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2022-03-07 43:51

#009 柳田國男の『遠野物語』をおもしろがる人々 [創作派]

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シーズン2「柳田國男の『遠野物語』をおもしろがる人々」
柳田國男の『遠野物語』(1910年)について、遠野出身のささきる(@sasakill)と遠野在住の宮本(@cfyhdvj)が4回連続でお送りします。シーズン2エピソード2のテーマは、「遠野物語の外側 ✕ 遠野市の外側」の領域である「創作派」。ゲストに富川屋の富川さん(@gakutomikawa)をお招きし、『遠野物語』に想像力を刺激されたクリエイターについて語っていきます。

番組で取り上げた話題
TONO MADEのアロマスプレー / 遠野の里の物語 / 一字一句をも加減せず感じたるままを書きたり / 大橋進 / 運万治男 / カッパ淵 / 伝承園 / Nui / 旗屋の縫 / 第三二話 / 五十嵐大介 / 遠野まつり / 張山しし踊り / 遠野物語拾遺 / 聴耳草紙 / 釜石市 / 仙磐山 / もののけ姫 / DOMMUNE / 早池峰神社 / 菅原神社 / 遠野ふるさと村 / コムアイ / 太刀役 / 『僕らのネクロマンシー』 / 京極夏彦 / 井上ひさし / 姫神せんせいしょん
https://sasakill.substack.com/p/episode-009

お知らせ
番組へのおたよりはこちら。https://forms.gle/MKYhvTD5nJu6YhZU7 または、ハッシュタグ #メディアヌップ をつけてTwitterに投稿してください。
番組公式Twitterはこちら。https://twitter.com/NupMedia

制作ノート
企画: ささきる / 出演: ささきる, 宮本, 富川岳, 多田陽香 / 編集: 宮本 / ディレクション: tel / アイコン制作: CHACO
制作協力: 株式会社Next Commons
2022年2月9日収録

00:00
スピーカー 1
前回からの続きです 今回はエピソード2 塔の物語を面白がる4つの領域のうち創作派について取り上げたいと思います
今日はゲストに富川家の富川岳さん そして塔の市で観光ガイドをしている田田遥さんをお招きしてお話を聞いていきたいと思います
メディアヌップ
こんにちは佐々木留です
スピーカー 3
こんにちは宮本です
スピーカー 2
こんにちは富川家の富川です
スピーカー 4
こんにちは観光ガイドの春日です
スピーカー 1
ようこそいらっしゃいました お二人は同じ場所で収録に参加していただいて
今映像を繋いでるんですけど このカメラの中にですね 四四踊りのでっかいプリントの引き伸ばしが壁にありますよね
スピーカー 2
はい これは僕の入っている団体の公民館で隅っこに置かれてたやつをもらってきてドーンと事務所に置いてますね
スピーカー 1
このポッドキャストのプログラムを企画するときに 世界一塔の物語を面白がる人々みたいなちょっと仮のタイトルをつけて企画してたんですけど
もうねこの繋いでるビデオの絵面がやばいな
スピーカー 2
なかなかないですよね
スピーカー 4
本が並んでますもんね
スピーカー 1
本が並んでるし四四踊りのこんなでっかいプリントの引き伸ばし見たことないですね
スピーカー 2
そうですよね これは結構インパクトあっていいですよね
スピーカー 4
2メートル近くありますよね
スピーカー 2
ありますね
スピーカー 1
これはもう富川さんの研究所?オフィスなんでしょうけども研究所みたいなんですよね
スピーカー 2
そうですねなんかあのゼミの研究室みたいな感じがありますね
最近あの熊の頭骸骨も置いてありまして
熊の?
