言われてます。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
はい。平川豪王、後甲乙かな、の居屋。
大ホラー、大ボケ小ボケの居屋と、でシーバっていうことになって。
スピーカー 2
三大秘境。
スピーカー 1
もう山ですね、本当に。博物館があるのも山ですし、私の自宅も山というか、山の一部。
スピーカー 2
これ例えば、東京から行こうと思ったら、どういう交通機関というかアクセスになるんですか?
スピーカー 1
えっとですね、東京からの最短は、熊本空港まで飛んでもらって、で熊本空港から来るまでに2時間です。
スピーカー 2
あ、もう、そうか、車がいいのね、車が。
スピーカー 2
もう車以外では基本的にはそうです。
あ、そうですね。あれだって、この間小雪さんがシーバソンから東南に直接その出張行ったときは、一体どういうルートで行ったんですか?
スピーカー 1
私も高揚車で熊本空港まで出て、そこから名古屋小牧経由で飛行機に乗り継いで、
で、名古屋空港から東南。
スピーカー 2
やっぱり車なんだね、2時間。
スピーカー 1
はい。車のほうが早いと思いますね。
で、結局村内の移動も車がないから。
スピーカー 2
そうですよね。車じゃない方法で来たところで、何もできないってことですね。
スピーカー 1
そうですね。街中にしかいれないとなると、面白みが減っちゃう気がする。
スピーカー 2
いや、すごいな。
本当に平らな土地ってないね。
なんか、新潟県の山越村も平らな土地がなくて、
で、結果として谷の、谷っていうか山みたいなところにあるから、見晴らしがいいんだよね、なんか。
いろんな見晴らしがいいんだけど。そういうイメージをしましたね、なんか。
スピーカー 1
そんな感じだね。
山越って、メタバースとか。
スピーカー 2
NFTとかメタバースとかやってるところ。
あそこもね、卑怯感ありますね。800人だからね。
でもね、卑怯という言葉ほど、僕ね、人口の人数って当てにならないなと思ったのが、
狭いところにいっぱい住んでると、結構人に合うから、人がいないって感じ、800人とかって感じしないんですよね。
結構狭いところにみんなで集まって暮らしてるから、結構楽しかったんですよ。
で、東野は広いところにいないから、どこにもいないみたいなのあるじゃないですか。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
密度ってあるな。
スピーカー 1
面積あたりで考えないと。
スピーカー 2
それと言うと、シーバソンはなんか、結構人いそうなイメージあるね、なんか、それと言うと。
スピーカー 1
あ、本当ですか。シーバは、確かに、ま、街中にいたら人は多いかな。
でもやっぱり、集落感がやっぱりすごい遠いんですよ。
面積自体は、東野を二回りちっちゃくしたぐらいに。
スピーカー 2
それって結構大きいって意味だよね。東野もともと結構でっかいから、二回りぐらいしかちっちゃくないってことだよね。
スピーカー 1
そうです、そうです。
そうです、そうです。
スピーカー 2
じゃあ。
スピーカー 1
なので、全然、隣の地区に行くのに峠一つ越えるみたいなイメージなので、もう、よその国です。
スピーカー 2
あ、じゃあ、東野自体はお供に行くみたいな感じだね。
スピーカー 1
あ、そうですそうです。
スピーカー 2
あ、ところで、あの、あれですあれです、あの、東野物語関連書籍をデータベース化しようみたいな話を、私と小雪さんで、あの、やろうって言った後に、その、なんだろう、その学芸員さんとしてのお仕事も始まり、
その後、東野出張、神楽の回なきゃいけないのもあって、バタバタしておったんですけども、なんかたくさん入れていただいて、
入れてみてどうでした?なんか。
スピーカー 1
ちょっと、入れてみて、これってAIの仕事じゃないかなってすごい思いました。
スピーカー 2
あのね、俺も、
スピーカー 1
怒りが持ってきて。
スピーカー 2
あの、なんか、やめましょうか。
あの、なんか、
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
あの、やめようか。やめる打ち合わせにするか。
僕は僕で、ほんの何個、ほんの何個かだけ入れて、これすごいしんどいなと思って、で、しんどい、たくさん入れるのがしんどいっていうのもあるんだけど、もう1個が、なんか気になったら読み始めちゃって、なんかもう全然進まなくなっちゃって。
スピーカー 1
いや、そう、そうなんですよね。
スピーカー 2
みんなこういう気持ちだったのかなと思って、その、やり始める前までは、なんで遠戻り関連書籍、データベースとか、柳田久仁が言及したなんとかデータベースとかないんだろうと思って、なんで過去の人作ってないんだろうと思ったけど、みんなAIの仕事だなと思ったり、やり始めたらしんどいなと思って、あ、だからないんだなって思いましたね、なんか。
スピーカー 1
ただやっぱり、あ、こんな本があるっていう発見はあるし、楽しみはあるんですけど。
スピーカー 2
僕その泉強化の書いたやつって、どこに載ってるか知らなかったんで、この東野の気分、泉強化、1910年。