スピーカー 4
ありますね
スピーカー 2
博物館 博物館味が増してきましたね
スピーカー 4
いろんなオブジェクトがあって
スピーカー 2
そうだね
スピーカー 4
カッパもいますし
スピーカー 2
カッパもいますね
スピーカー 1
それっていうのは富川さんのオフィスが
トウノにあるものだから
みんながそういうものを持ち込んでくるってことですか
スピーカー 2
そうなんです両方あって僕が集めてるものもあるんですけど
集まってきてるものもめちゃくちゃあって
特に本は柳田国雄全集も埼玉県の方から知人を伝って
トウノにいる若い青年に読んでほしいみたいなので
どーんって送られてきたりとか
03:00
スピーカー 2
僕の今背後に柳田国雄全集があるんですけど
とかですねいろいろそういう本とか
本当に集まってきますし
僕もあのよくトウノの方々こう
例えば家建て替える時とか
あのおじいちゃんおばあちゃん亡くなったタイミングとか
結構本をどうするかみたいな感じになるんですよね
その時捨てられるとめちゃくちゃもったいないんで
捨てる前にちょっと連絡くださいっていうのを
いろんな人に言ってるんですけど
スピーカー 1
そうするとこういろいろ集まってきて
そうだ富川屋に持っていこうってなるとですね
スピーカー 2
そうですそうですそうっすね
でも全部それを片っ端から継承していくっていうのも
スピーカー 4
まだ2階にもいっぱいありますよね
スピーカー 2
2階にもいっぱいあるね
スピーカー 1
これなんか書店できちゃうんじゃないですか
スピーカー 2
いや書店できちゃいますね
スピーカー 1
なんか売るほどありますよね
この前ね数えたら東の物語だけで10冊くらいあるんですよ
なので何冊か売っても大丈夫
じゃあ今日はそんな富川さんにですね
ちょっといろいろお話をお伺いしていきたいと思います
どうぞよろしくお願いします
スピーカー 2
よろしくお願いします
スピーカー 3
じゃあ実際にあの富川さんにもお話を
今回伺っていきたいなと思うんですが
前回もこう紹介した東の物語をめぐっていく4章元がありまして
今回はそのうちの地理的にも外側で作品的にも外側の
今回の創作の部分について
富川さんにお話を伺いできたらいいなという風に思ってます
実際に富川さんがこういう今までいろんな活動されていると思うんですけど
一番最初に富川さんがこれまで
東の物語と関連したもので何かこう作られてきた作品だとか
活動みたいなところから教えていただいていますか
スピーカー 2
はい
いやーもうたくさんありますね
2016年に東の二重してきて
実は僕全然東の物語知らずに東の二重してきたんですよ
で逆に観光協会とか行くとカッパばっかりお土産で置いてあるんで
一切カッパは使わないっていうのを掲げて各種プロデュース料やってたんですね
最初に作った移住向け観光サッシにも1ミリもカッパを出せなかったんですよ
でそれぐらい徹底していたんですが
今78歳になる僕の師匠京都市研究家の大橋先生っていう先生がいて
その大橋先生と出会ってめちゃくちゃ面白いっていう風に日がついたのが
翌年の2017年からなんですけど
そっから観光とかフィールドワークのツアーを作ったりとか
06:06
スピーカー 1
あとお土産ですよねカッパのトートバッグ作ったりTシャツ作ったりとか
スピーカー 2
あとアロマスプレイを作ったりとか
あと小学校でも東の物語をテーマにした演劇をやってる小学校があるんですけど
スピーカー 3
そこのちょっとプロデュースというかお手伝いさせていただいたりとか
スピーカー 2
なんかもう本当に柳田君夫が漢字たるままを書きたいって東の物語で書いてるんですけど
もう片っ端から漢字まくっちゃってですね
それをこうそこに乗っかって色んなことを作ってきたという感じですかね
スピーカー 1
今何がなくアロマスプレイっておっしゃったんですけど
東の物語を読んでアロマスプレイを作ろうって思うのもだいぶ漢字たるままやってますね
スピーカー 2
そうですね
何段階かすっとばしてるかもしれないんですけど
なんかこのPodcastもそうだと思うんですけど
視覚じゃないんですよね
物語が起きる瞬間って夜だったりするじゃないですか
やっぱその気配みたいなものを感じて
色んな人たちが目に見えざるものとの出会いっていうのを体験してきた土地だと思うんで
なんかそれが聴覚じゃなくて嗅覚かみたいなもので表現できるといいなっていうのは
なんかずっと考えてたんですよね
スピーカー 3
しかも最初本当にカッパじゃないところからみたいなところもあったけど
話の中だとグッズにはカッパが出てきてましたね
スピーカー 2
出てきてましたね
もうカッパが大好きになっちゃってですね
スピーカー 4
いつぐらいでそういう変化は起きたんですか
スピーカー 2
やっぱりですね今から5年前ですね
2017年の時に
大橋先生って僕の師匠は本は読むの後でいいからとにかく野に出ようっていうスタイルだったんで
なんか大橋先生だと運転免許持ってないんですね
僕が運転手との代わりになって
色んなところを大橋先生に連れてってもらって行って
そしたらここがカッパが村人と出会った場所だとか
ここに座敷原氏の住んでた家があったとか
ここの坂道で山の神と村人がすれ違ったみたいなことが
なんかもうめちゃくちゃあるので
なんかもうやべえなみたいなことを
実際の場所があって
本当に鮮立したんですよ
スピーカー 3
そこに訪れると
09:00
スピーカー 2
そうだねこの本の物語の
物語っていう本の中に登場する場所がリアルに今でもあって
そこに自分も入り込めるんだなっていうのを知った時に
大きなスイッチが入りましたね
スピーカー 4
やっぱりカッパを避けることはできないわけですね
スピーカー 2
いやカッパを避けることはできないですね
スピーカー 1
ヤバいな僕ね
スピーカー 3
最初ササキルさんもそうですよねそこを避けようとしてましたよね
スピーカー 1
前回のエピソード1でね
前回のエピソード1の時には
カッパの話はしねえぞっていう宣言をして
スピーカー 2
宣言そうなんですか
スピーカー 1
なるべくカッパの話をせずに説明したいとね
頑張った前回だったんですけど
スピーカー 2
それは前回まででいいのでね
スピーカー 1
カッパって何週化しますよね
何週化するっていうか
甘いのパブリックイメージがカッパおしらさま座敷わらし
ああいうものでしょって思ってる人には
いやそれだけじゃないんだよってことを言いたくなるし
読み込んで読み込んできた人には
本当にそういう話あるんですけどって言いたくなるっていう
なんか交互に行きますよね
スピーカー 2
行きますね人によって使い分けてる感じありますよね
カッパっていうキャッチな側面で伝えるときもあれば
もっと裏側にあるちょっとドロドロしたところを伝えた方が
リアリティがあっていいっていう場合もあるんで
スピーカー 1
せっかくなんでそのドロドロしたやつ
多分初耳の方も結構いらっしゃると思うんで
ちょっと簡単に説明してもらえないですか
スピーカー 2
そうですねカッパって果たして何者なのかっていう話の中で
やっぱりトーノってマイナス20度ぐらい冬は行くんで
なかなか冬を越えることとか
あと家族を養っていくっていうか
そういったものがめちゃくちゃ難しい厳しい土地なんですよね
その時にどうやって命を繋いでいくかっていう時に
やむを得ず育てられない赤ちゃんとか
例えば障害を持った子とかが生まれた時に川に流すと
そういった話がありまして
それがカッパの伝承につながっていったっていうこともあって
そういった少し闇の部分というか
そういった伝承があったりしますね
また生まれ変わる時には今度水の神になって
家とか村を守ってくれよなって言いながら
川に流したというような話も残っていたりしますね
スピーカー 3
なるほど確かに全然キャッチーな
12:00
スピーカー 3
キャラクターになってるカッパしか知らないからそういう
ドロドロしたまた違う面も
スピーカー 2
ありますよねドロドロしたというか
厳しさと土地の中でどうやって命を繋いできたのかっていうような
今生きてる我々っていうのはそういった
数多のカッパたちのその先に生きているという
ことがあるんじゃないでしょうかね