スピーカー 1
はいはいはいはい。
スピーカー 2
ここに載ってるんだって、これ知れて。
スピーカー 1
知ってたの。
スピーカー 2
これ何で見つけたっていうか、どうやって調べたんですか。
スピーカー 1
これ、今は基本的には、論文の参考文献リストをひたすらそのままリストに入れていく形でやってる。
スピーカー 2
で、これは室井康成さんという柳田批判研究をしている方の論文から引いた。
そうか、そういうのを見たら、書いてあるんですね、後ろの方にね。
スピーカー 1
これが一番近いかな、参考文献を飛び飛びにじゅじゅつなぎで飛んでいくのが早いかなと思ったんですけど。
スピーカー 2
じゃあ大変だ。
やっぱり最後はでも原点に当たらないと、この情報が正確かもちょっと怪しいかもしれないので、参考文献のリストとか、ミス結構多い。
スピーカー 1
これですね、でもこれお願い、小雪さんに声をかけてよかったなと思うのは、僕本しか読んでないから、論文とか、あと本になってないけど短いやつとかっていうのが、どこに書いてあるのかわからなかったり知らなかったりしたんですけど、なんかいっぱい書いてあって。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
おりくちしのぶ近代史教授。
スピーカー 1
いやもう論文がまたね、細かくて。
これこそその世代って論文にも載らないような報告書とか書評みたいなのがいっぱいあるじゃないですか、細かいのが。それがちょっと大変そうですね。
これ本当にAIやってくれないんですかね。
スピーカー 2
いやなんか、やってほしいよね。
だってそのさ、AIかどうかは別として、機械的に、機械的に、あるいは人間の判断とか解釈によってブレが出ないように参考文献とか、その表記の仕方とか出典の書き方ってもう完璧にルール化されてるわけだから、ルール化されてるんだから機械がやれるはずだよね。
スピーカー 1
人名とかは絶対判断できるじゃないですか。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから、え、なんか無理なんですかね。
スピーカー 2
そうね、ちょっとあの、ちょっとこういう方法を考えようかな。
スピーカー 1
だいすけさんはこういうのは特効専門ではないんですか。
スピーカー 2
ではない、アカデミシャンではないんで、ただ単に好きがこうじてやってるだけなんですけど。
スピーカー 1
なんかそのデータベース化する作業とかってお仕事でされたりとかってないんですか。
スピーカー 2
えーとね、ある程度できると思います。だからおっしゃるように、ある程度まではいけると思ってて。
ただ、論文の後ろにしか書いていないやつとか、ウェブ上にホームページとかに書いてあって、それをスクレーピングするって言うんですけど、
情報を取ってきて、データの形で整形して入れ込むみたいなことはなんかできるんですけど、
その先のPDFの最終ページに書いてある参考文献だけ引っ張ってくるとかって言うと、ちょっとめんどくさくて、
あ、ちょっとというか結構めんどくさくて。
あー。
なんですけど、ウェブページに書いてあるところまでは結構早いんですけどね。
でもその先を今やろうとしてるからめんどくさいことになってる。
スピーカー 1
あー。なるほど。
スピーカー 2
あとあれじゃないですか、文庫版の後書きにしか書いていないやつとか。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
で、文庫版とかだと、無料でPDFで公開なんかはしてないんですよね。
買わないと最後わかんないみたいなやつも多少あって、うーんってなってるけど。
でもね、僕やってみて思ったのが、とりあえず全部集めようとすると結構ピンキリなやつが集まるなと思って。
ピンキリっていうのは、
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
なんかこの人よく研究していいこと言ってるなって思うものもあれば、
なんか、名前といつ書かれたかぐらいしかその判断材料ないんだけど、
大学でやらされて書いたのかなみたいな、
あんまり真剣でもないけど一応文章としてそれっぽいこと書いてあるやつとか。
レベルがあって。
あとは共同詞化っていうか、ほとんど俺みたいなもんだけど、
共同詞化が好きに妄想で書いちゃってるようなとこが多いような。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 2
事実部分がすごい極めて少ないやつとか。
これ集めて何になるんだろうこれみたいな。
レベルの低いっていうか、あんまり参考にならないやつも結構あって。
これ結構難しいなって。
スピーカー 2
もっと誰が見てもわかりやすいような、
変年帯?歴年帯?あ、どっちだ。
単純に時間でだけ区切った時代区分があったらいいんじゃないかと思って、
で、そしたら、
スピーカー 1
なんていうかね、
スピーカー 2
これ私有野さんから調味料していただきました。
東濃物語進行へ向かってっていうこの整理番号5番の論文なんだけど、
これはね、東濃物語の出版年?普及の歴史?