スピーカー 1
なるほど
スピーカー 3
とかとかね
そういうのそれこそ本当にこう
一緒にこう大橋先生から一緒に歩く中で学んだりしていった
スピーカー 2
ということですもんね
ちなみにちょっとカッパおじさんっていうのが
塔の出ですね
今2代目なんですよカッパおじさんって
雲間春央さんという方がいて
その方出たちはめちゃくちゃ人々を油断させる
出たちなんですよ
福岡でね麦わら帽子被って
カッパを入れるためのこう表壇みたいなこと
腰からぶら下げて網をこう持ってね
すごい生って迎えてくれる長口入ってる
スピーカー 1
僕今でも油断してますよなんか
スピーカー 2
油断してますよね
油断してるまま一回
カッパおじさんのガイドを聞くとですね
これ結構ガチな解説をしてくれるんですよ
へー
それがそのカッパおじさんの説では
今僕が言った貧しい家は川に流す
けど一方で裕福な家は座敷わらしとして
家の中に囲って育てるっていう
そのカッパと座敷わらしが実は同じものであって
座敷わらしって裕福な家にいると
あ間違った
座敷わらしがいると家が裕福になるっていう話ですけど
逆の説もあって
裕福な家同士で婚姻関係をどんどん結んでいくと
どんどん血が濃くなって
子供を持つ子が生まれやすいっていうものもあるようなんですけど
なので障害を持った子供が生まれた時に
貧しい家は川に流すけど
裕福な家は外に出さずに家の奥で育てるから
それが座敷わらしになるというような話を
カッパおじさんはめちゃくちゃ油断させる格好をしながら
相当とすごい真面目な語り口で
喋ってくれるんだよね
あれ結構来るよね
スピーカー 4
結構ズドンってきますよね
スピーカー 1
あまりにも観光地化された場所だから
15:02
スピーカー 1
僕はほとんど近づかないかったんですけど
スピーカー 4
カッパブチいいところですよやっぱり
スピーカー 3
カッパおじさんはカッパブチにもういる
スピーカー 2
基本的に伝承苑に常駐していまして
事前に伝承苑に連絡をしておくと
カッパブチのガイドとかもしてくれますね
スピーカー 4
伝承苑から歩いて連れてってくれます
スピーカー 3
カッパおじさんがガイドしてくれてるんですね
スピーカー 2
ガイドしてます
スピーカー 3
本当に色んな知らない面があって
どんどん知っていくとまた違う見方ができたり
そういうのが本物語の面白さなのかな
みたいなのを徐々に感じているんですけど
その中でもインプットしていくだけじゃなくて
そこから着想を得て何かを作っていく
みたいなところに至っていったきっかけは
何かあるんですか
スピーカー 2
何でしょうね
元々大橋先生に出会った時に
大橋先生の話はめちゃくちゃ面白かったんだけど
大橋先生が俺は後継者を作れなかったんだよな
っていうことを最初にぼやいていて
そういう感じなんだ灯の物語って
結構びっくりしたんですよね
外に目を向けてみると
灯の物語を面白がってる人たちが
本当に高齢化していて
一部の元校長先生のOBみたいな人たちとか
博物館の土曜講座に集まるような人たちとか
限定されてた領域でしか灯の物語を面白がってなかったので
それを見た時にめちゃくちゃもったいないなと思って
もう少し面白がり方をきちんと伝えられれば
若い人たちとか全然そういう研究者とかじゃない人たちにも
もっと面白さを伝えられるんじゃないかなって思って
そこから元々僕広告代理店にいたんですけど
クライアントのお客さんの難しいお題を柔らかく噛み砕いて
ちょっと味付けして伝わりやすくするっていう仕事をしてたので
それと同じような感じで灯の物語をどう面白がりながら
面白く伝えられるかっていうのを考えてアウトプットしたいなって
思ったんですかね
はいはい
スピーカー 3
その中でも凄い唐突に出してしまうんですけど
18:04
スピーカー 3
この間去年やってたヌイすごいこれ買ったですね
スピーカー 2
ありがとうございます
スピーカー 1
ヌイって展示も見れなかったのでどんなものだか教えてもらってもいいですか
スピーカー 2
佐々木るさんにお送りするの忘れてましたけれども
旗矢のヌイというですね
唐の庭伝説の領主がいまして
唐の物語の32話に登場するんですけど
約400年前に住んでいて
ただの領主じゃないんですよ
例えば一つ目の怪物と出会って戦ったとか
いろんな妖怪とかと退治したとか
あと山に千日こもって白い鹿を追いかけたとか
そういうちょっと特殊な能力を持った
勇敢な凄い腕の立つ領主として描かれているんですけど
その領主をすごいかっこいいなと思ったのと
子孫がまだ生きてるんですね
400年前の領主だったんですけど
その人と2年前に出会ったこともすごい衝撃的で
スピーカー 1
それすごいよね
スピーカー 2
唐の物語って事実であるみたいなことも
柳田君は書いてるんですけど
400年前の領主の子孫が生きてるって
全然考えられないじゃないですか
しかも面白かったのは大橋先生って
僕の師匠と一緒に旗屋の縫いをリサーチしようって
この辺じゃないかなっていう
旗屋の縫いを祀る観音様のところに行ったら
行って村人が歩いてたんですよね
普通に草刈りしてて
その人にこの辺に旗屋の縫いっていう
伝説の領主の観音動画あるって聞いたんですけどって
話しかけたらその人が子孫だったという
あっこれですみたいな
スピーカー 1
えーみたいな
その話何回聞いても信じられない
信じられないですよね
スピーカー 2
家に槍があるよみたいな感じで
槍見せてくれて
そうなんですよね
スピーカー 1
それ塔の物語大好きな塔川さんから
アーサー王伝説みたいな
なんていうの
伝説の剣あるんだけどみたいな
スピーカー 2
そうなんですよ
なんかえ?みたいな
まさかっていう感じでしたけどね
そういう衝撃もあって
物語が今も続いてるみたいなもあったんですけど
けどやっぱその縫い自体
旗屋の縫いっていう領主自体に
きちんとこうフォーカスを当てて
21:02
スピーカー 2
何かこうPRしたりとか
物語を作ってるっていう人たちがいなかったので
これもちょっともったいないなと思ったんですよね
で旗屋の縫いをテーマにして
それをきちんと伝えていきたいっていうので
去年あの漫画家の井原志大介さんっていう
怪獣の子供とかリトルフォレストとか
そういった漫画を描かれてる方にお願いして
作画をしていただいてですね
それを展示したっていうのを去年の10月とか11月にやっていて
それが縫いという作品ですね
スピーカー 1
N-U-Iで縫いですよね
スピーカー 2
そうですねN-U-Iですね
スピーカー 1
なんか旗屋の縫いって漢字で書くと
縫い合わせるのが縫いだと思うんですけども
これあの富川さんに僕最初の企画書っていうか
今こんなこと考えてるんだって見せてもらった時に
漢字の縫いをN-U-Iの3文字にした企画書の表紙見た時点で
ビビッて来たこれやばい
これは面白いぞって思ったのを覚えてますね
うれしいですね
でもその時点合わずに展示は見れてないんで
作品時代は僕見れてないんですけど
スピーカー 2
結構海外の方が見ても
見てもというか発音しやすい
キャッチーなワードでもあるっぽいんですよね縫いって
だからその国内だけじゃなくて
海外にもズバッとそのまま突き抜けられるその名前であり
そのテーマ性なんじゃないかっていうのはすごい言っていただいて
結構なんかそうですねあんまり深く考えずに
スピーカー 1
N-U-I縫いっていう風にちょっとかっこいいなあくらいだったんですけど
スピーカー 2
なんかいいっすよね
スピーカー 1
縫いの作品自体は
実実を交渉して作ったお話なんですか
それともわかっていることが限られているから
スピーカー 2
フィクションというか想像してあるそういうものなんですか
縫いの物語今
作っているものに関してはまず去年の秋の展示したものは
本当に物語これからきちんと作って
いく物語のダイジェスト版みたいな形で
いくつか象徴的なシーンを6点かなイラストをイガヤスさんに書いていただいて
そこに添えるちょっとした詩のような物語で
書いてるんですけどベースになってるのは
塔の物語にも出てくるんですけど1000日間山にこもって
24:03
スピーカー 2
白い鹿を追いかけるっていうような部分を
元に書いていますね
今後創作していく中で