特に文庫版がいつ出たかみたいなやつを書いてあるやつなんだけど、
つまり東濃物語が世の中に何冊あるかっていうことで区切ったらいいんじゃないかと思って、
つまり東濃物語周囲の情報版が出るまでは、
つまり1935年までは世の中に350冊しかなかったので、
世の中に350冊しかなかった時代と、
1935年以降は情報版が出て、あと門川文庫とか新潮文庫とかバーって出てくるんで、
それが出ていって、どこでも本屋行ったら絶対あるっていう時代になった時のやつ。
次もう一個が柳田邦が1962年に亡くなって、
亡くなると全集が出るじゃないですか。
全集とかあとは生前未発表だった文章とかも開示がどんどん進むから、
そっからまためちゃくちゃ大量に、大量のドキュメントに一時情報にアクセスできるようになるから、その時代と。
あとその4,50年経って2012年になるともう著作権が切れるから、
もうみんながいろんな二次創作というか商標とか気にせずにできるようになるから、
そっからまた増えるっていうのがあって、この4つにしたらいいんだと思って。
最初の350しかない時代がオリジネーターの時代で、
その後が大量に手に入るようになるからフォロワーの時代っていうか、
いろんな後追い研究をして東欧にどんどん後追いでくるみたいな。
追々してくる。
そう追々してくる。
織口忍とか桑原武雄とか吉本隆明とか、そういうのがフォロワーの時代で。
死後大量の資料が出て研究できるようになってからが桑原武雄の時代で。
石井雅美先生とか後藤宗一郎とか小田さんとか赤坂さんとかの時代で。
今著作権が2012年以降もういろいろ自由にできるようになってからは、
漫画、映画、アニメとか小説みたいな。
あれイベントとか共同芸能のリメイクみたいなやつみたいな。
クリエイターの時代みたいな。
これほぼ完璧な時代区分じゃないかと思った。
出た。
これだっつって俺一人。
スピーカー 1
いや、そうだと思います。
前回の私の論文を取り上げてくださった回の時にも、
おっしゃってた区分に近いけど、
それよりも、なんか、
界隈を区別しなくても。
スピーカー 2
そういうことだ。
結構はっきりしてて、
著作権切れた後とか、死後とか、再出版された後とか、定義が明確で、
もうこの歳って絶対言えて。
スピーカー 1
すごい若い。
スピーカー 2
あの人は何派とか、
あの人は何派みたいな、
ちょっとの人の解釈によってぶれる余地がなくなった時代区分になったんで。
スピーカー 1
これは良いなと思って。
すごい。
しかもやっぱり私たちは東の物語を取り巻いてぐるぐると、
スピーカー 2
踊りを踊ってるだけっていう。
でもね、これやってみて思ったんですけど、
これ、富川さんとか塚田有名さんも言ってたんですけど、
2012年以降がクリエイターの時代だっていうふうにざっと書いたんですけど、
このクリエイターが、
今その自由に創作できるのは、
前の時代、アカデミシャンの時代の人たちが、
研究の整理とか、資料の整理とか、
基本的な事実の確認みたいなのを積み上げて、
しかもめちゃくちゃアーカイブしてくれてるから。
アーカイブしてるものに早く安くアクセスできるから、
リクリエイトできてるっていう意味では、
積み上がってんだなっていう気がします。
スピーカー 1
私一方でやっぱり、
アカデミシャンも自由に解釈する余地があるの。
スピーカー 2
そうだよね。
スピーカー 1
ここにクリエイティビティの崩壊みたいなのが凝縮されてて、
それはアカデミアではすごい花開きにくいんですけど、
このクリエイターの時代の到来で、
スピーカー 2
確かにそういう意味で言うと、
あれだな、なんかあれ思うことある。
特に最近、気候学、昔の地球の気温とかが、
よくわかるようになってきて、
今までは全部地勢学的なことで説明したりとか、
ここでこの勢力が成長したから、こうで押し出されてどうこうみたいな、
そういうので説明してたのは、
いや単純にこの20年間農作物が取れなくて地球が冷えてて、
それでご飯食べなくなった人たちが南下してきただけだよとか、
気温を用いるともっと簡単に説明できることが増えてるってのがあると思うんですけど、
それが全地球的に地球の温度みたいなものがわかるようになってきてるから、
もしかしたらこういう道の物語とか、民族学的なやつなんかも、
気候学を混ぜるともっと新しいことが言えたりすることもあるかもしれない。
という意味だと、2012年以降も、
よりグローバルな形での成果を取り入れたアカデミシャンみたいなのが、
想像性があるアカデミシャンとかがあるのかもしれないですね。