いろんなところに配慮したりとか
それこそ感じたるままを書いていきたいなと思っているんで
事実とか事実にめちゃくちゃ寄せるっていうよりかは
少し余白を持たせながら
ちょっと創作の部分も入れていきたいなと思っているんですけど
スピーカー 1
事実って言ってもそういった資料って残ってるっていうか
スピーカー 2
あるもんなんですかそうなんですよそれがですね残っていまして
塔の側に残ってるのは民話が中心に
すごい数多く残っているんですよね
リサーチの段階でいろいろリサーチして分かったんですけど
塔の物語を中心に塔の物語周囲とか
佐々木紀善が書いた聞き耳雑誌という本だったりとか
そういった本にすごい実は載っていてですね10話ぐらいかな
それがベースになってるのとあと一方で鎌石側にも
ちょっといろいろ事実というかですね
旗やの縫いっていうのがいたというような話が残っていることが分かって
でそちら側はどっちかというともうちょっとこう
スピーカー 1
史実というか1600何年にこういう人がいてみたいな
それが結構衝撃的でしたね
鎌石市というのは塔の市のお隣の市なんですけども
そっちの方では史実として資料を守ってたというか残してた人たちがいたってことなんですか
スピーカー 2
そうですね縫いが1000日間こもった千番山という山があるんですけど
そこの附元にある神社千番神社という神社の
別棟さんがですね資料を残されていて
そこだけに代々伝わってきた物語というか
事実があってですね
それ自体が物語みたいになってきてるんですけど
偶然去年春日さんと僕ともう一人の方と
千番山を登った時に色々登りましたっていうのを
フェイスブックとかで投稿したらですね
後から千番神社でございますっていう県名のタイトルのメールが届いて
スピーカー 4
そもそも千番山ってあまり人がね
スピーカー 1
登山する山じゃないんですよね
27:03
スピーカー 2
山登るとメール来るってどんなシステムなんですか
山登ってフェイスブックで投稿したら
多分その鎌市側の人は人を経由で
登ってるけど大丈夫みたいな感じだったんでしょうね
スピーカー 1
警戒されたメールが届きました
スピーカー 2
この神聖な集落を守ってきてるような場所なので
そこに部外師が立ち入ったわけですよね
なおかつ鎌市の人も
頻繁に登るような場所ではないし
ネット上にも全然情報が上がってない山だったりしたので
なおさら余計にどうやって
行けるはずのない場所に行ったんだみたいな
そういう感じだったんですけど
そこから定調なメールを返して何度かコミュニケーションを取らせてもらって
スピーカー 1
展示にも見に来ていただいたりとか
スピーカー 2
作画していただいた井川氏大介さんのこと結構
ファンだったという感じがあった
スピーカー 1
たまたま?
スピーカー 2
すごいなぁ
途中で怒られて企画倒れるかもしれないなっていう
スピーカー 1
すごいありましたね
どんな人が根拭みをされていて
信頼できるなってなった後に秘蔵の資料というか
見せてもいいよとかお話聞かせてもいいよみたいなことになったということですか?
スピーカー 2
僕に教えてくださるというのもあるんですけど
ぬいのご子孫にきちんとこの釜石川で伝わっている情報というのを伝えてほしいという風に
言われてですね
僕が中介役となってその資料を
400年ぶりぐらいにぬいの子孫と
千番神社側の列島さんをつなぐという
スピーカー 1
役割を
スピーカー 2
地道な活動でやってましたね
スピーカー 1
例えばぬいの釜石川の資料というのは
釜石川の博物館とか大洋博書館の司書さんとか
そういった方も見たりしたことがなかったようなものだってことですか?
スピーカー 2
本当一部の方ぐらいしか見てなかったと思いますね
30:03
スピーカー 2
釜石川にとってもぬいって別にそんな
知られた存在じゃなかったと思います
スピーカー 3
すごいですよねまたそれだけ今まで焦点が当たってなかったようなところに焦点を当てて
またそこから作品ができていくというのもすごい面白いですね
スピーカー 1
この後の展開とかあるんですか?
そうですねこの後
スピーカー 2
中長期的に取り組んでいきたいなと思っていまして
いずれ小説なのか文章なのか
作りつつその先にやっぱりアニメーションにしたいな
スピーカー 1
っていうのがあってですね
スピーカー 2
ちょっとまあもののけ姫
目指せもののけ姫的なところもありますが
スピーカー 1
冒頭シーンは岩手県あたりからスタートされている
スピーカー 2
そうですねそうなんですよ
まあ本当にこれから作っていかないといけないんですけど
スピーカー 1
考えれば考えるほどもののけ姫に寄ってくる
危ないんですよね
スピーカー 2
人と自然というテーマでいくとね
スピーカー 3
題材にしている年代とかも同じぐらいなんですか?
スピーカー 2
全然違いますよ400年ぐらい違いますよ
もののけ姫の方が古いけれども
絵の世界観とか伝えたいこととか
スピーカー 1
もののけ姫全部いってるじゃんって本当に思いますよね
スピーカー 2
偉大だなぁなんかすごい
スピーカー 1
そうやってこう作品をこう色々
作っていく中でまあその縫いの動きもそうですが
スピーカー 3
実際にこう富川さんがやられているので言うと
獅子踊りみたいなところ
実際に自分でもやられてますよね
そうですね踊ってますね
スピーカー 2
それでこの間ドミューンに行ってましたね
渋谷のパルコ9階で踊ってきましたね
そうですよね
東京で踊って感じたことは東京も異界なんだって思いましたね
それはいつも獅子踊り自分が踊ってるのって
東野じゃないですか基本的にはそういう神社
33:02
スピーカー 2
ハヤチネ神社とか菅浦神社とか
有亭ふるさと村っていうちょっと観光施設で戻ったりもするけれども
パルコで獅子踊りを
コンクリートジャングルの中で着替えて
屋上でビル街がバックにある中で写真撮ってもらってたりしてたんですけど
抜けにたわれ子とかがあるんですよね
たわれ子の看板の前で獅子踊りみたいなこととか
これすごい最高にヒップっていうか最高にクール
クールでしたねその絵がやばい
日本の伝統的なダンスみたいな
そういう感じがあったんですごい面白かったんです
スピーカー 4
そのギャップというかしかも夜でしたよね
スピーカー 2
ビルのライトが後ろにいっぱい見える中で
獅子がドーンと光ってる感じでしたね
異界だなって逆に思って
スピーカー 3
東京で踊る意義っていうのすごい感じましたねその時
すごいですよねだから本当にこれだけまたイメージが違うような
スピーカー 2
創作や表現みたいなところまで広がりがあるんだなと思って
すごい活動見ていいと思いますね
獅子踊り僕は全然驚きなかったんですけど最初
普通に撮影しますって言ってその団体に入ったんですけど
塔の祭りという9月に行われる一番でかい祭りの週の
月曜日かなガクちゃん出ることになったからと連絡があって
決めたのに出ることになった
いない時に獅子として出ることが決まって
4日間練習して土日の塔の祭りに出たっていう感じだったんですけど
すごいそれは良かったんですけどね結果的には
僕が踊ったその踊ったというか今所属してる
獅子踊り団体って塔の物語の序文に登場する
団体なんですよ
柳田自身も塔の物語執筆中に訪れていて
夏のとある神社で
見た獅子踊りがうちの団体張山獅子踊りという
団体の獅子踊りだったんですけどなので
ガクちゃん出るよって言われて出るのかよって思いつつも
実際柳田国代が見た獅子踊りができるっていう
36:02
スピーカー 2
喜びみたいなのがあって踊ってみたら
すごい面白くてですね
スピーカー 1
それが数年後にはドミューンで
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
1万人くらい同時で視聴してくださってたんですけど
スピーカー 2
すごいなぁしかも一緒に踊ったのが
水曜日のカンパネラっていうアーティストの
元ボーカルの小沼衣さんがですね
獅子を退治する立ち役立ちっていうんですけど刀を持った
獅子と退治する役を小沼衣さんやってくれまして
小沼衣さんとドミューンで獅子踊りをするという
何を一体やってるんだろうって思いましたけどね
スピーカー 1
いやなんだろうねこの
スピーカー 2
クリエイターを刺激するこの感じね
そうですよねこの前さ今年の刀の祭りに出るって
おっしゃってたんですごい面白がってくれてますね
スピーカー 3
本当にこういろんな人が刺激されてて
佐久留さんも実際に何か創作みたいなところをやられてますよね
スピーカー 1
刀の祭りから
僕が2018年に最後に出した小説は舞台が岩手県
刀野市の未来ちょっとSFなんでちょっと未来なんですけども
それも刀野市がめちゃくちゃ出てくるっていうか
知ってることをほとんど注ぎ込んで書いたみたいな感じだったんで
僕に限らずというか
刀の物語にインスパイアされて創作する人って多いですよね
去年だと京国夏彦さんが
最新シリーズの遠くの小説百物語で刀の舞台にしたやつを出したりしましたし
その昔で言うと井上久志さんが
新釈灯の物語って
これも読みやすくてすごい面白い小説なんですけど
あれ面白いですよね
パロディいっぱいなんだけれども根っこですごいリスペクトがあるね
ご本人も鎌石とかのお住まいになられたんで
一周してブームが来るんじゃないかと思ってるのは姫神センセーションという
姫神センセーションって
東亜町に出活動していたデビュー時は姫神センセーション
39:02
スピーカー 1
後に姫神っていう名前になったテクノっていうか
電子音楽のインストゥルメンタルのグループがあって
昔岩手県とかだといろんなテレビCMとか流れて
ちょっとでも流れるとシンセサイザーの音が流れると
岩手県の人はキューンとする音があるんですけど
あれがリバイバルっていうか例えば80年代とかの音が
今リバイバルされるように姫神センセーションリバイバルしないかなって
それはそれとして彼らのアルバムもね
スピーカー 2
東亜とか綾織っていうタイトルのアルバムがあるんですよ
スピーカー 1
綾織渋
つまり小説でも音楽でもあるいはイラストとか漫画アニメみたいなところまで
スピーカー 2
ちょっと今短い時間で上げられないぐらいめちゃくちゃたくさんあるんですよね
すごいな
インスパイアさせるものって何なのかなって思うんですけど
程よい素材感というか
余白がある感じなんじゃないかなって思うんですよね
要は例えば
その真逆にあるのが歴史的な事実だと思うんですけど
1650何年に織田信長がなんちゃらしてみたいな
年号と人物がもうぎちぎちに固まってたりするとそっから自由な創作って
生まれにくいと思うんですよね
そうじゃないその東亜物語ってこれで終わりっていう
スピーカー 1
一瞬で終わったりするじゃないですか物語とかもそのなんか
スピーカー 2
その分いろいろそっからこう何か表現できる余白が
あったりとかなんかそういう部分想像できる
部分がなんか程よい具合に残っている感じが
なんかその東の物語に触れた人たちが自分で何か二次創作をしたくなる
ポイントなんじゃないかって思ってしますね
スピーカー 4
例えばあの木を切る
切ろうと思ってナイフを入れたら赤い液体みたいのが出てきて
それを切るのはやめようって言ってみんながやめたとかあと切った人は
死んだそれで終わりみたいな話があったりするんですけど
なんでそもそも普通納得いかないですよね
なんで赤いものが出たのかっていうことには解説がないし
なんでその人が死んだのかっていうこともわからなくて
理由を考察してみようって思ったりとかそこの前後の話を
42:02
スピーカー 2
考えてみようみたいなことができる余白があるのかなって思います
なんかヌイの話もあのヌイが1000日間山にこもって白い鹿を
打っただけしか書いてないんですけどなんか白い鹿って
山の神でもあったりするんでなんでその山の神を
ヌイが殺したのかっていうところはなんか書いてないんで
なんかそこはこう自由に考えがあるなって思いますよね
スピーカー 4
あとね1000日こもったってよくよく考えたら3年くらいですか
スピーカー 2
そうなんですよ3年なんですよ
スピーカー 4
何にこもれるのかなって考えたくなりますよね
地域おこし協力隊の人気期間と一緒ですって
スピーカー 2
だいぶ長いですよ
スピーカー 1
確かにね町にいても大変なのに
何をやるんだろ
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スピーカー 3
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スピーカー 1
はいということですね
今回はちょっとこの辺ででは次回お楽しみに
スピーカー 2
♪~
(音声なし)
43:51

コメント

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